東方赤龍伝   作:乙ドラ

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まさかのif√突入

俺は、殺された。ついこの前告白された相手の夕麻ちゃん…いやレイナーレか。彼女は実は堕天使であり、危険な存在になりうる可能性があり狙われ、光の槍というもので貫かれ殺された。

 

 

 

 

そう、殺されたはずなのに今俺は生きている。何を言っているかわからないかも知れないが今現在、俺は地面に横たわっていた。体を触れば触った部分の感触はしっかりと伝わり、レイナーレに貫かれたはずの胸あたりを触ってもそこにはしっかりと自分の体があった。穴が空いているわけでもない健康体だった。

 

「なんで俺は…たしかにあの時死んだと思った。めっちゃ痛かったし…。」

 

体を起こし辺りを見回す。そこには湖があり、うっすらと霧で包まれていた。後ろを見れば森が広がっていた。森に行くよりは来た道がわかりやすい湖の方に向かうことにした。誰か人が見つかれば、何かわかるかもしれない、人を探しながら湖の周りを回るようにして歩くことにした。

 

20分くらい歩いた後、少し舗装された道を見つけた。今まで歩いてきた道は草が生い茂ってたのに対し、その道は草はしっかりと刈り取られており、道とわかるものだった。

 

「この道を進めば誰かに会えるかもしれない…。」

 

少しばかり体に限界が来ていた。20分程度しか歩いてないはずなのに足は重くなり、腹が空き体に力が入らなくなってきた。それでも助かるために歩き続けた結果、目の前に大きな屋敷が見えた。

 

「やっと…建物…見つ……け…。」

 

ーバタン。

 

 

 

???視点

 

「スヤァ…スヤァ…ハッ!いけないいけない、流石に二回目はナイスだけじゃ済まなくなるところでした。」

 

後頭部に刺さったナイフを抜いて、己の仕事を全うすること誓う。がすぐさま睡魔に襲われる。

 

「休みが欲しい…ん?今なにか引っかかりましたね。」

 

私が貼っている気のレーダーに何かが引っかかった。侵入者か、客か。でもなんだか気が小さくなって行ってる。少し見に行ってみますか。

 

多分ここら辺に…あっ!人が倒れてますね。まあ人が倒れてるのとか日常茶飯事ですし慌てなくなってきましたね。とりあえず館の方に持っていきますか…。よいしょっと。あれ?この人なんだか変な気が…

 

 

 

 

 

兵藤視点

 

「知らない天井だ。」

目を開けると見たことのない景色が広がっていた。どうやらベッドに寝かせてもらっているようでめっちゃフカフカ。周りを見ると豪華絢爛な装飾が施されており、どこかの貴族の部屋のようだった。

 

「たしか俺は湖のところで…。」

 

「目が覚めたようですね。」

 

「うおっ!?」

 

ここで目を覚ます前のことを思い出そうとしていると横から急に女性に声をかけられた。あれ?ドアから入ってきてたかこの人。

 

「えっと、助けていただきありがとうございます。」

 

ベッドの上であるが、助けてもらった礼をするため、体を女性の方に向け、礼をする。

 

「いえ、働かない門番が珍しく仕事をしていたようなのでそのついでのようなものでしたので。」

 

ふむ、つまりここに運んで助けてくれたのはこの人と門番さんか。後でお礼を言いに行かないと。てかこの人すごい美人だなぁ、メイド服着ててもう眼福、最高です。

メイド服ってことはここのメイドさん?なら家主もいるよね…?そう考えてたらドアがガチャりと音を立てて開かれ、幼女が入ってきた。

 

「目を覚ましたようね。」

 

「はい、お嬢様。」

 

おっ、お嬢様ってことは家主の娘か?是非とも挨拶しないとな。

 

「こんにちは、俺は兵藤一誠。気軽にイッセーって呼んでくれると嬉しいな。ここの家主の人にお礼を言いたいんだけど挨拶に行ってもいいかな?」

 

「別に構わないわ。」

 

そう言ってその場で威厳を出すように少しふんぞり返ってこちらを見ている。ちっちゃい子がこういうことすると可愛いよなぁ…って危ない危ない。早く挨拶に行かないと。

 

「えっと…家主のところに案内してもらいたいんだけどいいですか?」

 

メイドさんにそう聞いてみた。するとメイドさんは何を言ってるのか良くわからないと言わんばかりに首を傾げた。

 

「あのー、家主の所に…。」

 

「ここにいるじゃない。」

 

幼女が言った。

 

「え?メイドさんが家主?」

 

「違うわよ!こっち!私よ!!」

 

「えええぇぇぇぇー!?」

 

まさかの幼女が家主でした。

 

「えっでもどう見ても幼女にしか…。」

 

「幼女じゃないわ!」

 

「お客様、説明させていただきますと…」

 

 

少女説明中……

 

 

「吸血鬼だったんですか…。」

 

「あら、驚かないのね。」

 

「ここに来る前に堕天使とかいうのに会いましたからね。」

 

一応、殺されたはずであるという話は伏せておいた。死人が生きてるって不思議すぎてねぇ?

 

「なるほど…だからあなたの運命は歪んでたのね。」

 

「運命?」

 

「私は運命を操る程度の能力があるの。今あなたの運命をのぞかせてもらったけれど、もう一つの運命が捻れて複雑なものになってるの。」

 

俺の運命が複雑?もう一つの運命?一体どういう…。

 

「まあ詳しい話は食事をしてからでどうかしら?咲夜、準備お願い。」

 

「はい、お嬢様。」

 

メイドさんが返事を返すとスっと姿を消した。なにこれ瞬間移動?実は俺の憧れの空孫悟と同じ種族?

 

「いいんですか?助けてもらった上に食事まで。」

 

「いいのよ、私はあなたに興味を持った。これだけの理由があれば十分よ。」

 

「ありがとうございます!えっと…。」

 

そう言えば名前だけ聞いてなかったな。名前がわからずなんと言えば戸惑ってると。

 

「レミリア・スカーレットよ。」

 

と答えてくれた。

 

「ありがとうございます。レミリアさん。」

 

「どういたしまして。さ、行くわよ。立てる?」

 

ぶっ倒れたけど体の調子が戻ってるし多分立てるだろう…。おっ、ベッドから降りたけど普通に立てたな。

 

「大丈夫です。調子も大分戻ってきました。」

 

「そう、あとその丁寧口調みたいなの辞めなさい。似合ってないわよ。」

 

敬語に似合ってるとかってあったっけ…。まあそう言われたしいつも通りでいいか。

 

「分かった。こんな感じでいいか?」

 

「そうね。そっちの方がいいわ。あと呼び捨てで構わないわよ。今はね。」

 

そう言うとレミリアはくるりと体の向きを変えドアの方に向かっていった。俺はその後について行く。ていうか今はってどういうことだ?

 

 

 

レミリアについて行き、食堂についた。道中の廊下が長くてびっくりした。それに妖精見たいのも飛んでたし。気になって聞いてみたら妖精メイドと言ってこの屋敷で雇っているらしいが、殆どがあのメイドさんがやっているらしい。あとそのメイドさんの名前も教えて貰った。十六夜咲夜と言うらしい。メイド萌がいける口の俺としては最高でした。

 

そこで食事を頂くらしいのだが、一緒に食べる人がもう少しで来るらしく待つことになった。一緒に住んでる友達だそうだ。どんな人なのか考えているとレミリアに声をかけられた。

 

「ねぇイッセー。あなたに聞いておきたいことがあるのだけれどいいかしら?」

 

「別にいいけど、聞きたいことって?」

 

「あなたの中にあるもう一つの運命。正確に言えば別の魂の運命。その事含め色々調べたいのだけどいいかしら?何か知ってたらもう一つの魂の事について一緒に教えて欲しいのだけれど。」

 

「大丈夫だけどそんな話初めて聞いたからなぁ。俺は何も知らないな。」

 

俺の中の魂とか言われてもそんなの初めて聞いたしな。別に多重人格って訳でもないしな。

 

「そう、あと調べる時に私の友人にも手伝ってもらうわ。一緒に食事する子なんだけど…噂をすればきたわね。」

 

「レミィが一緒に食事しようなんて誘うなんて珍しいわね。」

 

「たまにはいいじゃない。」

 

「大体そういう時は面倒事を持ってくるけどね。」

 

そう言いながらレミリアの斜め前の所の席に座った。後ろで飛んでいた人もその隣に座った。ちなみに座席は、長テーブルのお誕生日席にレミリアが座り、そこから向かって左側に先ほど来たレミリアの友人と飛んでた人。その正面に俺だ。

 

「で、そこの人間は誰?」

 

「俺は兵藤一誠です。さっきぶっ倒れたところを助けてもらいました。」

 

「さっき咲夜が言ってたのはあなたね。私はパチュリーよ。あと呼び捨てで構わないし敬語を使う必要も無いわ。」

 

「わかりま…わかった。」

 

なんかこう、年上系の美人って感じで緊張しちゃうな。敬語じゃなくていいって言われたけどいつも通りの口調でなかなか行けない。

 

「ねぇ、私の時と反応違うわよね?違うわよね!?」

 

レミリアは幼女にしか見えないからいけるんだよ、とは言えるわけもない。なんて誤魔化すか考えてるとパチュリーが、あれじゃないかしら?と言って助け舟を出してくれた。

 

「あなたが幼女にしか見えないから。」

 

「幼女ってあなたねぇ!イッセーもそう思うのかしら!?」

 

ここで俺に来るか。なんて返すべきか…。返答に悩み無言が続く。

 

「沈黙は肯定っていうわね。」

 

「イッセー…。」

 

ちょっとレミリア。後ろになにか見えるんだけど。殺意を元にした魂のヴィジョンか何かですか怖いよ。

 

「お嬢様、食事の支度ができました。」

 

「…そう。なら頂きましょう。」

 

咲夜さんが料理を並べていく。並べられるのは魚料理、そしてサラダに米、味噌汁。飲み物はお茶だった。まさかの和食ですか!

レミリアさんのところの飲み物は…ワイン?ワインなんて和食に合うのか?

 

「レミリアさん、和食にワインって相性いいもんでしたっけ?」

 

「ワイン?何を言ってるのかしら。これは血よ。」

 

「血ィィ!?」

 

そうだ、レミリアさんは吸血鬼だった。血って言うことはまさか人をさらって!?

 

「この血は人里の皆さんに協力してもらって採血されたものです。定期的に人里で採血を行っています。」

 

あっ、なんだ。献血みたいな感じか。いやぁ焦った焦った。

 

「そうでしたか。血って聞いてめっちゃ焦りましたよ。」

 

「まあそうでしょうね。さ、冷めないうちに頂きましょう。」

 

 

 

 

 

…ご馳走様でした。え?飯の感想?俺の語彙力じゃ伝えられるかわからないけどこれだけは言えるな。

 

遠〇十席涙目になるであろうくらいは美味しいかった。舌が肥えそうだぜ…。

 

 




書いてしまった。反省はしている、だが後悔はしてない。
なんかハイスクールDxDみてたらこういうの書いてみたいなぁって衝動で書きました。プロットは超ざっくりではありますが一応出来てるので変な方向には行か…ないと思います。

ここまで読んでくれてありがとうございました!
今後ともこのシリーズをよろしくお願いします。
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