もしウィッチの関係者がこんな人だったら。   作:ロンメルマムート

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「連邦議会は、国教を定めまたは自由な宗教活動を禁止する法律、言論または出版の自由を制限する法律、ならびに国民が平穏に集会する権利および苦痛の救済を求めて政府に請願する権利を制限する法律は、これを制定してはならない。」

       ーーアメリカ合衆国憲法修正第一条


マリアンさんのお父さん

「私だ。」

 

『父さん、私だ。』

 

「なんだマリアンか。どうしたんだ珍しい。」

 

『今朝の父さんの記事読んだよ。

 民主主義への裏切り、絶対君主制に魂を売った者たち』

 

「で、感想は?」

 

『父さん殺されない?』

 

「はん、報道の自由の為ならば死など恐れんよ。」

 

 報道の自由は民主主義の根幹だ。

 これを捨てれば民主主義は死に至る。それを忘れちゃいかんよ。

 どうも初めましてニューヨーク・タイムズ編集局次席ベン・カールだ。

 今のは娘のマリアン。現役海兵隊員でウィッチでエリート部隊所属ってかまずマリンコ自体エリートだよ。

 え?俺の人生?それはガバメント・シークレットだ。それでも聞きたいのかい?なかなかの記者根性だねぇ…

 

 

 

 えー前世は某外資系新聞社の記者でした。

 で、ある日取材中に熱中症でぶっ倒れてそのまま逝きました。

 気がついたらこうなってました。

 

 で、この世界でも俺はジャーナリストを目指した。

 でもまあ色々あったね。うん。父親は政府の下級官吏って家で夢がジャーナリストは割と普通だった気がする。

 で、ワシントンD.C.のジョージ・ワシントン大学在籍時に俺の最大の情報源と出会う。

 まあそいつの名前は言えないね。だって今回の特ダネだってそいつと俺が仕組んだ大博打だし。

 ま、次のネタでそいつ破滅だけどな!だってそいつオーバルオフィスを盗聴してんだぜ!

 

 まあとにかく大学でそいつと出会って卒業、卒業後はワシントン・ポスト紙で働き始めたんだけどそこで俺は先んじてある特ダネをすっぱ抜く。

 

 ティーポット・ドーム事件

 

 世間ではあまり知られてないけどアメリカ史ではニクソンのウォーターゲート事件以前最大の汚職事件の一つ。

 当時合衆国が持っていた油田を“入札なし”で“不当に安く”民間に貸し出しその際に内務長官に貸し出した石油会社の社長が無利子で融資を行った事件。

 これが原因でハーディング政権の悪名さを不動の物した。

 で、俺はこれを史実よりも早くすっぱ抜いてワシントン・ポストのトップニュースとして報道、さらに先んじて史実では消された資料の一部を入手し報道、結果その年の内に内務長官のフォールは辞任からの逮捕された。

 さらにそこから掘り下げてハーディング政権下の数々の悪行を次から次へと報道して俺の名前を一躍全リベリオン中に轟かせた。

 

 この腕を見込まれて俺は翌年にニューヨーク・タイムズに移籍した。

 残念ながら俺はワシントン・ポストみたいな(当時)中堅地方紙よりニューヨーク・タイムズみたいな大手地方紙のほうがいいんだ。

 え?NYタイムズって地方紙なの?ええそうですよ。というか現代でもアメリカって全国紙2紙しかないよ。

 

 で、この頃俺は結婚した。お相手は元マリンコの記者志望だったやつ。

 ちょっと前の戦争に行ってそこで従軍記者を見かけて従軍記者の書いた記事に感動して戦争が終わって記者を目指してうちに入った。

 でもこの時代、いくら史実よりマシとはいえ男女差別が激しいんで苦労したんだよ。

 それで俺が慰めたり俺の取材の手伝いとかさせてたらいつのまにか結婚してた。

 まあそれ以降も俺の相棒(兼ボディーガード)として色々やったよ。

 

 NYタイムズでも色々やったなぁ…

 特に思い出深いのが一番最初のスクープ、シカゴ市上層部とギャングの癒着関係のニュース、さらに全国の主要都市の上層部の汚職。

 結果シカゴはおろか全国のギャング、政治家、官僚から全力で恨まれました。やったね!

 で、20回以上殺されかけました。でも全部妻が守ってくれた。流石元マリンコ。ちなみにその一件で妻は特別にNYタイムズの記者に昇格、うちの記者が危険な取材に行くときは妻がボディーガード代わりについて行くようになった。

 まあそのせいか嫁さんがなぜか柔術、フェアバーン・システムマスターしてる。多分喧嘩したら勝てない。というか死ぬ。

 まあ今まで一度も喧嘩したことないんだけどね。

 でもなんで格闘術・護身術娘にまで教えるんですかね?

 

 で、上も流石にヤバイと感じたのか俺を大西洋を挟んだロンドン支局の支局長に大抜擢した。

 勿論ボディーガード代わりに妻も一緒に赴任したけど。

 そこではやっぱり数々の特ダネをすっぱ抜いてきたね。

 

 それから数年してギャングの大半が俺の記事を見た世論に押されて全員牢につながれた。

 で、やっとこさ安全だと思って本社が俺を戻した。

 それからは本国で色々やった。

 汚職、不倫、不正などなど。

 で、また戦争が始まってこっちも従軍記者を何人も送った。そして何人かは生きて戻ってこれなかった。

 それを知った時は正直辛かった。いくら言論の自由という民主主義の根幹の為とはいえ死地に送ったのは申し訳なかったね。

 

 同じ頃娘が海兵隊に入った。で、ウィッチになって色々やって今エースらしい。

 何度見てもうちの娘が俺の新聞の一面広告やってるのがすごい違和感ある。

 最初にそれが来た時なんて初めて鼻からコーヒー吹いたよ。

 

 で、この戦争の間俺が追っかけてたのが史実レッドセル。

 え?別世界線だとオラーシャ壊滅からのカールスラントが全部奪い取った?

 残念ながらこの世界だとオラーシャ壊滅して宙ぶらりんになったこの組織をガリア王党派が丸ごと奪って使ってるらしい。

 だけど全員がなかなか尻尾を見せない上にFBIの秘密調査も限界がある。そこでディープスロートは俺たちを使った。

 存在をリークし、口止めするが先走った俺たちが一面記事にする。

 そうすればこの子知恵の回る裏切り者を全員白日の元に晒せるわけだ。

 

 で、その記事はつい先日一面記事で報道させて頂きました。お陰で現在世論は沸騰中。

 なにせ自由と民主主義を標榜するこの国にブルボンの幽霊がいた、それも政府の中枢にだ。

 この衝撃は今ワシントンを、ホワイトハウスを揺るがしてるよ。

 オーバルオフィスではFDRがディープスロートを直接呼びつけてこの裏切り者どもを一匹残らずこの国から追い出せとか命令したらしい。

 その上連邦議会ではこの件に関する公聴会、さらには与野党上院下院問わない多くの議員が集まって調査を始めたらしい。

 

 

 

『ところで父さん、この情報源ってなんなんだ?』

 

「ディープスロート、としか言えないね。お前が記者になったら分かるよ。」

 

『そう、また今度父さん』

 

「娘からか。」

 

「ああ、JE。最後にお前のこと聞かれたよ。全く俺に似て記者の勘だけは鋭い奴だよ」

 

「無論はぐらかしたんだよな?」

 

「ああ。まだ暫くはお前さんには協力してもらわないとな」

 

 まあ次でお前の政治生命は終わりだがな。J・エドガー・フーヴァー。

 覚悟してろジャーナリズムの恐ろしさとやらを。

 まあその前にケネディ一家の禁酒法違反、汚職、ギャングとの癒着を報道しますか。

 

 

 

 

<設定>

名前:ベン・カール

生年月日:1895年6月13日

肩書:ニューヨーク・タイムズ編集局次席

 リベリオンのジャーナリスト。

 1920年代のティーポット・ドーム事件に始まり各地の主要都市の汚職、民主主義の裏切り者をすっぱ抜いたことで知られるやり手ジャーナリスト。

 報道の自由は民主主義の根幹を成し報道の自由が消えると民主主義が消えるが持論。

 娘はマリアン・カール海兵隊大尉

 またディープスロートと呼ばれる政府の重要人物を協力者として使っていたことでも知られる。

 その正体については諸説あるが1946年にホワイトハウス盗聴事件で失脚したJ・E・フーヴァーが最有力候補とされてる。

 名前のモデルはベン・ブラッドリーとベン・ベンバグディキアン

 誕生日はペンタゴン・ペーパーズがNYタイムズで初めて報道された日から。




(今回の原作改変・独自設定)
・ワシントン・ポスト
・ニューヨークタイムズ
・ティーポッド・ドーム事件
・フーヴァーの悪行
・ディープスロート
・主要都市の汚職
・民主主義への裏切り
・フェアバーンシステム
・ケネディ家の癒着
・報道の自由



民主主義には報道の自由が絶対に必要だと思う。
だけどそれは好き勝手報道していいことではないと思う。
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