捻くれたRAILWARS〜日本國有鉄道公安隊〜比企谷八幡の闘い 作:おーあみ
温泉だよ!温泉!
もはや一種のドライブのような送迎を経て、俺達が宿泊する旅館までたどり着いた
「ようこそ、高千穂へ。本日は『旅館広末』にお越しいただきありがとうございますぅ」ペコリ
「それでは、お部屋までご案内しますので、高坂様と比企谷様に代表で宿帳の方をお願いできますかぁ」
ん?なんで2人に書かせんだ?別に1人がまとめて書けば良くない?
「はぁ、わかりました」
「はい!」
10人分…書くと意外と疲れるな
そこから2階に上がり、奥から3番目の部屋に案内された
「こちらへどうぞ~」
カラカラカラッ
「うわ~~っ!大きいね!」
「これなら窮屈しないにゃっ!」
「こちらのお部屋に比企谷様と西木野様を除いた8名様と伺っておりますが~」
「えっ?俺野宿?」
「ちょっと!どういうことよ!」
「比企谷様と西木野様はこちらのお部屋に~」
そう言ってこの部屋の1つ横、奥から2番目の部屋に通された
「あの…2人にしては広すぎません?」
絶対20畳もいらんぞ?
「東京の飯田班長さんから「比企谷君と西木野さんは2人で同じ部屋でお願いします~」と依頼されたものですからぁ」
あの人め…いくらなんでも職権乱用だろ…
「ちょっと!布団が1組しかないじゃない!」
へ?と思った俺はよく見てみる
「…マジだ、1組しかない」
「こちらも飯田班長さんから「布団は1組だけで結構です~」と伺いましてぇ」
拝啓、五能隊長、あなたの同僚の班長がとんでもない職権乱用を繰り返しているように思えます。何故でしょうか
「ではぁごゆっくりどうぞぉ~下の食堂で夕食もご用意してますので~お早めにどうぞ~」
そう言い残し、女将さんはスっと部屋から出て引き戸を閉めて行った
「んじゃ、俺が畳で寝るってことでいいか?」
「それじゃ全身痛くなっちゃうでしょ?べ、別に、布団が一つしかないなら…い、一緒に寝ればいいじゃない///」
「……は?」
「べ、別に八幡だったら大丈夫よ…//」
「お、おうそうか」
「八幡だったらとち狂って襲ってきたりしないでしょ?」
「そ、そりゃ当たり前だ。こう見えてリスクターンの計算は出来てる」
「それじゃ、ご飯食べましょ♪」
そう言って扉を開けたのだが、そのまま何故か微動だにしない西木野
「ん?どうかしたか?」
その扉の先を見てみれば……
「あはは~、見つかっちゃった」
何 故 か 高 坂 以 下 8 名 が い ま し た
「ほ、ほ、穂乃果ーーー!!!!」
その後30分ぐらい?お説教が続きましたとさ
「おいしかったね~」
「うん!」
「ここのご飯も美味しかったなぁ~」
この通り、夕食を食べて各々の部屋に戻る途中である
夕食といっても、こんなん学生の研修生に経費で出してもいいのかと言うぐらいの豪華な料理だった
魚に肉、郷土料理のようなものや固形燃料を使った小さな鍋だったり…
でも小町には勝てないけどねっ!
♪アザレアヲ サカーセーテー アタタカイニワーマーデー
ツレダシーテ- ツレダシーテ- ナンテーネ
「ん?電話か」
「どうしたの?」
「電話来たから、終わったら俺も部屋行くから先行っててくれ」
「わかったわ。あとでね」
さーて電話は誰か…ら……
_________
| 着信 警四飯田班長|
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……あぁ、この事の張本人か
「はい」
「あぁ~比企谷君~旅行はどぉ~?」
「いやなんで俺と西木野だけ別室で他は大部屋なんですか、別に俺達もそっちでよかったんですよ?」
「だってぇ~公安隊だとぉ~守秘義務とかいろいろあるからぁ~別々にぜざるおえなかったのよぉ~」
「…それ本当ですか?まぁ本当っぽいですけど」
「それとぉ~明日のお昼頃に~高山くんたちがそっちに着くと思うからぁ~よろしくねぇ~」
「はぁ…って結局全員ここじゃないっすか…」
「今日と明日は完全にオフで大丈夫だからぁ~明後日からは調査よろしくねぇ~」
「え?調査って何すか?」
「あぁ~比企谷君と西木野さんには言ってなかったか。明後日からは高千穂線に出てくる幽霊の調査をお願いね」
「はぁ、幽霊調査ですか、本当に幽霊なんているんですか?」
「いなかったら「幽霊なんて何処にもいませんでした」って書いた報告書を提出してくれればいいからぁ~」
「はぁ、分かりました」
「それじゃあ~西木野さんにもよろしくねぇ~」
はぁ…幽霊ねぇ…
そもそも幽霊なんて出るんですかねぇ
「入るぞー」ガララ
この時に何も確認せずに部屋に入った俺が馬鹿だったね、うん
よく良く考えれば分かってた
ご飯食べればそりゃ風呂だよね
そうすれば旅館だし浴衣に着替えるよね
つまり……
扉開けたら下着姿の西木野がいたんですね、はい
意外な事にピンク!
俺たちは数秒固まるも、顔を真っ赤にした西木野に
「えっち!」
と言われ、すねを蹴られて扉をとんでもない勢いで閉められた
ただしすねはそこまで痛くなかった
その後というもの着替え終わったか確認して部屋に入り俺も浴衣に着替えた
そこから大浴場に行って、風呂に入る
体を洗ってから湯船に浸かったのだが
「熱っ」
かなりの温度だった。思わずアツモリィィィって叫んじゃうレベル
数十秒浸かっているとなんとか慣れてきた
「はぁ~癒される~極楽極楽~」
大変親父臭いがこんな言葉しか出てこない
きっとそれは俺の社畜適性が高すぎるからだろう
あれ?これ俺社畜まっしぐらじゃん
「ん?露天風呂あるのか。とりあえず行ってみるか」
露天風呂に続く扉を開くと、THE☆旅館という感じの露天風呂があった
湯船に浸かってみたが、こちらは適温と言ったところだった
上を見あげてみると、そこには満天の星空があった
ビルが乱立した都会とは違う、何も阻むものが無い、一面の星空
空気が澄んでいるのか、より鮮明に見える星々の数々
「はぁ…」
何があっても忘れられそうだ
「うわぁーーー!綺麗な星空だね!」
ん?なんか物凄く聞き覚えのある声がしたような。まぁまさか混浴な訳あるまいし他人の空似だろうな
「ここまで綺麗な星空を見たのは初めてかもしれないわね」
「にゃーーーー!!!」バッシャーン!!
「こら!凛!湯船で泳いではいけませんよ!」
「今ならあまり人もいなしし大丈夫にゃー」スイスイ
「合宿以外で旅行したのって初めてなんやない?」
「そうだね、これまでは合宿ばかりだったから、単純に旅行するのは初めてだね」
あれ?なんか声が近くなってない?
ビュゥゥゥゥーーーーー
その時、風が吹いた
「あれ?比企谷君?」
「ん?誰か呼ん……」
その先には一糸纏わぬ9人の女性がいました
「あわわわわわ」
なんでいんだと思ったらひとつの看板が目に入った
この露天風呂は混浴です、と
「お、おい、あの看板見ろ!」
とりあえず看板の方を慌てて指さす
「こ、混浴なんて…は、破廉恥な!」
「じょ、冗談でしょ!なんで混浴なのよ!」
「あれ~にこっちは混浴はじめて~?」
「あ、当たり前よ!」
そして東條がどさくさに紛れて西木野の背後に近寄り…
「あぁ~足が滑っちゃった~」
「ちょ、ちょっと!」
そして、俺の方に倒れ込んでくる
なんとか俺も支えようとしたが……
バッシャーーン!!!!
俺が下になって見事に湯船に突っ込んだ
「あ、危ねぇ…」
とりあえず何とかなったが、なんか右手になんというか、こう、柔らかい感触がするんですが一体何でしょうねぇ…
腕を肩の方から手に向かって辿っていくと…そこには…
「おぉぉぉ」
「あら、比企谷君って意外と大胆やねぇ~」
「は、破廉恥な!」
形のいい胸がありました。天国天国眼福眼福
「え、えっち!変態!」バシッッ!
「うわっ」
そして俺は大して深くない湯船の底に沈んでいった…
風呂で一波乱あった後、何とか風呂場から脱出してから西木野の機嫌を治して寝たらいつの間にか11時になっていたのはまた別のお話
次から高山様御一行も参戦です