で、あれから。
オブシディアンの所に到着。
製作中の武器とか色々あるね。
しかもその横にも沢山の服とか測定器が。
これはレッドベリルのだろうけど。
・・・というわけでまずは挨拶。
「よろしくお願いしまーす」
「おー!来た来た!何にする!?剣?槍?鎌_」
こっちを振り向くや否や目を輝かせて早口で喋ってくる。
_が。
「はーい、そこまで。 まずは僕からだよ。連れてきたんだし。」
「うぐっ・・・。」
レッドベリルの一言で消火。まずは穏便に行きたいねー。
・・・あ、レッドベリルの目もなんか輝いてる。
_やっぱ駄目かぁ…。
「ムー! 測定し直すよ!」
「え、でも成長しないし必要な_」
「僕の!イメージに!寸分の狂いも!許されないの!」
発言すら許されない。
面倒だし早く終わらないかな・・・。
仕方ない。 ・・・大人しくしよう。
「_終わったわよ。」
「そうなん_早っ!?」
え?ため息ついて少し待っただけだよ?早くない?
い、いや。早く終わって良かったけど…。
「成長は…やっぱり無いね。服はこっちで決めるから武器行っていいよ。」
「あー。わかった・・・?」
少し困惑したけど…片方はこれで終わり。
あとは_
「さぁさぁ!どれを使う!?選んで選んで!」
こっちかぁ・・・。
「えっと、取り敢えず・・・。」
適当に剣を取って振ってみる。
・・・少し重いかな。
聞いてみようか。
「ねぇ。軽くて硬いのある?」
「あるよー。これこれ!渾身の一本!」
上から下に。そのまま左から右に。
_おぉ、軽い。
「・・・。」
チラリ、と。
立てかけてある槍に好奇心が向く。
「お、槍に興味があるの? それ作ったけど誰も使わなかったんだよねー。」
見抜くとは流石・・・。
「じゃあお言葉に甘えて・・・。」
剣を鞘に納めて槍を手に取る。
槍、とは言っても薄く平たく刃もついてるけど。
クル…クルクル…クルクルクル…。
と、少しずつ手の中で回す速度を速めていく。
腰を使って前に進みつつ左手を軸にして回し、
流れるように右手に持ち替えて軸を変え、回す。
_それを繰り返すうちに槍は一つの風車に変わる。
「_よっ、と!」
最後には自分を軸に右から左に回り、
右手で押して加速しながら左手で一閃。
一段強い風を切る音と共に風を切る音が止んだ。
「おぉ…!似合ってるじゃん!それ使う!?」
「えっ・・・。」
えー。どうしよ。
正直言って悩むわ・・・。
槍折れたらどうしよ。
「・・・短剣とかある?」
「えー?いらないでしょ? 武器一本と光で十分!」
「いや、そうだけど・・・。」
そんな言われ方されてもなぁ・・・。
「いいよねー。便利なものじゃないって君は言うけど、その体質は羨ま_」
ゴ―――ゥン ゴ―――ゥン…
突然鐘が鳴る。
それの意味は_
「全員出撃・・・っ!」
把握すると同時に咄嗟に体が動く。
槍を片手に全力で外へ。
見張り用の服は着てないけど多分大丈夫。なんとかなる。
学校を出ると同時にお日様の光が降り注ぐ。
_晴れている。 故に普段より光が強い。
その光を浴びると同時に_
_私の髪が、七色に輝き始めた。
ふと振り返ると剣をぶら下げた皆が出てきている。
ダイヤ、ボルツ、ジェード、・・・。
先生にフォスがなんか喋ってる。
というかフォスはなんか握ってるね。仕事でも貰ったのかな・・・?
_あ、どこに行けばいいのかわかんないや。
・・・合流するまで待たないとかぁ。
___________________________________
あー、なるほど。 こりゃあ緊急なわけだ。
_四肢を破損したモルガナイトとゴーシェナイトが倒れている。
しかもその破片を月人達が回収中と来たものです。
まぁ_
次の瞬間には先生が全部消し去ってるわけですが。
流石先生。
「あっ・・・。」「やべっ。」
「「先生。」」
二重に見えるジェードの半透明の方が慌て始める。
…あー、これはやらかしたか。 下がらなきゃ。
「敬老の 精神か。」
「_!? くる! 下がれ!」 「いつ?」
・・・3秒後、全く同じ動きでジェードが慌て始めたかと思うと_
「 まだ―――早いわ、バカモノ! 」
「わっ」パリン 「きゃっ」パキ
先生のお叱りが飛びました。
「_む。 ・・・しまった。」
おぉこっわ。
あ、フォスが粉々になってる。
はぁ・・・一人分増えたし。
三人分回収しなきゃ。
あ、月人もいなくなったしそろそろいいかな。
服の中から頭巾を取り出して頭に被る。
・・・うん。これで視界がブレて見えなくなった。
さて、やりますか。
_____________________________
しばらくして。
「お前は__きわ_く」
「そ_硬_三半_誰と擦れ_も壊れ__い」
「さらに月__みの薄荷_・・・。」
先生の声が微かに聞こえる。
いや、盗み聞きとかするつもりはないよ?
ただ聞こえちゃうだけで・・・。
「そ__苦を押__なら」
「大軍__撃_殺」
手伝ってた方も終わったので少しずつ近づいていく。
・・・だって気になるし。
「私より強くなら_ばな」
「ムーリでーす」
段々はっきり聞こえるようになってくる。
「 そこで お前には―――」
「博物誌を編んでもらう。」
・・・へぇ。
フォスの新しい仕事って博物誌製作なんだ。
それが知れたらもういいかな。
まぁ博物誌製作もダメそうな気がするけど。
すぐ飽きて投げ出す未来が見える見える。
「そろそろ終わったので帰りますよー!」
終わりを告げるルチルの声。
じゃあ今日はこれで終わりかな?
あー疲れたー。 明日は早く起きなきゃなぁ・・・。
博物誌:ムーンライト
追記項目:特殊体質
本来は白色だが、宝石の部分が光を浴びると七色に反射する。
この間、先の未来を予知することができる。
ただし遠くの未来を見ようとすればするほど、ぼやけていく。
本人曰く「まともに予知できるのは3秒先の未来まで」らしい。