捻くれたRAILWARS〜日本國有鉄道公安隊〜比企谷八幡の闘い 作:おーあみ
軽井沢の峠の湯っていいよね(唐突)
俺のここまでの3つの出来事
1つ、なんか出勤したら机が綺麗になってた
2つ、岩泉が大声で叫んだ!
そして3つ、何故か大湊室長がいた
そもそも大湊室長は基本的に室長室に籠りっぱなしなので滅多に姿を現さない、云わばレアキャラのような存在である
「あぁ、どっ、ど〜うかね〜新しい机の方は?ねっ、高田君!」
はて?この班に高田君なんていたかな?あっ高山ね、高山
「大湊室長。ありがとうございました。とてもいい触り心地です。」
机って触り心地で判断するもんなの?
「さすが高田班長代理!」
桜井は完全にわかってる上でわざと間違えてますね、うん
「おっ、俺は「そうか、そうか、高田君。あぁ、全員もう座ってくれていいから、いいから」
高山直人班長代理、訂正のチャンスを失う(笑)
「おはようございま〜す大湊室長。何かご用ですぅ?」
上官に向かっても喋り方はそれなんですね、飯田さん
「今日から警四が出てくると聞いてねぇ〜。そっ、そう!かっ、顔を見にだ、顔を」
いやあんた初めて来ただろ
「そっ、それとだなぁ…南武本部長より『しっかり面倒なみてやってくれ』と言われているしねぇ〜あはっ、あはははは」
間違いない、その南武本部長とやらがメインだろう
岩泉に関しては警棒磨き始めたぞ
「たっ、高田君!」
「すみません。俺、高山です」
「へぇ?高山君だろ。さっきからそう言ってるじゃないか」
…まさか無意識のうちに間違えているのか?
高山ももはや呆れたのか、そのまま話を続ける
「それで、なんですか?大湊室長」
「おっ、おぉ〜北斗星ベルニナ王子強襲事件では、ごっ、ご苦労さんだったねぇ。あれには南武本部長もいたく感動されておられたよ〜」
これが中間管理職か…THE☆社畜って感じだな
「はぁぁぁ…今後はあんなことがないように致します…」
「いやいや、いいんだよぉ〜。今年の警四は元気があっていい!OJTの星だよ!」
「あっ、はぁ…」
「大湊室長、そろそろ朝礼を行いたいのですが?」
「おぉ、そうか。では、今日は警四の朝礼に一緒に出させてもらおうかな。私からも報告が一つあるんだよ」
「室長みずからですかぁ?」
「あぁ、そうとも〜。とっても大事なことなんでねぇ〜」
「わかりましたぁ、では、連絡事項ですぅ。今日の受付はぁ桜井さんと小海さんで、高山君と岩泉君は巡回パトロールをお願いねぇ、いつも通りそれは基本で事件が起きたら重要な物を優先しておねが〜い。今日も1日ケガだけはしないよ〜にして頑張って下さいねぇ〜では、最後に室長どうぞぉ」
「コホン、例の北斗星の銃撃戦の経験を踏まえた高山君から『携行する弾丸が五発では足りないのではないか?』というレポートを出してくれたよねぇ」
お前ほんとにそれ書いて出したのかよ
要約すると、桜井に生きて帰れたら銃弾が5発じゃ足りないっていうレポートを出すって口約束をしたのが原因で、東京に帰った後しっかり書いたらしい
「すっ、すみません!あんなの書いてしまって!」
「いやいや、いいよぉ〜若さ溢れるレポートはいいね!本部長もとても関心しておられた」
あぁ、本部長>大湊室長の構図が完全に出来上がってるなこりゃ
「そっ、そんな事態はもう二度起こるとは思えませんし」
「そんなの分からないでしょ?」
桜井はそんな事にはすぐ反応する
「いつも言ってるだろ!日本はそんなに危険なくにじゃねぇよ!」
「そうかしら、単に発表されてない…ってだけでしょ?」
ここからかなり茶番が続いたので省略する
「まぁねぇ〜公安隊でも一二を争う弾丸の使用量を誇る警四には、オートマチック銃の訓練も含まれとる、鉄道公安隊高度教育研修に参加してもらいなさいとの本部長の御提案なんだよ〜」
……あれ?高度研修ってどういうこと?なんか上級者向けって匂いがプンプンするぞ
「まぁレポートを出した高山君は決定として…どっ、どうかな桜井君〜」
「いいですよ私は。リボルバーなら6人ですが、オートなら十数人は極悪非道な男どもを射殺できるようになりますので…」
「あははは〜しゃ、射殺はしちゃいけないなぁ〜。でも、その意気込みはいいね!とてもいい!それじゃ研修よろしく頼むよ〜桜井君」
まず射殺しちゃダメでしょ。そしてその意気込みを受け取っちっちゃう室長も室長だな
「俺は銃には興味はないぜ」
その通りだ、岩泉
「君にも頼みたいことがあるんだよ〜岩泉君」
ギロッ「俺に?」
「特殊警棒についても採用してからかなりの年月が経っていて、今は新型が配備されつつあってね。この訓練はそれも入っているんだよ〜」
「俺は研修に行くぜ。新型はスタンガン付きのやつか?」
「あっ、あぁ…わっ、私にはよくわからないからさぁ…詳しくは担当者から連絡させるようにするからねぇ〜」
岩泉に握られた室長の手は上下にブンブン振られている
「任せとけおっさん!この岩泉翔、『言語道断』頑張るからよっ!」
岩泉、言語道断の使い方かなり間違ってるぞ
「比企谷君にも、やってもらいたいことがあるんだぁ〜」
「はぁ、俺ですか」
俺得に目立ったこともしてないよ?
「比企谷君には護身術をやってもらいたいんだぁ」
「はぁ、護身術ですか」
「君の隠匿性には目を見張るものがあると思うからねぇ〜それに護身術とかをプラスすればもっと生かせるんじゃないかなぁ〜」
「わかりましたよ…行きます」
「そうか!わかったよかった。小海君と西木野君もそれでいいかな?」
「あっ、ええ…私はみんなと一緒ならそれで…」
「私は別にそれでいいわ」
「それじゃ、たぶん明日か明後日には研修開始だから〜よろしく〜」
そう言った室長は、また猫背に戻り階段を上っていった
すると桜井は急転直下の勢いで機嫌が治る
「オートマチックかぁ〜」
「よかったな桜井!これで弾切れしなくてよ」
「そうねぇ〜ドイツ製かなぁ〜イタリア製かなぁ〜」
しかし、喜ぶ桜井とは裏腹に、どこか浮かない表情の高山
何かあるのか俺にはわからないが、何か深いことを考えているのだろう
「た・か・や・まーーーー!」
「うわっ!」
桜井が高山の目の前に行った
「何、いつもみたいにボケーっとしてんのよ?」
「ボケーっとなんかしていない…考え事をしているんだ。俺は桜井みたいに能天気じゃないからなっ」
今日の高山、なんかツンツンしてんなー
「何言ってるのよ!学生鉄道OJTで鉄道公安隊高度教育研修受けられんのよ。素直に喜びなさいよ!今年の学生の中で私達が一番ってことじゃないの?」
「そりゃ桜井はいいだろうけどさっ」
「おい高山、もう少し抑えろ」
「あっ、あぁ…わるい比企谷」
「鉄道公安隊に一緒に行くんだから、いいじゃない。これで、配属はかなり有利になるわよ〜上手く行けば、最初から五能隊長の東京公安機動隊へ入れるかも〜いやいや國鉄特別強襲班も夢じゃないわぁ〜」
「俺はなっ!國鉄へ入社したいだけだ!鉄道公安隊員になりたいわけじゃないっ!」
高山の一言に、静まり返る警四
桜井は呆然と高山を見つめながら
「なっ、何よ…それ…」
「この鉄道公安隊の研修は、國鉄に入社するために全員が受けなきゃならない研修だろ?だから、仕方なく受けているんだよ…俺は…」
「高山も…鉄道公安隊に入るって…言ったじゃない…だから、私は…」
その時の桜井は、いつものイメージからかけ離れるほど、寂しそうだった
「あの時は…桜井が…」
桜井は、真新しいその机に拳を振り下ろした
「私が何だって言うのよ!自分の将来くらい自分で決めなさいよっ!」
「そっ、そりゃ…そうだけど…」
「私が何を言ったかなんて高山の将来には関係ないでしょ!」
「そりゃあの時そう言ったのは悪かったよっ。でもなぁ!」
「でも、何よ!」
「は〜い、朝礼はおしま〜い。今日中に教育部から連絡はあると思いますのでぇ〜夕方には皆さんにお知らせしま〜す。では、それぞ!の業務を開始して下さ〜い」
「でも!高山が鉄道公安隊を━━」
「桜井さん、お話聞こえませんでしたか〜?」
殺伐とした雰囲気の中、飯田さんはいつも通りだった
ガンッ「了解!はるかっ行くわよ」
桜井は小海を連れて受付に行った
「んじゃ、俺と西木野も行ってきます」
「は〜い、いってらっしゃ〜い」
今日の俺達の持ち場は午前中はパトロール、午後は事務仕事、という感じだ
「なぁ西木野」
「何よ」
「もしさ…俺が研修降りるっつったら、お前はどうする」
もとより俺は、自発的に希望したのではなく、渋々参加しているのである
だから就職希望という訳でもなければ、公安隊希望でもない
「そうね…まぁ別に私だけでも大丈夫だけど…」
「いないと少し…寂しいわね」
「そうか…」
「あ〜もうじれったいわね!パトロールなんだから早く行くわよ!」
「うぉっ」
西木野に背中を押され、公安室を後にする
その後、終礼の時に鉄道公安隊高度教育研修について飯田さんから連絡があった
研修地は安中榛名、なんか艦〇れで聞き覚えがある気がするが気の所為だろう
明日、東京駅に7時半に集合…俺無理じゃね?前のりしないと無理?
あとがき
軽井沢編、ショー記念礼拝堂どうしよう