黄金の言霊 外伝 オーブの奇跡~希望と絶望の力、お借りします!~   作:マイン

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と…いう訳で、オーブ外伝は隔離させてもらいました

というのも、話数が多すぎると以前から言われていまして、僕自身更新のたびに挿入箇所を間違えることが多くなったので、どうせ一発ネタで終われそうにもないのでこっちで隔離して続けることにします
これを機に、ダンガンロンパに興味のないウルトラファンの方にも見ていただけると嬉しいです

初見の方のために大まかな設定を説明しておきます。もっと詳しいことは黄金の言霊本編にあるオーブ外伝の予告をご覧ください

ウルトラマンジード世界においてベリアルによるクライシスインパクト発生

キングにより宇宙の崩壊は阻止されたがその影響で別宇宙のあちこちに「時空の歪み」と呼ばれるワームホールがたびたび発生するようになる

苗木、不運にもそこに落っこちる。行き着いた先は千年ほど過去、地球から400万光年離れた「O-50星」。時空移動の影響で記憶を失った苗木は、ひょんなことから光に選ばれオーブとなる

オーブとなった苗木は怪獣や星々の異変と本能のままに向き合いながら宇宙を放浪。やがて光の国に流れ着き、そこでウルトラマンとしての力の使い方を学ぶ

魔王獣が宇宙各地に出没。オーブは光の国の人々と共に戦い、その中で記憶を取り戻し、オーブの真の力を解放して魔王獣をすべて封印、消滅させる

ゼロの力を借りて元居た世界、時間に帰還。何食わぬ顔で日常へと戻る

第一話へ…

あ、ちなみに今は掲載しているだけの再掲載なので続きはまた今度で。ではどうぞ


新たなる戦い

 昔…母から寝物語に聞かされたことがある。夢か現実か分からない時に出会った、『光の巨人』のお話を。

 

「お母さんね…お父さんと出会って間もない頃、お父さんのお仕事が気になって、こっそりついて行った時があったの」

 

「結局、途中で見失って公園でむくれてたらね…なんだか急に周りの空気がおかしくなって、一歩も動いていないのに、別の場所に飛ばされた様な…そんな変な感じになったの」

 

「そうしたら…『それ』はいきなり現れたの。黒い体に、歪に捻じれた2本の角をもった、赤い一つ目の怪物。それを見た瞬間、お母さんは怖くなって、逃げようとしても動けなくて…ああ、これで死んじゃうんだな…って、思ったぐらいよ」

 

 

「…でもその時、どこからともなく不思議な『ハーモニカの音色』が聴こえてきて…それと同時に、その怪物を追いかけるように空の果てから『彼』はやって来たの。全身から眩い輝きを放つ、大きな剣を持った『光の巨人』。彼は怪物を見つけると、すぐに闘いを挑んだの。怪物は目から火の玉を放ち、巨人は剣を振るって戦ったわ。私はその時、恐怖でじゃなく、その戦いに見入っていて動けなかったわ。そして最後には、巨人が剣から放った『光線』が怪物を貫いたわ」

 

「けれど…怪物は巨人を道連れにしようと、自分の身体に火の玉をため込んで自爆しようとしたの。巨人は空を飛べたから、簡単に逃げることができた。…でも、空を飛べない私は、それから逃げることなんてできなかった」

 

「巨人は飛び立つ直前、動けない私に気が付いたわ。そしたら彼は、逃げるのを止めて私に覆い被さったの。…怖くは無かったわ。言葉は分からないけど、彼が私を『守ろう』としていることは分かったから。そしてその直後…怪物は爆発し、物凄い爆風が巨人と私を襲って…私が憶えているのは、そこまでなの」

 

 目を覚ました時、目に入って来たのは父の心配するような顔だったという。依頼の帰り道に、公園のベンチで眠っていた母を見つけたらしい。辺りには先程の戦いの跡など残っておらず、父は怪物も巨人も見ていないという。父は夢でも見ていたのだろう、と言ったが、母には奇妙な『確信』があった。あの闘いが夢なんかじゃなく、本当にあったことなのだという確信が。

 

「いつか、もしまたあの巨人に出会うことができたら…その時は、きちんとお礼を言おうと思うの。『あの時助けてくれて、ありがとう』って…」

 

「だから『響子』…もし、あなたがその巨人と出逢うことがあったら伝えて欲しいの。『霧切響姫(ひびき)が、感謝していた』…ってね」

 

「…うん。じゃあ、眠るまで子守唄を唄ってあげる。巨人が教えてくれた、不思議な歌を…」

 

 

 母が亡くなったのは、その翌年の事であった。

 

 

 

 

「…ッ。今の、夢は…」

 希望ヶ峰学園にて、霧切響子はかつての想い出の夢から覚めると共に目を覚ました。

 

「どうして、今更あんな話を…。…まあ、どうでもいいことね。それに…久しぶりにお母様の顔と声を思い出すことができたしね…」

 郷愁の想いに思わず口元を綻ばせた霧切は着替えようとし…ふと思い出したように自身の少ない荷物を漁り出す。

 

ペラッ…

 家から持ち込んだ『アルバム』を引っ張り出すと、更にその間に挟まれていた一枚の紙を抜き出す。幼い頃にその話を聞いた時に、子供心に探偵の真似事をしようとして母に描いてもらった、その巨人の『姿絵』が描かれた紙を。

 

「…本当にこんな巨人が、居るはずないのにね…」

 

 そこにはぼんやりとだがまるで仏像のような特徴的な顔をした、そしてやたらハッキリと胸に描かれた『O』の輪が印象的な巨人の姿が描かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん゛あ゛―ッ!!王馬、いい加減にするのじゃぁーッ!!」

「へっへっへー!ごめんよー!」

 霧切がそんな不思議な目覚めを経験した日、希望ヶ峰学園は何時にもましてにぎやか…もとい五月蠅かった。原因はハッキリしていた。

 

「チッ…苗木の奴が居ないだけで何故こうもやかましくなるんだ…!」

「確か、ジョセフ・ジョースターさんの遺産関係の親族会議でニューヨークに行ってるんですよね?」

「まだまだ死にそうにねーけどな、あのじーさん…」

「誠は一円も要らないって言ってるんだけどねー。…3日ぐらいで帰るって言ってたから、今日にも帰って来るんじゃないかな?」

「苗木君が居ないせいで王馬君の悪戯とかうっかり出てきちゃったジェノサイダー翔を収拾できる人がいなくて…この3日間はホント大変だったよね」

 

 そう。苗木がジョースター家の問題で学園を離れていたため、79期生も加わり問題児の坩堝と化した希望ヶ峰学園を取り仕切る『絶対権力者』が不在となり、これを良いことに王馬や江ノ島が悪だくみをしてはちょっとした騒ぎを起こしていた為、学園はいつも以上に騒がしくなったのだ。その後始末に苦心することとなった『会長代行の代行』の霧切や小泉、東条や最原といった『マジメ組』の心労はお察しとしか言えない。

 …学園長はこの時ばかりは、評議委員を追い出したことにより自分がトップになってしまったことをちょっとだけ後悔したという。

 

「…くぁ…」

「あれ?響子ちゃんが欠伸なんて珍しいですね」

「ッ!…べ、別に…私だってそういう時ぐらいあるわよ」

「あら…でしたら霧切先輩、コーヒーでも淹れましょうか?」

「…貰うわ。深めのエスプレッソでお願い、砂糖はいらないわ」

「畏まりましたわ」

 普段仏頂面の霧切の欠伸に皆が物珍しそうな顔になり、それにより尚更顰め面になった霧切は東条にコーヒーを求める。

 

「そういやアンタ、今日に限ってやたら眠そうだったね。疲れてんじゃない?」

「その疲れの一端は誰のせいと思ってるのかしら…?」

「…記憶にございませんですわね」

「ハァ…」

 すっ呆ける江ノ島に嘆息しつつも、霧切は内緒にするほどのことでもないと思い話し出す。

 

「…別に、この程度で参るほど柔じゃあないわ。ただちょっと、寝覚めが悪かっただけよ」

「嫌な夢でもみたんけ?」

「嫌な…訳じゃあないわ。むしろ、私的には悪くない夢だったのだけど…何故今になってこんな夢を見たのか、それが気になってるの…」

「…どんな夢なの?」

「…私の母が見たっていう、不思議な巨人の…」

 

 

 

 その時だった。

 

 

 

 

グゴゴゴゴッ!!!

「ッ!?」

「な、何ッ!?」

 突如として学園を巨大な揺れが襲う。立っていられないほどの揺れに、皆は床に伏せてそれを耐えるしかできない。

 

「じ、地震か!?しかも…デカいぞこりゃあ!」

「うひぃぃぃぃッ!?し、死ぬゥ~ッ!?」

「…皆落ち着けッ!この学園はそう簡単に崩れりゃしない!今は耐えるんだッ!」

『…妙ですね』

「あ?何がだよ…カムクラ!?」

『『超高校級の予報士』の才能によれば…ここ数年の間日本に地震が起きることは無いと出ていました。なのにこれほどの規模の地震が、しかも何の前触れもないとは…この地震は普通ではない…。いや、そもそもこれは地震なのか…?』

「普通じゃねえって…じゃあ、これは一体…」

 

ゴゴゴゴゴゴゴッ!!

 そうこうしている間に、揺れは尚も激しさを増す。

 

「どおおおおッ!?」

「きゃあああああッ!!」

 

 そして

 

…ギュオンッ!!

 ひときわ大きな揺れと共に、希望ヶ峰学園の周囲の空間が『裂け』、学園はそこから噴き出した不可思議な色の空間に包まれる、だが、それも一瞬。やがて空間は収束し、再び元の景色へと戻った。

 

 

 …否。元通りではなかった。歪んだ空間が消失した跡に現れたのは、つい先ほどまでの希望ヶ峰学園ではなかった。窓と言う窓が『分厚い鉄板』で内側から封鎖され、校舎のあちこちに傷や血の染みのような汚れが目立つ。そして何より…その学園が放つ雰囲気は、この世界において『異質』と言えるほどに不気味で、恐ろしかった。

 それは間違いなく、『希望ヶ峰学園』ではあった。…しかし、その実体は『希望』とはとても言い難い物であった。何故ならその学園は…世界の『希望』として選ばれた少年処女たちが殺し合い、一つの世界を滅ぼすきっかけとなった『絶望の象徴』であったからだ。

 

 結論から言えば、『この世界の希望ヶ峰学園』は敷地内に居た全ての人間ごと、『別の世界の希望ヶ峰学園』と入れ替わってしまった。

 

 江ノ島盾子が引き起こした『人類史上最大最悪の絶望的事件』によって滅ぼされた、絶望が支配する世界と…

 

 

 

 

 

 同時刻、成田国際空港…

 

「…や~っと、帰ってこれたぜぇ~…。あー疲れた…」

「本当に疲れましたね…。スージーさんやリサリサさんもお構いなくって言ったんですけどねェ…」

 ジョセフの遺産相続問題を片付けた仗助と苗木は、疲労困憊といった様子で日本へと帰国した。

 

「ところで苗木よぉ…お前、ホントに『ジョースター家の周りの敷地』だけで良かったのかよ?もうちっとガメても罰は当たらねえと思うぜ」

「仮にも血縁上の『甥』から遺産なんて貰えませんよ。…どの道僕以外にあの土地の管理ができる人はいないですし、折角ですから屋敷を再建して別荘にでもしますよ。ジョナサンさんやエリナさんのお墓も大切にしないといけませんしね…」

「ふぅん…世話好きなこった…」

 と、そこまで言いかけて、ふとロビーのモニターを見上げた仗助が足を止める。

 

「…?仗助さん、どうしました…?」

「…おい、苗木…!アレってよ…ッ!?」

「え…?」

 愕然とする仗助が示したモニターを見上げると、そこにはニュース速報のアナウンスと共に見覚えのある建物が映っていた。

 

『…繰り返します!つい先ほど、都内の希望ヶ峰学園周辺で謎の地震が発生すると共に、希望ヶ峰学園が一瞬にして様変わりするという事件が起こりました!この異変について政府や学園関係者からのコメントは無く、学園内に居た生徒達の安否が…』

「…これは、一体…!?何が、何が起こっているんだッ!!」

 廃墟のように変わり果てた学び舎の映像に、苗木は人目も憚らずそう叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 …そんな騒ぎが起きた地球から遥か300万光年彼方、M78星雲にある惑星の一つ、『光の国』…またの名を、『ウルトラの星』。その中心にある『宇宙警備隊本部』には、ウルトラ兄弟を始めとして多数のウルトラ戦士が集まっていた。

 

「…皆、揃ったようだな」

「大隊長…お待ちしていました」

 宇宙警備隊隊長であるゾフィーが礼節を以て迎えたのは、妻であるウルトラの母を伴った宇宙警備隊大隊長…ウルトラの父であった。

 

「大隊長!今回の召集の理由は…?まさか、また宇宙に危機が…」

「逸るなメビウス。まずは父さんの話を聞こう」

「あ…す、すみません。タロウ教官…」

 ここ最近度重なる怪獣の頻出や星々の異変に過敏になっているメビウスをタロウが諌めた後、ウルトラの父は話し出した。

 

「…うむ。では皆、聞いてくれ。つい先ほど、私は地球である『異変』が起きたのを目撃した。…再び地球に『時空の歪み』が発生したのだ」

「なんですって…!」

 ウルトラの父の持つ千里眼は、遥か遠くの地球の出来事であろうとタイムラグ無しで見通すことができる。それ故に、ウルトラの父の言葉が全て真実であることは光の国に生きる者にとって周知の事実であった。

 

「また時空の歪みが…!それで、それは『どの地球』なのです!?」

「…ウルトラマンオーブ、苗木誠の生きる地球だ」

「オーブの居る地球…!またあの星にか…」

「しかも、今回は以前とは規模が違う。此度の歪みは、彼の母校である『希望ヶ峰学園』を、他の並行宇宙にある希望ヶ峰学園と丸ごと入れ替えてしまった。…幸いオーブはその難を免れたが、彼の友人や家族は学園と共にその世界に閉じ込められてしまったようだ…」

「…なんということだ」

 ジャックが、ヒカリが、80がウルトラの父の報告に肩を落とす。時空の歪みの原因である『クライシスインパクト』が起きたのは別の世界であるため、ウルトラ戦士たちは時空の歪みを『天文学的確率で生じる現象』と見ている。それに自身を含めて2度も関わることとなった教え子の不運に、彼らは同情するしかなかった。

 

「…チィ。アイツに次元を超える力は無かった筈だ。しょうがねえ、ここは俺が…」

 

「その必要はねえよ」

「!」

 助けに行こうとしたゼロを、入り口から聞こえてきた野太い声が制する。やがてそこからその声の主が姿を現わす。

 

 

「ゴライアン…!」

 他のウルトラ戦士とは頭2つ分飛びぬけて大きな巨体。全身を覆う筋肉の鎧はその人物が歴戦の強者であることを示し、モミアゲのような髭はウルトラの父を髣髴させ、どこか威厳すら漂わせる。…手に持った杖と引き摺った右足は彼が一線を退いた証でもあるが、この光の国にそのことを笑う者は一人としていないであろう。その証拠に、彼は選ばれたウルトラ戦士にのみ身に着けることを許された『ウルトラマント』を纏っている。

 彼の名は『ゴライアン』。かつて光の国の太陽…『プラズマスパークエネルギー』が発端となった『星間連合』との戦いにおいてゾフィーやウルトラマンたちと共に闘い、勝利をもたらした英雄である。

 

「必要ねえって…オッサン!」

「オッサン言うんじゃねえ!…ったく、ゼロよ。あんまり俺たちが出張ったらいけねえよ。あの世界では俺達は『創作の存在』でしかねえんだ。下手に関わっちまうと、とんでもねえ騒ぎになるかもしれねえだろうが」

「けどよ…!」

「…それに、お前だって知ってるだろうが。アイツは…苗木は、そう簡単に諦めたりなんかしねえよ。この程度のイザコザぐらい、自力でなんとかするだろうよ」

「…ウム」

「確かに…なんの根拠もないが、アイツならなんとかしてしまいそうな…そんな気がするな」

 ゴライアンの力強い断言に、ウルトラマンやレオも同調する。ゼロはまだ納得がいかないようであったが、隣に居たセブンが肩に手を置き優しく諭す。

 

「…ゼロ。苗木君を…オーブを信じよう。彼もまた、我々と同じ誇り高いウルトラ戦士だ。きっと大丈夫だろう」

「親父…」

「…そうだな。それになにより…彼は、『お前の弟子』だからな。ゴライアン」

「ヘッ…」

 ゾフィーに言われ、ゴライアンは恥ずかしそうに鼻を鳴らす。

 

「…とはいえ、警戒しておくことに損は無いでしょう。時空の歪みの原因がなんであれ、起きてしまった以上何が起こるか分かりません。オーブの力は私も信じていますが…なにか、胸騒ぎがするのです」

「うむ…ひとまず、今は様子を見よう。ゼロ、君は『ウルティメイトフォースゼロ』と共に、万が一の事態に備えて待機していてくれ」

「おう!」

「他の者は、引き続きパトロールに向かってくれ」

『了解しました!』

 妻の助言を聞き入れたウルトラの父の指示を受け、ウルトラ戦士たちは再びそれぞれの役割へと戻っていった。ゼロも仲間たちと連絡を取るべく、自分の基地であるマイティベースへと帰還する。

 

「……」

 その場に残ったのは、ウルトラの父と母。そして、ゴライアンだけであった。

 

「…口ではああ言ったが、やはり心配なようだな」

「…!別に、んなことねえ…です、よ」

「フフフ…無理に敬語を使わなくても結構ですよ。今は私たちしか居ません。昔のように気楽にしてもいいんですよ」

「…んじゃ、遠慮なく。苗木の事もアレだが、俺が気になってんのは『ウルトラキー』の方なんだよ」

「ウルトラキー…?何かあったのか?」

 ウルトラキー。光の国の全てを制御する文字通りの『鍵』であり、同時に凄まじいエネルギーの結晶でもある光の国の秘宝。星間連合との戦いの後、ゴライアンはそれを守護する役割を担った。ゴライアンにとって、ウルトラキーは単なる宝であるだけでなく、あの戦いの中で散った『友たち』の魂が宿るものであったからだ。

 

「…最近、キーから『アイツら』の声が聴こえなくなったんだ。前に俺が留守にしてる時にババルウのクソッタレがキーを盗みやがった時は、フレアの野郎なんざしつこいぐらいに文句言ってきやがったってのによ…。このところ語りかけても、全然反応がねえんだ…」

「…それは何時頃からなのだ?」

「苗木の奴が帰ってしばらくしてからだから…ちょうどまた宇宙が騒がしくなり始めた頃ぐらいからだな」

「アナタ…」

「うむ…偶然で片付けるにはタイミングが良過ぎる。一概に断定はできんが、今回の件と関係があるかもしれん。しかし…そうだとして、一体何が起きているというのだ…?」

 考え込むウルトラの父を余所に、ゴライアンは虚空を見上げ、今回の件に関わるであろう愛弟子に思いを馳せる。

 

 

『自分の力に振り回されてんじゃあねえ!…かつて俺も、お前みたいに自分の力をどう使えばいいのか分からず、とんでもねえことをしでかすところだった。そんな俺を、俺の親友は命を懸けて救ってくれた。だから、今度は俺の番だ!フレアが俺を救ってくれたように、俺がお前に力の使い方を教えてやる!死ぬ気でついてきやがれッ!』

『…はいッ!お願いします、ゴライアン先生!!』

 

『達者でな…。故郷に帰っても、ココで学んだことを忘れんじゃあねえぞ。調子こいてやがったら、いつでも殴りに行ってやるからな!』

『はい!忘れません、絶対に…!ウルトラの誇り…お借りします!』

 

 

「頼むぜ、苗木…!テメエの信じる『希望』って奴で、下らねえ企みもそれが生む悲しみも…全部まとめてブッ飛ばして来い…!!」

 

 

 ウルトラの星の瞬きの下、事態は加速していく。その先に在るのは、希望か、絶望か。それは神にも等しい力を持つウルトラ戦士たちであっても、誰にも分からないのであった。

 




ウルトラダンガンナビ!…という名の解説

ゴライアン

身長 65メートル
体重 7万5千トン
年齢 2万5千歳(ゾフィー、ヒカリと同年代)
必殺技 スペシウムキャノン、ウルトラバスター

前述の漫画「ウルトラマンSTORY 0」に登場したマンガオリジナルのウルトラマン。粗野で喧嘩っ早い性格をしているが、友情や人情には人一倍篤い。ウルトラマンの力に目覚めた直後、そのすさまじいパワーを制御できず、ベリアルと同じように破壊の道を歩もうとしていたが、幼馴染であるフレアによって力をセーブされ、事なきを得た。その後星間連合との戦いに身を投じ、その中で力を取り戻し首魁たるババルウ星人を追い詰めるが、あと一歩のところで敗れ、その時の怪我が元で第一線から身を引くことになる。
オーブの強力なパワーを持て余していた苗木にかつての自分を重ね、自ら師範を買って出た。ファイトスタイルがまるで違うため細かいところはレオやジャック、セブンが指導していたが、その教えは今も苗木の中に生きており、苗木にとってかけがえのない「心の師匠」である。
必殺技は敵を天高く放り投げ、落ちてきた相手に一点集中したパワーを叩き込み爆散させる「ウルトラバスター」と、全身からスペシウムエネルギーを放出する「スペシウムキャノン」だ



次回予告ッ!




遂にベンゼン星人が本気で地球侵略に乗り出した!
ベンゼン星人のリーダー「カイザーベンゼン星人」によって、エネゴリ君が巨大化し「キング・エネゴリ君」になって世界中の油田を襲い始めた!このままでは、地球の環境破壊が加速度的に進行し、人間が住めなくなってしまう!
立ち上がれ、ウルトラマンゼアス!Mydo!そして新たな仲間、ウルトラマンHotto、Motto、Kitto!!
地球の未来と資源を守れるのは、君たちしかいない!

小説 さらばウルトラマンゼアス!~ベンゼン星人の逆襲!キング・エネゴリ君を救え!~



…やる訳ねーだろ!
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