黄金の言霊 外伝 オーブの奇跡~希望と絶望の力、お借りします!~   作:マイン

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ジョジョ5部、ついにゲス共始動。ハルクボイスのチョコ先生もだけど、ガッチャさんボイスのセッコには笑いました。KENNさんだとセッコがイケボ過ぎに思えるけど、これはこれで面白そうなのでディーモルト・楽しみです。
小松ボイスの謎の男…一体何ナレフなんだろうか?誰とは言わないが、小松さん年相応に声に演技をつけている感じがしましたね。あの頃より若干落ち着いた感じがしました。…いや、誰かは分からないんだけどねぇ~。

展開のスピード的に3話後ぐらいになるでしょうね…小野賢さんの一番の勝負所は。ここからは一気にクライマックスに突入するので、我々も気合い入れて視聴しましょう!

長々と失礼しました。ではどうぞ



搭和シティ編:総ては総統閣下の掌の上

「…バルッ…?」

 もう数え切れないほどのギャオスとレギオンを倒し続け、今も尚疲弊しきってこそいるが戦うことを止めずにいた最原は、ふといつの間にか周囲の様子が変わっていることに気がつく。

 空のギャオスはともかくとして、地上のレギオンの数が先ほどまでに比べて目に見えて『減っていた』のだ。その原因はすぐに分かった。

 

ザザザザ…

 レギオン達が次々と最原に背を向け、何処かへと去って行っていたのだ。それは恐怖から逃走を図ったわけでは無く、まるで何かに『呼び寄せられている』かのように最原から完全に興味を無くしているようなものであった。

 

「バルルルッ…!」

 理由こそ分からないが、元よりバオーとなった最原にそんなことを考える余地など無い。これ幸いにと一気に決着をつけようと身構えた時…ふと、上着のポケットから『紙切れ』のようなものが零れ落ちる。

 

「…?」

 思わずそれに目を落とした最原は、僅かに残った知性でその紙片に書かれた『文字』の意味を理解し、目を見開く。

 

『ギョワァァァァッ!!』

 注意を逸らした最原に、今度はギャオスの群れがチャンスとばかりに一斉に襲いかかってくる。

 

 

「…ッ!」

 

 

 

ドギュゥゥゥンッ…

 

 

『……アアッ!?』

 その瞬間、突如ギャオス達の視界から最原の姿が『消えた』。目標を見失ったギャオス達は勢い余って縺れ合いながらも最原を探すが、いくら待とうが探そうが、最原を見つけることは出来なかった。

 

『ア゛ア゛ァーッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ハァ、ハァ…!どうやら、うまく…撒いたみたいだ…」

 上空を飛び回るギャオス達が探す最原は、その『真下』…近くにあったマンホールを降りた先の下水道に居た。最原は『ザ・ワールド・BC』で時を止め、その隙にマンホールからここに逃げ込んでいたのである。

 

「まったく、王馬君も…何かするだろうとは思っていたけど、こんなもの忍ばさせて…もしバオーになった僕に文字が読めなかったらどうするつもりだったんだろう…?」

 逃げる際に拾っておいた紙片…王馬が忍ばせたであろうそれには、彼の字でこう書かれていた。

 

『やっほー最原ちゃん元気?あんまり張り切り過ぎないでよね。最原ちゃんにはこの後ドデカい相手が待ってるんだから、前哨戦でバテるなんてカッコ悪いことしないでよ?』

 

「…借りができちゃったな。これは帰ってから何か奢らされるかも」

 先ほどのレギオンの異常な行動の理由は分からないが、奴らが自分を差し置いてでも『優先させなければならないこと』があるとするなら、それはおそらく奴らを生み出したゼブブやヤプールに関することであろう。

 そして王馬は、そのゼブブとヤプールに何かをしようとしていた。つまりレギオンの撤退は、王馬の『計画』によるものだと最原は推測できた。そしてこのメモ書きの内容からするに、これは『最原の体力を温存させること』が目的だろう。故に最原は戦闘から撤退し、この後に控えて居るであろう『魔王獣との戦い』に備えて体力の回復を図った。『友人』からの気遣いを無駄にしないために。

 

「だけど…レギオンが向かった先には、きっと王馬君たちが居るはずだ。僕の為とはいえ、あのレギオンとあの宇宙人を相手に、何か策があるのかな…?」

 

 

 

『ファァァァァァッ!!』

「『U2』ッ!」

 

ドガガガガガッ!!

 怪人体へと変身したゼブブの剣の猛攻を、『U2』のラッシュがいなして躱す。

 

ビビビビッ…!

「痛ッ…」

 しかし、直撃こそ防いではいるがゼブブの鋭い剣閃は弾かれようとも切り裂いた空気が刃となり、近接タイプのスタンド故にスタンドから『離れられない』王馬の肌を浅く切り刻んでいく。

 

『ファファファファ…!』

「…余裕のつもり?こんなもん怪我した内には入らないよ。それより…アンタの『頭上』、そろそろ『崩れてくるよ』」

『!』

 

バキンッ!

ガラガラガラッ…!

 王馬の『嘘』に反応した『U2』の能力により、その言葉通りゼブブの真上の天井を走っていた『通気用パイプ』の接合部が破損し、支えを失ったパイプの一部がゼブブの頭上に落下してくる。

 

 

…だが

 

バジィンッ!!

「うぇッ!?」

 パイプはゼブブの頭に直撃するかと思われた瞬間、ゼブブの身体に『紫の稲妻』が走ったかと思うとその稲妻に『弾かれる』ようにあさっての方向に転がっていった。前にマガデストロイアを守る際に使った『電磁バリア』を、怪人体となったゼブブは常時身に纏っているのである。

 

「…やべー、あのバリアのこと忘れてた。俺の『U2』は『相手に直接干渉は出来ない』からなぁ…。どうしよっかな~…」

 

『…隙ありだぞ小僧!』

 

バキィンッ!

 ゼブブのバリアを見て一旦距離を取った王馬の背後に、『異次元』から背後を取ったヤプールが襲いかかる。

 

「やべっ…」

 

 

 

 

「…な~んちゃって!」

『!?』

 

カッ!

 ヤプールが殴りかかろうとした時、王馬が後ろ手に隠していた『スタングレネード』(戦刃からくすねていた)のピンを抜き、音と閃光がヤプールの目の前で炸裂する。

 

『ぬおおおおおッ!!?』

『ファ~ッ!?』

「…ッ、こりゃ…結構キツいね…!」

 当然ながらヤプールだけでなく、近くに居たゼブブも真後ろで炸裂させた王馬自身にも影響が及び、寸前でスタンドに耳を防がせたものの王馬は視界こそ無事だが鼓膜ごと脳を揺すられ、激しい船酔いにも似た感覚に陥っていた。

 

「こ、これちょっとヤバい…かも…」

 

 

…ぐいッ

 と、ふらふらだった王馬の身体が何かに『抱きかかえられる』。ふと横を見れば、いつの間にか姿が見えなくなっていた白銀が王馬を小脇に抱えて走っていた。

 

「あれ…白銀ちゃん…?」

「…ああ、もうッ!こっちは寝ずにシナリオ考えたんだから、もうちょっと考えて動いてよぉ!そんな無茶しなくてもなんとかなるのに…」

「…何言ってんのか、聞こえな~い…」

「『読唇術』使えるんでしょ!誤魔化さない!」

「ちぇ…ところで、今まで何処に隠れてたのさ…?お陰でこっちは孤軍奮闘してたんだけど…」

「私のスタンドは殴り合いには向いてないんだって!むしろ前に出て能力の『隙』をつかれたらおじゃんなんだからさ!」

 『何をやっても死なない』のを良いことに好き放題やる王馬にブーたれながら、白銀はヤプール達が目眩ましから覚める前に近くのコンテナの物陰に身を隠す。

 

(これでひとまずは…でもこのままじゃジリ貧だね。最終的に『勝つ』ようなシナリオにはしたけど、具体的なことは何も考えてないんだよね。…その辺、何か『考え』があるんだよね?じゃなきゃ一人でこんな危ないことしないでしょ?)

(まあね~。そろそろの筈だけれど…)

 隠れた先でそんなことを話していると、視界が回復したヤプールとゼブブの怒号が響き渡る。

 

『ファァァァァーッ!!』

『出てこぉーいッ、クソガキ共ッ!!隠れたところで無駄だぞ!直に貴様らは否が応でも出てこざるを得なくなるのだからなッ!…ほうら、噂をすれば来たぞぉ!』

 

ザザザザッ…!

(…ッ!この音は…)

 さざめきのような音がだんだんと近づき、やがてヤプールが破壊したシャッターの向こうから、最原の所から離脱してきた『大量のレギオン』が秘密基地の中へと侵入してくる。

 

『ハハハハハ!どうだ、絶望したか?王馬小吉が我らを謀ったと知った時点で、既にレギオン共を呼び戻していたのだ!この数を相手に、一体何時までかくれんぼを続けられるか…見物だな!貴様らは既に将棋やチェスで言うところの『詰み』に入ったのだッ!さあレギオン共、あのガキ共を燻り出せッ!!』

 ヤプールの指示を受けたレギオンが、数にものを言わせて王馬たちを探し出す…

 

 

「…やっと来たよ、ホント…『待ちくたびれた』よ」

 

 

ザザザザッ…

 …と、思いきや…レギオン達は王馬達どころかヤプールやゼブブすら『無視』し、一目散に『基地の奥』目がけて走り去っていく。

 

『…ファ?』

『な…お、おいお前達!?何処へ行く、奴らはこの近くに居るはずだぞ!おいッ、聞いているのかッ!?』

 

(…な、何コレ?どうなってるの?)

(俺さぁ…今回のことやるために、利用できそうなものを色々考えたんだよ。その時に、あのレギオンとかいうのが気になって、百田ちゃんにそれとなく『弱点』とか聞いてみたんだよ。そしたら…)

 

「弱点?そう言われても…あー、弱点ってもんかどうかは分からねえけどよ。アイツら、知能が殆どねえから『電磁波』の類いを感じると本能的に襲いかかっちまうんだ。しかもよ、ガメラで出てきたときにレギオンの親玉の『マザーレギオン』ってのが居たんだが、そいつがガメラと戦った時にソルジャーレギオンを呼び戻そうとしたときに、自衛隊が『変電所』を使ってソルジャーをそっちに誘導させたんだ。つまり、奴らはそれぐらい『電磁波を優先して襲う』ってことだな。…おい、何笑ってんだお前?」

 

(つまり、こいつらがレギオンを呼び戻したとしても、近くに『電磁波を発する物』が有ればレギオンはそっちを優先させてしまうってワケ。…だから、あの奥の建物に夜中の内にこの基地の中の『電子機器』を起動させた状態で全部押し込んどいた。万代のおっちゃんやゴン太とかを言いくるめてね)

(成る程…でも、それだけじゃあないんでしょ?)

(とーぜん!…折角数が多いのをひとまとめに出来たんだし、この際だからアイツらにこいつらをぶっ倒す『トドメ』をやらせようと思ってね。…俺さ、結構作るの得意なんだよね)

(…何を?)

 

「『ピタゴラスイッチ』♪」

 

 

ドバァンッ!!

 レギオンの群れが奥にあった小屋の扉に殺到し、押し破るようにしてこじ開ける。小屋の中にはこれでもかとばかりに『タコ足配線』されたパソコンや電子レンジなどの家電や照明などが作動しており、それが放つもの凄い量の電磁波がレギオンの本能を刺激し、一目散にそれに飛びかかる。

 しかし、王馬の本命はそれではなく、レギオンが開けた『扉』の方であった。

 

ブチッ…

ひゅぅぅぅぅ…ボスンッ!

 扉に括り付けてあった『紐』が扉が壊されたことで切断され、その紐の先にあったもの…小屋の天井や基地の柱などに吊されていた『袋』が次々と落下し、落ちた衝撃で破れた部分から『中身』が『飛散する』。

 

『ゲホッ!?なんだこれは…?』

『…ファ(粉)?』

 袋の中身…モノクマーズが子供達の為にせっせと地上から集めてきたはいいが、誰一人として料理が出来なかったので大量に持て余していた『小麦粉』が舞い上がり、基地の空間はあっという間に靄が掛かったようになる。

 

(小麦粉…って、ねえ…まさか、作戦って…『アレ』のこと?そりゃこれだけ有れば行けるだろうけど肝心の『火種』は…)

(そんなの簡単じゃん)

 

「あー…しまった。あんなにコンセント無茶苦茶にぶっ刺してたら『漏電』しちゃうなー」

『ッ!そこかぁ!』

 王馬の声に反応したヤプールとゼブブが攻撃を放とうとする。…だがそれすらも王馬は『計算済み』であった。そして、『U2』は既に王馬の『嘘』を聞き届けている。

 

バジッ…!

 光線が放たれる寸前、レギオンの群がるコンセントが『漏電』し火花が散る。ほんの一瞬ではあるが、それは『燃えやすい物』に火をつけるには十分であった。

 

「ちょ、ちょっとタンマ…!」

「最後はコレ言わなきゃねー…ピタ・ゴラ・スイッチ♪」

 

 

 

 

 

 

ドオォォォォォォンッッ!!!

 ヤプール達の『光線』とコンセントの『火花』。2つの熱源は地下という密閉空間にて充満した小麦粉を着火させ、連鎖する発火はより大きくなり…『爆発』する。『粉塵爆発』である。

 更に王馬はタチの悪いことに小麦粉の中にスタンドで粉砕した『アルミ粉末』とカイロなどから取り出した『鉄粉末』を混ぜており、この2つが組み合わさることで『テルミット反応』を引き起こす。スペースシャトルの推進剤に使われるほどの熱量は小麦粉単体による粉塵爆発の比では無く、爆発は基地内の建物や基地を支えていた柱すらも焼き尽くし、レギオンとヤプール達を飲み込んでいく。

 

『ぐわぁぁぁぁッ!!?』

『ファーーーーッ!!』

『ギィィィィィッ!!』

 いくら宇宙人や魔人の肉体を得たとはいえ、人体を軽々と『蒸発』させるほどの熱量が苦痛でない筈が無い。加えて、爆風で吹き飛んだり熱で融解したレギオンの内部から噴き出したガスが引火することで爆発は止めどなく勢いを増していく。

 

ボゴォォォォンッ!!

ガラガラガラガラッ…!

 最終的に基地そのものを『灰燼』へと帰した爆発により天上が完全に崩落し、地上にまで至った崩壊は搭和シティの中心に巨大な『陥没痕』を作ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 その爆発が起きた基地から少し離れた下水路…

 

 

ザバァッ!

「ぷはっ!…た、助かったぁ…」

「ゲホッゲホ…いやー、派手に吹っ飛んだねー!久々に死ぬかと思ったよ」

 水面から無事な様子の王馬と白銀が顔を出す。あの爆発の際、当然王馬と白銀もそれに巻き込まれたのだが、二人が隠れていたコンテナは『奇跡的に』炎に飲まれるよりも早く爆風で吹っ飛ばされ、それに押し出される形で王馬と白銀は基地の外に飛び出し、そのまま真下の下水道に突き落とされたのである。

 水中に落とされた二人は爆発の余波から逃れるためにそのまましばらく流れに沿って泳ぎ、ようやっとのことで静かになったのを見計らって上陸出来たのである。

 

「うぇぇ…気持ち悪いよぉ…。思ったより汚くはないみたいだけど、やっぱり下水道ってだけでなんかバッチィよぉ…」

「まーアレだね。不幸中の幸いというか、街の連中がラリってたのと上下水道が死んでたおかげで排水が少なかったんじゃ無い?とりあえず臭くは…やっぱりちょっと臭うや」

「ふぇ~ん…もうッ!どうしてあんな無茶苦茶するかなぁ!?『テルミット粉塵爆発』とかもはや悪戯じゃなくてテロだよ!いつからテロリスト紛いのことまでするようになったのよ!?」

「いや~、実行する気は無かったんだけどさ。万が一アジトが突き止められた時の『証拠隠滅』に使えるかな~って考えてたんだよ。こんな形で使うことになるとは思わなかったけど…こりゃ使っちゃダメな奴だね」

「当たり前でしょッ!死ぬかと思ったでしょ!」

「…その心配だけはしてなかったよ。白銀ちゃんの『ショー・マスト・ゴー・オン』に書いてあったんでしょ?俺達は『絶対に死なない』って。だから『躊躇いなくやれた』んだよ。…もし白銀ちゃんが来なかったら、俺は最悪一人でもアレをやるつもりだったしね。そういう意味じゃ、白銀ちゃんには感謝してるんだよ?」

「調子が良いんだから…もう」

 ずぶ濡れで疲弊しきってはいるが、二人の表情は晴れやかであった。白銀にとっては『恩人』の、王馬にとっては初めての『対等な友達』である最原の為に戦う。あのドレスとの戦いの時には出来なかったそれを、成し遂げることが出来たのだから。

 

「さーて…アレで死んだかどうかは分からないけど、少なくとも無事じゃあ済まないでしょ。アイツらが何かする前に俺達も早いとこ皆と合流しようよ」

「そうだね。百田君達も上手くいっていればもう灰慈さんを救出出来てるだろうし、子供達と一緒に逃げた苗木さんたちも気になるしね。…出来ればその前にシャワー浴びたいけど」

「我慢我慢、そんじゃ行くよー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、王馬の口車によって事前に基地から逃げ出していた子供達と苗木たちは…

 

ドォォォンッ…!!

「うぇ!?な、なんの音だべ!?」

「…地下の何処かで、大規模な爆発か落盤があったようね。この方角だと…基地のあった方向だわ」

「ということは…あの王馬という奴の言うとおり、基地のことは奴らにバレていたのか」

「…そいつはどうかな?王馬のことだから、わざと奴らに基地の場所をバラしたのかもしれねえぜ」

「えッ!?ど、どうしてそんなことを…」

「さあ?それは知らぬが…どうせ碌でもないことじゃろう。王馬はそういう奴じゃ」

「はいッ!王馬さんは筋金入りの『クソ男死』ですッ!!」

「アハハー。神様は何を思ってあーいう男を創ったのかな?」

「…酷い言われようですわね」

「事実だからネ」

 遠くから聞こえてくる王馬の引き起こした爆発音を聞きながら、彼らは一足早く下水道を出て地下街を歩いていた。昨日のジードとマガデストロイアらとの戦いであちこち道が塞がれてはいたものの、力自慢のゴン太や万代らが瓦礫を掻き分けながらどうにか進めていた。

 

「ところで…俺らが向かってるのって『搭和ヒルズ』だったっすよね?」

「あ、はい。灰慈さんを救出した百田さんたちと合流出来たらと思ったんですけど…」

「もうちょっと先ね…アンタ達、白夜様にしっかりついて行くのよ…!」

「腐川さん落ち着いて…茶柱さん、もう少し頑張ってね」

「任せて下さい!男死ならともかく、女の子を背負うぐらい転子にとっては朝飯前ですッ!」

 百田達と合流するため一路搭和ヒルズを目指して歩き続ける一行。…そんな皆の後方で、モノクマーズはなにやらボソボソと話し合っていた。

 

『…それでどうしようか?『アレ』…』

『ドーするったって…ドーしようもねーだろ。ミー達だけじゃ『アレ』は動かせねえんだからよ…』

『そうやなぁ…しゃあないけど、置いていくしかないやろ』

『一応、『こっちのモナカちゃんたち』でも使えるかもしれないけど…』

『…ソレハ、ミンナヲ巻キ込ム。モノダムハ、嫌ダ…』

『そうだね…。向こうのモナカちゃんには怒られるだろうけど、皆を巻き込むわけには…』

 

 

 

 

 

「なんの話~?」

『うひゃぁぁぁぁぁぁッ!!?』

 そんなモノクマーズの輪の中に、ニコニコしながらモナカが割って入る。

 

『も、モナカちゃん…どないしたん?』

「別に~?ただ~、な~んか面白そうな話してるな~って。モナカに内緒で~、そういうのムカつくな~って?」

『イ、 イヤ…コレハチョット…』

「どうしたんだモナカちゃん?」

 モナカを不審に思ってか、新月や大門たちもモノクマーズの方へとやってくる。

 

「モナカちゃん…まさか、また変なことを企んでるんじゃないですよね?」

「違うよ~。モナカじゃなくて、モノタロウたちが企んでるの!」

「モノタロウが?おい、一体なんなんだよ?」

『そ、それは…』

 言い淀むモノタロウたちに痺れを切らし、モナカがずいと詰め寄った。

 

「…ねえ、モナカがあんまり我慢できないの知ってるよね?教えてくれないのなら…『どう』なるのかも分かってるんだよね?」

『ひぃぃぃぃーッ!!ゲロゲロゲロゲロ…!』

『わーッ!モノファニーが恐怖の余り漏らしながら吐いたー!』

「あ…ま、前のモナカちゃんに戻った…」

「こっちまで吐き気がしますわ…」

『わ、分かった!喋るさかい、実は…』

 

 

 

 

 

「…それ、本当なのか?」

『え、ええ。こっちの世界に飛ばされたとき、見つからないように『隠しておいた』の。どうせアタイたちだけじゃ意味が無いものだし…』

「…なあ、それってさ。俺達が『一緒』なら動かせるんだよな?」

『そうだけど…ッ!だ、駄目だよ!いくらなんでも危険すぎるよッ!』

「確かにそうですわね。…でも、このままお荷物になりっぱなしっていうのはもっとムカつきますわ!もうオトナとかコドモとかはどうでもいいですけど、あのお姉さんたちがあんなにボロボロになっているのに、私たちだけ逃げ回っているんじゃあ女が廃りますわ!」

「ぼ、僕チンも…!僕チンもやるよぉ!ゴミ屑みたいな僕チンだけど、役立たずにはなりたくないんだよぉ!」

「モナカはそーいうのどうでもいいけど~、面白そうだからモナカもやりまーす!」

「…頼む、お前達。僕たちにも戦わせてくれ。ここは一時でも、僕たちの『楽園』だったんだ。それを、あんな奴らの好きにはさせない…!」

『……』

 モノクマーズは希望の戦士の皆を見渡し、それぞれ顔を見合わせ…頷く。

 

『…分かったよ。一緒に行こう、皆の力を貸して!一緒に、この街を守るんだ!』

 




今回はダンロンナビはお休みで

白銀が良いとこないように見えますが、彼女は能力の都合上「黒幕ポジ」なので前線で戦うのは向いてないのです。ちなみに白銀が居なかった場合、王馬は途中で殺されるか最後の爆発で相打ちになる未来しかありませんでした。「運命力」って大事よね

粉塵爆発の仕掛けやテルミット反応に関しては推測と妄想の末の結果なので、実際に成功するか科学的な根拠は一切ありません。…絶対真似するなよ、マジで危険です!

ではまた次回。次回はちょっと凄いゾ~
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