もしウィッチの関係者がこんな人だったら。   作:ロンメルマムート

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シャーリーさんのお父さんが…


シャーリーさんのお父さんが…

 うん、全くいいものだよ海ってのは。

 初めまして俺は、リベリオン海軍在ブリタニア武官のエドワード・エルウッド・イェーガー大佐だ。

 ここ数年はずっと丘の仕事ばっかだったからこうして海を見るのは久しぶりだな。

 何というか心を洗われる感じだよ。

 ロンドンは空気が汚い。さすが50年代に史上最悪の大気汚染をやった街だよ。それに対してここの空気は最高だ!

 でなんでリベリオン海軍の俺がここに、なぜか501JFWの基地にいるかって?まあそれは俺の人生をちょっと振り返ってみようと思う。

 

 

 

 

 

 俺は前世は海上自衛隊って組織でヘリを飛ばしてたんだ。

 で、ヘリの事故で死んで生まれ変わったらリベリオン人。生まれたのは1897年、飛行機すら飛んでねえ!

 だけどこの世界は色々変わっていてね、え?もう聞いてる?あっそう…まあそこの貧乏な農家に生まれた俺は家の仕事を手伝いながら今世でも海軍軍人になろうって思ったんだ。

 前世の記憶のおかげで勉強は楽々、楽にアナポリスに入れるかと思ったらアナポリスに入るには議員の推薦がいる、だけど海軍に入ることに絶対反対な両親が推薦を取ろうとしない。それにキレた俺は地元の下院議員に殴り込みをかけたよ。

 普通なら追い出されるが必死で交渉して推薦もらって海軍入隊。その頃にはさすがの両親も止めることを諦めてたよ。

 それでアナポリスに1914年入学、けどヨーロッパの怪異のせいで卒業が一年繰り上がって1917年卒業、史実アナポリス1918年組だよ。

 ちなみに成績は199名中5位だよ。スゲェだろ。

 で、卒業後はパイロットを志望、パイロットとして訓練受けてる間に怪異は収束、結局戦場には行かなかったがパイロットとしての訓練を終えてリべリオン海軍パイロットの初期の世代に名を連ねることになったよ。

 

 訓練後は水上機やら何やら飛ばしてたけど仕事の関係上ウィッチと知り合いになることが多くて何人かに告られたよ。え?規則?当時そんなルールねーよ。ついでに海の上で接触を制限なんて無理です。

 1922年にラングレーが就役した時にはパイロットとして配備されたよ。まあ大変だったよ。当時今みたいな着艦設備がないからね。上がるのも降りるのも命懸け。

 だからこそラングレー時代はウィッチもパイロットもみんな仲間って意識が強かったね。

 それからいろんな空母に配備されたよ。レキシントン、サラトガ、レンジャーに乗ったけどどこでもパイロットとウィッチってのは仲間って感じだったよ。なかにはそのまま出来ちゃってゴールインしたやつも結構いたな。

 俺?嫁さんは元ウィッチさ。ラングレー時代に出会って色々あった末に24年に結婚その時嫁さんは18、俺は27。9歳差です。今?現在もアツアツさハニー

 

 話が逸れたな。でその数年後子供ができたのよだけどものすごい難産で女の子が生まれたけどものすごい病弱で医者からは5歳まで生きられたら奇跡とか言われたよ。嫁さんももう二度と子供を産めなくなったし。

 けど現実ってのは非情だね。シャーリーンって名前付けたその数か月後に亡くなったよ。その後どうなったか?

 嫁さんは鬱になってね、自殺未遂まで起こしたよ。気使って家を訪ねた同期のフォレストが家にきてなかったらどうなってたことか。

 で、それから少したって1929年、その時俺は上が気を使ってくれてフロリダの海軍航空隊の基地で教官をやってたのよ。

 隣の家は俺の古い知り合いで元ラングレー乗り組だった元ウィッチと先輩パイロットの夫婦とその子供さ。

 だけどその年の暮れ、隣の夫婦が強盗に襲われたんだ。発砲音聴いて家のラックにかけてあったモニターもって飛び出したら隣の家から怪しい男が飛び出したんだ。

 すぐに銃構えてとまれって言ったけど逃げた上に撃ってきたよ。銃声からしてトンプソンだったね。

 俺もすぐ撃ちかえして隣の家に入ったよ。どうなってか?それはそれは惨かったよ。今でもたまに夢に見るぐらいだよ。

 唯一生きてたのは二人の子供のシャーロットだけだったよ。

 その後警察呼んで話聞かれたりした後、一時的にシャーロットを預かったのよ。夫婦の親族が引き取るまで。

 だけど夫婦の旦那の方の家は大恐慌で破産して現在行方不明、嫁さんの方はケンカして出てきたようで引き取りを拒否された。

 で、このまま孤児院に入れるのも可哀想って思って俺が引き取ったのよ。

 もしあの子が生きてたら1歳ぐらいだったからか嫁さんがこの子の事シャーリーって呼びだしたのよ。

 そのうち俺もシャーリーって呼んでね。今ではすっかりあだ名みたいなもんさ。

 で、すっかり鬱も直って次の移動で空母サラトガ勤務になったよ。

 

 だけどそこで酷い事故に遭遇、離艦準備中に後方から味方に追突されて機体に挟まれたんだ。

 顔は思いっきり計器に叩きつけられて両足は骨折、右足は粉砕骨折さ。

 それで右目の視力が低下、右足の怪我は神経もやられて一生杖が必要になったのよ。

 で結果右目には片メガネ、杖という最もブリタニア紳士的な海軍軍人なる称号ついたわけよ。

 紅茶派ではなくコーク派、喋ってるのもテキサス訛りなんだけどなぁ…

 

 まあそれからは38年までの8年ぐらいはずっとデスクワークだよ。

 元々ウィッチや航空機の運用でいくつか論文書いてたり、発着艦設備に関していくつか提案していたからそれを物にするために技術屋に放り込まれたり、交渉したり色々やったさ。

 まあ一番多かった仕事はあのクソッタレども(陸軍)から予算やら何やらを守ったり奪ったりした事かな…

 あのころは本当につらかったよ…上司があのキングだぜ…何回殺したいと思ったか…

 

 で38年に空母エンタープライズ副長、翌年には艦長になったよ。

 だけどこのころ大変な事件が起きてね…

 空母ホーネット進水式事件っていう見るからに碌でもない事件に巻き込まれたのよ。

 まあ大変ちゃあ大変だったけどいい思い出だよ。上から目付けられた以外は…

 

 その頃ヨーロッパでは大規模な怪異が発生、前のやつなんて目じゃないほどの大規模怪異だよ。

 それで人類は大陸から叩き出されたんだ。

 で、その後統合戦闘航空団っていう部隊を作って現在抵抗中。

 ちなみにこの部隊は俺が20年代に書いた論文の影響を強く受けてます。

 俺は41年からは扶桑とリべリオンの間を行ったり来たりしてたよ。

 その間娘はバイクにハマって機械弄りばっかしてたらしい。

 で43年にブリタニアに行って来いって言われたほぼ同時期に娘が軍に入りたい!って言ってきたのよ。

 思わずむせてさ、俺としては絶対反対、なんでかわいい娘を軍に入れなきゃいかんのだ!

 もう大反対したけど、娘の熱意に負けて「海軍には入るな」って条件付けて入れたよ。

 だけどまさかあの泥臭いクソ野郎(陸軍)に入るとはなぁ…

 おかげで現在、海軍からは「自分の娘を宿敵(陸軍)に入れた裏切り者」扱いで辛い…

 

 

 ついでに今シャーリーどこにいるんだよ…

 手紙よこさないし俺の大切にしてたモニターとM1917とオート5とM1897持っていくし、今度会ったらお灸をすえてやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 まさかこの五分後に再会して基地中を追いかけっこするはめになるとは少しも思ってなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

<設定>

名前:エドワード・エルウッド・イェーガー

階級:大佐(1944年6月時)

所属:リべリオン海軍

生年月日:1897年6月5日

 リべリオン海軍初期のパイロット出身の海軍軍人。

 天性のパイロットとしての素質があったことで知られ部下や上司、同僚からの人気が高く、39年に起きたホーネット進水式事件ではウィッチ派のトップに担ぎ出された。

 リべリオン海軍の親ウィッチ派の筆頭格。また反キング閥の人間。

 銃器コレクターとしての一面もある。




今回の原作改変・独自設定
・ホーネット進水式騒動
・シャーリーの武器
・軍人は辛いよ
・シャーリーの由来





銃社会の恐ろしさとそれによって成り立つ趣味。
ちなみに作中で名前だけ出たフォレストは史実フォレスト・シャーマン提督(1918年組)です
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