もう1人のボーカル 作:海賊列車
僭越?ながら匿名で始めさせていただきます!
書きたい!と思ったから書き始めます。途中で止まるかもしれません……。
東京都某所。
とある芸能事務所にアニソン歌手がいる。彼女の容姿は可愛らしく、歌も世界レベルで上手だ。
そんな彼女は多忙で、今日も仕事が入っていた。
その日の仕事は新曲の収録だった。
彼女は自分で歌詞を書く。なので、考えてる最中に歌詞は頭に入るので、いちいち覚える手間が省ける。その結果、収録はスムースに終わった。
彼女・
「次の仕事は事務所でミーティングです」
彼女はそのミーティングの内容を知らされていない。よって、クビということもありえる。だが、彼女は事務所の出世頭の1人でもあるので、切り捨てることは無いはずだ。
「わかりました!じゃあ早速行きましょうよ」
彼女はレコーディング会社を後にし、車に乗る。とは言っても、彼女は高校2年生なので運転はできないし、そもそも運転手付きが普通だ。
その頃、事務所ではミーティングに参加するメンバーが着々と集まっていた。
1番最初会議室にいたのは丸山 彩だった。
(緊急ミーティングって言われたけど……何かあったのかな?)
すると、扉が開く。
「おはようございます。すみません、前の仕事が押しちゃって……」
その声の主は元子役であり、現役女優の白鷺 千聖だった。
次に、モデルの若宮 イヴや氷川 日菜も集まった。
その4人が集まったところで、ミーティングは始まった。あと1人、葵は遅れているが。
スタッフは慌ただしい雰囲気から改め直して言う。
「1人渋滞に捕まったようなので、先に始めておきますね。丸山 彩さん、白鷺 千聖さん、氷川 日菜さん、若宮 イヴさん。今日は皆さんに話があって集まってもらいました。皆さんには新人アイドル『Pastel*Palettes』としてデビューしていただきます」
「アイドルデビュー⁉︎それって、ホントですか⁉︎」
「ええ、本当ですよ!それでは、今日がPastel*Palettes、初めての顔合わせの日になりますので自己紹介から始めましょうか。まずは、彩さんから」
「は、はいっ!丸山 彩です!今までは事務所の研究生として、やってて……それで、えっと……そう、夢!昔からアイドルになることが夢だったので、凄く嬉しいです!精一杯頑張るので、よろしくお願いしますっ!」
それに続いてイヴ、千聖、日菜の順に自己紹介をする。自己紹介の際日菜がバンドのオーディションに受かってここにいると言う。
そのことについてメンバーが不思議に思っているのを見てスタッフは、
「ああ、言うのを忘れていましたが、皆さんには『アイドルバンド』としてデビューしていただきます」
しかし、それでも未だに納得の出来ないメンバー達。
さらにスタッフが付け足そうとしたのこ、口を開いた瞬間だった。
会議室のドアが勢いよく開かれる。どあの向こう側にいたのは少女だった。
(うわ〜。綺麗な子だなぁ。もしかして、あの子が遅れて来た子かな……?)
すると、ドアを開けた少女は何事もなかったように入ってきて、ドアを閉めた。
「遅れてすみません。ちょっと渋滞に引っかかっちゃって」
「いえ、大丈夫ですよ。それより自己紹介をお願いできますか?」
「はあ、いいですよ」
彼女はイマイチ状況が理解できてなく、自己紹介をする理由もわかってないようだ。
「どうも!夜空木 葵!高校2年生で、アニソン歌手です!ところで、なんでボクはここに呼ばれたんですか?」
「葵さんには彼女達とアイドルバンド『Pastel*Palettes』としてデビューしてもらいます」
「ブブーーッ‼︎あ、アイドル⁉︎ボクがですか?無理無理無理無理!スタッフさんもボクの
葵は自分がアイドルデビューをさせられると知って、驚いた。それは当然だと思うが、不思議なフレーズを聞こえた。
(正体?)
彩達4人はおそらく脳内でこう思っただろう。
「ええ、もちろん知ってますよ。それを承知の上で上層部からデビューさせろと決まったんです」
「そ、そんな……」
どうやら、上の決定により覆りそうになかった。
「わ、わかりました。それで、ボクは何をするんですか?」
「はい。葵さんはそこにいる彩さんとダブルボーカルをしていただきます」
「わかりました!」
葵は歩いて彩の前まで行った。
「よろしくね!彩!」
芸歴の差やプロとしての色々があるのに、葵はそんな事は気にせず、彩に握手を求めた。
「よ、よろしくお願いしますっ!」
これが彼女達のプロローグだった。