オッス、オラナッパワクワクすっぞ。
人造人間編、はっじまるよー!
自分の息子だと分かるや否や、ハッスルする王子。
えっ、悟空は待たないだって?後は任せるって、ちょ!?
ベジータに連行されるトランクス。
渡された薬、希望というそれを手に入れながら俺はトランクスを見た。
俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!(スーパーサイヤ人)
だからよ、止まるんじゃねぇぞ……。
そんなことをトランクスが言ってる気がした。
気がしただけで、言ってない。
アイツ、未来に生きてるわ。
「およ、なんでみんないるんだ?」
「取り敢えずこれ持っとけ」
「おぉ、ナッパ!お前、ドラゴンボールで生き返ったのか」
いつ飲んだらいいのか知らんが、戦闘中とか危ないので早めに飲ませる事にしよう。
ウイルスに負けるサイヤ人とか貧弱過ぎ。
それとも逆に嘘、悟空のウイルス強すぎ……なのか。
俺も何だか勝てる気がしない、空気感染しないよな?
悟空には今までの経緯を話したのだが、ベジータと同じでワクワクしてるだけだった。
悟飯も何かお父さんが戻ってきたとか言いながら修行を付けてくれとピッコロさんに懇願。
ラディッツもスーパーサイヤ人の実力を見せてやるぜとか調子乗ってる。
俺とクリリンと天津飯だけが、プルプルビビっていた。
やべぇ、普通はここでやる気見せるところなの?
みんなで帰宅すると、ブルマの家で血みどろの争いが起きていた。
「気持ちだけで……一体何が守れるって言うんだ!」
「僕にだって分かってるさ!戦ってでも守らなきゃいけないものがある ことぐらい!」
「生意気なんだよ!息子風情が、手加減なぞ!」
「僕は……僕は……戦いたくない、のに!」
ガシャーン、バゴーン、ドギャーン、そんな効果音が聞こえそうな戦闘が繰り広げられてた。
戦ってる姿は建物が室内のため聞こえないけど、なんか壊してるのは分かる。
すげぇ、漫画見たい。建物の中からビーム飛び出してる。
なお、カプセルコーポレーションは全社員協力の下に避難している。
これは避難訓練ではありません、現実ですというアナウンスがブルマの声で聞こえていた。
「壮絶だな、これが王族親子喧嘩か」
「ベジータの奴、楽しそうだな」
「悟空、頼むから俺と悟飯に絡んでくるなよ」
ラディッツが笑顔の悟空を見てドン引きしていた。
俺とか悟飯は慣れたけど、たまにサイコパスだぞお前の弟。
なお、色相はクリアカラーに違いないと確信している。
「止めないでいいのか……」
「フッ、王子に後でドヤされるのを考えると止める気はせんなぁ」
「ちょっと、ナッパ!アンタ、ベジータの付き人でしょ!どうにかしなさいよ、じゃないとウチで雇わないわよ!」
「見せてやるぜ、俺の新必殺技をな!」
「えぇ、掌クルックル―じゃないか」
ハゲが何か言ってるが、金って大事だと思う。
ブルマに命令されて仕方なく俺は動くことにしたのだ。
未来の王妃、つまり王妃の命令は王の命令、配下の俺が従うのは仕方ないよね。
「バーリア!」
「おい、そんな技名でいいのかシンプルすぎるだろ」
「煩いぞ天津飯、お前の名前なんか料理名だろ」
「名前のことは言うんじゃねぇよ!気に入ってるんだから!」
天津飯のツッコミをスルーして、俺は手から気を放出する。
布みたいに広がる気は津波のように建物を飲み込み、そしてドーム状になった。
このまま圧縮して最期に圧殺するが、今回は現状維持することで結界のように使う。
これで気弾とか防げます。
「これ、大丈夫なのか……うわちっ!」
「おい触れると火傷するぞ、ビームと一緒だから」
「ビームって、気弾と一緒ってことか」
月すらぶっ壊す気で出来たバリアに素手で触って火傷ですむクリリンに戦慄を抱く。
何だコイツ、普通に人間やめてね?
トランクスの話では三年後に人造人間が現れるらしい。
三年後に、都で!それまでみんなで修行しようぜって流れだろう、少年漫画で見た。
俺はそう考えると岐路に立たされている。
このまま原作通りに進めるか、それとも安全を目指すか。
そもそも俺の記憶は他人の物で、俺が生まれ変わった物ではないと考えればこの世界は現実だ。
漫画の世界じゃないってフリーザ見て、思ったからな。
セルなんて、作成中に爆破して人造人間も起動する前に破壊すれば人造人間編は終了だ。
ただ、その後の魔人ブウ編に突入して勝てる気がしない。
更に、その後ゴールデンなフリーザ様とか破壊神とか出てくるんだよな。
もうやだ、この世界インフレしすぎ。
流れに任せることにした。
流れに任せれば上手いこと行く気がする、俺とか後方で支援してれば良いんじゃね?
「よし、そうとなれば修行しなくてはいけないな」
「お前、さっきサイヤ人はすぐ戦いたがるからおかしいって言ってなかったか?戦う準備をするような発言が聞こえたんだが」
「言ってない」
過去は振り返らない、だって振り返っても嫌な現実しか無いからな。
人造人間達に備えるべくして、俺は楽して強くなることにした。
まずはマタタビを集め、圧縮してマタタビ球を作ります。
カリン塔に乗り込み、テロります。
「な、なんだ貴様にゃぁぁぁぁ!?」
「お前はもう、酔っている」
「な、なんて残虐な……」
俺は泣く子も黙る悪人であるサイヤ人だ。
ほら、とっとと出せよ持ってるんだろ超神水。
これか、どれどれ……ぐあぁぁ、くっそ不味い!身体に効きそうである。
「おぉ、ちょっとパワーが漲ってきたぞ。これは良いものだ」
「待て、それは」
「仙豆も貰ってくぜ、俺だって悪いと思ってる。ほら、金をやるよ。使いたければ下界に降りるんだなフハハハ!」
ちゃんと料金を払うぜ、ただし煽ることも忘れない。
まさに外道!仕方ない、だってサイヤ人だもん。
悟空に頼んで界王のところまで移動する。
「な、なんてことを」
「バナナがあるなんて、そんなバナナ!」
「プププ、なんじゃコイツいきなり、ワッハハハハ」
取り敢えず、開幕ブッパで笑わせる。
俺、コイツらの笑いのセンスが分からない。
取り敢えず、Zソード出せや!緊急事態なんだよ、出せや!
「どうしてそれを、まぁどうせ抜けないし良いか」
「話が分かるじゃねぇか、へへへっ」
「お主、笑うと悪人面が酷くなるからやめとけ」
悪人面とは失礼な、ハンサムだと言って欲しい。
界王から東の界王神を紹介してもらってお願いを聞くことを条件に挑戦する権利を貰った。
えっ、クウラを倒して欲しいって?パワーアップした暁には倒してやんよ、やんよ!
そしてやって来ましたZソードのある場所、湖の真ん中にそびえ立つ岩山の頂上に刀身の根本近くまで突き刺さっている剣だ。
「幾人も挑戦したが」
「喰らえ、ギャリック砲!かめはめ波!魔貫光殺砲!」
「ちょ、やめ、やめーい!」
「HA☆NA☆SE!」
そんなに強度がないことは知っている。
爆心地となる観光名所、そして煤の立ち込めるそこから人の姿が現れた。
「なんじゃ~」
「普通に喋れるの知ってるぞ、老界王神様。俺の潜在能力を開放してくれ、そしたら美女を宛がうから」
「やぶから棒に~まぁええじゃろ~」
唐突な展開にも慌てない老界王神、流石である。
なお、用済みになり次第殺す予定だ。
老界王神との奇妙なダンスの後、パワーアップに成功する。
尚その様子を見ていた界王と東の界王神がまるで意味がわからないぞと言っていた。
だいじょうぶだ、俺も分からない。
界王から界王拳を正式に習って界王の世界でのミッションは終わりだ。
ポタラ回収してから、老界王神殺します。
「ぐはぁ!?」
「な、何をして」
「ふぅ、やれやれ死んで……ぐはぁ!?」
「オラァ!」
知らなかったのか、界王神が二回くらい殺さないといけないってな。
とでも言いたげな顔だったがきっかり殺した。
頭に輪っかあるし、死んで蘇った老界王神を殺せたな。
これで神と神編は突入しなくなった。
「な、何故このような」
「口封じだ、死ねぇ!」
「ぐあぁぁぁぁ!」
界王と東の界王神もきっかり二回殺しておいた。
よし、次は地獄に行くぞ。
「な、何者だ!」
「邪魔だ、退けぇ!」
鬼達をぶっとばしながら、閻魔大王をぶっ殺して俺は目当ての物を手に入れる。
悪人を浄化する装置だ。
悪の気が溜まっているタンクがあり、これを浴びればパワーアップ出来る。
人外になるかもだが、死なないよりはマシだろう。
あと、理性が残るかは賭けである。
「やめろ、そんなことをしたら」
「うおぉぉぉぉ、あっ何かキタァァァァァ!」
悪の気を浴びた俺は、何か体色が赤くなった。
ジャネンバ仕様になったようだ。
あと、ベジータみたいに悪の心が凄すぎたのか理性が飛んでない、やったぜ。
「よっしゃ、クウラ死ねぇ!」
「高エネルギー反応、これは――」
宇宙から来る瞬間にどでかい一発を叩き込んでやった。
ふぅ、これで太陽まで押しのけたし流石に死んだな。