捻くれたRAILWARS〜日本國有鉄道公安隊〜比企谷八幡の闘い   作:おーあみ

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5ヵ月ぶりですこんにちは()


高森トンネル

 

夕食を食べた俺たちは、本題である幽霊調査へ向かうことになった。

向かい側の部屋から南の悲鳴が聞こえたけど気のせいだろう。うん。

 

ちなみに幽霊は終電が終わったあとに出現するんだから、調査に出るのは日付が変わることだと思っていたが、その幻想は見事に打ち砕かれた

 

「そんなに急がなくたって終電なんだから、かなり時間はあるでしょ?」

 

「まだ9時よ。あと3時間ぐらいじゃないの?」

 

桜井と西木野に対して、高山は首を横に振り「ここは24時になっても列車の走る東京じゃないぞ。最終は延岡発高千穂行きで駅に到着するのは22時頃だ」

 

「は?そんな早く終わるのかよ」

 

「そんな時間で終わっちゃうなんて、沿線の人はどうやって生活するのよ?」

 

「多分かなり不便だろうなぁ…高千穂へ22時着ってことは、延岡を出るのは20時頃のはずだから」

 

「午前8時で最終!?そんなの不便じゃない」

 

「そうなんだよなぁ…」

 

きっと昔は今ほど最終も早くなかったのだろう。ただ、山間部からも都市へ繋がる道路が整備され、鉄道を使っていた住民は車による移動が増え、需要の減った鉄道は年々減便していったのだろう。

 

「ねぇ、八幡。もし高千穂線が無くなっちゃったら、沿線の人はどうやって生活すると思う?」

 

「いや、多分だが…元々住民の人が道路の整備が進むにつれて、車移動が増えて鉄道の需要が減少したんだとは思うが…ここの地域はあまり若い人はいない。どちらかと言えばお年寄りの方が多い。」

 

「確かにそうね。来た時もあまり若い人は見かけなかったわ。」

 

「そうなれば車の運転ができない人も出てくる。今は高千穂線があるからいいが…廃線にでもなれば、医療とかが充実した都市部へ移住するだろ…最悪、この地域が無くなることだって…」

 

「あんなに綺麗な場所もあるのに…」

 

西木野はどこか悲しげな顔をしていた。

 

廃線に反対するから幽霊が出る?なんてことも考えたが、そもそも幽霊の存在が不明確なので今は胸の中にしまっておこう

 

その幽霊が出るという高森駅の近くまでは高山が昼間にデート?したというここの旅館の女将さんの娘さんの桃世さんのくるまでいくことになった。終電で高森駅まで行く手もあるが、そうすると帰りは現地から徒歩になるとさすがに危ないので、車でいくことになった。ちなみに山の多い地域ではバイクや車は必需品らしい。まぁそりゃそうだ。

 

やがて車は30分ほど走り、高千穂線の線路が見渡せる場所に着いた。

 

線路にも道路にも街灯は1本もない。周りには民家が僅かにあるだけで、人工的な明かりはどこにもない。さらに今日は月もでていない。

しかし、真っ暗闇というわけではなく、目が慣れると結構周りが見えるようになってきた。

 

桃世さんは空を見上げながら「星明かりよ」と言った。

 

あまり人工物のない山奥で、空気が澄んでいるというのもあるが、地上に全く光が無いため、天の川がいつになく白く輝いていた。

 

星空の明かりに照らされたレールが、高森トンネルから日向泊駅まで続いている。

 

「…高森トンネルだって、掘るのは苦労したのにね…」

 

トンネルの出口を見ながら、桃世さんは寂しそうに言った。

 

「トンネルぐらいどこにでもあるじゃない」

 

「あの高森トンネルを掘っている真っ最中に、温泉に当たってしまって、それを食い止める作業が困難を極めたってネットに書いてあったぞ」

 

「は?温泉?」

 

高山はどうもこの件について知ってるようだ。

 

「熊本と宮崎を結ぶ九州横断鉄道は昔から國鉄の夢だったんだ。でも、震災やら戦争やらで工事は度々休止になった。それでも熊本側からは阿蘇の下を回って高森まで、延岡からは高千穂まで完全して、あとはトンネルでつなぐだけって時に、温泉に当たったらしい。」

 

「それがあの高森トンネルなのね…」

 

「やっと許可が下りて、トンネルを掘ってたら源泉に当たっちゃってね…周辺の井戸が濁ったりして、一時は工事中止も叫ばれたけど…國鉄の工事担当の人が「あと少しで温泉はおさまるから」って本社をものすごく説得してくれて、最終的には開通したのよ」

 

「それって、絶対凄いお金かかってるでしょ?」

 

「あぁ、きっと膨大な額の税金を使っているはずさ。そこまで苦労して作ったのに、勿体ないな…」

 

「もったいない?赤字で採算が取れなくなったなら仕方ない事じゃないのか?」

 

日本の企業でもそうだ。不採算部門は切り捨てられる。学校の俺もそんな存在でしょ。あれ、これ自分で言ってても悲しい

 

「延岡から高千穂へ続く日本一の橋だって、このトンネルだって作る時には苦労して作ったのに、それが採算が合わなくなったって言うだけで廃線にするのは、とても残念ですよ」

 

「高山君は本当に國鉄の人なの?」

 

桃世さんは眼鏡を直して、高山に向かって微笑んだ。

 

「まだ研修中ですから…」

 

なんか横から桜井がジト目というかよく分からない目線を高山に送ってるけど何なんだ?嫉妬か?とか思っていたその時…

 

突如としてトンネルからシャリリン…シャリリン…と鈴が転がってくるような音が聞こえたきたのだった…

 

 





就職活動とかで全く書く時間が取れないんです()

高千穂もあと2〜3で終わるので、どうか温かい目で見守ってくださいm(_ _)m
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