凄い昔の代物をサルベージした物なので、お見苦しい所もあるかも知れませんが、ご容赦下さい。
ツクダホビーの戦闘級『ガンダム』SLGが題材です。
内容はとあるMAに乗って活躍したら、みんな居なくなったって話だけなんですけどね(笑)。
『機動戦士ガンダムZZ』(1986-87年)が本放映されてた頃だから、その頃だろうな。私はウォー・シミュレーションゲーマーであった。
色々な物に手を出していたが、これはそのリプレイ記事である。当時の同人誌に掲載した物だが、まぁ、知る奴なんて殆どおるまいと思い、懐かしかったので改訂の上、再掲載してみよう。
それでは、今で言うツクダホビーの戦闘級SLG『ガンダム戦記』シリーズ(当時は『ラストファイト』『ティターンズ』『エゥーゴ』等の数タイトルに別れていたが)のリプレイをお目に掛けよう。
これを書く前(多分、五時間位前。※当時ね)のコンベンションで『ティターンズ』をやっていた。
相手はアッシマーやらサイコガンダムMKⅡ、ギャプランに加えて、更に頭に波〇砲を持つZZなぞが居た。端から見りゃ恐怖の戦場である。
始めにユニットを三枚引き、内二枚を使用したバトルロイヤルと言う話だったが、私が思うに、みーんなズルしていたんじゃあるまいか?
ちなみに私のユニットは、重装パラス・アテネ(観音様じゃ)、ガブスレイ、及びバイアランである。
まず、Pアテネは直ちに没!(動く火薬庫に誰が乗ります?)。残るはガブスレイとバイアランだが、私は周りのプレイヤーと交渉して、ガブスレイをブラウ・ブロに変えて貰った。
MAN-03、一年戦争時のNT用モビルアーマーである。
プレイしてた人々は、この選択を冷笑しつつ承知した。何せ、寸法は+2(普通のMSは±0が標準。それだけ確認しやすく、かつ命中しやすい)、DCP(ダメージコントロールポイント。装甲貫通したら2D6でこの数値以下を出すと、誘爆してしまう)は、〇無しの9やら8だらけの爆弾みたいな機体なのじゃ。
特に可変機種を持ったPLは『大したことない』と思っていたらしい。ただ、パイロットポイント(以後、PPと略)が13とか16とかが出たのが注意を引いただけであった。
「ふふーん!」
ほくそ笑む私。彼らはこの機体の真の恐怖に、まだ気が付かなかったのだ。
第1ターンZZに突撃!! 目標確認成功。
第2ターン、あっさりとZZを撃破(DCPチェック失敗で、胴が誘爆したのさ)。全PLの目の色が変わった。エゥーゴの最新鋭、フラッグシップ機がこの骨董品にやられたのだ。
「なんでこんな旧式にやられるんだー!」と叫んでも後の祭り。ブラウ・ブロのビームキャノンの威力を舐めたらあかんぞ。強化型でも無い限り、長距離以外ならZZとて貫通するのじゃ。
続いて第3ターン。ギャプランを視認する。
第4ターン。ZZのPLはブラウ・ブロなんぞにやられたとして周囲の失笑を買っていたが、そいつを笑ってたギャプランのPLの顔色が青ざめる。
「えーと、マイナス14差ね」と自慢げに、彼は必殺の砲撃を放って来たのである。ギャプランのPLは、これでこのポンコツを宇宙の塵に出来ると思ったらしい。
「では回避PPを言って」
「13だよ」
「13っ?!」
そうなのだ。ブラウ・ブロ最大の特徴はパイロットと砲手のPPを、別々に適用出来る事なのだ。
つまり、運ちゃんは避けるのに。ガンナーは撃つのに専念していれば良いのだ。凄まじく凶悪な機体なのである!
「10以下で回避だね。ほら避けた。じゃ、こっちの射撃行くよ。PPは7だから…12差2発。7差1発。10差1発ね」
彼は1発しか避けられなかった…。反撃で全身ずたぼろである。
その頃、戦場ではアッシマーとゲルググ(その時は「こんな戦場でお気の毒に」と思ったけど、そのPLはゲルググ好きで敢えて乗っていたとの事)及び、ハンブラビがお星様になっていた。
残るは私と2機のギャプラン。サイコガンダムMKⅡにリックディアスとバーザム君。
「ええいっ、殺してやる。殺してやる」と、やけになってブラウ・ブロへ突っ込んでくるギャプラン。先程の機体だ。2機存在してるから、仮称ギャプランAとしておこう。
だが、撃っても撃ってもアッカンベ。要するに当たらない。
遂にMSに変形して、格闘で勝負を付けようとした矢先、無情にもビームがコクピットを直撃した。
第7ターン。大宇宙に花咲く、お星様がまた一つ。
残る強敵はサイコガンダムMKⅡ。幸い、他の機体はこちらの戦場に参加する余裕はなさそうで、リックディアスとギャプランB。それにバーザムが三つどもえになって戦っている。
さて、改めて敵を確認。サイコロガンダムとも、お兄ちゃんガンダムとも呼ばれるそれは重装甲の塊で、同じNT用MAでも装甲が紙のブラウ・ブロとは大違いだ。
サイズ修正+4と言うから、ブラウ・ブロより+2も多い代わり、我が主砲でも至近距離じゃないと抜けない。ついでに拡散ビーム砲やら、五本指ビーム二つに、一度に20本が飛んで来る全身ビーム砲。レフ・ビットにおまけの頭部ビーム砲。
……そりゃ、他の機体がこっちに近寄らない訳だわな。
だが、こいつを攻略しなければならん。んな訳で、私は初めてある兵器を試してみる事にした。
「何ですか? それは」
サイコガンダム後方1ヘクスに浮かぶのは、箱形の物体。
見よ! それはブラウ・ブロの秘密兵器、ワイアード・ビームキャノンである。
PPを4も喰うけどこれも凶悪だ。本体から15ヘクス以内ならば、慣性も何も関係なく置けるのである。
では射撃行こうか。「14差」「17差」etc。
サイコガンダムは史実通り(ロザミア機ね)、後ろから頭部をぶち抜かれて吹き飛んだ。
で、死闘が終わったなと見回したら、私の機体以外はみんなマップから逃走してやんの(笑)。
他のPL曰く、「あんな危ないのと戦えるか!」
ちなみの後の会話より。
「あれはハイメガキャノン機と同じく、絶対に禁止機体じゃ、データカードをどっかに隠せ!」
うーむ、良い機体だと思うのだが…旧いし、癖さえ飲み込めばだけど。
〈FIN〉
どうでも良い昔話。
お、この同人、藤〇君(わき〇かつ〇み君)の『チェンジオン』なんか載ってるわ(笑)。
懐いなぁ。思えばこの本、〇浪君の勤務先(〇企画、大佐の所ね)だった水道橋ファーストキッチンで作ったんだっけ…。とか思い出してしまった。
PS、
データ調べてみたら、ブラウ・ブロのビームキャノンの最低(最低だよ)命中率は何と8!
そう、32ヘクス以上、どんなに離れてても8!
大抵の機体はせいぜい2-5なんだよね。高いと評されるZのライフルだって6なのに(笑)。