もしウィッチの関係者がこんな人だったら。 作:ロンメルマムート
「で、なんでとーちゃんが来てるんだ?」
「ん?ああ。お前らに新製品を試してもらいたくてな。」
「お前ら?ってことはウィッチーズのほかの人も?」
「というか対象は全員だよ。新型銃、SIMI43とSIMIMGのテストだよ。」
初めましてスオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズ(Suomus・International・Military・Industries:スオムス国際軍事工業略称SIMI)社長エドヴァルト・イルマリ・ユーティライネンだ。
SIMI?俺が作ったベルギカのファブリックナショナルの系譜にあたる銃器メーカーよ。
こんな会社史実にない?ああそれは俺の人生を振り返りながら語ろうか。
前世では典型的な銃器マニアで、銃を撃ちたいがためにアメリカに旅行に行ったけどそこで事件に巻き込まれて死亡。生まれ変わったらこうなった。
実家はちょっとした資産家で、林業と製紙で地元ではそれなりに有名な名士だったよ。
俺は前世からか子供のころから銃が好きでよく父親とハンティングに行っていたよ。
スオムスではライフルの銃規制、まあ当時はまだオラーシャだったけど、が緩くて少なくとも一家に一丁は銃がるような感じだよ。
俺も子供のころから父親が買ってきたというクラックヨルゲンセンライフルを使ってハンティングを楽しんでいたよ。
その後、学校での成績が優秀なことからペテルブルクの工科大学に留学、そこで銃の設計を学んで卒業。
卒業時には祖国スオムスは独立していたから戻ってガンスミスとして働き始めた。その傍ら銃を設計してその設計図をサコー社やFN社とかに送っていたよ。
そしたら1920年、ベルギカのファブリックナショナル社から手紙が来て送った自動拳銃、史実ブローニングハイパワーの設計図をたまたま来ていたジョン・モーゼス・ブローニングが見て「今すぐこの天才を連れてこい!」って叫んで俺を今すぐ雇いたいって言ってきたよ。
驚いたね。まさかあの銃器設計の天才ブローニングが設計図を見てくれるなんて夢のようだったよ。
即日今すぐ行きたいと電報で返したよ。すぐに荷物まとめて親からベルギカまでの代金もらって船やら鉄道を使ってベルギカへ。
そこで自分の設計図の詳しい説明をしたらブローニングが「俺の後を継げる天才だ。」って評価して即日FN社で雇用された。
そこでブラウニー・ハイパワーやFNMle1930などの設計に参加その間、ずっとベルギカで暮らしてた。
で、そこで同僚の妹だっていうベルギカ軍所属のウィッチと出会ってなんやかんやあってできちゃった婚。
同僚とその親と妻の上官が部屋に武器もって乗り込んで結婚した。若気の至りです。
もう二度とあんなことされたくない(心の叫び)
翌年には長女アウロラ、5年後にはエイラが生まれた。しかも両方とも子供のころからウィッチとしての才能を発揮してたよ。
ついでに子供のころから軍人になりたいって言ってたし。たぶん仕事関係者の大半が軍人だからかな?
その後1935年に父が死んで帰国、会社を辞めて仲間数人と一緒に銃器メーカースオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズを設立。
そこでは初めは実質FN社のスオムス部門的なことやっていたが37年拳銃SIMI37、史実マカロフPMを設計。弾は9ミリパラべラムだったけど非常に扱いやすく堅牢で安いことからスオムス軍、バルトランド軍、オラーシャ軍で採用されたよ。
オラーシャ軍モデルは弾を7.62ミリトカレフ弾に設計変更したけど。
翌年には史実SKSカービンとなるSIMI38セミオートライフルと専用の7.62㎜×39㎜弾を開発。
弾がアレだったから全く売れなかったけど堅牢さと持ち運びやすさ、扱いやすさを評価されてハンターにすごい受けた。ついでに一部はウィッチ用装備としても売れた。
そして39年に怪異発生、ベルギカのFN社の社員や製造設備が大挙してうちに来た。
おかげで製造能力や開発能力が大幅アップ。さらにうちの娘が軍に行ってるから娘のためにも銃を作りたくてある銃を作った。
それがSIMI43。
主に航空ウィッチを対象に設計された銃で史実AKまんま。だからこそとてつもない信頼性と耐久性、そして価格の安さを実現。
そのためスオムス軍では即日航空ウィッチ用だったが正式採用。即日生産開始よ。
アフリカの粗末な板金工場でも作れるこの銃はものすごいスピードで生産中。
ほかにもサブマシンガンSIMI39(史実ウジ)を製造中。小型で扱いやすいからウィッチや戦車兵を中心に大人気。
さらにSIMI43のファミリー銃としてSIMIMG(史実PKM)をテスト中。世界初のマークスマンライフルSIMIスナイパー(史実ドラグノフ狙撃銃)も現在設計中。
あ、あと完全な趣味で44マグナム弾を38年に作った。
ついでにS&WM29モドキも作った。
はあ、それにしてもいろいろやったなぁ…
ところでお前いい加減一人ぐらい男連れてこい。アウロラはもう3人ぐらい連れてきたぞ。その3人全員後で逃げたらしいけど。
出会いがない?接触を制限?よしあのクソババアに殴りこみかけてくる。お前の銃借りるぞ。
え、だめ?怒るとかーちゃんとかアウロラより怖い?え?それヤバい。マジでヤバい。
<設定>
名前:エドヴァルト・イルマリ・ユーティライネン
肩書:スオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズ(SIMI)社長
生年月日:1895年11月30日
スオムスの銃器設計者。かのジョン・ブローニングから直々に後継者と指名された天才。
傑作銃SIMI43の開発者として知られる。
妻はベルギカ人のブランシュ、娘はアウロラ・E・ユーティライネンとエイラ・E・ユーティライネン
また恐妻家として知られる。
今回の原作改変・独自設定
・AK1943年に爆誕
・PKMも爆誕
・SKSも爆誕
・ウジも(ry
・マカロフも(ry
・44マグナムも(ry
・スオムス・インターナショナル・ミリタリー・インダストリーズ
・天才ブローニング
・の後継者
・ファブリックナショナル
・スオムスの独立
ちなみにアウロラさんは母親似、エイラは父親似です。
なんでアウロラさんは怒ると滅茶苦茶怖い。
嫁さんの名前の由来はベルギーの漫画タンタンの冒険のカスタフォーレ夫人の名前をフランス語名に変えたもの。