四次試験はサバイバルしながらプレートを奪う試験だった。
どのプレートを取ればいいか、正直覚えてない。
なので、気配のする方から片っ端に挑むことにした。
「アンタ」
「ジュースのオッサンか、フン」
「ぐげぇ!?」
脳髄を撒き散らして死ぬオッサン。
猿と一緒にいたやつもぶっ殺してまずは二点。
洞窟の中に入ると、何やら女の子がいた。
蛇が噛んできたが、だから何だと踏み潰す。
「あ、貴方どうやってここに」
「俺は女には優しいんだ、殺さないでやろう」
「えっ、ちょっと、何して、いやぁぁぁぁぁ!待って、離せぇぇぇ!」
蜂が刺してきやがったどうでもいい、俺もしばらくヨガばっかしてて溜まってるんだ。
女の子としばらくイチャイチャしてから救出してやった。
おう、プレートは貰ってくぜ。
これで四点。
「即効性の痺れ薬が塗ってある、一週間は動けないぜ。何、水場なら近くにある死にはしないさ」
そう行って、プレートを手に入れた狩人らしき少年を見つけた。
よし狩ろうじゃないか。
「誰だ!」
「おっ?」
「ははは、残念だったな。矢には……痺れ薬が……」
「この程度の毒で動けぬほどヤワではない」
「嘘だ、ありえない!」
「うるせぇ」
頭を掴んで逃げれないようにする。
プレートは貰おうか。
「あっ、あっ、指が食い込んで、あっ……」
「これで六点だな」
まさに漁夫の利って奴である。
他にも取ろうか、こうなったら行けるとこまで行こう。
「尋常なる勝負」
「いいぜ、来いよ」
「気円斬!」
なんか中国拳法の達人みたいな奴がいたので気円斬で切断する。
あっ、キルアに殺される爺だこれー、まぁいいや。
遅かれ早かれ死ぬんだし気にしない。
これで八点手に入ったな。
「あ、アンタ!」
「レオリオか、悪いがお前のプレート頂こうか」
「くそ、やってやらぁ!」
よし、コイツもサクッと殺して……待てよ、ゴンさんの友人。
殺したら敵対、敵対すると後で面倒、あっ察し……
「いや、待て。お前は友人だ、助けてやろう」
「へっ?」
「俺の持ってる中に、ターゲットのプレートがあるか?自分のを入れて十一点あるんだ」
「どういうことだよ、あっそれ俺が欲しいやつ」
「やるよ」
恩を売っておけばあとでいいことありそうである。
よし、次に行こう!
「貴方は……」
「さぁ、欲しいのを選ぶが良い」
「何を言って、あっ……しかし」
「これか、いやしんぼめ」
クラピカにプレートを投げつけて華麗に去った。
さぁ、次はキルアだな。
「あっ、ヨガのおっさん」
「さぁ、お前の欲しいプレートを言え」
「なにこの展開、いや俺自分で手に入ったし」
「さようかー」
あれ、もうあとゴンだけだ。
ゴンのはヒソカだろ、じゃあいいか。
「じゃあ、適当に過ごすか」
「なんて自由なんだ、このオッサン」
「オッサンってな、俺はこう見えて……何歳なんだろうな」
「オッサンってそもそも人間なの?肌赤いし、毛深いし、尻尾あるし、あれやっぱ人間じゃないんじゃね?」
「そうかも」
「魔獣って奴だな、ゴンが会ったことあるらしい」
「マジでか、早く人間になりたい」
何だかんだキルアと喋って過ごした。
五次試験は中々厳しい物だ。
なんと相手を殺さないで勝たないといけないらしい。
クソ、こうなったらやってやる。
因みに戦いたくないやつはヒソカを選んだ。
あの面談、意味あったんだろうか。
「悪いが、アイツ以外に手加減は出来ないぜ」
「ほぉ……」
俺はハンゾーの前に座って瞑想する。
一見無防備な態勢、特に意味はない。
そこから覇王色の覇気を送り込む。
要するに殺すって気を送ってるだけであって、本来の覇王色の覇気ではないのだが、まぁ威圧できれば良いのである。
「ッ!?」
「どうした、来ないのか?」
「うるせぇ、忍者舐めるな!」
ハンゾーが苦無を片手に突撃を敢行する。
しかし、苦無は俺の肩で止まった。
「鉄塊」
「バ、馬鹿な……」
「これぞヨガを極めし物だけが使える超人絶技、鉄塊である」
「絶対ウソだ、あの顔は馬鹿にしてる顔だぜ」
キルアの容赦ないツッコミが、的を射ていた。
良いんだよ、謎のヨガアピールだから。
ヨガって凄いってことにすれば、俺が可笑しいことをしてもヨガのせいに出来るからな。
「忍者なら忍術使えよ。ほら、敵を生贄に死者蘇生したり、機密情報漏らさせてから敵軍に突撃させたり、身内に特攻させて爆発させたりしろよ」
「いや、そんなことは出来ない。というかなんて卑劣な発想なんだ」
「お前、それでも忍者かよ」
「そんな忍者居るわけ無いだろ!」
これだから最近の若い奴らは、努力が足らないんだよな。
チャクラとか頑張って練るんだよ、そんなんだからハゲるんだよ。
「ばーかばーか、ハゲ」
「ハゲは関係ないだろ!あと、剃ってるだけだし!」
「え~本当でござるかぁ?」
「テメェもハゲじゃ……ねぇ……か……」
殺す殺す殺す殺す殺す。
どうした、何をプルプルしている?俺は何もしてないぞ。
「お、俺が睨みだけでビビらされるだと……」
「降参しろ、すれば命を見逃してやる」
「それじゃあ、合格できなくなるぜ?」
「別にまた受ければいいだろ、それとも死ぬか?」
「……コイツはヤルと言ったらヤルっていう凄みがあるッ!分かった、降参する」
長く苦しい戦いだった。
僅か三分ほどだが俺は忍者に勝った。
ふぅ、やれやれだぜ。
その後、キルアの兄ちゃんを名乗る男がキルアに何か言っていた。
でもって、次の試合でキルアの攻撃がハゲに迫る。
「馬鹿な……」
ハゲが殺されてキルア逃走、ちょっと待て何故ハゲが死ぬ。
熟考の末、俺がキルアに殺された爺を殺したからだった。
アレだ、タイムパラドックスとかバタフライエフェクトとかそんな奴だ。
まぁなったものは仕方ないな。
原作改変って奴だ、現実ってこんなもんだもんな。
結果二名が脱落なので六名が合格した。
ゴン、ヒソカ、イルミ、クラピカ、レオリオ、俺の合格である。
後は車の免許みたいに講習会を受けてハンターはなんぞやと話をして終わりだ。
「俺がキルアを取り戻す!」
「うお、眩しい。主人公の輝きを感じる」
「大丈夫か?頭、大丈夫か?」
「今、ハゲは関係ないだろ!」
「ハゲの話なんてしてねぇーよ!?」
「また、髪の話ししてる……」
ゴンとキルアの兄ちゃんがなんか色々あったけど、取り敢えずキルアの家にあそびに行くことになった。
「所でキルアの家、知ってるのか?」
「観光ツアーのチケット取ったぞ。ナッパさんはやればできる子」
「何でだよ?」
「アイツの家、観光地だからな」
「何でだよ!」
「というかそんな事知ってたのか、あとレオリオで遊ばないでやってくれ」
飛んだ方が速いけど宇宙船の旅も良いものだ。
えっ、宇宙船じゃない?レトロだなぁ……
そして、俺はゴン達を見送った。
着いていかないのは今更、修行とか嫌だからだ。
それと、確かキルアの妹がヤベェやつだって記憶がある、うろ覚えだけど。
まぁ、それは良いとして念の修行である。
俺は都会の中で瞑想に耽っていた。
都会だと、おひねりが貰えるからね。
普通の念使いは瞑想でオーラを感じるらしい。
駄目な時は、俺がやりたかった強制開放である。
だが、そう考えると瞑想してるだけでオーラが使えるようになるということだ。
それは可笑しい、そしたらみんな瞑想してるやつは使えた瞬間に人に教えようとするだろう。
ハンター協会が一々、危ない技術だからと教えようとしたやつをぶっ殺してるかもだけどな。
そうすると、一つの推論が導かれる。
覇気みたいに使えると思ってないと出来ないのかもしれないのだ。
お婆ちゃんが言っていた、大切なのは認識!スタンドを操るということは出来て当然だと思う精神力だって……これスタンドの操り方だった。
あと、なんだったら俺は仮面ライダーじゃないからお婆ちゃんもいなかった。
「うっ、腹減った……」
所で、俺は目の前で倒れた行き倒れをどうしたら良いだろうか?