最後の1年   作:パワプロ大好き男

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第10話(最終話) 日本一そして新たな挑戦

第1戦と第2戦を勝ち抜いた大阪近鉄バファローズの選手たちは、東京ドームから大阪ドームへと移動したのであった。

本拠地である大阪近鉄バファローズの選手たちはリラックスしていた。

 

茂野「いや~、大阪ドームを見ると、我が家に戻ったような感じがするな~。」

 

茂野は大阪ドームを一周見て安堵に浸っていた。

そこへ、読売ジャイアンツの選手達がやって来た。

佐藤寿也も参加していた。

 

佐藤「吾郎君、また会えたね。」

 

茂野「おう、寿、今度は大阪ドームで試合だからな、絶対に負けないからな。」

 

佐藤「もちろんだよ、こっちも負けないから。」

 

二人は互いに健闘を称えあった。

――――――――――――――――――――――

日本シリーズ第3戦は大阪ドームで行われた。

 

先攻:読売ジャイアンツ

 

1(二)仁 志

2(左)清 水

3(右)高橋由

4(中)ローズ

5(一)ペタジーニ

6(三)小久保

7(指)清 原

8(捕)佐 藤

9(遊)二 岡

P(投)岡 島

 

後攻:大阪近鉄バファローズ

 

1(中)大 村

2(二)水 口

3(右)礒 部

4(三)中 村

5(指)マリオ

6(一)北 川

7(左)大 西

8(遊)阿部真

9(捕)的 山

P(投)パウエル

 

第3戦は点の取り合いとなった。

1回の表に、去年まで大阪近鉄バファローズだったタフィ・ローズが先制のツーランホームランを打たれたが、その裏に中村紀洋がスリーランホームランを打ち、逆転に成功。

その後も点を取り合い、気がつけば10-11となり、大阪近鉄バファローズは1点ビハインドのまま、9回の裏に入った。

 

茂野(頼む、ファンのためにもここで打ってくれ。)

 

茂野はベンチで祈っていると、礒部がソロホームランで同点に追い付き、最後は中村紀洋がサヨナラホームランを放ち、第3戦は勝利で幕を閉じた。

――――――――――――――――――――――

アナウンサー「さぁ、日本シリーズ第4戦が始まりました、近鉄は4連勝で日本一になるのか、はたまた読売が阻止するのか、実況は私、安部憲幸でお送りします。」

 

土屋「茂野と寿也、この二人が戦うとは誰が予想したことか、互いに頑張れ。」

 

土屋貴教はテレビ観戦していた。

第4戦は近鉄が大量リードしていた。

3回の裏に大村がタイムリーを放ち1点先制すると、水口がスクイズで2点目、礒部がタイムリーを放ち3点目、そして中村紀洋が豪快にホームランを放ち、この回だけで7点も入った。

その後も着々と点を重ね、10-3と大きくリードしていた。

そして、9回の表に茂野がマウンドに上がり、三者凡退に打ち取り、大阪近鉄バファローズはついに日本一になった。

 

アナウンサー「試合終了、大阪近鉄バファローズが日本一になりましたー!!」

 

土屋「茂野、おめでとう。」

 

土屋は拍手した。

――――――――――――――――――――――

あれから数ヶ月が経ち、大阪近鉄バファローズはオリックス・ブルーウェーブと正式に合併し、「オリックス・バファローズ」という合併球団が誕生した。

これでパ・リーグは北海道日本ハムファイターズ、西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズ、福岡ソフトバンクホークス、オリックス・バファローズに加え、新規球団である「東北楽天ゴールデンイーグルス」の6球団となった。

茂野は分配ドラフトにより、東北楽天ゴールデンイーグルスに決まったのであった。

大阪近鉄バファローズの歴史は終わったが、茂野の野球人生はまだまだ続くのであった。




このシリーズはこれで終わりたいと思います。
ありがとうございました。

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