鏡とはそのものを映し出すもの   作:西じゃない東(斎藤 隆)

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ブラック★ロックシューターとつのだ☆ひろが似てると思ったのは俺だけだろうか?


変化ハナシ?アリ?

いつもどおりに目覚ましの音で目を覚ます。

なにも変わらない日常だということをつげる合図と言っても過言じゃないその音は、全く持ってきらいじゃない。

まあ、好感は持てないけど。

 

とにかく、体のどこにも異変などなく無事に起きた俺はいつもどおりに鏡に向かう。

そこにはいつもどおりに、一般水準から見るとまあかっこいいのだろうがイケメンとはとうてい言えないいつもの俺の顔が映っていた。

目の下にある隅もそうはいえない原因だろうか?

いや、これはたまたまある動画投稿サイトのコメント職人になっていたからだ。

 

何が言いたいかというと、いつもどおりだということだ。結局、

 

六畳半の小さいリビングでテレビを見ている。

今日もあの集団催眠のことが報道されている。

 

「今日のはここから近いな・・・」

 

思わずそう呟いてしまう。

心の片隅ではこんなのに巻き込まれる人がいねえかな―――なんて思う。

 

いや、冗談だ。

 

さすがに人の不幸を喜ぶような感性はあいにくだが持っていない。

 

 

本当に――――――――――――?

 

マグカップになみなみと入れた、砂糖とミルクたっぷりのコーヒーを飲む事でその思考を強引に中断させる。

 

学校指定のブレザーに着替え、カバンに教科書を入れて、音楽プレイヤーとゲーム端末、そして、タッチ式の携帯端末も放り込む。

 

そして、だれもいない家から逃げるように学校に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

通学路をただ登るところをただただ語るのはつまらないので、さっきテレビでやっていた集団催眠について話そうか。

 

俺の独り言だと思って聞き流してくれてもかまわない。

 

 

ハジマリは先々月の五月、

 

の中旬。

 

東京の中心。文字通り中心で、十数名もの少年少女達がおかしな行動をとりだした。

急に暴れたり、冷たくなったり、暑くなったり、操り人形のようにふらふらと、ふらふらと歩くもの。

 

だが、大切で重要なのはここからだ。

ある若者がナニカを切る動作を見せた瞬間にその約二メートル先のものも切れたらしい。

 

これは、ネットだけのハナシだ。

CG論ももちろんあるが非日常を表すには十分だったようで、すぐにネットでも話題になり脚色の色も帯びた。

 

こうして二ヶ月がたつ今も原因はわからない。

 

俺は、というか皆も局地的なものだと思いたいして気にも止めていない。

 

「よっす!」

 

「ああ、『カノン』か」

 

「返事は相変わらずしてくれないんだ・・・『サスガ』くんは・・・」

 

「あのなあ、お前のカノンはともかく俺のサスガは一字一句ちがうじゃねえか」

 

ため息をつきながら

 

「いや、皆言ってるし」

 

「まず何でサスガなの?だれも教えてくれないんだけど・・・」

 

「気になる?」

 

「それはもうスゲエ気になる」

 

「なら『ヨスガ』に聞けばいいじゃん」

 

その名前を聞いて、思わず顔をしかめてしまった。

 

「それはちょっと・・・」

 

「なんで?」

 

それを聞いてカノンは不思議そうに下から覗き込むように俺のことを見る。

 

俺の背が少し低いことへの当て付けだろうか?

わざわざ、ひざをかがめてこっちを見てくる(うぜえ)。百七十いってませんが文句でもあるんですか?この巨人娘が。

 

「あいつはなんでも教えてくれるけど、そのぶん見返りも要求してくるだろ?」

 

「ああ」

 

それを聞いて今思い出したかのように、いや実際に今思い出したのだろう。得心をえた顔で何度もうなずく。

 

「わかる、わかる。私もヨスガにパフェ三杯おごらされたよ」

 

「そんなことがあったのならなぜ覚えていない」

 

「いやあ、都合の悪い事はすぐに忘れてしまう体質でして」

 

非常に納得のいく説明をどうもありがとうございましたー。

ん、そんなことを言っている間に学校が見えてきた。

まあ、カノンのおかげで退屈をしないで済んでよかった。

 

「じゃあ、また」

 

「うん!授業が終わったら!」

 

まじですか・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、こんなわけで授業後。

まあ、そんなわけもこんなわけも起きなかったのだが。

只今帰宅中です。みんなと

 

うん、そうです。カノンと『ヨスガ』とですよ、このやろう。

なーんて、言ってみたりして。

別に苦しいことでもなんでもない。

『友達』だから。

 

「サスガって呼ばれてる理由?」

 

「ああ、お前なら何か知ってるかと思ってさ」

 

「いいけど、何出す?」

 

「カゲロウの曲二週間貸す」

 

「了解、このていどだったら一週間でいいよ」

 

「助かる」

 

商店街を歩きながらそんな俺たちに、何が不服なのかカノンがふくれっつらで、

 

「なに?私のときはパフェ三皿もおごらせたくせに」

 

そういうと、ヨスガは苦笑して

 

「それは、サスガの好きな人っていうリサーチだったから(小声)」

 

「ああ!なるほど!」

 

いきなり、怒ったりわめいたりとうるさい奴だ。

 

「で、サスガって呼ばれてる理由は・・・」

 

「理由は?」

 

思わずつばを飲み込んでしまう。

 

が、その後に続くのはあまりにも拍子抜けするような答えだった。

 

「ほら、サスガってさ運動とか勉強とか人並み以上にはできるだろ?だから『さすがだね!』から、サスガって名前になったんだよ」

 

聞いてみてなんだが今思っていることを正直に言っていいだろうか?

いうぞ・・・・・

 

「しょうもな・・・・・」

 

「でも、ニックネームなんてそんなもんでしょ」

 

そうだけど、そうだけどさ・・・なんか腑におちないというか・・・・

息を吐き出し。なんとはなしに周りをみて、驚いた。

 

洋服屋のショーウインドウにある鏡に映った人物に・・・

 

カノンとヨスガの隣には俺がいるはずなのに。

そこにいたのは、ブレザーをきた俺じゃなく・・・

 

黒髪を左右違う長さにそろえたツインテールにマントのようでもあり、スーツのようでもある服と言ってもいいのかすらわからないものを来た女の子だった。

 

いや、俺は見たことがあるはずだいろんなところでこの子を、

 

そう、

 

ブラック★ロックシューターを。

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