心の潤いを求めて   作:黒色エンピツ

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困りましたね。喋り方が安定しませんぞ。


2つ目:おいでませ、IS学園

「ぎっ……!?があぁぁぁ!?」

 

なんだこれはなんなんだこれは……俺の、記憶だ。

 

「くっそ……一気に記憶を詰め込みやがって。機械を同期させたみたいな感じだな。」

 

周りには誰もいない。もしかしたら、あれは夢か?でも記憶はバッチリとある。

 

「まあ、ありえないか。……ふぁ、ファイア。なんて。」

 

掌に炎が吹き出す。

 

「…………ははっ。」

 

ファンタジーだなぁ……。

 

「身体能力も上がってるんだろうな。そりゃお得だ。」

 

まあ、家に帰るか。

 

 

 

 

「帰って来たぞ我が家ぁぁ……。」

 

着替える事もなくベッドへダイブ。とりあえず寝る。

 

「お疲れ様、お兄さん。」

 

「凄かったわ、お兄さん!」

 

あの世界に行く切っ掛けとなった、都市伝説の姉妹がベッドに転がる俺に目を合わせる様に床に座っている。

 

「おい、お前らの狙いはなんなんだ。」

 

「異世界に行った人を見て楽しむの。」

 

「異世界に行った人の行く末を楽しむのだわ!」

 

「……ないのか?」

 

そう言うとコクコクと頷く。

 

「そんな目的も無いのにあんな目に合わされたのか……。」

 

「またやるの。」

 

「またやるわ!」

 

「なに?まだあるのか?」

 

「お兄さんも楽しそうだった。」

 

「満たされてる様に見えたのだわ!」

 

「そんな事は……。」

 

言い返せない。あの世界で仲間が出来た。その仲間の死を見て墓も作った。

しかし、俺は満足していた。その通りだ。異世界に行って、魔法が使えて、鍛えた体で戦って、楽しかった。

 

「次は楽しい世界を選ぶの。」

 

「どんな世界を選ぼうかしら!」

 

「出来るだけ、マシな世界にしてくれ……。」

 

諦めて楽しむのが1番か。

 

「所で、お前らの名前は?」

 

「私はアザー。」

 

「私はフィー!」

 

「ん、よろしく。俺は彩上 陣だ。

……で?お前ら何で居座ってんだ?」

 

アザーは漫画を読み始め、フィーはゲームを始めた。完全に居座る気満々である。

 

「「ここに住む!」」

 

「えぇ……もういいや。」

 

俺は諦める事にした。

 

「あ、そうだ。次の世界までに武器を貰えないか?銃はあるけど剣はないし。」

 

「良いけど、代償に何か貰うの。」

 

「FF8で手に入れたスキル全部と交換するわ!」

 

「ぜ、全部!?マジかよ……。」

 

「だって、思ったよりも強いスキル付いちゃったの。」

 

「チュートリアル専用のスキルって事ね!」

 

「まあいいや。それで何が貰えるんだ?」

 

二人がんーっと悩んで指を鳴らした。

 

「使いこなせるかはあなた次第。」

 

「癖が強いのもあるわ!来いっ、みたいに呼んでみて!」

 

「はいはい。」

 

でかいのだったら危ないな、外に出るか。

 

「周りに人は……よし。来い!」

 

呼ぶと俺の周りに武器が回転しながら現れ、そのもう1つ外側に逆回転で15本、1部束になってるが現れた。

 

「王の証と歴代キャラの武器……。」

 

見た感じはDDFFかな?

そういえば服装も変わっていた。FF8の最後の姿に変わっている。ちゃんと銃もある。

 

「それと魔法を回数じゃなくてMPにしたのと王の力を授けたの。シフトと召喚獣を使えるわ。」

 

「今まで通りにバンバン使ってると倒れちゃうわ!でもシフトで安心なのだわ!」

 

「まあ、精製は出来ないし、助かるけどさ……俺のスキルにそんなに価値があったのか?」

 

「凄いあるの。」

 

「武器は強いけど、使いこなせるかはあなた次第よ!」

 

まあ、ありがたく貰っとこう。

 

「で?次はいつ行くんだ?」

 

「いつがいいの?」

 

「選ばせてくれるのか?そうだな、暇してる時とかか。異世界に行くとこっちの時間は過ぎないみたいだし。迷惑さえかからなかったら。」

 

「じゃあ今からなの。」

 

「思い立ったが吉日なのだわ!」

 

ベッドに黒い穴が開く。俺は寝転がった姿勢のまま落ちていった。

 

「異世界に行くのって、結構バリエーションあるんだなー……。」

 

 

 

 

「ふぎゃっ!」

 

……頭打った。

とっとと起き上がって周りを見渡す。すぐそばは海、遠くの方にビルとかが見えるから現代風な世界かな?1番近くにある建物はなんかわからない施設だった。

施設を遠くから眺めていると施設から何かが出てきてこっちに来た、空を飛んで来ているからアイアンマンみたいな感じか?いや、それにしてはゴテゴテしている。

 

「こちらはIS学園の教員だ。」

 

IS学園……ああ、あれか。インフィニット・ストラトスか。

 

「何故ここに居るかはともかく。一応拘束させてもらい、学園の方で話を聞かせてもらえるだろうか?」

 

原作前かどうなのかわからないな。

 

「ええ、もちろん。私もここで目が覚めて混乱してましてね。」

 

嘘は言ってないぞ。家のベッドで転がっててここに来たんだから。

とりあえずついて行こう。……ところでISで両側をそんなゴテゴテしたもんで固められると緊張しちゃうんだけど。

 

 

 

 

「それで目が覚めたら海岸だったと?」

 

「ええ、決して嘘は吐いてませんよ。」

 

うーん、信じられるかは置いといて俺の事は入学前の織斑一夏の情報、または写真を撮りに来たと思われているらしい。

 

「ほら、カメラとか持ってないし。スマホを調べてもらってもそんなのはないでしょう?」

 

「すまなかったな。スマホは返そう。」

 

「どーも。」

 

話を続けながらスマホで自分の住所を調べると、予想はしてたが家は無かった。

……マズいぞ、前回はそもそも学園に所属してたし、SEEDとして稼いでいたし、そもそも軍で動いていたから関係ない。でも今回は現代より進んだ世界でホームレスの無職身分証明無しと来た……詰んでない?

冷や汗を流しながら今後を考えていると相手が変化に気付いた。

 

「大丈夫か?随分と汗をかいているようだが……。」

 

「あーっと……家がなかったんですよね。家無し職無し身分証明無しですよ。」

 

落ち着け、ここはIS学園だ。生徒は寮のはずだからゴミの量はなかなかにあると思われる。確か学園長?も清掃員だったか用務員だったかそんなはずだ。

 

「あのー、俺をここで雇ってくれませんかね?」

 

「は……?」

 

 

 

 

衣食住ゲットだぜ!なんとか雇って貰うことに成功した。これで安心だな。

そうそう、俺と話してたあの人、織斑千冬なんだってよ。やけに美人だと思ったらまさかね。

さて、春休みらしいけどお仕事開始です。内容は警備員兼清掃員だってさ。月給もいいね、流石IS学園。

 

 

 

 

はいはいキンクリキンクリ。

始業式が始まって、新入生も入ってきたよ。

織斑一夏も確認出来たね。

あ、待って、サボりじゃないから、すんません、はい、はい、気を付けます、千冬さんも頑張って。ったた……はーい、織斑先生。

一時間目が始まって少しすると何かをぶっ叩いた様な破裂音が聞こえた。おーこわこわ。あ、プライベートだと千冬さんって呼んでます。

 

 

 

 

今日は仕事の休憩でクラス代表戦を見に来たよ。まあ、千冬さんに捕まってコーヒーを淹れさせられた。

 

「はーい、山田先生もどうぞ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「篠ノ之さんはお茶ねー。」

 

「どうも。」

 

ちゃっかり自分のも淹れた。うん、やっぱ専門店とかで飲んだのがいいな。まあ、インスタントだしこんなもんか。

 

「おー、ビュンビュン動くねぇ。」

 

「ISのスピードですからね。」

 

「うーん、じれったいな。もっとこう、誘いでもすれば良いのに。素直だね。」

 

それと篠ノ之さん、応援するのは良いけどもう少し静かに観戦してね。あ、叩かれた。

 

「あ、姿変わった。真っ白だね。」

 

「白式と言う名の通りですね。」

 

でも近接縛りは酷いと思うな。

あ、織斑君負けちゃった。お疲れー。

 

 

 

 

今日もお掃除たーのしーいなっと。

 

「あの。」

 

「はいはい?織斑君か。どうかしたのかい?」

 

「あ、えっと、俺以外に男が居るって聞いたんで。」

 

「あー、そういう事か。うん、彩上 陣、二十歳。コンゴトモヨロシク。」

 

「俺、織斑一夏です。よろしくお願いします!」

 

うんうん、元気で結構。

 

「女の子が居ないね。追われたりでもしてるかと思ったよ。」

 

「ちょっと彩上さんが気になったんで逃げて来ました。」

 

「そうかい。じゃあ男同士、緩く話しでもしようか。飲み物買いに行くけど何が良い?」

 

「あ、俺も行きます。」

 

「そう?まあ、金は出させてよ。歳上っぽくね。」

 

「は、はあ。」

 

俺はコーヒー買ったけどお茶って、ココアとかじゃないんだ。本当に健康的なんだね。

うん、やっぱり歳が近いと話も結構弾むね。有意義な時間だった。

 

 

 

 

トーナメントをするらしい。なんか来たような来なかったような。

あ、凰鈴音って娘に会ったよ。自動販売機の上の方が押せなかったから押して上げたら怒られたのが出会いだったね。そんなに怒ることないじゃないか、背が低いのも可愛いと思うけどね。

 

 

 

 

トーナメントの最中に襲撃だってさ、しかも織斑君と鈴ちゃんの試合。

 

「仕事の開始だ。」

 

服装が瞬時に変わり、銃を持つとゲートに着いた。ゲートがロックされているらしい。

 

「あの、ロックされていて、この先は危ないですよ!」

 

「悪いが、ちょっと退け。」

 

三年生の女子を押し退けてゲートに前蹴りをする。思ったよりも硬くて少し歪んだ程度だ。

 

「え!?え!?」

 

もう数回蹴るとひしゃげて通れる様になった。

 

「あまり手は出したくないが、怪我するのが分かってて見過ごす訳にはいかないな。」

 

二人を狙っいたため、銃弾を頭数発撃つと怯んでこっちにターゲットしてきた。

 

「来い。」

 

IS?はレーザー砲を撃ってきた。

 

「いきなりそういうのか。弾とかじゃないんだな。

5、ナイト!」

 

レーザーをナイトの盾で弾くとその瞬間にレーザーが消えた。そこを頭に7のバスターソードを投げシフトブレイクする。

 

「硬いな。」

 

FFの主人公達の真似なんて出来ないから軽く飛んでバスターソードを叩きつける。真っ二つとまではいかなかったが中程まで剣先が入り機械部分が見えた。

IS?が動くよりも早く銃を突きつけた。

 

「サンダガバレット」

 

雷が直線上に迸り吹き飛んだISはそのまま爆発した。

 

「終了だ。基地に戻る……って軍じゃなかったな。」

 

警戒したけど呆気ないもんだな。

 

 

 

 

はい、尋問入りまーす。

そりゃそうだよね。IS使わずに倒すんだから、力の事聞かれても困るんだよね。

 

「最後に、敵対意思は?」

 

「ある訳ないじゃん。折角職場見つけたのに、何でする必要があるんですかー。やだー。」

 

ため息を吐かれた。

 

「まあまあ、そんな怒らないで。」

 

「誰のせいだと思っている……!」

 

「ちょ、怖い、千冬さん怖いよ!」

 

今日から役職に非常戦闘員が付きました。

え?給料上がるんですか?やったー!

 

 

 

 

 

 

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