もしウィッチの関係者がこんな人だったら。   作:ロンメルマムート

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原作というより歴史を破壊してしまった…
しかもクソ長くなってしまったんで前篇後編に分けるとかマジかよ…


バルクホルンさんのお父さん(前篇)

「なぜ、お前らがここにいるんだ!」

「トゥルーデ。うるさい。俺はそんなに耳遠くねえぞ。

 記録飛行のついでだよ。世界初のジェット機による大西洋横断飛行。

 ついでに補給とうちの最新装備も持ってきた。お前いるだろ。新型のストライカーユニットTa152とか。」

 しかし娘も成長したなぁと思う。まあなぜ性格が真逆になったかは知らんが。

 どうもVFF会長のエルンスト・バルクホルンです。

 VFF?フォルクスワーゲン-フォッケウルフ-フラックウルフグループの略ね。

 俺が夢を叶えるために作った企業。現在カールスラント長者番付では一位。

 世界的に見ても

 ノースロップ

 シトロエン

 ステアー

 と言った会社を買収

 フォルクスワーゲン

 フォッケウルフ

 フラックウルフ

 VFFミリタリーインダストリー

 VFFエンジン

 VFFエレクトロニクス

 VFFオイル

 を傘下に置く世界最大級の軍産複合企業だ!

 航空機産業では世界一、自動車産業ではフォードに次ぐ2位という超大企業ですね。

 なんでこんな化け物作ったか?それは俺の人生を振り返ろうか。

 めちゃくちゃ長いけどいいか?

 

 

 

 

 

 

 前世は飛行機オタクでした。

 そのせいでストパンとかも知ってます。

 あるとき航空機ウォッチングのために空港に向かってる途中で虚血性心不全を起こして死亡。

 で、生まれ変わった。

 

 生まれ変わったらストパン世界。ついでに航空機ができたばかりの時代。

 これはチャンス!と思った俺は必死で勉強してギムジナウからベルリン工科大学の航空科に入学。

 だけど在学中に怪異発生。どうしたか?もちろん志願した。

 

 軍ではなぜかウィッチ部隊の整備士になったがそこで運命の出会いと人生を変える出会いをする。

 今の嫁さんと今の仕事を始めるきっかけになる2人のウィッチとであったのよ。

 

 一人はゲオルギーレ・ウルフ。

 こいつの兄がゲオルグ・ウルフ。このつながりでフォッケウルフ設立時は元々投資ですでにそれなりの資産を持っていた俺が出資と航空技術者として参加。

 

 もう一人がフランツィスカ・ポルシェ。

 かのフェルディナンド・ポルシェ博士の娘さん。このつながりでフォルクスワーゲンを設立できた。

 

 戦中、もらった給金は投資してたよ。

 なにせ戦争景気で株はうなぎ上り、それで終戦までに5万マルクを稼いだ。

 無論通貨はマルクがハイパーインフレしてもいいようにドルにしてヘルウェティアの銀行に預けてます。

 

 で、終戦。終戦時に大量の投資が焦げ付いて大損した奴らが多かったが俺はその前に逃げてたので問題なし。

 終戦後また大学で学んで20年に卒業。

 しばらくは色々やって最終的に1923年にフラックウルフとフォッケウルフ創業時に設計開発部門と事業部門で参加したよ。

 だけど全く売れなかったから大変だったよ。

 

 そんなこんなしてた翌年、妻の友人のポルシェが結婚するんでそいつの結婚式でフェルディナンド・ポルシェ博士と出会ってしまった。

 なぜか一緒に酒飲んで大体ワインを5本ぐらい開けた先からは覚えてないけどどうやらうちで車作らねえか?って言ったらしい(聞いた話によると)

 で、なぜかその年フォルクスワーゲンを設立。

 翌年から史実ビートル(性能は若干落ちてる)の生産を開始。

 これが飛ぶように売れた。

 なにせカールスラント初の国民車。車は金持ちの道楽という時代にちょっと頑張れば手に入る車を発売したという衝撃でその年だけで10万台売れた。

 この金を元手にリべリオンの株式に投入して大儲け。

 最終的に25年の売り上げは20万マルクというふざけてる儲けになった。

 

 ついでにこの年、リべリオンに出張してフレデリック・ブラント・レンチュラーをスカウトした。

 フレデリック・レンチュラーって誰?そうか知らないかー。だけど彼の作品は知ってる人多いと思うよ。

 

 ワスプエンジン

 

 少なくとも1930年代から40年代において最も生産されたエンジンシリーズプラット&ホイットニーワスプシリーズ。

 DC3やF4F、F6F、P47といった名機に搭載された傑作レシプロエンジンシリーズ。

 その開発者さ。

 彼をプラット&ホイットニーに行く前にスカウトしてうちでエンジン開発をさせたよ。

 それがVFFエンジンの始まり。

 このころにはこの3つの企業をグループかすることで合意。

 VFFグループが設立されたよ。

 名前は3つの企業の頭文字を取っただけだけど。

 

 翌年、俺がある機を設計して初めてフォッケウルフがヒットを飛ばすよ。

 Fw2ビーバー。

 初めての全金属製機でブッシュ機。つまり過酷な環境での運用を想定した小型機。

 ぶっちゃけ史実デハビランドビーバーなんだがこれが飛ぶように売れた。

 理由?高い信頼性と堅牢さが好まれたんだ。

 エンジンは信頼性抜群のVFF012ワスプ・ジュニアエンジン。

 ちなみにエンジンの命名法則は01が空冷エンジン、02が液冷、03がジェットだ。

 つまり空冷エンジンの2番目のモデルさ。

 

 この機はその年だけで確定発注200機、オプション150機とかいう発注を受けた。

 特に多かったのがファラウェイランドと扶桑、オラーシャ。

 オラーシャは近いからいいとしてファラウェイランドや扶桑は大西洋やユーラシアを越えなきゃいかんということで29年に南リべリオン大陸のノイエ・カールスラントにVFFノイエ・カールスラントを設立。

 さらにその年リべリオンのノースロップ社を買収。これでうちの技術者に天才エド・ハイネマンが参加した。

 エド・ハイネマンって誰?この天才を知らないとは…

 彼を説明するにはとにかく天才。彼の設計した機の大半が傑作機。

 彼が設計したのはSBDドーントレス、A20ハボック、A26インベイダー、A1スカイレイダー、A4スカイホーク。

 全部傑作機じゃないか。

 彼を29年にノースロップがユナイテッドエアクラフトに買収される前にノースロップ社の買収とそのついでに彼をスカウトした。

 

 ところで29年というとあれが起きた年だ。

 世界大恐慌。俺の未来知識でそれを予測していたから29年の8月にリべリオンの株式をすべて売却、そして暗黒の木曜日発生。

 いろんな企業が破産する中、株取引でぼろ儲けしていたので、それで今後関係あるだろう企業や特許を買収しまくった。

 29年から35年までの間に買収したのはノースロップ、シトロエン、オート・オードナンス、アルバトロス

 スカウトした人材はクルト・タンク、ジャック・ノースロップ、エド・ハイネマン、フランク・ホイットル、ヨセフ・シロスキィ、アルヒープ・リューヒカ、アンゼルム・フランツ、ハンス・フォン・オハイン、フェルディナンド・ブランドナー等々

 

 全員誰?一人ずつ説明しよう。

 ジャック・ノースロップは手っ取り早く説明すれば全翼機を作ることに生涯をささげた男。ノースロップの社長。

 フランク・ホイットル、ヨセフ・シロスキィ、アルヒープ・リューヒカ、アンゼルム・フランツ、ハンス・フォン・オハイン、フェルディナンド・ブランドナーは全員ジェットエンジンの開発に関わった技術者。

 なぜスカウトしたか?そりゃあジェット機を作るためだよ。

 俺の夢はジェット旅客機を飛ばして世界を繋ぐことだ。そのためなら悪魔にだって魂を売るよ。

 男たるもの夢とロマンは大事だろ?

 

 

 このころ会社はそれなりのダメージ食らったけど無事だった。

 それどころか扶桑政府と組んでとある計画を開始していたよ。

 

 中国。この世界では一面砂漠の完全に失われた地域。

 だが史実ではこの下に原油や各種レアメタルなどの資源が眠っている。

 そしてそのことはこの世界でも地質学者の間では有名な話だった。だが誰もここを掘ろうとはしなかった。

 理由?金がかかりすぎる。港すらないのに資源なんて掘っても意味ないという。

 そこで俺は扶桑政府と組んだ。

 扶桑政府の中国探索開発計画に出資、まず狙ったのは中国ではなく朝鮮半島北部にあった鉱山郡。

 北朝鮮は史実ではマグネサイト、タングステン、モリブデン、黒鉛、蛍石の埋蔵量が世界トップ10に入る地域。

 更に他にも金、銀、銅、石炭が存在する。

 こんな金のなる実が土の中に眠っているんだ金をかけても掘るよ。

 ついでに扶桑政府もパシフィス島以外からの資源調達は戦略的に重要だからな。

 

 この鉱山探索に数年かけて最終的に35年に発見。

 翌年から発掘を開始した。

 

 さらに37年からは満州で石油探し。ある程度場所を絞っていたからすぐに発見。

 史実大慶油田だ。さらに史実遼河油田も発見。

 これの開発に全力で投資中。

 ついでに現在華北地域と華東地域を中心にさらなる鉱山、油田を探してます。

 

 で、1933年世界大恐慌が落ち着くとこっちにある発注が来た。

 全金属製の単発戦闘機を作れと。

 これ史実Bf109のやつですよね?だけどフォッケウルフに来たオーダーはパラソル翼。

 ふざけんな。ぜってーメッサーのクソッタレの差し金だろ。まだM20の事恨んでるのかよ。

 え?なにやった?メッサーが作ったメッサーシュミットM20って旅客機あったんだがこいつとんでもない欠陥機。

 事故起こしまくって使ってたルフトハンザがキレた。

 元々ルフトハンザはうちが売り込んだビーバーの発展型のFw3オッターを買うつもりだったんだが政治力に勝るメッサーがそれを潰して明らか性能が下のM20を使うことになった。

 で、これが事故起こしまくる欠陥機だと分かるとルフトハンザがキレて全機スクラップにして生産しすぎでデッドストックになっていたビーバーとオッターを大量購入。メッサーの面目を完全につぶした。

 で、この事件でなぜかフォッケウルフ社は現在バイエルンのクソッタレに全力で恨まれてます。やったね

 巷じゃあこの対立はバイエルン対ブレーメンの代理戦争的扱いらしい。

 まあバイエルンの田舎人には負ける気はしねえぞ!

 

 

 で、例の試作の件だが、パラソル翼はガン無視します。

 打倒メッサーそれだけ。

 そしてできたのがぶっちゃけどう見てもF4Fです本当にありがとうございましたなFw159。

 まあ負けたら海軍に売り込むつもりで艦上機として使えるように設計したんで。

 でどうなったか?負けた。クソッタレ。速度も大体同じぐらい機動性はこっちが上だったのにエンジンが空冷星形だから落ちた。

 何が液冷じゃい、あんなもんは飾じゃい偉い人にはそれが分からんのかクソッタレ。

 この後どうなったか?ますますうちの打倒メッサー、メッサーをぶち殺せ、バイエルンをぶっ潰せが加速。

 もしうちでメッサーを讃えることを言ったらミンチになります。マジで

 Fw159はその後海軍に売り込んだけど空母なかった。

 最終的にリべリオン海軍がその性能にほれ込んでグラマン社にライセンス生産させた。

 

 

 で、続いて航空省から来たオーダーはDC3を潰せる旅客機。

 バカだろ。DC3は文字どうり傑作機。開発から80年たっても完全に代替できない機だぞ?

 それを潰す?寝言は寝て言え。てかうちでもDC3ライセンス生産中なのわかってるのか?(生産してるのは傘下企業のノースロップとVFFノイエ・カールスラントだけど。)

 そんな音速越えられるプロペラ機作れみたいな不可能なオーダー、うちの開発部は文字どうり阿鼻驚嘆。

 なんでDC3を潰す機ではなくDC3にできないことをする機に変更。

 コンセプトは約50人乗せて大西洋を横断する旅客機。

 そしてできたのがFw200コンドル。史実DC4です。

 どうなったか?滅茶苦茶売れた。各国航空会社の長距離便で使用されました。

 それどころかダグラスがライセンス生産をするぐらい売れた。

 

 

 

 ほかにも急降下爆撃機のオーダーも来たんで史実SBD作ったり(やっぱり没ってリべリオン海軍に売った)、TBD作ったり(没ってリべリオンへ)、マーリンエンジンライセンス生産したり、それ積んだツインオッタ―作ったり、それがオオコケしたり、Bf110の対抗馬としてF7F作ってやっぱり没ってうちの社員が乱闘騒ぎ起こしたり(その乱闘を煽ってた?ナンノハナシカナー)してたら39年。

 あれが来ちまったよ…

 

 

 なんかクソ長くなったからここらで区切りいいんで後編でいいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:エルンスト・バルクホルン

肩書:VFFグループ会長

生年月日:1895年 4月16日

 カールスラント最大の自動車メーカーと航空機メーカーを有するVFF(フォルクスワーゲン-フォッケウルフ-フラックウルフ)グループの会長。

 またそれと同時に天才航空機設計士として知られる。

 座右の銘は「夢とロマンのない奴は成功しない」

(手掛けた航空機)

・Fw200(史実DC4)

・Fw2ビーバー(史実DHC2ビーバー)

・Fw3オッター(史実DHC3オッター)

・Fw187(史実F7F)

・Fw56(史実テキサン)

・Fw106コメート(史実コメット)

・Fw367(史実ボーイング367)

・Fw300(史実Tu95)

・Fw18カブ(史実PA18スーパーカブ)

・Fw62(史実零式水偵)




今回の歴史改変・原作改変・独自設定
・フォッケウルフ
・フラックウルフ
・フォルクスワーゲン
・ダグラス
・ノースロップ
・グラマン
・夢とロマン
・トゥルーデはお嬢様
・ワスプエンジン
・中国は資源地帯
・コリアも資源地帯
・メッサーシュミットは死ね
・長い、長すぎる!
・5000字越えってマジかよ…





お嬢様なトゥルーデを書こうとしたら自分の中の架空戦記脳が暴走した

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