やはりSAOでも俺の青春ラブコメはまちがっている。   作:惣名阿万

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お久しぶりです。本当にお久しぶりです。

約半年間、大変長らくお待たせいたしました。

見苦しい言い訳はなしにして、本編をどうぞ。


第六話:相変わらず、彼女はかき乱してくる

 

 

 

 それは暑い夏が過ぎ去った9月のこと。

 一日の攻略を終え拠点へと戻る帰り道、俺たちの前を複数のプレイヤーが駆け抜けていった。

 

 人数は10人。それが4人と6人の集団に分かれて走っていた。

 どちらも脇目も振らずといった様子の全力疾走。ただ、前を走る4人のカーソルは明るい緑色なのに対し、後ろの6人は全員がオレンジのカーソルを浮かべていた。

 

 ほーん、カーソルの色で分かれるなんて変わったケイドロだなー。いや、この場合犯罪者(オレンジ)側が追いかけてるからドロケイか? どっちにしてもボッチの俺はまともにやったことないんだけどな。

 ちなみに我らが千葉じゃあこのゲームを《ケイドロ》と呼んでいるが、同じ関東でも東京や神奈川、埼玉なんかでは《ドロケイ》と呼ぶのが一般的らしい。「首都圏では――」なんて括り方をする場合もあるが、千葉が入ってないのに首都圏っていうのはおかしいからあれは間違いな。

 

 なんて、どうしようもない豆知識は置いておくとして。

 俺はユキノと目配せをすると、彼らの後を追って駆け出した。

 

 

 

 グリーンのパーティーに続く犯罪者(オレンジ)プレイヤーたちは、高笑いを上げながら獲物を追いかけていた。

 人数では勝っているし、対人戦に関しては自信があるのだろう。笑う余裕すら見せて走る6人は、だからこそ自分たちが追われているとは思いもよらないらしい。

 

 敏捷値の差に物を言わせ、あっという間に追いついた俺は右手の槍を構えた。システムが挙動を感知して、槍が仄かに輝き始める。

 

「ハッハッハー! どこまで逃げるんだあがっ!」

 

 下品な笑い声を上げた男は無防備な背中にソードスキルを受けて派手に転がった。そうなってからようやく気付いたらしく、連中は振り向いて、全員が顔を歪めた。

 

 転がった男も立ち上がり、苛立たしげに舌打ちする。

 

「チッ、《マイナー》かよ。自己中野郎が正義のヒーローごっこか」

「最前線から脱落者を出したくねぇだけだ。仕事が増えちゃうからな」

 

 ただでさえこの層は厄介だってのに、人手が減っちまったらどうしてくれるんだ。

 

「おいおい《マイナー》さんよぉ。いくら強いからって、スピードタイプのあんたがこの人数相手は厳しいんじゃねぇの」

 

 今度は別の男が進み出る。人を食った口調に、ニヤニヤ笑いを浮かべてだ。挑発のつもりなのか、嘲笑のつもりなのか。どちらにせよ、もっと質の悪い連中を知っているだけに小物臭しかしなかった。

 

「あー、確かに1人で6人を相手にするのはきついな」

 

 気の抜けた返答に連中は戸惑い半分、嘲り半分といった様子だった。

 追いかけられていた4人も立ち止まり、距離をとってこちらを窺っている。

 

 それからオレンジ連中は俺と向こうの4人を見比べ始めた。どちらが獲物として上等かを計っているらしい。じりじりと通路いっぱいに広がりつつ、それぞれの武器を持ち出す。

 

 結果、連中は俺を狩ることに決めたようだ。一応の警戒に1人を残し、残る5人がこちらへ武器を向けてくる。

 

「パンピー狩るよかアンタ潰した方が美味いからな。俺たち的にゃあツイてるぜ!」

 

 痺れを切らした一人がそう言って手にした曲刀を構えた。――ところで追いついてきたユキノが姿を現す。

 

「そう。こちらとしても逃げないでくれるのは助かるわ」

 

 言いながら飛び込み、男の曲刀を弾き飛ばした。

 ユキノはそこで止まらず、左手で拘束用の縄を取り出すと、唖然としたままの男を転ばせつつ捕縛してみせた。

 

 見事な手際。流れるような動きだ。何かの武術の動きだろうか。そういえば、リアルで合気道をしていたこともあるって言ってたような……。

 

「まずは一人。これで5対2になったわけだけれど、まだ抵抗するかしら?」

 

 仲間の一人が一瞬で捕らえられ、残った5人は少なからず動揺したようだ。

 視線は刀を手にしたユキノに釘付けで、少しずつ後ずさりを始めている。とっても隙だらけなんだよなぁ。ポチポチっと。

 

 やがて先頭の男、先ほど俺が突き飛ばした男が悔しげに吐き捨てる。

 

「くそが……」

 

 それから反転。ユキノとは反対側のグリーンの4人がいる方へ駆け出した。

 

 はい、ここで《隠蔽》を解除。これでユキノに夢中だった奴らには、俺が突然現れたように見えるだろう。無防備な連中のうち、手近な一人を《水月》で蹴り飛ばす。

 

「なっ! てめぇ、いつの間に……」

「いや、ぼーっとしてたのはそっちなんだ。そりゃあ回り込まれるだろ」

 

 転がった男へ《麻痺毒》付きのナイフを投げつける。これで残りは4人。

 

 ユキノと俺に挟まれた奴らは悪態を吐きながらポーチへ手を突っ込んだ。

 

「でたらめ過ぎるだろ! くそっ、《転移》、アルカ――」

「せやっ!」

 

 男の声を断ち切るような裂帛(れっぱく)。クリスタルが3つ輝く前に地面に落ち、同じ数だけ鈍く生々しい音がたった。結晶を掲げていた男たちは呆然と失った手首を見つめている。

 

「……化け物かよ」

 

 最後の一人は腰を抜かしたようで尻もちを着いた。身体が小刻みに震えているのを見るに、これ以上の抵抗はないと思ってよさそうだ。

 

 悠然と刀を収めるユキノへ視線を送る。

 

「だってよ」

「そうね。私もその眼は人間のモノではないと常々思っているわ」

「誰がゾンビの眼だ。っていうか、俺じゃなくてお前のことだろ今のは」

 

 なんせ《転移結晶》を取り出した瞬間には動き出してたしな。しかも三連撃のソードスキルを一撃ずつ使って三人の手首だけをバッサリ落としたんだ。

 敏捷値極振りの俺ですら、速すぎて目で追うのがやっとだった。それでいて手首だけを正確に斬るんだから、怖がられるのも当然というものだろう。

 

 早々に捕まえた男に加え、戦意喪失した4人と《麻痺》状態にあった1人を拘束すると、ユキノは立ち上がって振り向いた。

 

「では行きましょう。彼らは3人ずつ……いえ、ステータス的に私が4人を連れた方がいいかしら」

 

 挑発するような表情のユキノに、両手を上げて答える。

 

「むしろ5人、なんなら全員連れてってくれてもいいくらいだな」

「……呆れた。あなたには男性としてのプライドはないの?」

「効率の良い割り振りをしてるだけだ。男だからとか関係ない。それに現実ならともかく、このゲームじゃあ俺よりお前の方が明らか力は強いだろ」

 

 そう言うと、ユキノは小さくため息を吐いた。

 

「現実でもあなたに組み敷かれるようなことはないと思うけれど。まあいいでしょう。その代わり、道中出てくる敵はあなたが倒して頂戴ね」

「ハイハイ。言われなくてもそのつもりですよっと」

 

 結局、助けた4人が護送の手伝いを申し出てきたので、1人が1人を連行する形となって丸く収まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 × × ×

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アインクラッド第40層は『監獄』がテーマの層だった。

 

 どこへ行っても暗く見通しの悪い石造りの通路が続き、出てくるmobも囚人服を着たアンデット系か鞭や棍棒を持った獄吏役の獣人や亜人たち。

 フロア全体が階層構造になっているらしく、上階へ上がる階段の前にはフィールドボス扱いの獄吏長が待ち構えている。こいつを倒すと上階への階段が解放されるほか、その階層をショートカットするための近道ができる仕組みらしい。

 

 これだけでもこの40層は今までと違うとわかるのに、加えてここには重大かつ決定的な違いがあった。

 

 新しい層に上がって最初に訪れる街、フロア攻略の拠点となり、街開きともなれば転移門を通ってアインクラッド中からプレイヤーの集まる場所――。

 

 『主街区』が、ここ40層には存在しなかった。

 

 いや、主街区だけじゃない。

 これまでの各層には大小の違いこそあれど、主街区の他にも拠点となり得る町や村があった。一歩敷居を跨げば、そこはもう《決闘(デュエル)》以外にHPの減らない安全地帯で、宿屋や酒場、各種アイテムなんかを販売する商店なんかが売っている憩いの場だ。

 

 ここにはそれすらない。街や村どころか、家の一件もないフロアがここ40層だった。

 当然、HPに保護のかかる《圏内》はほぼ存在せず、それどころか転移門すらない特殊っぷりであった。

 

 加えて、この層に来るためには39層の迷宮区を踏破してくる以外に方法がない。出るぶんには転移結晶で出られるが、その場合戻ってくるにはまた39層迷宮区を抜けなくちゃならないのだ。

 

 主街区がない。転移門もない。そもそも安全な《圏内》がほとんどない。

 それなりの戦力がないと訪れることすらできない上、戦力があっても毎度迷宮区を踏破しなくちゃならないという面倒が付いて回る。

 

 40層到達から1週間。

 攻略は遅々としたペースでしか進んでいなかった。

 

 

 

 

 

 

 重く硬質な音が鳴り、鉄格子の扉が開く。

 軽く屈んで扉を潜り、外となんら変わらない石の床を踏むと、目の前に《INNER AREA(圏内)》の表示が現れた。紫色のウィンドウのそれを見て、ようやく緊張の糸を解く。

 

 振り向いて扉を閉め、かんぬきを下ろして鍵を掛ける。

 

「お疲れ様。紅茶でも、と言いたいところだけれど、ここではそれも難しいわね」

「店どころか調理場の一つもなしだからな。安全に寝れる場所があるだけマシとか、誰だよこんな層デザインしたの」

「この世界を作ったのは茅場晶彦なのでしょう。なら、この場所も彼の設計ということなのではないかしら。せめて外から見えない造りにして欲しかったのだけれど」

 

 槍を組み上げて布を被せただけのお手製パーテーションを見ながら、ユキノは大きなため息を吐いた。腰かけたベッドも固く、自前の毛布がなければ寒くて眠れたもんじゃない。

 

 居住性は最悪。とはいえ、この場所は40層じゃ数少ない《圏内》かつプライベートな空間だ。まあ、牢屋の中なんだけど。

 

 39層の迷宮区を越えて最初に足を踏み入れるエリアには、こうした鍵付きの牢屋が無数に存在していた。

 狭くてベッドが置いてあるだけの空間で当初は見向きもされなかったが、HPの減らない《圏内》な上、鍵を掛ければ誰も入れないことがわかった今では宿代わりとして利用されている。

 

「とりあえず、食事にしましょうか。――はい、あなたの分」

「サンキュ」

 

 差し出された黒パンを受け取り、一口かじる。表面は硬く、中はパサパサとした食感の黒パンは仄かに塩味がするだけの素朴な味わいだ。

 お世辞にも精の付く食べ物とは言えないが、39層から迷宮区を越え、さらに日持ちする食べ物となるとこの黒パン辺りが限界らしい。

 

 グルメなユキノですら質素な黒パンを食べていることからもわかるとおり、現在の攻略最前線における食料事情は困窮極まっている。

 なにせこの層には食材アイテムが存在しない。全域が監獄フィールドなため採集できないのはもちろん、敵mobも食材関連のアイテムは一切落とさないのだ。

 

 ならばと39層から食材を持ち込んで40層で調理をすることも試みられた。が、火を起こした傍から敵がわらわらと湧いてきたせいで調理どころの話じゃなかった。

 そのときは飢えたプレイヤーが集まっていたお陰で事なきを得たが、食事のために危険な目に遭うなんてのは誰一人として望まなかった。

 

 結果、40層に来てからは食事の大半がこの黒パンだ。

 週に2回、39層から物資が運び込まれる日の夕食だけはもう少しマシな物が食べられるが、それにしてもではある。

 

 アインクラッドにおいて娯楽と呼べるものは少ない。最前線ともなれば尚更だ。

 食事はそんな攻略集団にとって最大にして唯一の娯楽だったと言っても過言じゃない。

 

 食事という楽しみを奪われたプレイヤーたちの士気はあっという間に落ち、最近じゃあ仕事に疲れたサラリーマンのような目をした連中も増えている。ヤッタネハチマン、社畜仲間が増えたよ! 冗談じゃすまないんだよなぁ……。

 

 実際、やる気や士気の低下で集中力を欠いた挙句、凡ミスをしたり簡単な罠に引っ掛かったりする例も増えているらしい。そうしてイライラを溜めた結果、不覚を取って撤退なんて事象も多いんだとか。

 

 加えて厄介な点がもう一つ。

 

「今日で逮捕者も二桁を越えたな」

「ええ。先週から8人、今日の6人を入れて14人……。確実に増えてきているわね」

 

 逮捕者――拘束に成功した犯罪者(オレンジ)プレイヤーは、40層到達後一週間で14人に上っていた。

 これまで週に1人捕まるかどうかだったのが、ここへ来て検挙続出。今日のようにオレンジプレイヤーに追いかけられる事案も少なくなく、目撃情報も後を絶たない。

 

「見通しが悪い迷路のようなフィールド。《圏内》エリアは限られ、補給もままならない。疲弊した上位プレイヤーを狙うには格好の場所ということかしら」

「ついでにここは監獄だからな。雰囲気的にも寄り付きやすいんじゃねえの?」

「死者が出ていないことが救いかしら。『攻略班』と彼らではレベル差もあるし、いざとなれば転移することも可能なのだから、そうそう危機に陥ることは少ないと思うけれど」

 

 楽観はできないわね、と加えてユキノは息を吐いた。それから手にしたパンを少し齧り、ゆっくりと時間をかけて飲み込む。

 

 同じように黒パンへ口を付けながら考えを回していく。

 

 ユキノの言う通り、《連合》の主力が簡単に後れを取るとは考えにくい。単独行動は慎むように言われているし、牢屋の外はいつ敵が出てもおかしくないことからも、ここにいる連中は常にパーティー単位で行動している。現状大きな被害の出ていない理由がそれだ。

 

 問題は今後どうなっていくか。

 これから先オレンジの人数は減るのか、減らないのか。

 

 この一週間、オレンジプレイヤーが立て続けに捕まったのがただの偶然ならまだいい。最前線の様子を耳にして欲をかいたか調子に乗ったか。監獄の雰囲気にあてられた連中の暴走というだけなら、今後事態は収束していくだろう。

 

 だがこれが作為的なものだったとしたら。扇動による結果か、あるいは計画的なものだとしたら、裏で糸を引いている奴が必ずいる。その場合、犯罪者プレイヤーの数は増える可能性すらある。

 

 現状、『攻略班』が苦戦するほどの凶悪なプレイヤーは目撃されていない。対処できないほどの人数が集まったこともない。性質の悪い手口や罠を使われたことも今のところはない。

 

 けれど、この先どうなるかはわからないのだ。

 

 オレンジの数が減ることなく、増え続けるようなら。そうでなくとも、焦りや疲労で攻略に行き詰ってしまったら。

 過程はどうあれ、被害が出る可能性はある。最悪の場合、《連合》結成以降初めての死者が出ることだって考えられる。もしもを言い出せばきりがないが、細心の注意を払う必要があるのは間違いない。

 

 いっそのこと連中(・・)のうちの誰かでも出てきてくれりゃあ、黒鉄宮にぶち込めてラッキーなんだけどなぁ……。

 声に出さず愚痴って、最後の一口を飲み込んだときだった。

 

 不意に、鉄格子の向こうを誰かが駆け抜けていった。

 パーテーションで見えない上に一瞬のことだったからどこの誰かはわからないが、足音を聞くにかなり急いでいたらしい。

 

 トラブルの匂いを嗅ぎつつ立ち上がる。と、今度はさっきよりも重たい足音が牢屋の前を通り過ぎていった。

 数は5つ。目でも見たから間違いない。加えて連中の頭上にはオレンジ色のカーソルが浮かんでいた。本日二度目の現行犯である。

 

「行きましょう」

「おう」

 

 一足先に装備を整えたユキノに促され、牢から出る。ついでにこのゲームからも釈放されないかなーなんて下らないことを考えつつ、走り出した。

 

 

 

 

 

 

 オレンジの連中には存外早く追いつくことができた。

 そもそも大してレベルの高い連中ではなかったのだろう。長物持ちが二人と盾持ち槍使いが一人、残る二人は曲刀と犯罪者パーティーにしてはえらくバランスの取れた集団ではあったが、軽装じゃないぶん足の速さはお察しレベル。

 ただ運良く袋小路に追い詰められたようで、連中は襲い掛かるよりも先に逃げられないことを優先していた。

 

 先頭に盾持ちの壁役が、次陣に曲刀二人が、最後列にランス使いが並ぶ。

 よっぽどレベル差があるか、俺みたいな《軽業》持ち、あるいはタンクごと薙ぎ払える剛腕の持ち主でもなければ突破は難しい布陣だ。

 

 まあ、後ろから攻撃されたら意味ないんだが。

 

「背中ががら空きだぞーっと」

「なっ、いつの間に……」

 

 とりあえず曲刀使いの一人に《麻痺毒》ナイフを投げつけ、ランスの二人を《体術》スキルで転ばせる。もう一人の曲刀使いは振り返ったところでユキノに吹き飛ばされ、最後のタンクは振り返るまでもなく刀を突き付けられて降参した。

 

 はい、お仕事しゅーりょー。槍持ち二人が起き上がる前に麻痺ナイフを一本ずつ投げつけ、ユキノに並ぶ。

 と、段取り通りならロープで残る二人を縛り上げているはずのユキノは、どういうわけか刃をタンクの男へ突きつけた姿勢のまま固まっていた。

 

「どうした、そんな幽霊でも見たみたいな顔で……」

 

 言って、視線の先を見て、比喩じゃなく息が詰まった。

 

 

 

 

 

 

 壁にもたれてへたり込み、呆然とこちらを見上げる青い色の瞳。

 

 大きく肩で息をするたびに揺れる金糸のような輝く髪。

 

 数多くいるプレイヤーの中で、そうした西欧的な色合いの似合う人間を、俺は他に知らない。

 

 

 

「ハァ……ハァ……I did it. 見つかっちゃったかー」

 

 

 

 呟いて、苦笑いを浮かべた彼女の頭上には、ライムグリーンが踊っていた。

 

 

 

 

 

 

 




以上、第六話でした。
今後も更新に時間が掛かるとは思いますが、完結まで漕ぎつけられるよう頑張りたいと思います。どうか気長にお待ちください。






原作最終巻もついに発売されましたね。
読みながら随所で感動のようなカタルシスのような身悶えをしてしまうくらいに最高のラストでした。
不器用な人たちの不器用なやり取りはもちろん好きなのですが、個人的には結衣、いろは、小町の掛け合いがツボでとてもエモかったです。
次回の短編集も正座して待つことにします。それでは。

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