機動戦士ガンダムSEED ZIPANGU   作:後藤陸将

2 / 87
第二部に出す予定の仮称第一号艦について色々と考えているうちに、少し整理したくなってこれまで登場した艦船の設定をまとめてみました。



……しかし、現段階での構想では、現在執筆中の外伝――SEED ZIPANGU Byroadsが終わってもしばらくは仮称第一号艦の出番はなさそうです。


大日本帝国宇宙軍艦船設定

戦艦

 

 

『金剛』型戦艦

竣工:C.E.60 8月16日

同型艦:『比叡』『榛名』『霧島』

 

全長 333.3m

全幅 50.0m

 

核融合炉搭載

 

兵装

200cmエネルギー収束火線連装砲4基8門(1基は艦底部)

45口径36cm電磁単装砲6基6門(2基は艦底部)

55mm機関砲16門(CIWS)(4門は艦底部)

VLS(32セル)

SSM発射筒6連装2基(艦底部)

 

大日本帝国が竣工した宇宙巡洋戦艦。

C.E.60 の竣工時では世界最強の砲を持つ。

主に通商破壊を目的としているため、仮想的は主に輸送船団とそれを護衛する巡洋艦を想定し、それらを効率的に沈めるための装備が充実している。

艦対艦ミサイルを多数装備し、世界屈指の機動力を有する高速艦である。

また、その速度性能を生かして空母の護衛艦として使うことも想定し、開戦後には艦対空装備を増設する改装を行った。

艦の下部はかなり厚い装甲に覆われている。

 

 

 

 

『扶桑』型戦艦

竣工:C.E.64 11月8日

同型艦:『山城』

 

全長 318.5m

全幅 52.6m

 

核融合炉搭載

 

兵装

200cmエネルギー収束火線連装砲4基8門(1基は艦底部)

45口径36cm電磁単装砲16基16門(4基は艦底部)

55mm機関砲8門(CIWS)(2門は艦底部)

VLS(16セル)×2

SSM発射筒4連装1基(艦底部)

 

大日本帝国が竣工した宇宙戦艦。

金剛型のコンセプトが通商破壊と戦闘時の敵巡洋艦の撃破であるのに対して、扶桑型のコンセプトは敵主力艦の撃破である。

計画が持ち上がった当時金剛型巡洋戦艦に対抗可能なネルソン級戦艦が次々と竣工し始めており、速力を重視して装甲を薄くした金剛型巡洋戦艦では敵主力艦との砲撃戦において不利であったため、竣工された。

故にCIWSやVLSが少なく、対艦打撃力が強い主砲副砲が充実している。ただし、将来的な航空機の火力の増大を見込んで、単装砲を対空火器に換装できるように設計段階で余裕を造ってある。

本艦以前の主力戦艦である『河内』型戦艦に比べると、防御力、速力ともに大幅に向上している。

金剛型以上に艦底の装甲は厚い。

 

 

 

 

『伊勢』型戦艦

竣工:C.E.65 12月15日

同型艦:『日向』

艦前部は扶桑型同様だが、第三、第四砲塔は無く、後部はフライトデッキ(イメージはアガメムノン級前部がくっついた)になっている。

 

全長 340.7m

全幅 53.6m

 

核融合炉搭載

 

兵装

200cmエネルギー収束火線連装砲2基4門

45口径36cm電磁単装砲4基4門

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」12門(CIWS)(4門は艦底部)

VLS(32セル)

戦闘機最大8機運用可能

 

大日本帝国が竣工した宇宙航空戦艦。

前線で戦闘機の補給をする中継基地として使う目的で作られた。ベースは扶桑型戦艦で、本艦はその準同型艦ともいえる。

設計のベースは高い防御力をほこり、艦内にもスペースが取りやすい『扶桑』型である。

敵機を寄せ付けない防御が補給点には必要なので、艦底にCIWSを設置する等、艦対空の意識が強い。

CIWSにはモルゲンレーテ社の傑作機関砲「イーゲルシュテルン」が採用された。(皇国製鋼所がライセンス生産)

 

 

 

 

『長門』型戦艦

竣工:C.E.71 5月25日

同型艦:『陸奥』

 

全長 367.8m

全幅 61.2m

 

マキシマオーバードライブ搭載

 

兵装

245cmエネルギー収束火線連装砲6基12門(2基は艦底部)

45口径41cm電磁単装砲8基8門(2基は艦底部)

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」20門(CIWS)(8門は艦底部)

VLS(32セル)

SSM発射筒4連装2基(艦底部)

 

大日本帝国が建造した宇宙戦艦。

ヨコハマの原子物理学主任研究員、八尾南晩博士が40年に及ぶ研究により生み出したマキシマオーバードライブという機関を搭載している。この機関の採用により、本艦は推進剤を使わず、マキシマオーバードライブの生み出す光を推進力にして進むことができる。やろうと思えば単艦での大気圏離脱が可能なほどの推力を得ることも可能。

装甲には超耐熱合金TA32を使用しているため異常なほどの防御力を持ち、「自艦の持つ火力を決戦距離で浴びても耐えられる」という戦艦の設計要件を満たしている。C.E.71年現在では長門型戦艦以上の火力を保有する戦艦はアークエンジェル級とイズモ級だけである(陽電子砲を決戦距離で放つぐらいでなければまともに損傷を与えることはできないということ)

大西洋連邦のアークエンジェル級に次ぐ強大さをほこり、対艦戦闘も対空戦闘も共に申し分ない戦闘力を保有している。

船底の武装は格納が可能。

悪化し続けるL5をめぐる緊張関係を受け、帝国領コロニーの安全を確保するために竣工後すぐに宣伝された。

 

 

 

 

仮称第一号艦

竣工:未定

同型艦:仮称第二号艦

 

全長 軍機指定のため不明

全幅 軍機指定のため不明

 

マキシマオーバードライブ又はその発展型を主機関として搭載予定と思われるが、軍機指定のため不明

 

兵装

軍機指定のため不明

 

現在、大日本帝国宇宙軍艦政本部第四部(造船担当)滝川正人造船少将を設計責任者に据えて設計段階にあるとのこと。防衛省特殊技術研究開発本部(ヨコハマ)の魔女こと香月夕呼博士も技術顧問として携わり、日々滝川少将と喧々諤々の議論をしているらしい。

コンセプトは『大日本帝国の最新鋭科学技術の粋を集めた最大、最強、天下無双の戦艦』らしい。

 

 

 

 

航空母艦

 

 

『蒼龍』型空母

竣工:C.E.68

同型艦:『飛龍』『雲龍』『白龍』『紅龍』『黒龍』『雷龍』『火龍』『風龍』

 

全長 433.2m

全幅 98.5m

 

核融合炉搭載

 

兵装

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」14門(CIWS)(4門は艦底部)

VLS(61セル)×2

 

MSを最大24機運用可能

 

世界最大の正規宇宙航空母艦。(C.E.71時点)

いかなる事態においても迅速に戦力を展開し友軍を援護するために、金剛型戦艦と同等の速力を発揮できる。

ただしあくまでも空母なので、艦対艦戦闘を想定した装備は搭載機しかない。その代わり対空戦闘能力は高い。

一度に二機のMS又はMAの同時発進が可能。

 

 

 

 

 

巡洋艦

 

 

『妙高』型巡洋艦

竣工:C.E.65

同型艦:『那智』『足柄』『羽黒』その他多数

 

全長 200.24m

全幅 36.6m

 

核融合炉搭載

 

兵装

127cmエネルギー収束火線連装砲2基4門

120mm連装砲4基8門(2基は艦底部)

55mm機関砲8門(CIWS)(2門は艦底部)

VLS(16セル)

SSM発射筒連装1機

多用途機『瑞雲』2機

 

大日本帝国の重巡洋艦で歴代最強の防御力を誇る。

最新のレーダーを搭載しており、『瑞雲』との情報リンク機能も合わせた高い情報収集能力を持つ。

見た目は1stのマゼラン級戦艦に近いが、宇宙戦艦ヤマトのアンドロメダのように直線部分も多い。艦底にCIWSを搭載したり、哨戒機の運用が可能等、防御力や汎用性を重視する傾向がある。

 

 

 

 

 

『白根』型巡洋艦

竣工:C.E.67

同型艦:『鞍馬』『畝傍』『三原』その他多数

 

全長 149m

全幅 25.5m

 

核融合炉搭載

 

兵装

127cmエネルギー収束火線連装砲2基4門

120mm連装砲2基4門

55mm機関砲8門(CIWS)(2門は艦底部)

VLS(16セル)

SSM発射筒連装1基

多用途機『瑞雲』1機

 

『妙高』型巡洋艦同様に艦底にCIWSを設置するなど、重火力よりも個艦防空性能に重点を置いた巡洋艦。

1stのサラミス級巡洋艦に近いが、やはり直線的な部分が多い。

『妙高』型巡洋艦は現場の幅広い任務に対応できる汎用巡洋艦とするために、様々な機能を要求され単価が高くなってしまった。それゆえに建造された廉価版が『白根』型である。

主に空母の護衛や船団護衛等に従事している。

 

 

 

 

『水無瀬』型巡洋艦

竣工:C.E.50~C.E.58

同型艦:『赤間』『鵜戸』『橿原』『香椎』『鹿島』『香取』『白峯』『豊受』

 

全長 150m

全幅 26m

 

核融合炉搭載

 

兵装

127cmエネルギー収束火線連装砲1基2門

55mm機関砲6門(CIWS)(2門は艦底部)

VLS(16セル)

SSM発射筒連装2基

多用途機『瑞雲』1機

 

宇宙情勢の悪化が表面化していたC.E.50に竣工した巡洋艦。

後の『白根』、『妙高』型に受け継がれる武装を先駆けて採用した。この艦がこの後の日本の巡洋艦の基礎を作ったといわれる。

エイプリルフール・クライシス以後全艦核融合炉に機関を換装した。

C.E.71の時点で『香椎』、『鹿島』は練習艦に指定されて若者達を育て上げている。

 

 

 

 

駆逐艦

 

 

『吹雪』型駆逐艦

竣工:C.E.64~67

同型艦:『白雪』『初雪』『深雪』『叢雲』『東雲』『薄雲』『白雲』『磯波』『浦波』『綾波』『敷波』他多数

 

全長 130m

全幅 14m

 

核融合炉搭載

 

兵装

20cmエネルギー収束火線連装砲2基4門

40mm機関砲6門(CIWS)(2門は艦底部)

VLS(16セル)

 

昨今のL5事情が不安定になりつつあることを受けて、船団護衛や哨戒任務への登用を想定して大量建造された。

主目的が小型艦船やMAの迎撃なので、防空性能、特に部隊防空性能は高い。

CIWSを艦底にも配備している為に部隊連携によってはより高い成果を得ることができる。

 

 

 

『沢霧』型駆逐艦

竣工:C.E.56~62

同型艦:『山霧』『朝霧』『夕霧』他多数

 

全長 128.5m

全幅 13.8m

 

核融合炉搭載

 

20cmエネルギー収束火線連装砲1基2門

40mm機関砲4門(CIWS)(2門は艦底部)

VLS(16セル)

 

後の『吹雪』型の原型となった駆逐艦。

エイプリルフール・クライシス以後全艦核融合炉に機関を換装した。

C.E.71の時点で『山霧』『朝霧』は練習艦に指定されて若者達を育て上げている。

 

 

 

 

その他

 

 

『アークエンジェル』級強襲機動特装艦

竣工:C.E.71 1月25日

同型艦:『ドミニオン』

 

全長 422.5m

 

マキシマオーバードライブ搭載

 

兵装

71式速射光線砲「プラズマメーサーキャノン」2門

245cmエネルギー収束火線連装砲2基4門

45口径41cm電磁単装砲8基8門

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」16門(CIWS)

両弦VLS(16セル)

艦尾大型ミサイル発射2連装6基

 

 日本にクルーが亡命したことを受け、日本軍仕様に科学者変態達に魔改造された哀れな大天使。全体の装甲は当初ダイヤモンドコーティングされる予定であったが、全面に処理を施すことは流石に予算が許さなかった。そのためラミネート装甲の欠損部を補修後、装甲全体に新開発のレーザー蒸散塗装を全体に施した。これにより以前よりもやや灰色がかった色調となった。

まず、その機関をこれまでのレーザー核融合炉からマキシマオーバードライブに換装し、長門、陸奥に次ぐ快速性能を得た。当初からマキシマを搭載する前提として設計されていたわけでもないために機関部そのものに大規模な改造を実施。その結果、以前よりも機関部が巨大化している。これはただでさえ巨大化した機関部に新たに装甲を装備したためである。

艦首ローエングリン砲は環境への影響や、周囲の艦に及ぼす影響、軌道上での戦闘では放射性物質をばら撒く可能性があるとして撤廃された。その代わりとして採用されたのが71式速射光線砲、通称「プラズマメーサーキャノン」である。この砲はマキシマオーバードライブが生み出す莫大なエネルギーを用いた大出力砲で、その破壊力そのものはローエングリンに劣るものの、その速射性能はかつてアークエンジェルに副砲として搭載されていたバリアントをも上回るほどである。反面、構造上収納部の艦首は脆い構造になるが、その部分のみはダイヤモンドコーティングを施しているために対ビーム防御は問題ない。

主砲の225cm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」は長門型戦艦にも採用されている245cmエネルギー収束火線連装砲に換装されたが、これまでのような兵装格納能力は失った。しかし、宇宙軍に配属された以上主戦場は宇宙であると考えられたため、あまりデメリットはない。寧ろ、格納式からより簡略的な固定式に変えたために整備は楽になっている。

副砲のバリアントは射角が艦の側面に取れないつくりをしているために撤去され、代わりに長門型戦艦への搭載で実績を挙げている45口径41cm電磁単装砲を砲廓式に搭載し、副砲としている。砲廓は上下左右に射角が取れるように設置されている。

主砲、副砲に長門型戦艦の装備を流用したのは予算の壁があったためと言われている。当初は艦主砲もローエングリンを残す予定であったが、どうしても艦首にプラズマメーサーキャノンが積みたかった技術陣がこれに反発。他の武装で節約をすることで設置を承諾させたという裏話がある。

因みに、この時没にされた案は主砲に開発中の次世代砲、仮称『メガバスター』を設置、副砲に同じく開発中の試作超電磁砲『デキサス砲』、CIWSに省電力メーサーバルカン砲等、夢とロマンあふれるものだったらしい。

艦橋後方ミサイル発射機は撤去され、艦の両弦のこれまでCIWSが設置されていた部分に移された。これは艦橋付近への被弾で搭載しているミサイルが誘爆し、指揮系統を乱すことが考えられたためである。これまで艦橋後方ミサイル発射機があったところには入れ替わりにイーゲルシュテルンが装備されている。

両弦VLS(16セル)と艦尾大型ミサイル発射2連装6基は共に日本軍規格のミサイルを運用できるように改造がなされている。

 

 因みに、この艦を見せられた元クルーは顔を引きつらせていたらしい。特に元艦長の女性士官は立ちくらみを起こし、その場に座り込んでしまうほどのショックを受けたそうだ。




因みに仮称第一号艦のスペックは既にほぼ決定しています。詳しくは仮称第一号艦が拙作の第二部に登場したときに解説する予定です。

…………自分で考えといてなんですが、正直言って仮称第一号艦は沈める方法が思いつかないレベルのチート戦艦です。
流石夕呼先生&特撮オールスターズ……自重したほうがいいかもしれませんね

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。