ハイスクールD×D 第0宇宙の破壊神   作:オラオラドララ

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総話数4話でもうUA1万超えたってもう一つの作品であるハイスクールG×O×Dよりも早すぎる。やはり皆さんドラゴンボールが好きなのか、それとも無双系が好きなのでしょうか?まぁなんにせよ読んでくれてありがとうございます!

それではどうぞ


第4話 破壊神vsグレモリー眷属

三人称side

 

はぐれ悪魔を難なく殴り消したブランの目の前に現れた長髪の女性、リアス・グレモリーは辺りをキョロキョロと見回し、目的であるはぐれ悪魔がいるか確かめるが、その存在は確認できずただ目の前の男、ブランに視線が移り警戒を強めた。

 

「貴方・・・何者かしら?ここには、はぐれ悪魔がいた筈・・・もしかして貴方が何かしたの?」

 

それに対し、ブランは自信満々に現れた割にはあまりの登場のカッコ悪さに笑いがこみ上げそうになったが、なんとか抑えて口を開く。

 

「あ、あぁ・・・あのゴミなら俺が片付けておいた。んじゃ、俺はこれから用があるから立ち去るわ。フハッ」

 

ブランは早くグルメを堪能したいのか、それともこの笑いをさっさと忘れたいのか、目の前にいるグレモリー眷属など無視して立ち去ろと背中を向ける。しかし

 

「待ちなさい」

 

「あ?」

 

「もしかして貴方・・・今冥界で騒がれている『約10分で世界中のはぐれ悪魔』が消し飛ばされた事と関係があるのかしら?」

 

質問くらいには答えてあげてもいいと思ったのか、ブランは再度リアスに振り向いて腕を組む。

 

「あぁ、この前ぶっ殺した奴らか。そうそう、俺がやったわ。けど全然手応えないし、退屈だったがな。さっ、もういいだろ、俺忙しいから」

 

今度こそ帰ろうと思ったブラン。しかし

 

「悪いけど、この町は私の領地・・・他の地域もそうだけどここでも勝手な事をしてもらうと困るの。こちら側に来てくれればて手荒な真似はしないわ」

 

「・・・領地・・・ねぇ・・・。おい、さっきここで一般人が襲われそうになったのを偶然助けてしまったんだが・・・俺が来なかったらそいつは死んでたぞ。そしたらどうするつもりだったんだ?」

 

「ッ!そ、それは・・・」

 

ブランの問いに対し言葉が詰まるリアス。しかしブランはその答えを待つよりも先に続けた。

 

「俺が当ててやるよ。記憶を消すんだろ、関係のある人々を含めて。いやー、見事なマッチポンプだ、証拠隠滅はお手の物だー。とりあえずはぐれ悪魔を仕留めておけばいいという安直な考えから頭の中がからっきしなのが容易に理解できるし『魔王の妹』がこーんな無能なのに『町を管理』とかほざいてると思うと片腹痛いわ」

 

「何ですって・・・!?」

 

「いや、もしかして自分は間違ってない、失敗していないとか思ってるのか?あーそうか!!悪魔の間では絶賛活躍中のスーパールーキーということだもんな!!アッハッハ!これは失礼、悪魔の間だけで力が強いとか言われて舞い上がってる脳筋さんがそこまで頭回るわけないよな!わりぃわりぃ!」

 

心底バカにするように煽る口調で言い放ったブランは手を合わせて謝るポーズで更にリアスを煽る。そしてその態度がリアスの心に火をつけ、体に魔力のオーラを纏い威圧感を出す。まぁ、ブランにとっては何も感じない弱々しいオーラなのだが。

 

「随分と言ってくれるわね・・・!みんな、あの者に自らとの格の差を教えてあげなさい!裕斗!!」

 

「はい!」

 

リアスに裕斗と呼ばれた金髪の少年が手元に西洋剣らしきものを出現させ、ブランに向かって走りこんで来た。するとリアスは近くにいた茶髪の少年に『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』で得られる恩恵について説明する。

 

「イッセー、さっきの続きをレクチャーするわ。裕斗の役割は『騎士』、特性はスピード。『騎士』となったものは速度がーーー」

 

しかし、そこまで言いかけると

 

ドガァァァァン!!

 

「・・・えっ?」

 

イッセーとリアスの間に何かか勢いよく通り過ぎた。リアスは後ろを振り向いてみると、先程向かっていった自分の眷属が廃屋の壁を突き破り、全身傷だらけで倒れ伏し気絶していた。勿論、彼を一瞬のうちにボロボロにしたのはブランだ。彼は手をブラブラさせてつまらなそうな感じで欠伸をかいている。

 

「うーん、起きたばかりだから眠気やけだるさくらいは覚めるかと思ったがやっぱりこんなもんか。おい、今の俺はこの先に待っているグルメへの期待感に胸を膨らませてるところで、そこそこ機嫌が良い。大人しく帰れば無傷で帰れるぞ」

 

「ナメないでちょうだい!!朱乃!小猫!同時にかかりなさい!」

 

「「はい!」」

 

「そもそもチュートリアル気分で戦いに挑むのが馬鹿らしい・・・」

 

溜息を吐くブランに対し、小猫と呼ばれた白髪の少女が拳を放つ。

 

「ぶっとべ」

 

するとその拳がブランの眉間辺りに直撃する。が、しかしブランの体は微動だにしないどころか痛みに苦しむ様子すらない。

 

「そ、そんな・・・効かない!?」

 

「もうちょい本気出してくれよ。眠気覚ますくらいの威力はもう期待してないからとりあえず全力でやれ」

 

「くっ!」

 

小猫は今さっきよりも力を込め、連続で何度も拳と蹴りを放つがそれすらも無傷であり、足を一歩も動かずにジッとして体で受け止めるブラン。そして小猫が連続攻撃を放つ最中、彼は動いた。

 

「いや、もうお前がぶっとべ」

 

「ガハッ!」

 

ブランが軽く蹴り上げた足が小猫の顎に直撃し、天井を突き破って空の彼方へと飛ばされた。

 

「小猫!」

 

すると小猫を追いかけるようにリアスは悪魔の翼を用いて飛翔した。上を見上げるブランに対し次は朱乃と呼ばれたポニーテールの女性がブランの背後に回り

 

「雷よ!」

 

ブランの頭上に魔法陣を形成し雷撃を放とうとした。しかし

 

「遠距離攻撃したいならもっと離れろ」

 

「嘘!?いつのまに・・・きゃあっ!」

 

ドカァァァァァン!!

 

朱乃は気付いた時にはブランに背後を回られており、肩に手を置かれると重りがのしかかったように体が地面に突っ伏しクレーターが出来上がりその場で意識を失った。その様子にブランは少々の感嘆の声を上げた。

 

「へぇ、さっきのゴミを消しとばす時よりもかなり力を抑えてみたけどそこそこ頑丈だなぁ。まぁ、お前らは俺が破壊神と知らないわけだから多少の無礼は許すけどさ・・・あんま調子乗ると今度は破壊するぞ」

 

ブランは空へ飛ばされた小猫を抱えて戻ってきたリアスに向けてそう言う。するとリアスは驚愕の表情を浮かべる。

 

「破壊神!?破壊神ですって!?あり得ないわ!!だって・・・『先の戦争に現れた破壊神』はもっと老人だと聞いたわ!いくらなんでも若すぎる!」

 

「それくらいの知識は流石にあるのか。お前らが知ってる破壊神ブランは俺の前の破壊神、先代ブランのことだ。俺はあの人の弟子ってわけだ」

 

リアスはハッタリだと思ったが、今自分の眷属達を一撃で仕留めた目の前の男を見てそうとは言い切れないとも思い何も言えなくなった。そんなリアスにブランは鋭い目つきで睨みつける。

 

「あのさ、町を管理とか言うのならそれはそれでいいんだがよ・・・だったらちゃんとやれよ」

 

「ッ!?」

 

突如ブランから放たれた殺気がリアスとイッセーを襲い、背中から嫌な汗が垂れ流れ思わず息をするのも忘れてしまうほどに全身が固まってしまった。

 

「まんまと侵入されて好き放題されてから対処するのが管理者の役目ってわけか?それに、そいつが死んだのもお前の管理不足を表す象徴みたいなもんだろ」

 

そう言い、イッセーを指さす。イッセーは何を言ってるのか分からないと言いたげな表情になるがすぐにハッとなりブランを睨みつける。

 

「お、お前!何でこんなことするんだよ!!木場も朱乃さんも小猫ちゃんもみんなボロボロにしやがって!!」

 

『何を言ってるんだコイツは』と言いたくなる言葉にブランは呆れ返って思わず殺気を引っ込めてしまった。

 

「えー、いやいやいや・・・俺は正当防衛に沿ってボコボコにしただけだろ。そっちが勝手に突っかかってきたんだから文句言うなよ。さぁ、そろそろ行くかな・・・遅くなると閉まっちまうし」

 

「ま、待ちなさい!」

 

リアスの制止を無視し、ブランはこの場から姿を消した。この日、リアスの心情には二つの感情が入り混じった。一つは自分達にとって脅威となる存在を逃したことによる『不安』、もう一つは完膚なきまで叩きのめされたことによる『悔しさ』が心に刻みこまれた。そしてリアスはブランが本当に破壊神なのかを確かめるために一度、魔王であり兄でもある『サーゼクス・ルシファー』に連絡を取ることを決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃

 

「よろしかったんですか?逃しておいて」

 

リアス達との邂逅の後、焼肉屋でグルメを満喫しているブランに対し、レムギットはそう問う。レムギットはバイサーに襲われていた少女を家に送った後、途中からブランとリアス達の様子を遠くから見ていたのだ。

 

「貴方ならあの悪魔達を破壊することは簡単の筈なのに」

 

「いや、破壊したらしたでめんどくさいことになると思うぜ。なんせ魔王の妹、しかもお前の情報によればその兄は重度のシスコンらしいじゃねぇか。さて、そんな奴の妹や眷属を消したとしよう。そうすれば今度はそいつがこの人間界にやってきて戦争になるのは確実、日本は沈む可能性も大だ」

 

「確かにあり得る話ですね」

 

「んで、今は下手に敵をここに呼び寄せるよりも腹を割って話すのが先決だと俺は思った。自分から敵を作りにいくのはそれはそれで楽しみがいがあるが目的はそれが第一じゃないしな。はぁ、地球ってのはどうも人間レベルの調整が難しいな・・・ここが価値の無い星だったら容赦無く破壊できんのに・・・」

 

「では、その交渉次第でこの星、又は悪魔の運命は変わると・・・」

 

「まぁ、ホントは堕天使やら天使のトップやらもこの町に来てくれりゃ手っ取り早いがな・・・そん時にそいつらと対立するかどうかをはっきりさせとこうぜ。お前もこの地球の天使に何か言いたいことでもあるんじゃねぇか?」

 

「さぁ、どうでしょう?オホホホ♪」

 

「フン」

 

ブランはレムギットの考えていることが読めないがとりあえず今は目の前で焼かれている肉を食べる事を楽しもうと思い、箸を手に持った。

 

 

 




まぁ、未熟者だから仕方ないんじゃないかと言う人もいるでしょう。完璧な人なんて極稀だし・・・まぁ結局リアスやサーゼクスにとって町の管理って将来のための練習みたいなものじゃないですかね。人の見方によっては様々ですが何でリアスに任せたのかはわたしには理解できましぇん。

実力があるからとか?あはは・・・(困惑)

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