善意で高まる異世界転生物語   作:妖月夜

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1話

「あれ、ここは」

と言うと、そこには真っ黒な世界が広がっていた。

夢だと思い、瞬きをしても、そこには同じ

光景が広がっていた。

ここにいても何も始まらないと思い、

歩き出す。

少し歩いていると、光っている所があった。

なんだろう、と思い走って向かってみると

そこには、ゲームの世界で出てくる天使に

似ている人がいた。

「あらあら、こんにちは」

「ここはどこ?」

と、心配と不安に駆られながらそこに居る

女の人に話しかけた。

「ここは生と死の狭間です」

「生と死の狭間って?」

「死者が第1に来る場所の事です」

「じゃあ、僕はあの時に死んで

しまったのか」

はっ、と二人の子供の事を思い出した。

「子供達は助かった?」

「はい、助かりました二人とも」

「そういえば、気になっている事があった

けれど、あなたは誰ですか?」

と聞くと

「質問攻めですね」

と少し笑を零しながら

「私の名前はサリエル

死と生を司る天使なのです」

と言った。

「どうして、天使がこんな所に?」

と不思議そうに尋ねた。

「お亡くなりになられた方々に選択肢を

与えているのです」

「選択肢を与える?」

「はい、異世界に転生をするか、

またあの世界で赤ん坊からやり直すかの

どちらが良いかを決めていただくのです」

「異世界転生ってどんな事を

するんですか?」

「分かりやすく言うならあなたの

住んでいた世界のRPGゲームという

ゲームと言うものと同じ感じです」

「そうなんですか」

と平常心で言ったが内心ではとても

喜んでいた。

「それじゃあ、異世界転生で」

と笑顔で言った。

「かしこまりました

それでは、点数を計算しますので

少しお待ち下さい」

と言われると、点数の計算?と思い、

質問してみた。

「点数の計算って?」

「そういえば言ってなかったですね」

と言い、続けて

「生前の態度の点数を決めるんですよ

点数によってポイントの配布する数が

決まるんです 」

「ポイントって?」

「ポイントというのは、ステータス強化に

使ったり、職業を解放する時にも使ったり

武器を購入したりする事が出来ます。

残ったポイントはゴールドに変換される

のでご了承ください」

と丁寧に説明された後、少しの間の沈黙が

訪れた。

「点数の計算が終わりました」

沈黙の時間に終止符が打たれた様にその声が

聞こえた。

「何点だったのですか?」

と、心配そうに聞いた。

「200点なので、ポイントが100配布

されます」

「それって高い方なのですか?」

「高いも何も、もの凄く高いですよ

ここ100年間、ここまで点数の高い人はい

ませんでした。それも今日で2人目ですよ」

と驚いた様子で言っていた。

二人目?と香織の事が脳裏によぎったが、

それはないか、と思いながら

「そんなに凄い事だったのですね」

と言った。

「そういえば、初期状態のステータスを

見せてなかったですね」

と、急いで紙を準備し始め、手を紙の上に

かざし始めた。

すると、紙から文字が浮き上がってきた。

「これが、最初のステータスです」

と見せてきた。

そこには、

HP 15

SP 25

攻撃 15

魔力 20

ディフェンス 10

回復力 10

スピード 15

回避 15

職業 魔法使い

スキル フレイム

特殊能力 身体能力大幅強化

と書かれていた。

「特殊能力と職業があまり噛み合ってないな

まぁ、仕方がないか...」

と、少しだけ残念そうに呟いて

「じゃあ、ポイントを使って強化を

しようかな」

と言うと、

「ああ、そういえば忘れてました」

と慌てながら言い、一呼吸置いて続けて

「職業は、元の職業ともう1つの職業しか

解放出来ないのでご了承ください

それと、特殊能力の解放は出来ないので」

今さっきとは打って変わって、落ち着いた

様子で言ったので。

「わかりました」

と言い、少しの間沈黙が起こった。

翔がポイントの配分を考えていると、

武器の所に色々な飴玉が置いてあった。

「あの、少しいいですか」

「はい、何でしょう?」

「武器の所に飴玉が沢山置いてあったの

ですが、武器はあれなんですか?」

と心配そうに聞いた。

「あれは、武器の成分が凝縮された飴玉

なんですよ

あれを食べると体の中に溶け込み、

武器を想像すると、武器が手元に

生成されるのですよ」

「そうなんですか」

と、少し疑いを隠せない様子で言った。

「そういえば武器のレアリティについても

言ってなかったですね」

「武器のレアリティもあるんですか?」

「低い方から

N→R→SR→SSR→URとなっています

ここでは、Rまでしか取り扱っていないん

ですよ

でも、序盤ではRでも充分な強さを発揮

します

転生をする所での武器入手は、ガラポン

で武器をGETできます」

「わかりました」

と言い、再び静寂な時が訪れた。

長い時間が経ち、

「完成したー」

と疲れきった声で言った。

「どんな風に割り振ったのでしょうか」

と言いながら、紙を見ると

HP 30

SP 35

攻撃 25

魔力 35(30+5)

ディフェンス 15

回復力 12

スピード 20(18+2)

回避 20

職業 魔法使い、剣士

スキル フレイム

特殊能力 身体能力大幅強化

武器 ファイアステッキ(R)

(魔力+5 スピード+2)

と書かれていた。

「いい感じに割り振りましたね

残りのポイントの残りは12ポイントなので

12000ゴールドになります」

と言われ、ゴールドを手渡され、

それを腰に携える。

その後、少ししてから

「それじゃあ、異世界転生する為の準備を

するので、少し離れていて下さい」

と言い、翔がその場から離れた瞬間に、

はぁぁぁ、っとサリエルが力を込めると

その場の全てが光に包まれた。

反射的に目を閉じ、光が収まり目を開くと

そこには、光の柱が出来ていた。

すごいと思いながらただ呆然と立ち尽くしていた。

「この柱の中に入ってください」

と言われ、柱の中に入る。

「それでは、向こうでのご健闘を

祈っています」

と言われ、光に包まれた。

 

気が付くとそこは、ぱっと見た感じ少し

大きめの町にいた。

「ほんとに異世界転生したんだ」

と言っていると、隣にうずくまっている

女性を見つけた。

「大丈夫ですか」

と声をかけると

「あ...大丈夫...です」

とおどおどしながら、その少女が立ち上がると、そこには見慣れた顔の女性がいた。

「か...香織?」

と言うと、

「翔だ!」

と言い、翔の胸に飛び込み、香織を

受けとめる。

「やっと...会えた

もう...会えない...と思った」

と泣きながら言った。

「僕もだよ」

とそっと優しく抱きしめ、香織が泣き止むのを待ち、泣き止むと

「それじゃあ、行きますか」

と言い、1歩ずつ踏み出す。

この瞬間から、彼らの異世界転生生活が

始まった。

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