もしウィッチの関係者がこんな人だったら。   作:ロンメルマムート

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超久しぶり回
ヴィリ君がノーブルウィッチーズに来ます

糖分がすごいです。


続ハインリーケさんの許嫁

 久しぶりですヴィリバルト・ヘルマン・アウグスト・フリドリン・ルドルフ・テオドール・フェルスト・フォン・バイエルライン・ツー・ロイタースハウゼンです。

 いま、ガリアの506の基地にいます。

 一応アポ取ってからハインリーケのところに行こうとしたんだけど、506の前で待ち合わせなのに誰一人いません。

 どうなってるんですかね?

 

「506ってここで合ってるよな?

 地図と近所の人の話だとここの筈なんだけどな?」

 

「おい、何してる?」

 

 地図を確認していると後ろから話しかけれた。

 振り返るとそこには何故かリベリオンの軍服を着たハインリーケがいた。

 

「あ!ハインリーケ探したんだよ!」

 

「は?誰があの貴族さ…」

 

「久し振り!元気にしてた?手紙だけだと不安だから来ちゃった!

 ちゃんとご飯食べてる?ガリアには慣れた?友達出来た?寂しくない?お金ある?今度いつ帰る?」

 

 ハインリーケの手を取って久し振りに会話できる喜びからつい機関銃のように質問をする。

 それにハインリーケは何故か顔を真っ赤にして混乱したような表情をする。

 するとハインリーケが口を開いた。

 

「ちょっと待て!お前勘違いしてるぞ!」

 

「え?」

 

---------

 

 その頃セダンでは

 

「大尉〜どうしたんですか?さっきからイライラしてるようですけど」

 

「ああ黒田、今日妾の将来の旦那が来るのじゃ。」

 

「旦那…旦那さん!?」

 

「そうじゃ、妾の許嫁じゃ。

 だが、遅いのぉ…予定だと30分前には来てるはずなのじゃが…」

 

 セダンでハインリーケと黒田が誰かを待っていた。

 すると後ろからロザリーがやってきた。

 

「ハインリーケさん?ディジョンからちょっと…」

 

「なんじゃ?」

 

---------

 

『このド阿保がー!!!何でよりにもよってディジョンとセダンを間違える!』

 

「ごめん、ハインリーケ。

 現地の人に聞いてたらこっちに案内されてさ、知らなかったからその…」

 

 ハインリーケが電話越しで僕を怒鳴る。

 この基地のジーナさんが問い合わせたところ、間違ってセダンではなくディジョンに行っていた事が判明。

 その結果現在ハインリーケからお小言貰ってます。

 

『ヴィリ!妾が迎えに行くからそこから一歩も動くな!』

 

「はーい、じゃあね」

 

 電話を切ると後ろにいたB部隊の人たちに頭を下げる。

 

「すいません、僕の勘違いでこんな事に巻き込んでしまって」

 

「いや、つい2週間前にも同じような事があったからな。

 迎えが来るまでゆっくりするといい」

 

「ありがとうございます、ジーナさん」

 

 隊長のジーナさんの優しさに泣きそうになる。

 なんて優しい人なんだ。

 

「なあ、ところであんたあの貴族とどういう関係なんだ?」

 

 するとさっきハインリーケと間違えたマリアンさんがハインリーケとの関係を聞いてきた。

 

「まあ簡単に説明すれば許嫁かな」

 

 それを話した瞬間ソファに座ってコーラを飲んでいたカーラさんが噴出しその向かいに座ってたジェニファーさんは固まり、マリアンさんは驚愕した目で見る。

 唯一ジーナさんだけが落ち着いていた。

 

「「い、許嫁!?」」

 

「あの姫さんの許嫁!?」

 

 なぜかマリアンさんだけやたら強い口調でハインリーケの事を言う。

 

「そうですけど、何か問題でも?」

 

「じゃあお前は貴族なのか!?」

 

 マリアンが大声で聞いた。

 それに僕は素直に答える。

 

「ええまあ、バイエルン王国のですけど。

 一応フェルストの爵位も持ってますし叔父はバイエルン王、父親は元バイエルン銀行の頭取、先祖を辿れば選帝侯やら将軍やら元老院議員やら皇帝やらがいっぱい出てきますよ」

 

「え、マジモンどころか超お偉い人じゃ…」

 

 僕の話を聞いてカーラさんがドン引きする。

 言われてみれば超お偉い人だ。

 するとマリアンさんが嫌味を言ってきた。

 

「貴族様にはここの空気はさぞ居心地悪かった…」

 

「いえいえ、むしろこっちの空気の方が肌に合いますよ。

 形式張った事を考えずマナーやエチケットをあまり考えなくていい、それにいかにも“普通”。

 正直僕が生きたかった世界そのものですよ、努力次第で好きなように暮らし、好きなように食べ、好きなように生きて本当に愛する人と結婚する、僕が生きたかった人生、僕みたいな貴族としてのしがらみに囚われ欲しくもない高貴なる義務とやらを課せられるのとは違っていいですよ。

 きっと隣の芝はなんとやら何でしょうけど…

 あ、すいません。客人なのに愚痴ってしまって」

 

 何故か気がつけば自分の生い立ちを愚痴っていた。

 僕は貴族の家に生まれただけの凡人、責任感から義務感から逃げたい、子供の頃から何不自由は無かったが事実上籠の中の鳥だった。

 前世はこんな人生を夢見たはずだったのに。

 

「貴族も、大変なんですね…」

 

「ええ。君たちが思ってる以上に色々とね。」

 

 ジェニファーさんが同情してくれた。

 するとカーラさんが肩を叩いてきた。

 

「じゃあ、今はそういうのは全部忘れて楽しんじゃいなよ!

 コーラ飲む?」

 

「飲みます、というか大好物です。

 父からはそんなはしたない飲み物を飲むなとか言われてましたけど好きなんですよ」

 

 実は貴族なのにコーラが大好きなんですよね、僕。

 カーラさんが持って来たコーラを開けると飲む。美味い。

 

「あー、美味しい。久しぶりに飲んだけど美味い」

 

「だろ?もっと飲めよ!」

 

「いただきます」

 

「こいつ本当に貴族のクソ野郎か?」

 

 カーラさんからさらにコーラを貰っていると横でマリアンさんが何か言ってる。

 

「ええ、まあ。

 マリアンさん、もしかして僕の事嫌ってます?」

 

「ああ、貴族のろくでなし共は全員嫌いだ!あ…」

 

 マリアンさんが叫んだ。

 そして自分がとんでもない事を言ってしまった事にすぐ気がついたようだった。

 

「分かってます、貴族が嫌いな人間だっています。

 誰もが好いている訳ではない事は理解してますから」

 

 そのぐらいは理解してるつもりだ。

 マリアンさんをフォローするが本人は申し訳なさそうな表情をする。

 すると外からエンジン音が聞こえてきた。

 

「誰だ?予定にはないが?」

 

 すぐにジーナさんが外の様子を見に行った。

 そしてそれから2分もしない間に外が騒がしくなった。

 

「なんだ?」

 

「何かあったんですかね?」

 

 カーラさんと僕がそういった直後、ドアが蹴破られた。

 

「ヴィリ!どこじゃ!」

 

「え?ハインリーケ?」

 

 入ってきたのは機関砲を持ったハインリーケだった。

 

「ヴィリ!無事じゃったか!

 変なもの食わされてないか?盗まれなかったか?襲われなかったか?」

 

「ハインリーケ、ここの人はそんなことしないよ」

 

「ヴィリ、お前ら、ヴィリに何かした奴はいるか

 いるなら妾自らミンチにしてハンバーガーにして食ってやるぞ」

 

「「ひ!」」

 

 ハインリーケはカーラさんやマリアンさん、ジェニファーさんに機関砲を向け恐ろしいオーラを醸し出す。

 

「さぁ、死にたい奴はどいつじゃ?

 丁寧にミンチにしてやろうぞ」

 

「ハインリーケ、何もしてないから武器降ろして。

 怖がってるよ」

 

「ヴィリ、そなたのいいところは妾とは真逆の優しいところじゃがそなたは優しすぎるんじゃ!」

 

「じゃあ僕を信じれないの?」

 

「う、それは…」

 

「だから、何もしてないしされてないから武器を降ろして」

 

 僕が説得するとハインリーケは武器を降ろした。

 そして僕を力いっぱい抱きしめた。

 

「ヴィリ!元気じゃったか?怪我はないか?お金はあるか?ちゃんと飯食っとるか?

 妾がいなくて慣れたか?寂しくないか?今度いつ来る?」

 

「ハインリーケ!元気だよ、怪我もない、お金には困ってないしお義父さんには感謝してもしきれないよ、ちゃんと食べてる、慣れないに決まってるよ君がいないと僕は駄目だから、寂しいよ君がいなくて…」

 

 僕も負けじと抱き着く。

 

「ヴィリは甘えん坊じゃな」

 

「僕が頼れるのは君だけだからね。

 それと、もうちょっと場所考えた方がよかったかな?」

 

 ふと周りを見るとB部隊の人たちが冷やかしたり目を逸らしたりしていた。

 

「あ、そうじゃな、ヴィリ。

 ここでは他の人たちには毒じゃな」

 

---------

 

「じゃ、じゃあ、ヴィリさんはカールスラントの大富豪で大尉の婚約者なんですか!?」

 

「ええ、そうですよ、ミス黒田。」

 

「あの大尉がなぁ…」

 

「偽物じゃない?」

 

 しばらくして、どういうわけか506のセダン基地に506の皆さんが勢揃いしていた。

 黒田さんが驚いて確認し、アドリアーナさんはにやにやしながらハインリーケをみてイザベルさんは何かジョークを言っている。

 

「偽物なわけないじゃろ!疑うのなら貴様をステーキにしてやるぞ!」

 

「落ち着いて、ハインリーケ」

 

「分かっておる、ヴィリ。

 ところで、ヴィリはどうして来たんじゃ?」

 

 するとハインリーケが聞いてきた。

 

「実はさ、来月からランスにあるランス・シャンパーニュ・アルデンヌ大学のシャルルヴィル=メジエール校に留学するんだ。

 それでしばらくお世話になるよ、ハインリーケ。」

 

 実は大学を二年飛び級してるので今大学二年生なんですよね。

 それで来月から再開する近くのランス大学のシャルルヴィル=メジエール校に留学するんです。

 するとハインリーケが驚いた表情をして問い詰めてきた。

 

「ヴィリ!妾はそんなこと一言も聞いておらんぞ!

 何でそんな重要な事を言わなかったのじゃ!」

 

「ごめん、驚かせようと思って…つい」

 

「ついで済む事じゃないぞヴィリ!

 第一隊長が…」

 

「ごめんなさい、実は上から許可が下りてるの貴方たちには黙ってたの。」

 

 グリュンネ隊長がすでに許可を貰っていることを話した。

 それを聞いてハインリーケは唖然としていた。

 

「ヴィ、ヴィリ…はぁ、まあ妾と一緒にいる時間が長くなると考えれば悪い事ではないじゃろ…

 で、どのぐらい留学するんじゃ?」

 

「一応来年の4月までだね。

 つまり1年以上一緒にいれるよ、ハインリーケ!」

 

 そう言ってハインリーケに抱き着いた。

 ふと僕はあることに気がついた。

 

「ところで、なんでB部隊の人もいるの?」

 

「実は明後日、合同演習をやるの。」

 

「それでヴィリさんをこちらにお連れするついでに移動しに来たんです。」

 

 グリュンネさんとジーナさんが説明してくれた。

 へぇ、明後日演習なんだ。

 

「ハインリーケが活躍するところ楽しみにしてるよ」

 

「任せておれ、妾が平民のリベリアン共に負けるわけないじゃろ。

 ましてやヴィリが応援するんじゃ、506が束になって襲ってきても返り討ちにしてやるわ」

 

 ハインリーケが威勢のいい事を言う。

 だがしかし、この時はまだ知らなかった。

 僕がガリア中を巻き込む陰謀に巻き込まれることを…




<今回の独自設定・原作改変>
・賢いヴィリ(飛び級してる)
・ランス大学
・ヴィリ、ハインリーケとマリアンを勘違いする。
・優しいヴィリ
・コーラ好き

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