鏡とはそのものを映し出すもの   作:西じゃない東(斎藤 隆)

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これが終わったらこれゾン投稿しよおっと。


変身?入れ替わり?ドッチ?

視界がブラックアウトしたのはほとんど一瞬のことだったらしく倒れた状態ではなくそのままの体制で目が覚めた。

 

(どういうことだ?)

そう疑問に思った。なぜなら目の前にある鏡には少し前まで映っていたブラック★ロックシューターではなく、正真正銘の俺の姿が映っていたのである。

 

なぜなのかを考える前に、違和感を感じる方が先だった。

鏡の中(この表現もいささか変だが)の俺は普通なら俺と同じぐらいの高さのまま映るはずだ。

しかし、どう考えてもというかどう見ても俺の方が背が低いような気がする。

そして、そしてだ。どう考えても俺が今着ている服は俺が着ていたもの、そして鏡の中の俺よりも布面積が小さい。

 

というか、現実逃避のようにこうしてつらつらと自分の思考を一般公開しているわけだがそろそろ現実を見ようか。

 

「なんで、俺がシューターになってるんだ・・・」

できるかぎりの負の感情をこめたため息をつく。

あ、それとシューターというのはブラック★ロックシューターのことだ。黒岩さんなんて呼ばれるらしいが、俺はこう読んでいる。

言いやすいし、かっこいいからだ。嗤うな。

 

「とりあえず、居間に戻るか・・・」

改めて声を出すと、声も高くなっている。

 

そうして、居間に戻ろうと『左』に曲がったのだが・・・

 

がんっ

 

「いたっ」

本当なら入り口があるはずのその方向には壁しかなかった。ウォールである。いや、英語に変えたからといって特別何かが変わるわけでもないが。

 

「なんでだ・・・そういえば・・・」

俺がこの姿になった時に鏡に映っていたのは元々の姿だ。

じゃあ、もし鏡のあっち側とこっち側の俺が体だけ入れ替わったとしたら。

 

そう考え、左ではなく『右』をむくと案の定ここから出るための扉があった。

 

 

どうしたものか・・・・。

コーヒー(ミルクと砂糖ひかえめ)を飲みながら、考える。

今日は考え事が多いな。

特別非日常とやらを望んでいなかったにもかかわらず、こんな現実離れした現象に巻き込まれて俺はどういう反応をすればいいのだろうか?

それすらも分からないくらいに、判断能力が麻痺している。

悲しめばいいのだろうか?――――――――コンナコトニマキコマレタコトニ?

嬉しがればいいのか?―――――――――――フキンシンニモ?

 

やめにしよう。これ以上考えても余計な事しか思いつかない。

この姿が鏡の中と入れ替わったせいでこうなったのならば、この姿はいつもどおりの『俺』として認識されるはずだ。

それならば元に戻れるまでこの姿で生活するしかないだろう。

幸いにももうすぐ学生全員が待ちわびているだろうと思われる夏休みだ。

少し、というか大分恥ずかしいがカノンとヨスガにあう可能性もある。大丈夫だろうか?

服もちゃんとしたものを着たいが、なにせ家にある服はあの服になっている。

制服もだ。服は鏡に映して確認できるとして、問題は着替えだ。

 

ひどく憂鬱になってしまった心境を抱えその日は眠りについた。

風呂に先に入っていてよかったと心から思った。さすがに・・・な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、目覚ましの音で叩き起こされた俺は。

ん?表現が最初と変わっているような気がするのだが・・・。いろいろ考えてしまったせいでよく眠れなかったせいだろう。きっとそうだ。

基本的な身の回りのことを済ませ、(ツインテール?は何も見ずに出来た。体が覚えている、みたいなご都合主義のせいだと思う)着替えて、(恥ずかしいので割愛させて頂く。ただこの後二十分は自己嫌悪した事については言うまでもないだろうとは思うが)外に出た。

 

道行く人にはいつもどおりに見ているのだが、俺にとっては露出の激しい服を着て歩くという羞恥プレイを強いられてあるわけであって・・・やけに恥ずかしい。

顔が真っ赤になる・・・とまではいかないが変な汗が出てきた。

恥ずかしいのでフードをかぶっている。恥ずかしすぎて表情は逆に無表情になってしまった。最初の日だからしょうがないというべきか、最初の日だというのにこれでは先が思いやられるというべきか。

昨日に引き続き現実逃避を敢行し始めようとする俺の元に、よく聞きなれた声が飛び込んできた。

 

「おーい、サスガー」

 

いつもこの声を聞くと心なしか俺のほうも安心するのだが、今日のカノンの声はさながら三途の川に人を誘い込もうとする魍魎どもの声のようだった。

 

三途の川の魍魎に対する処置は只一つ。

 

「ねえ、聞いてるの・・・」

 

ただひたすら逃げる!

 

「え、ちょっと待てって、おいこらー!」

 

その声を無視して、はしり続ける俺だったが驚愕した。

いや、カノンが追いかけてきたというギャグ漫画みたいな結果ではなく・・・

 

「うわっ・・・はやっ・・・」

 

そのスピードは普通の人間に出せる範疇を超えていた。これを見られすぎたらやばいと思い即座にスピードを緩める。

 

本当はここで走り出すべきではなかった。多少恥ずかしくても根性で我慢し、無理やりにでもカノンと一緒に登校するべきだった。

俺は電柱のカゲにいる虚ろな目をした人物の存在に気づく事ができなかったのだから。

その人物に気をつけていれば元の姿には戻れなくとも一般の高校生としての生活は出来たのだから、今の俺は後悔している。あの時もう少しでも周囲に目を配っていたら・・・と。




いろいろ考えましたが、アニメ版の設定に大体あわせます。
作者は桃色描写が苦手なのでどうか受け入れてください。
日常じゃねえかって?ははは、僕が一番あせってますよ。
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