投稿が遅くなった磯山ゲルです。
実家でインターネットが使えず、自宅に帰ってきてからの投稿となったため遅くなりました。
三日から仕事って…。
ま、まあとりあえずどうぞ。
「今日は警報なしで来たわね。何か不具合でもあったのかしら?」
風先輩が言う。それもそのはず、樹海化警報が鳴って暫くしてから樹海になる筈なのに今回は警報が鳴ることはなかった。
「敵は…、三体ですね。」
私たちのいるところに向かってくるバーテックスは一体、タコの足をした奴だ。
他の二体はそのかなり後ろから緩やかに近付いてきている。
「一ヶ月ぶりだから、ちゃんとできるかな!?」
「友奈さん、そういう時はアプリで確認です。えーっとですね、ここをこうこうこう…。」
「ほうほう。あ~、そこをこうこうこう…か。」
「えーい、成せば大抵何とかなる!四の五の言わずビシッとやるわよ!」
友奈ちゃんと樹ちゃんの会話に風先輩が喝を入れる。
「は、はい!」
「勇者部ファイト――!」
「「ファイト――!」」
その時、バーテックスが爆発した。
スコープを覗いていた私は刀が上空から降ってきてバーテックスに刺さり、それが爆発したのを見た。
「「「え!?」」」
「東郷さん!?」
友奈ちゃんが驚いたまま私に聞く。
「私じゃない…。」
私はスコープを覗くのをやめ、友奈ちゃんたちのそばへ行く。
バーテックスの頭上から赤い服の少女が刀を持って現れる。
「ちょろい!」
赤い少女はバーテックスを一度斬りつけると刀を一本地面に投げる。
「封印開始!」
「あの子、一人で封印する気!?」
「思い知れ、私の力!」
赤い少女が封印の儀を始めたことでバーテックスから御霊が出る。
御霊と一緒にでたガスがあたり一面を覆いつくした。
「ガス!?」
「わ!なにこれ?」
「何も見えない~。」
私達勇者部がガスで動きを封じられる。
「そんな目くらまし!気配で見えてんのよ‼」
赤い少女が叫ぶ。
そのすぐ後にガスが晴れ、バーテックスも御霊もなくなっていた。
その後、赤い少女が私たちの前に降りてくる。
「えーっと…、誰?」
友奈ちゃんが尋ねる。
「揃いも揃ってボーっとした顔してんのね。こんな連中が神樹様に選ばれた勇者ですって?」
「あの~…」
「何よチンチクリン。」
「チン!?」
「私は三好夏凛。残りの2体はあたし一人でやるからあんたたちは解散。はい、お疲れ様。」
一体目の封印を終えた赤い服の少女が私たちの前に降り立ち、片手をあげて言う。
「ちょっと、急に出てきて何よそれ。」
風先輩が一歩前に出る。
「みんなで力を合わせてやろうよ。そしたらすぐだよー。」
「そ、そうですよ。一緒に力を合わせましょう?」
次は友奈ちゃんが発言し、樹ちゃんも同意する。勿論私も友奈ちゃんの意見には賛成だ。
「はぁ?私は完成型勇者なの。あんなバーテックス一人で充分よ。」
そう言って私たちに背を向け、
「ちょっと!待ちなさいよ!」
風先輩が止めるが彼女は跳躍———。
—————できなかった。
彼女の足、腕、胴に鎖が巻き付いていたのだ。
「何よこれ!敵の攻撃!?」
赤い少女は驚愕。私達も呆然とする、何があったのかが全くと言っていいほどわからなかったからだ。
鎖は地面から出てきているようだが、今地面から出てきたようには見えなかった。
「今、助けるよ!」
そう言って友奈ちゃんが動こうとするが、
「!?」
友奈ちゃんにも鎖が巻き付き動くことができなかった。
そして鎖は風先輩、樹ちゃんも拘束した。私も鎖を警戒していたが私には一向に鎖の拘束がこない。
四人が拘束され、私も下手な動きができない以上どうするかを考える。
(みんなに巻き付いてる鎖を何とかしないと…。でも動いたら拘束されてしまう可能性もある。一体どうしたら…。)
そう考えこんでしまっていた時、不意に私の後ろから声が発せられる。
「すまないな。今にもあいつらに手を出しそうだったんで拘束させてもらった。」
振り返るとそこには、白い外套を着た石滅君の姿があった。
「相馬!?」
「相馬君!?」
「相馬先輩!?」
「石…滅…君なの?」
「そうだ、悪いがあの
「ちょっと相馬!あんたなんで樹海に居るのよ!てか、勇者って無垢な少女じゃなきゃなれないんじゃないの!?とにかくこの鎖をほどきなさいよ!」
風先輩が石滅君に対して怒鳴る。
「すみません犬吠埼先輩。鎖を解くことはできません。なので、ジッとしていてもらえませんか?後できちんと説明はしますから。」
石滅君はそう言って頭を下げる。
「…、納得はしてないけど動けないからあんたの言うとおりにするわ。樹と友奈、東郷もそれでいいかしら?」
「はい風先輩。…相馬君…後でちゃんと聞かせてね。」
友奈ちゃんは少し悲しそう表情をする。
「すまない、本当は話しておいてからがよかったんだが色々とあってな。話せないことは多いができる限りはしっかりと説明する。」
「私は相馬先輩を信じます。」
「ありがとう樹。」
樹ちゃんは石滅君にまっすぐと目を向け、石滅君は一言感謝を述べる。
「石滅君、なぜ私を拘束しなかったのですか?」
私はそれが気になっていた。勇者部と赤い少女の5人のうち遠距離攻撃ができるのは私だけだ。もし、手を出されたくないというのならば私を拘束するのが優先なはずなのだ。
「さてな…、それの説明はまだ先になりそうだ。自分で考えてみるのもいいかもしれん。状況を読むのは得意だろう?」
そう言って、石滅君は2体のバーテックスに向かっていった。
(…二体?彼は三体と言っていた…。)
ふと気づき、端末を見る。端末には二体のバーッテクスに近づく石滅君。そして二体のバーテックスの後ろに一体、射手座が居た。
(最初見たときは三体だけだったのに増えている。あのまま油断して突撃していたら被害が出ていたかもしれない…。もしかしてそれをみこして?)
バーテックスに近づく彼を見る。
彼の背中はなんだか懐かしさを感じた。どこかに行ってしまいそうな雰囲気を漂わせると共に―――。
どうでしたでしょうか?
初めての主人公登場回でした。
頭の中では考えがまとまってるんだけど書くとなるとまた別物になってくる此れ如何に。
感想や評価を頂けると嬉しいです。
また、いつも読んでくれている方々、今回初めて読んだよーって方々今年も頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いします。
ではまた次回お会いしましょう。アデュー!