もしウィッチの関係者がこんな人だったら。 作:ロンメルマムート
ラルさんのお兄さん
やあ、初めましてかな、僕はカールスラント軍情報部通称アプヴェーア所属のフリッツ・ラル大佐だ。
ところで早速だが君たちに一つ質問をしたい。
どんな質問か?まあそれなりにその分野に知識がある人間ならすぐにピンと来る話だよ。
問題、1944年7月20日何があった日?
まあ君たちの国なら海の日っていう答えが多いかも知れんが知識のある人間なら即答だろうね。
え?分からない。ならググれと言うほど僕は不親切な人間ではないから教えてあげよう。
この日、ポーランドにあった総統大本営、通称ヴォルフスシャンツェでドイツ総統アドルフ・ヒトラーを狙った爆弾が炸裂、幸いヒトラーは軽症で済んだんだがその後ドイツ国内では粛清の嵐が巻き起こる事態になった。
まあ世にいうヒトラー暗殺未遂事件だね。最近だと映画にもなってるらしいし見てみるといいよ。
え?なんで今この話をするか?なら親切に答えてあげよう。カメラさんもうちょっと引いて。
ほら何故か縛られてるだろ。30代ぽいオッサンと50代ぽいジジイと一緒に。
で2カメさん、僕のオフィスの机の上にちっこいカレンダーあるだろそれアップして。いやそっちじゃないそっちは副官のデスク。そうそれ。
そっちじゃないそれカレンダーじゃなくてメモ帳。中身見るな!そう、それ。それがカレンダーね。
ほらよく見てカレンダーは1944年の7月、今日は20日ね。
それが冒頭の質問と何の関係があるか?まあそれは僕のちょっとした夢見たいな人生を振り返りながら語ろうか。
君は輪廻転生って言葉知ってるかい?僕はたまたま高校時代の同級生に実家が坊さんの奴がいたから知ってるんだ。
仏教の考え方の一つで死んであの世に行った霊魂が、何度もこの世に生まれ変わってくることを言うんだ。
なんでそんなことを言うかって?僕もその輪廻転生した人の一人だからさ。
前世じゃあ日本って国の軍隊的組織の、え?“軍隊的”?世の中色々あるんだよ。話が逸れたね。自衛隊って言う組織でまあインテリジェンス。まあ要は情報関連の仕事をやってたんだ。
情報関連?広報?違うよ。いわゆるスパイしたりスパイをとっ捕まえたりする仕事だよ。
え?じゃあ007みたいな事するの?いんや全然違うね。そんな派手なことしないよ。詳しくはアレだから言えないけどまあ映画みたいなことはしないね。まあ地味な仕事さ。
なんで自衛隊に入ったかっていうと大学、それも結構有名どころ、まあ日本の中だと五本の指には入らないけど両手両足の指合わせた数の中なら入るね。
まあそんな大学でフランス語、こっちじゃあガリア語か、それを学んで卒業したのはいいんだけど卒業当時、世の中大不況でさ。いわゆるバブルがはじけた時期だったわけよ。
それで就活、就職活動にどういうわけか失敗しちゃってさ。仕方ないから飯も食えて給料も悪くない自衛隊に入ったのよ。
初めは腰掛け程度で入ったつもりだったけどそんなのは数分で吹き飛ばされたよ。
そのあと色々あって幹部候補生、士官候補生みたいなものだね。それに選ばれてなんやかんやあって情報系の仕事に回されたわけよ。
そこで10数年ぐらい情報屋として勤務、まあ色々あったね。詳しくはアレだから言えないけどね。
で、その後一等陸尉、他国軍で言うところの大尉だね。そこまで出世したんだけどその頃には景気も良くて、数年前にアメリカ、こっちじゃリベリオンか。そこの大手銀行が潰れて世界的大不況が起きたり、ヨーロッパを中心に通貨危機が起きたり、日本だと東北で未曾有の大地震があったりしてたくさんの人が亡くなって原発事故で一部地域が帰れないけどそんなことがあったけど、基本は平和でそれなりにいい世の中だったから区切りもいいと思って依願退官、自衛隊じゃあ退役ではなく退官なんだ。
それで自衛官やめるぞ!ってなったその日に帰り道で轢き逃げ事故に巻き込まれて死んだわけよ。
で気がついたらこの体、赤ちゃんからやり直しさ。
で、転生して男だったから特に問題はなかった。ドイツ人、こっちじゃカールスなんとか人になるか、それになって自分の知ってる歴史やら常識やらとちょっとというかだいぶだね、そのぐらい変わった世界だった訳よ。
どんなことが違うか?まず魔力がある。次にああ窓から通りが見えるね?そこから覗いてみな?何がいる?兵士?むさいおっさんしかいない?そういや今クーデターの真っ最中だったな。まあ普通なら通行人の女性が結構いるはずなんだがその女性がね…パンツ丸出しなんだよ。
え?本当に?いや本当にマジで。あまりに堂々としすぎて有り難さが薄いけどマジでパンツ丸出しなの。この世界じゃズボンらしいけど、どう見てもパンツです本当にありがとうございました。
そして太古から怪異ってやつと人類が戦ってるのよ。個人的にはあいつら一種の金属生命体の宇宙人みたいに感じるけどそういう感じの物と太古から戦ってるわけよ。で、こいつら面倒いのがウィッチ、いわゆる魔力持ってる魔法使いね、そいつらしか効かないの。
でこのウィッチって奴、なんか色々制限やら何やらあるけどそこは長いから割愛ね。
詳しく知りたい方はホームページをチェックね(※ありません)
で、そんな感じなことに気づいた僕は生前見ていたあるアニメを思い出した訳よ。
アニメ「ストライクウィッチーズ」通称ストパン。パンツじゃ(略なぶっ飛んだ設定が話題になった萌えアニメかと思ったら中身はガチガチのミリタリー物というなかなか変わった作品よ、その世界ってことに気づいたわけだが。
あっ、もしかして結構ヤバイ?って事に感じたんだよ。なんでか?多分姓からして妹が生まれるだろうけど多分そいつはグンドュラ・ラル、第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズの隊長やることになるウィッチになるはずよ、で、このキャラの家族設定?ほとんどというかゼロな訳よ。まだ某ガリアのやつみたいに皆殺しじゃないだけマシだけど。
つまり超絶モブ。ついでにカールスラントは色々あってね。詳しくはググってくれ。
少なくともこの主人公の引き立て役として平気で数百人殺される世界で生き残るにはどうするか?そう考えた僕は前世の経験を生かせる仕事を目指すことにしたんだ。それがアプヴェーアさ。
そんなこと考えてる間に大きくなって6歳の時に妹が生まれたわけよ。それがグンドュラ・ラルさ。どんな感じだったか?いやぁ可愛かったよ文字どうり目に入れても痛くないぐらいね。あの頃から結構都合よく扱われていた気がするけど可愛かったよ。
で、僕が15歳になってカールスラント陸軍士官学校に入ったんだ。
で、卒業してすぐの頃に怪異発生。前線に送られるかと思ったらガリア語、ブリタニア語、オラーシャ語、扶桑語が得意ってことで交渉、連絡役として後方に残って勤務さ。
ん?なんで得意かって?全部前世で関係あるんだよ。自衛隊は英語できなきゃ話になりません的なところあるしロシア語は仮想敵国の一つだからね。それ以外に某半島の言葉と大陸の国の言語できるけどここじゃあ何の意味もねぇ。
でなんやかんやあってアプヴェーアに引き抜かれたんだ。
そこでも色々したよ。まあ一番デカイのは
赤い細胞って知ってる?知らない?そうか、これインテリジェンスの話どころか日本史にも関わる話だから説明しよう。
手っ取り早く説明すると1940年代から50年代にかけて行われたソ連の諜報網のことさ。
なんで赤か?共産主義のイメージといえば赤じゃないか。
でこの話のどこが日本史に関係あるって?ハリー・ホワイトって知ってるかい?知らない?そうか。
ハリー・ホワイトってのは1941年の日米開戦時の財務省財務次官補を務めてた官僚さ。そいつがレッドセルの一味だったんだ。
で、彼はそれだけで無く別の役割でも知られているんだ。日米開戦の直接的要因となったハル・ノートの草稿を書いたのが彼だったんだ。
つまり日米開戦の裏にはかの
そんな連中をどうやって寝返らせたって?オラーシャの豚に真珠なレベル(この言葉聖書由来なんだけどキリスト教ないこの世界にもあるんだよね。なんでだろ。)の優秀な諜報機関がネウロイとウチの襲撃で壊滅してその時に捕獲した資料の中にブリタニアとリベリオンの諜報網の書類があってね。それを使ってあの手この手でほとんどを寝返らせたよ。寝返らなかったやつは逮捕されたり永遠の眠りについたけど。
で丸ごと奪ったこの諜報網で世界中から現在進行形で情報を奪ってるよ。その中には原爆やウルトラの情報もあるね。
今では世界中に諜報網があるよ。特に最大の物はリベリオン、ブリタニア、扶桑のものだね。特に扶桑はザルすぎるよ。恐いぐらいになんかの罠かぐらいにザルだったよ。
で、なんで今縛られてるかって?まあ一緒に縛られてる人間と一緒に説明しようか。
まず30代っぽいおっさんがワルター・シェレンベルク。史実だと親衛隊諜報部(SD)第4局局長でSDの対外諜報をやってた人間。
50代ぽいジジイがエルンスト・カルテンブルンナー。史実だと国家保安本部(RSHA)の長官やってた人だね。戦後戦犯として処刑されたけど。
でこの二人はシェレンベルクの方は国家保安本部の対外諜報部を仕切ってるから仕事仲間、カルテンブルンナーの方は国内のゴミ共や売国奴を始末する仕事をやっててそこで互いに持ってる情報を交換してる取引仲間さ。
ここでちょっと国家保安本部について説明しよう。
史実だと国家保安本部はナチスの元、ゲシュタポなどの私服警察。秘密警察や刑事警察、FBI的なものと考えてくれ。それとごく普通の制服警察を傘下に置いた警察組織だよ。
そこで色々やって戦後即解体されたけど。まあそういう組織が国家保安本部なんだがこの世界だとナチスはいない。ならこの組織は?存在してるんだよそれが。
まあとはいっても日本でいう警察庁が国家保安本部、秩序警察は無くて州警察が基本的に事件の捜査を一括する。刑事警察はいわゆるFBI的な組織だね。
ゲシュタポは相変わらず秘密警察。
ちなみにカルテンブルンナーは国家保安本部の長官だよ。
で、SD。こいつは存在しないけど似たような組織として国家保安本部情報局がある。実質的にはそこがSDだね。どんな組織か?イギリスのMI5みたいな感じだよ。
シェレンベルクはそこの対外諜報部の第4課課長だよ。
で、なんで僕たちが縛られてるかというと、今日7月20日に僕たちはノイエ・ベルリンの国家保安本部の本庁舎で会議があってね。それでその会議に出席してる最中にクーデター部隊に襲われたわけ。
唯一幸運なのはスパイや反政府的な人間のリストはここから2ブロック離れて警備の厳重なゲシュタポ本部にあることかな。そこまで実は地下通路があるけど。
軍の方?それならノイエ・ベルリンの陸軍省内に保管中。あそこはそう簡単に破れないよ。
何でクーデターが起きたかというと、手っ取り早く言えばノイエ・カールスラントの前の名前でだいたいわかる。
アルゼンチン。史実だと20世紀の初めは世界一の経済大国、今では落ちぶれた南米の中堅国。よくデフォルト起こしてるけど。
元々カールラントの連邦国家でいわゆる同君連合の国だったけど割とバランスの危うい国だった。理由?独立派が多いんだよ。
元々落ちぶれたヒスパニアから格安で買い叩いた国なんで元々のヒスパニア系とメスティーソと先住民がいて、そいつらが独立派の中核なわけ。
今でこそネウロイのせいで本国から大挙して人が押し寄せてすっかり少数派になってるけど前までは毎年独立派の暴動やデモが乱発という治安についてはお察しみたいな国だったんだよ。
で、このクーデターはその独立派の一派が国内予備軍のユンカー共と結託して起こしたのよ。
なんでそんなのが分かるか?情報屋だからね。今日の会議自体がこの国防軍内部の反政府勢力の対応に関するものだったし。
原作ではこんなイベントなかったけどそこらへんは歴史の修正力ってやつ?こんな修正力いらないけど。
はぁ…史実だと7月20日事件はすぐ終わるけど国家保安本部なんて襲われてないからどうすりゃいいんだよ…
まさか殺されるとか…いや…ありえるわぁ…このやたらモブに厳しい世界なら…
はぁ…明日の朝まで生きてられるかなぁ…
<設定>
名前:フリッツ・ジークフリート・ラル
階級:大佐(1944年7月時)
所属:カールスラント国防軍情報部海外電信調査課/外国課情報部グルッペHヴェスト
生年月日:1920年9月30日
カールスラント軍史上最高のスパイマスター。リべリオン、ブリタニアのみならず扶桑やオラーシャにまでその情報網がある。
また株式市場をモニターすることである程度相手の情報を読み解くことに長けてる。
ヴィルヘルム・カナリス提督やラインハルト・ゲーレン少将などの信望が厚く、次期アプヴェーア部長候補の最有力人物。
今回の原作改変・独自設定
・国家保安本部
・ノイエカールスラントの経緯とその実情
・7月20日事件
・アプヴェーア
・レッドセル
ウィッチ?次から出たり出なかったり。