蒼の帝国、朱の帝国   作:薬罐。

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明けましておめでとうございます。薬鑵です。
ソシャゲのイベント、怠惰、お正月、怠惰、お年玉で買ったライトノベルの読書、怠惰、中間テスト、怠惰、怠惰、怠惰、怠惰、怠惰、怠惰等の理由でここまで空いてしまいました。お詫び申し上げます。




動き出す。

 

 

 

「──ん?ここは?」

目が覚めると四畳半くらいの部屋にいた。俺の中にある記憶をたどると、朱の帝国だ、多分。だって暑いもん。と、レイナの真似になってない真似をしてみた。

「やっと起きたか。オレ、お前が死んだかと思ってびっくりしたぞ」

「というか、貴方は何者?」

そして、今話しかけてくれているのは、朱の帝国の人だ、多分。一人は学校だったら体育委員長とか生徒会に立候補しそうな感じの男子に、無口で学校だったらクラスの推薦で、生徒会をしそうな女子だった。こちらの方はどこかで見たことのあるような気もしないがその誰かとは雰囲気と胸元が正反対だったので気にしないことにした。

「俺はヒョウガだ。」

「おう!オレはゴウだ!でこっちはコロナ。無口だが怒らすと怖いから気をつけた方がいいぞ」

「ゴウ、何か言った?」

ゴウは地雷を盛大に踏んだ。

「それより、ヒョウガって言った?」

そういいながらゴウを一瞬で再起不能にさせる。恐るべき戦闘能力である。

「あ、ああ、そうだ」

「蒼の帝国出身?」

「ま、一応。朱の帝国の住民票も持ってるが」

「変わった人。身長は?」

「174cmだ。」

「良かった。私は161cm。キスは身長差10~15cmが最適と言われている。血液型は?」

「A型だ。」

「ふむふむ、好きな食べ物」

「ハンバーグだ。」

「和風?デミグラス?」

「デミグラスだ。」

「肉の種類の比率は?」

「うーん、牛肉多めの牛豚粗挽きかな」

「レア?ミディアム?ウェルダン?」

「ミディアムレア・・・だと思う。」

「チーズは?」

「いらない。てか、何の質問だ?」

「説明しよう!コロナは普段無口だが興味のある人にたいしては─グフッ!」

再起不能になったゴウにコロナのパンチ!HPゲージが止まらない!ゴウの吐血も止まらない!圧倒的オーバーキル!もうやめて!ゴウのライフはとっくにゼロよ!

「気にしないで」

ここでゴウの相手をしたら殺されかねないと思いコロナの方を見る。

「まあいい。あとは()()の部屋で聞きましょう。安心して。ベッドはダブルサイズ」

「おいゴウに何する気だ!?」

コロナはゴウに向かって歩みを進めた。殺戮兵器の凱旋だ。俺でも止まらない。これ以上はR-18指定に入る可能性があるというメタ過ぎる脅し文句も通用しない。俺はこれ以降出来るだけ生々しい表現をせずにラップを考えることにした。(この考えは彼の黒歴史のノートを後に増やした。)

 

急なENCOUNTER!

できないCOUNTER!

コロナの一撃

ゴウ息絶えTER!?

まだまだ続く

コロナのATTACK!

そろそろ限界

ゴウはFUCK!

訪れてきた

ゴウにLUCK!

扉を叩く

神のKNOCK!

気づいたコロナは

まずはBACK!

そしてすぐさま

鍵をLOCK!

またまた始まる

ゴウにKICK!

その様を見て

俺はSHOCK!

時間流れる

TICK! TACK!

そろそろ俺はラップに飽きTER!もうやめTER!

 

「そう言えば、ヒョウガはこのあとどうする?」

唐突な問いかけに驚くも、そんな状況になれてしまったのか

「約束があるから蒼の帝国に帰るかな」

冷静に返答できた。

「じゃあ私が送っていく」

「いや大丈夫だって」

「ここどこかわかるの?」

あ、と思ったヒョウガだった。

 

結局ゴウも復活し、3人で国境まで行くことになった。

 

 

 

〈蒼の帝国〉

「ヒョウガ、大丈夫かな?」

「大丈夫だよ、お姉ちゃん。だってお姉ちゃんと同じくらい強いんでしょ?」

結局あの騒動のあと、学校は校舎修理の為にしばらく休校となった。エドワード先生からお礼がきた。あの先生大丈夫かな、と思ったけどそれどころじゃない。ヒョウガだ。彼は騒動のあと逃げた。未だ行方不明だ。大丈夫かな、ヒョウガ。でもヒョウガは強いんだ。強くやっていってるんだ。単純な戦闘能力だけじゃなくて、心も。

「お、お姉ちゃん?」

「え、どうしたの?レイジ?」

「いや、お姉ちゃん・・すごい怖い顔してた」

この子はレイジ、私の弟。よく覚えていないんだけど私の親は私が幼い頃に消えた。そして、しばらく孤児院にいた。そのときあったのがこの子。だから私にとって家族のようなものだった。

「違うよ、レイジ。ヒョウガは強い。私よりずっと強いよ。私なんて誰かがいなかったら何も出来ない弱虫だもん。」

「そんなわけないよ。だってお姉ちゃんはいつも僕を・・」

「だから違うって!そうやって言ってるけど全部レイジやヒョウガから何かしてたじゃん!私なんか、わたし─なんか──」

「こんなお姉ちゃん知らない!勝手にそう思っててよ!僕は、絶対にヒョウガお兄ちゃんを迎えに行く!どんなに難しくて、どんなに辛くてもだよ!じゃあね、お姉ちゃん()()()()

「待って!レイジ──」

そう思った時には既にレイジの姿はいない。私だけが取り残された。

「・・・ヒョウガ」

そう呟き、レイナは部屋に籠ってしまった。

 

 

 

 

 

 

〈旧孤児院 地下〉

 

report 1

 

この1つの国にはある特殊な事が起こる。詳しくは私にも分からないが、この地域では「炎」を司る魔神「氷」を司る魔神がいた。その魔神はいない、ただの伝説だとこの地方では否定されていた。しかし、その常識が覆されるかもしれない、とのことだ。

つまり、「魔神」を召喚できるかも知れないのだ。

_________________________________________________

 

 

男は探す。生け贄達を。

男は笑う。終末を望み。

男は笑う。そのときが来るまで──

 

 

 

 




(因みに中間テストはこの小説と同じくらいの酷さの結果でした。今後が心配です・・・)

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