転生したから頑張って生きてみる   作:柊彼方

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2話目の投稿です!

楽しんで言ってね!



デスゲームの始まり

目を開けるとそこには俺の予想よりもすごい景色が広がっていた

 

「これがフルダイブか…」

 

俺は目の前の景色が自分の予想よりもすごくて思わず見入ってしまった

 

だが、これからやることがあるのに気付く

 

「それよりもフィールドいってレベル上げなきゃ」

 

まず俺が第1層でやりたいことは

 

1.アニールブレードを手に入れること

2.レベルを上げてボス戦でキリト達のパーティーに入ること

3.ボス戦でディアベルを死から救うこと

 

である

 

だけどどれも広場に集められた1万人のプレイヤーが茅場の言葉を聞いたあとにしかできないことだ

 

なのでまずは武器屋に行って色々な物を買おうと思う

 

ちなみに武器は片手直剣だ

 

そのあと俺はフィールドに出た

 

まず見えたのは無限に広がっているのではないかと思えるぐらいの大草原

 

そして先のほうには森が見えて、日を浴びて光る湖も見える

 

俺は《はじまりの街》の西側にあるアニメや小説ではデスゲームが始まる前にキリトがクラインにソードスキルのレクチャーをしていたところに向かうことにした

 

向かっている途中に敵が見えたのでキリト達のところに行く前に転生特典の脳のリミッター解除をやるのと同時に1回戦おうと思う

 

相手は青イノシシこと《フレンジーボア》だ

 

近づくと相手も気がついたのか戦闘態勢にはいる

 

初めての戦闘に少し緊張する

 

「これが初めての戦闘…よし、こい!」

 

自分にも気合いをいれるつもりで声に出した

 

その瞬間《フレンジーボア》はこちらに突進を開始した

 

まずはリミッター解除をせずにやってみる事にした

 

相手の突進を左に避けて武器で側面を攻撃する

 

相手のライフが少しだけ減ったが初めての戦闘なだけに自分の反応が少し遅いことに気がついた

 

《フレンジーボア》に身体を向けると次の突進の体制に入っているのがみえた

 

練習もふまえて今度は突進をガードする事にした

 

突進してきた《フレンジーボア》と俺の剣がぶつかる

 

どうやら上手くガードできたようだ

 

そのまま相手を力いっぱい押してバランスを崩させる

 

「セィッ!」

 

そのまま相手にソードスキル《スラント》をお見舞いすると《フレンジーボア》は青いポリゴン片になって消えた

 

案外初めての戦闘でもいい具合に動けて安心した

 

リミッター解除はできなかったけどこれから試す事にしよう

 

「ふー、キリト達のところに急ぐかな」

 

そしてまた走り出す

 

少しすると聞いたことのある声が聞こえてきた

 

「ぬおっ…ていっ…うわっ!」

 

明らかにクラインが青イノシシと戦っているところだった

 

とりあえず声をかけてみることにした

 

「あのーすいません」

 

キリトがこちらに振り向いた

 

「なにかようか?」

 

まぁ最初だからこんな反応だよなー

 

「俺フルダイブ今日が初めてでさっき一回だけ戦ったんですけどやっぱり心配だから俺も一緒にレクチャーしてもらってもいいかな?」

 

心配だと言うのは本当だ

 

「あ、あぁ。別に大丈夫だ」

 

ふー、よかった

 

あとは

 

「そこの方もいいですか?」

 

クラインにそう聞くと

 

「おう、俺もいいぞ!」

 

すんなりOKをもらった

 

「ありがとう!俺の名前はカナタだ。2人ともよろしく」

 

「俺の名前はクラインだ、よろしくなカナタ!」

 

「俺の名前はキリトだ、これからよろしく」

 

「おう!」

 

そんなこんなでそのあとはフレンド登録したりキリト達と一緒にいた

 

そして運命の瞬間がくる

 

「さて、2人とも勘が掴めるまでもう少し狩りを続けるか?」

 

キリトの質問に対して俺は、

 

「俺はもう大丈夫だ、クラインはどうする?」

 

「まだやるにきまってんだろ!…って言いたいけどそろそろ一度落ちないとピザの宅配が5時半に指定してあるんだよ」

 

「準備万端だなー」

 

呆れ声を出すキリトを横に俺はついにきたかと、ここから先は戻れないと思った

 

「そんじゃ、おりゃここで一旦落ちるわ。ありがとなキリト、カナタ。これからもよろしくな」

 

「こっちこそよろしくな。聞きたいことがあったら呼んでくれ」

 

「俺のほうこそこれからよろしくな」

 

そしてクラインはメインメニューを開いてログアウトする、はずだった

 

するとクラインが

 

「あれっ、おかしいな」

 

「どうしたんだクライン」

 

クラインのその声にキリトか反応する

 

「なんだこりゃ、ログアウトボタンがねぇんだよ」

 

「いや、そんなことがあるか。よく見てみろ」

 

キリトがあきれ声でクラインに言う

 

そう言われたクラインはまたログアウトボタンを探し初める

 

だが、

 

「やっぱりねぇよ、おめぇらも見てみろよ」

 

キリトはため息混じりにつぶやきながら、俺は無言でメインメニューを開いてメニューの1番下に指を走らせる

 

そしてログアウトボタンがないことを確認する

 

「言った通りねぇだろ?」

 

「あ、あぁないな」

 

「確かにない」

 

そう言った後にクラインが喚きはじめる

 

「うわぁー、俺のピザがー!」

 

いや、ピザかよ

 

「GMコールはしたのか?」

 

「したけど反応ねぇんだよ!」

 

 

だろうな。なんせGMコールなんて今はもう機能してないんだから

 

「なぁ〜キリトよー。ほかにログアウトの方法ないのか?」

 

「あぁ。ほかにログアウト手段はない」

 

そしてその後も様々な方法を試したがやはりログアウト手段はなかった

 

そして俺たちはとうとう《はじまりの街》の広場に転移させられた

 

集められたプレイヤーが騒ぐ中に空に赤いローブの男が現れて説明をはじめた

 

『プレイヤーの諸君、私の世界にようこそ。私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』

 

キリトは驚いているようだったがそれも無理はないと思う

 

なぜなら茅場晶彦はSAOの開発ディレクターであり、ナーブギアの基礎設計者だからである

 

『プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅している事に気がついていると思う。だがこれはゲームの不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』

 

「仕様…だと…」

 

衝撃的な事実が告げられる

 

『また、外部の人間の手による、ナーブギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試しみられた場合、ナーブギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』

 

つまり、ナーブギアの電源を切ったり、頭から外そうとしたりするとナーブギアが電子レンジに早変わりして脳をチンするということだ

 

なぜならナーブギアには大容量のバッテリセルが内蔵されているからだ

 

そんな悪魔のゲームに自分から飛び込むようなやつは俺以外いないだろう

 

そんなことを考えているとキリト達もその思考にたどり着いたようだ

 

その後茅場晶彦が言った具体的な条件が

 

1.10分間の外部電源切断

2.2時間のネットワーク回路切断

3.ナーブギア本体のロック解除または分解または破壊の試しがみられた場合

 

『この条件はすでに現実世界で当局やマスコミに告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族や友人が警告を無視してナーブギアの強制解除を試しみた例が有りその結果…』

 

誰かもが息を呑むのが聞こえてきそうだ

 

『すでに213名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界から永久退場している』

 

その言葉が放たれると同時にキリトは足を震わせ、クラインはその場で尻餅をつき、周りのプレイヤーは信じられないという顔をしている

 

それも無理はないだろう

 

なぜならもうすで人が死んでいるのだから

『諸君の現実世界においてきた肉体は今あらゆるメディアを通じて発信されている情報によりすぐさま病院に送られるであろう。安心してゲーム攻略したまえ』

 

するとキリトがとうとう叫びはじめた

 

「なにを言っているんだ!こんな状況で呑気に遊んでろって言うのか!」

 

茅場がまた穏やかな声で告げる

 

『だが諸君には充分留意してもらいたい。この《ソードアート・オンライン》はただのゲームではない。今後あらゆる蘇生手段はなくなり、HPが0になると諸君のアバターは永久的に消滅し、脳はナーブギアによって焼きつくされる』

 

『諸君らがゲームから出る方法は1つ、浮遊城アインクラットの第100層までたどり着き、そこで待つボスを倒せば諸君は現実世界へ

帰還となる』

 

するとクラインが叫んだ

 

まぁ、無理はないな

 

「第100層なんて無理に決まってんだろ!ベータじゃろくに上がれなかったって聞いてるぞ!」

 

そして茅場が告げる

 

『では最後に私からプレゼントを与えよう。受け取ってくれたまえ』

 

そうするとアイテムストレージに1つのアイテムが送られてきた

 

手鏡だ

 

他のプレイヤーは手鏡がなんで送られてきたのか分からないようだったが覗いたプレイヤーがどんどん光に包まれて現実の姿になっていく

 

隣ではキリトとクラインが光に包まれていた

 

ここで手鏡を覗かなければ現実の姿に戻らなくて済むんだろうけど、俺はそれにデメリットを感じないので躊躇なく現実の姿になる

 

そして茅場がまた告げる

 

『諸君はなぜと思っているだろう。なぜ茅場晶彦はこんなことをするのか。これは大規模なテロなのか、ある一種の誘拐事件なのか』

 

俺以外ここにいるプレイヤーは理由が分からないだろう

 

『私の目的はそのどちらでもない。なぜなら、この状況こそが私の最終目標なのだから。この世界を創り、鑑賞するためにナーブギアとSAOを造った。そして今、すべては達成した』

 

そしてこの説明の終わりを告げると同時に、デスゲーム開始を告げる

 

『以上で《ソードアート・オンライン》正式チュートリアルを終了する。プレイヤーの諸君…健闘を祈る』

 

そして茅場晶彦、赤いローブの男は消えた

 

その数秒後状況を把握したプレイヤーだちが混乱し、各々の思いを叫びはじめた

 

あまり前だと俺は思う

 

いきなりこんな事態になつてしまったのだから

 

するとキリトが動き出す

 

「カナタ、クライン、ちょっと来い」

 

クラインを引っ張っていくキリトの後ろを俺もついていく

 

少し行くと1つの道で止まりキリトが喋りだす

 

「カナタ、クライン、いいか、よく聞け。俺はすぐこの街を出て次野村に行く。お前らも来い」

 

キリトは押し殺した声で続ける

 

「あいつの言葉が全部本当なら、この世界で生き残っていくためには自分を強化し続けなきゃならない。MMORPGってのはプレイヤー間のプレイヤーのリソースの奪い合いなんだ。限られた金とアイテムと経験値を、より多く獲得した奴だけが強くなれる。《はじまりの街》周辺のフィールドはすぐに枯渇するだろう。いまのうちに次の村を拠点にしたほうがいい。俺は危険なポイントも全部しっているから、安全にたどり着ける」

 

その言葉を聞いてクラインはわずかに顔を歪ませた

 

「でもよ、前に言ったろ。おりゃ、他のゲームでダチだった奴らと一緒に徹夜で並んでソフト買ったんだよ。そいつらもあの広場にいるはずだ。置いて…いけねぇんだよ。カナタ、おめぇはどうするんだ」

 

「俺はキリトについていくことにするよ。キリトだけじゃ心配だし、2人のほうがいいだろうしな」

 

それに他にも理由があるしな…

 

「そっか…ならクラインとはここで別れよう。何かあったらメッセくれ。じゃあまたなクライン」

 

キリトが走りだそうとするがクラインが呼び止める

 

「キリト!」

 

キリトはクラインの呼びかけに走りだした足を止めたが背を向けたままだ

 

「おい、キリトよ!おめぇ、本物は案外可愛い顔してんじゃねぇか、結構好みだぞ!カナタ!おめぇもそっちの顔のほうが好みだぜ!」

 

するとキリトが苦笑しながら肩越しに叫ぶ

 

「お前もその野武士ヅラのほうが10倍似合ってるよ!」

 

そして俺もキリトの方に歩を進めながらクラインに言う

 

「ありがとよ!なんかあったら俺を呼んでくれ!すぐに駆けつけてやるよ!」

 

そして走りだしたキリトの後ろを追いかける

 

このデスゲームはまだ始まったばかりだ

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか!

感想やご指摘があればよろしくお願いします!

次回もお楽しみに!

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