大阪近鉄バファローズはオールスターを挟み、ペナントレースも終盤に差し掛かってきたあるとき、梨田監督は選手を集めた。
梨田監督「いいか、次の日本ハム戦で勝てば優勝マジックが20点灯する、なんとしてでも勝ってファンのためにもリーグ優勝するぞ、いいな?」
全員「はい!!」
選手一同はロッカールームから引き上げた。
茂野「よし、なんとしてでも勝って優勝マジック点灯するぞ!!」
意気込んでいた茂野の側に大阪近鉄バファローズの4番を務めている中村紀洋が声を掛けてきた。
中村「茂野、悪いな、俺と岩隈がアテネ五輪の日本代表に選ばれてしまってな、暫くの間チームから離れることになった、頑張ってチームを優勝に導いてやれよ。」
茂野「任せてくださいよノリさん、必ず大阪近鉄バファローズをリーグ優勝させてやりますよ。」
中村「頼むぜ、大阪近鉄バファローズはなくなっても茂野だけは強くなれよ。」
茂野「もちろんっすよ。」
こうして中村紀洋は日本代表として岩隈久志と共にチームを去ったのであった。
茂野「よーし、明日から日本ハム3連戦、ぜってぇ勝つぞー!!」
茂野は気合いを入れ、バスに乗り込んだのであった。
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大阪近鉄バファローズは北海道日本ハムファイターズの本拠地、札幌ドームに足を運んだのであった。
先攻:大阪近鉄バファローズ
1(中)大 村
2(二)水 口
3(右)礒 部
4(一)北 川
5(指)マリオ
6(左)大 西
7(三)星 野
8(遊)阿 部
9(捕)藤 井
P(投)茂 野
後攻:北海道日本ハムファイターズ
1(中)新 庄
2(二)木 元
3(三)小笠原
4(指)セギノール
5(左)エチェバリア
6(右)土 屋
7(一)小 田
8(捕)高 橋
9(遊)金 子
P(投)岩 本
試合は1点を争うシーソーゲームとなった。
気がつけば、9回表が終了時点で11対10と大阪近鉄バファローズが1点リードする展開となった。
9回裏のマウンドには守護神の福盛が上がった。
茂野「福盛さん、頼みますよ、しっかり抑えてくださいよ。」
そして福盛がきっちり三者凡退に打ち取り、大阪近鉄バファローズは優勝マジック20を点灯させたのであった。
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試合後、茂野は梨田監督に呼び出された。
梨田「茂野君、今日のピッチングは決して悪くはなかったぞ、失点が多かったのは仕方ない、次の登板に生かそう。」
茂野「はい。」
梨田「それから君は、もう大阪近鉄バファローズのエースだけじゃない、プロ野球界のエースになるんだ、頑張れよ。」
茂野は梨田監督からエールを貰ったのであった。
大阪近鉄バファローズのリーグ優勝はもう目の前だ。