フェイト~キアラがママっ?!   作:罪袋伝吉

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おっぱいには……勝てなかったよ。


すみません、かなり日数が開いてしまいました。この時期はいろいろと仕事のことやらなにやらありましたのでm(__)m


マスター語り~どう足掻いても手のひらの上。

 おっぱいに襲われる。

 

 そんな毎日を送る赤子になったナイスオールドだったマスター、それが俺。皆様ごきげんよう、マスターです。

 

 あれから何日も何日も、おっぱい。

 

 おっぱいがいっぱい、心労もいっぱい。

 

 でも人間って慣れるもので、まぁ、キアラのおっぱいにも慣れた。いや、慣れない。

 

 どっちやねんとつっこまれそうだが、つまり授乳には慣れたけど、女性のおっぱいに対する恥ずかしさには慣れていないという意味だ。

 

 吸う→おいしい(味覚として)。見る→はずかちい(視覚として)。

 

 授乳の際、キアラはポロリなど目じゃないぐらいにモロリとおっぱいを出す。揺さぶるんと出す。非常に気前よく出す。すんごいおっぱいを。惜しげもなく。

 

 正直に言おう。目の毒です。

 

 酸いも甘いも噛み分けた、という表現があるが正直な話、女性関連では俺は全くそういう事は無かった。いや、妻のマシュと付き合う前もその後も。

 

 それにマシュとは清い関係のまま過ごして、結婚したのだってカルデア買い取って運営出来るようになってからだし、浮気も何もしたことも無い。

 

 つーか、そういう事したのだって結婚してからだし。

 

 そりゃあ、清姫とか静謐ちゃんとか、色んなサーヴァント達に迫られたりとかいろいろしたけどさ。

 

 裸なんて、そんなに見たことは……ないとは言わないけど、貞操を守りつつマシュとゴールインしたのだ。

 

 故に、慣れない。おっぱいとか、おっぱいとか、そういうのは。

 

 だから、心眼は使わない。まだ生まれて数日の俺の目はあんまし見えないから瞼も閉じる。これで何も見えない。

 

 見なければどうという事はない!引いたら負ける、前に、前に出ろぉぉっ!!という感じで自ら咥えに行くスタイル。何に負けるかとかは自分でもわからないけど。

 

 しかしなんだね、目を閉じてたら他の感覚がやたらと鋭く感じられるもので。

 

 口に含む乳首の感触とか。頬に当たるさらりとしたおっぱいの柔らかな感触とか。抱っこしてる腕の優しさとか。

 

 非常に心地良いのだ。

 

 なんかいい匂いだし、温くて安らぐし、柔らかいし。

 

 ついついおっぱい吸いながら、うとうとと寝そうになることもしばしばある。

 

 どうせね、妻にも秘書にもキアラの母乳を吸えなどと叱られた身だ。ほ乳瓶で粉ミルクなど以ての外!と言われ、おっぱいを吸うしか無い哀れな赤ん坊なのだ。

 

 赤ちゃんがおっぱいを吸うのは浮気じゃない!と断定されたこの上は、ちょっとぐらい、そう、ちょっとぐらいおっぱいの気持ちよさとか安らぎとかそういうのに浸ってもいいじゃない、という気分になる。

 

 いやいやいや、ダメだ、と頑張って意識を保とうとはするんだけど、いつの間にか寝てしまっていたりする。

 

 あと、味。

 

 キアラは美味しい母乳にするために日夜努力をしていると言うが、本当にどういう努力をしてんだろか?と思うほどに、ほのかに甘くて、のど越しすっきり、適度に飲み応えがある。つまり美味しい。

 

……キアラには内緒だけど、試しとしてナイチンゲールがほ乳瓶を試させてくれた事がある。

 

 だが、ほ乳瓶の吸い口はちょっと感触が悪く、粉ミルクの味もなんか物足りなかったのだ。

 

 くっ、認めたくはないけど、キアラのおっぱいが……至高だとはなぁ。

 

 ちうちうちう。

 

 それにほ乳瓶にはこの安らぎが無い。おっぱいの感触は非常に安らぐんだ。

 

 はぁ、魔性菩薩の授乳に安らぎを得るなんて、なんとも恐ろしい事であろう。だけど仕方ないじゃない。

 

 赤ん坊なんだもん。

 

 今の俺は世界で最も弱い生命体の一つで、どうあがいてもキアラのおっぱいを飲むしかないし、それに優しくしてくれてるならそれはそれでいいじゃない。

 

 いや、落ちたとか堕ちたとか言わないでくれ。成長した曉には、立派に離れて見せるとも。

 

 などと散々、俺はエロく無いし、おっぱい吸うのは仕方ない!と言い訳しつつ、ちうちうちうあまあまうまうま。ええ、なんと言っても堪能してます。おっぱいおっぱい。にへへへへ。

 

「うふふふふ、だんだん飲む量も増えて……体重もだんだん増えて来て成長して御座いますわねぇ」

 

 優しい口調でキアラが感心したように、そして嬉しそうに言う。その声には慈しむような色が混じっているが、なんというかそれが心地良くも照れくさい。

 

『ふっふっふ、そうだろうそうだろう。最近は物が掴めるようになってきたんだ」

 

 照れくささを誤魔化すようにおどけていうが、実際身体を動かす感覚がちょっとずつだがしっかりとしてきている。その証拠にキアラのおっぱいをちょっともみもみ。

 

 いや、単に感触が気持ちいいのだ。赤ん坊のする無邪気な甘え行為だ、多目に見てくれ。

 

「んふっ、マスターはママのおっぱい大好きで御座いますねぇ」

 

『うん、なんか手触りが良い。あと美味しい』

 

 肯定する。うーむ、俺、こんなんでいいのだろうか。

 

『夢はやはり、エミヤの飯を食うこと!……キアラとかメディアさんとか、みんなうまそうに食ってんもんなぁ。俺も早く皆と飯とか食いたいよ』

 

「あらあら。でも、大きくなっても甘えても良いのですよ?このおっぱいはマスターのもので御座いますし?」

 

『……まぁ、離乳まで、な?』

 

「……まぁ、母乳出なくなっても、甘やかせて差し上げますけれど?」

 

 くっ……なんという魅惑の誘いだ。だが、このまま流されるわけには行くまい。

 

『……小さいうちは、頼む』

 

「まぁ、そういう事で手を打ちましょうか。今は、まだ……うふふ」

 

 心眼を閉じている為、キアラの表情は見えないが。

 

 故に耳は鋭く、聞こえる声はやはりちょっとどころではない恐怖だった。

 

「どう足掻いても手のひらの上。掌(たなごころ)に捉えた子を……こぼす殺生院では御座いませんけれど」

 

 ぞわわわわわわわっ!?

 

 先ほどまでの夢心地が霧散し、俺は恐怖で身を硬くするのみだった。

 

 そう、しかし俺の身体はキアラに抱かれたままであり。どうあれど逃げられない。

 

 はやく、大人になりたい!怖い、怖い!マジ怖ぇえええっ!!

 

 

 

 




 おっぱい、吸いたいですよねー。←をい

 マスターは清い身体でマシュと結婚した、とか言ってますけど。

 ウチでは、ヴァレンタインの時のキアラさんに間違った選択をして……。

 どうなったのだろうか、アレは。

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