捻くれたRAILWARS〜日本國有鉄道公安隊〜比企谷八幡の闘い 作:おーあみ
気が向いたら番外で書いたりするかもですが()
大宮駅でひったくり犯を取り押さえた後、俺たちに訪れたのは休息……ではなく、事件だった
東京駅に爆弾を仕掛けたと言い、現金数億円を要求。おおよその一日の売上額を知っていたことも見ると、職員、又は内通している者がいるのだろう
高山と小海が現金の受け渡し時に取り押さえたものの、犯人はその人物、手宮(仮称)の身柄の引渡し、及び要求額を2倍にする、つまり國鉄への被害が大きくなってしまったのである
しかし、現金を渡せば爆弾の設置場所と解除方法を教えるという、交換条件を出てきたら、國鉄はお客様の安全を第一に考える以上、応じるしかない
しかし、高山が爆弾の場所がわかったかもしれないといえは、なんとそれは高山と小海が先日回収した忘れ物のチワワのペットキャリーだったのである
普通なら爆弾を見つけたら、爆弾処理班に処理してもらうものだが、桜井が処理を始めてしまい、それに高山も付き合わされた
え?俺はどうしてたかって?西木野達とお客様の誘導をしてたけど?決してサボってないから。ハチマン、ウソツカナイ
そんで液体窒素で爆弾を解除したまではよかったが、結局の所要求された現金は持っていかれた。まぁ東京駅が爆破されることは無かったのはよかったが
更には、アテラのベルニナ殿下の警備に当たれば、王族一族を丸ごと抹殺しようとした奴らに出くわすわ、列車は暴走したりと本当に大変だったわ
まぁそれで編成丸々使用不能にしたからか、帰りは北斗星からカシオペアにグレードアップしたがな。そしてこのカシオペア、なんと個室が存在せず、全ての客室がツインという正にぼっち殺しもいいところというのが率直な所である
当たり前といえば当たり前だが、高山は岩泉と同室になる。何せ岩泉は鼾が物凄い。簡単に言えば京成バスの古いヤツ、俗に言う7Eのエンジン音並のうるささである
もちろん桜井と小海が同室。必然的に俺と西木野が同室になってしまう
もちろん俺と西木野は断固拒否したが、抵抗虚しく結局同室になった
更に何を思ったのか、飯田さんが抑えたのかは知らないが、普通にカシオペアツインを3部屋抑えればよかった所を、何故かカシオペアスイート3室を抑えていたのだ
しかもその内1室は、展望タイプの部屋である
ここで誰が展望室スイートを使うかという話になる。
別に俺はどっでもいいんだが、高山は大興奮するわ、負けず嫌いの血が騒いだのか、西木野と桜井と岩泉でジャンケンで決めることになった
え?なんで高山じゃなくて岩泉かって?高山は興奮しすぎなので小海が適当にお茶を濁してくれてます
5回ぐらいあいこが続いた後、岩泉がグー、桜井と西木野がパーで岩泉高山ペアが脱落した
なんかその時に「ァァァァテンボウシツスィートガァァァァァ」なんていう悲鳴が聞こえた気がするが、きっと気の所為だろう。気の所為気の所為
そして桜井西木野直接対決となる。しかしここで重要なのは、2人とも大変な負けず嫌いであることである。初手から20回ほどあいこが続いた頃
「次が最後よ…」ハァハァ
「いいわ、望むところよ」ハァハァ
じゃんけんで息切れする奴なんて初めて見たぞ
「じゃんけーん」
「ぽいっ!!!」
桜井 ✌ 西木野
「あぁぁぁぁぁ」
「ど、どうよ!」
3分間にも及んだ長いジャンケンは、西木野の勝利で幕を閉じた
ちなみに買ったあと見えない様に小さくガッツポーズをしていた西木野が可愛かったのは公然の秘密です。バレたらどうにかなっちゃいそう
という訳で、1号車1番に俺と西木野、2番に桜井と小海、3号室に高山と岩泉ということになった
しっかし何で飯田さんはプレミアチケットともいえる展望室スイートを抑えられたのか、謎は深まるばかりである
…まさか、北斗星が使用不能になるのを予知していたとか…?まぁないか
そして16時頃、ステンレスボディの客車が札幌駅に入線する
高山によれば、この26系寝台客車は、このカシオペアの為だけに作られた客車で、1編成しか作られていないんだとか
よくよく考えてみれば、4室しかない1号車の内3室を公安隊が使うって大丈夫なんだろうか…
まぁそれは置いといて、扉を開き、部屋に入る
廊下を進むと、そこには2つのベットが並び、その奥に1人がけのソファーが2つ並ぶ
広いなぁと感嘆すると共に、ベットの上にそれぞれ荷物を置く
「にしても広いな」
「何回か乗ったことあるけど、確かに不便はしないわね」
こいつ何回かって、乗ることあんのかよ…
流石にもう疲れたので、ベットに大の字で横になる
「はぁ〜疲れたぁ〜西木野もお疲れさん〜」
「えぇ、八幡もご苦労様っ」
西木野は俺のベッドに、丁度俺の膝のあたりに腰掛けてきた
「それにしても、殿下を警護するだけなのに、まさかテロリストに襲われるなんて思ってもいなかったわよ」
「そりゃ俺も同じだ。正直爆弾よりビビったわ」
「まぁ、また八幡が守ってくれたから私はいいけどっ」
「っ///それ言うかよ…」
そうなんだよ。北斗星の車内でテロリストに襲われた時、ドロップキックをもろ背中に喰らっちまったんだよな。まぁ西木野が喰らうよりは遥かにマシだったんだが。
北斗星より設備はいいとは言え、道中牽引は札幌~函館間がDF51.函館~青森間がED79.青森~上野間がEF68-500となる
つまり所要時間にそこまで大差はない。本当に設備だけだ
列車が東室蘭を通過した頃、飯田さんが予約してたルームサービスで、夕食が運ばれてきた
恐らく、俺達が疲れているのを考えて、あまり動かなくてもいいようにしてくれたのであろう
運ばれてきたのは、カシオペア懐石御膳というもの。珍味三点盛りに始まり、鳥賊だったりと俺にはよく分からんものが多かったが、「この帆立、なかなか美味しいじゃない」とか言ってたあたり、結構いいもんなんだろう。美味かったし
先に俺がシャワーを浴びたのだが、その後西木野が入ろうとしたら「見たらどうなるかわかってるわよね」なんて言われた。そんな事しないから。絶対
これでもリスクターンの計算はできる方…だと思う
その後は特にイベントもなく、西木野がシャワーを浴びている間に、眠かった俺はベッドに寝転がってたらいつの間にか寝ていた。
人は眠りが深いと夢を見ないというが、あれは本当だと思う。俺は
目が覚めたのは翌日朝の6時頃。丁度郡山に到着した頃だった。気がつけば、目の前の機関車が赤いDF51から青いEF68に変わっている
とりあえずベッドから起き上がろうとして辺りを見回した時、事件が起きた
なんか横に誰かいるなぁって思ったら、すぐ横で西木野が寝てるんだからなぁ。これって添い寝ってやつ?リア充爆発しろとか言えなくなっちゃうじゃん
確か、俺が寝た時は西木野はシャワーを浴びてたはず…つまり俺は最初は1人で寝ていたことになる。
「とりあえず、外出て頭冷やしてくるか」
西木野を起こさないよう、慎重にベッドから出て、廊下に出る
外を見ると、少しずつ朝日が上がってきていた
「ん?比企谷か」
「高山。何かあったか?」
「いや、岩泉の鼾がうるさくてさ…寝てる間は気になんなかったけど、1回起きちゃうと気になって寝れなくてさ」
「分かるぞ。二度寝出来ない時ってあるよな」
「あいつの鼾は本当にさぁ…あれはキツいぞ」
「んじゃ、部屋戻るわ」
「俺も戻るか…」
なんか憂鬱そうに言ってるが、俺は知らない。うん、岩泉の鼾に悩まされているなんて知らない。
部屋に戻っても、まだ西木野は寝ていた
ただ、もう1回、西木野が何故かいたベッドで寝たら、起きた時蹴り喰らいそうだなぁなんて思い、とりあえずソファーにもたれかかった
ベルニナ殿下の警護、北斗星で移動するだけだと思った今回の任務だが、上野駅のエレベーターで、故障とは言え桜井が閉じ込められたり、食堂車で何故か乱闘になったり、小海が誘拐されたり、機関車が暴走して、乗客全員が人質になったり……更には数発喰らってるし…
…今思い返すと、なんだか寿命が1年縮んでもおかしくない程の恐怖体験をしたような気がする
下手してらどっかで死んでたんじゃないかってレベル
まぁ、西木野が怪我したとか小町の耳に入ろうものなら、数日は口聞いてくれなさそうだし、まぁいっか
そして西木野が起きたのはそれから30分ぐらい立った頃。何故か寝た時のことは記憶に無いようで、普通に起きて、普通に「おはよう」って言ってきた
またルームサービスで朝食を持ってきてもらい、それを食べる。夕食は懐石御膳だったが、朝食は洋食にした
弁当ではなく、ちゃんと一品ずつ皿に盛られているんだから、寝台特急とは言え大したものだ
列車は宇都宮、大宮を経由し、終点上野に到着した
上野から東京までは、東北縦貫線で移動する
この東北縦貫線、これが開業したのはつい最近のことだが、宇都宮線・高崎線と常磐線、更には東海道線が直通した事によって、熱海から宇都宮まで乗り通しなんてことが出来るようになった他、常磐線からの列車が品川まで来るようになったのだ
上野から東京までは5分。途中駅に止まることも無く、東北縦貫線の列車は東京駅に到着した
「何やってんこよ高山ぁ〜あっ〜ぁ」
「あっそうだ!!け〜よんちゃんに誰がエサあげてくれてたかな?」
そこの方々、心配するとこ違ったりと色々と気楽すぎません?
「先行くぞっ」
空気も読まず岩泉が扉をドンっと開くと、何故か地鳴りのような歓声と拍手が聞こえた
『ウォォォォォォォォ!!!』
「よくやった!」
「今年の警四はすげぇな!」
…果たして褒められるようなことをやったのでしょうか
とりあえず、俺たちは走って飯田さんのデスクの前で整列した
「高山班長代理以下6名、ベルニナ殿下のお世話を終え帰還いたしました!警護中は飯田さんや五能隊長、公安隊員の皆さん…そして國鉄職員の方に多大なご迷惑をおかけしました…しかも…しかも…」
「しっかりしなさいよっ!高山!」
あんたらは熟年夫婦か
「しかも!そんなご迷惑をかけた皆さんが助けてくれたおかげで、こうして帰ってくることが出来ました!本当に!本当に…ありがとうございました!」
俺たちは揃って頭を下げる
そして、またしても公安室は割れんばかりの拍手に包まれる
顔を起こしてみれば、飯田さんの目は真っ赤だった
「みんな!元気?」
「はい!」
「そう、良かった…」
飯田さんは目尻を1度だけ手で涙を拭った
そして、久しぶりに警四の自分の席に座った
…なんだか落ち着くような、なんだろうこの自宅のような安心感
その後、テレビでベルニナの会見が流れたが、その時に岩泉が「今、高山のことを好きって言わなかったか?」なんて言って、高山ホモ説が浮上したのは公然の秘密
なるべく渋と同時投稿できるようにします…