予想の無かった邂逅!
彼が今いる場所はカルデア、正式名称は人理継続保証機関フィニス・カルデアに所属するマスターの部屋の前。まず、カルデアとは、その名の通り魔術だけでは見えず、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的は絶滅を防ぐために各国共同で成立した特務機関である。
そんな事を考えていた彼の右の頬には綺麗な紅葉型の手形がある。そして彼が部屋の前で待っていると、そこから一人の少女が出てきた。
「エミヤ、ごめんね」
彼女は出てくると早々に彼に謝った。出てきた少女の名前は藤丸立香。カルデアで働くたった一人のマスターだ。本来カルデアには彼女以外にも47名のマスターがいるはずだったのだが、レフ、ライノールのせいで皆瀕死の重体になり、今は別の場所に移されている。そして最後のマスターである彼女が謝ったのは身長は約190cmで、褐色肌の白髪の男性である。彼の名前は『英霊エミヤ』である。
そして、彼は立香にたいしてこう言った。
「なに、あの事なら別に気にする必要はない」
「でも…」
彼女が謝った理由は今朝の事であった。何があったかといえば今日は重要な事をする日で、それなのに起きてこない彼女をエミヤが起こしに行ってもなかなか起きなく、止むを得ず布団を引き剥がすとお腹が出ておりそのタイミングで起きた彼女が平手打ちをしたのであった。
「それよりかも今日は新たなサーヴァントを呼ぶ日であろう。急がなくていいのか?」
「あっ!そうだった。行くよエミヤ!」
彼女はエミヤに言われて走って行った。そんな彼女を見て、エミヤはため息を漏らしながらも付いていった。
「おはよう、ロマニ、準備出来てる?」
「あぁ立香ちゃんか。おはよう、準備なら出きてるよ」
そう言うとロマニは立香に聖晶石を渡した。
「少しは落ち着きたまえ、君は」
「ごめんごめん、でも早く会いたいじゃん!」
「はぁ〜」
「あはは、おはよう、エミヤ君」
「ああ、おはよう、ロマン」
「よ〜し!回すよ〜!」
そう言うと立香は聖晶石を使って英霊を呼び始めた。
そこからは光が強くなり、そのあとゆっくりと光は引いていった。
そしてそこには、赤道色の髪以外はほとんどエミヤと変わらない青年がいた。
その青年を見るとエミヤは目を見開いた。
「サーヴァントルーラー、真名は衛宮士郎、よろしく、マスター」
その青年はマスターを見てそう言った。そしてそのあと周りを見回したあとエミヤと目があった。そして士郎は嫌そうな顔をし、エミヤもまた同じ顔をしながら同時に言った。
「アーチャー!!」
「衛宮士郎!!」
その雰囲気はまさに一触即発であった。