機動戦士ガンダムSEED ZIPANGU   作:後藤陸将

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大日本帝国国産MS

 

T(Tactical)S(Space)F(Fighter)

――――戦術空間戦闘機シリーズ

 

形式番号 TSF-Type1

正式名称 一式戦術空間戦闘機『撃震』

配備年数 C.E.70

設計   大日本帝国防衛省特殊技術研究開発本部

機体全高 17.1m

使用武装 70式突撃砲

     71式支援突撃砲

     70式近接戦闘長刀

     70式片手盾

     71式ビーム砲

     71式ビームサーベル

 

 

備考:Muv-Luvシリーズに登場する77式戦術歩行戦闘機『撃震』そのもの。

   ただし、脹脛の部分にスラスターを内蔵しているほか、甲型は跳躍ユニットの形が異なっている。(飛行機を思わせる形状ではなく、扁平な形状)

   近接戦闘用短刀を収納していたナイフシースにはビームサーベルが格納されている。

 

ザフトのMSの脅威を目の当たりにした防衛省が特殊技術研究開発局に製作を命令した初の純国産MS。

設計は香月博士率いるプロジェクトチームの手によって行われ、博士自身の手もフレームや操縦システム等多岐に及んだ。

電磁伸縮炭素帯や独自のインターフェイスを介した関節思考制御を根幹とする操縦方法、背部兵装担架ユニット、網膜投影システムなども彼女のアイデアである。

機体の機動制御は腰の噴射ユニットと脚部内臓スラスター、四肢のAMBAC制御で行うことで、シグー並の機動力を得た。

また、背部の可動兵装担架ユニットは多彩な兵装の搭載を可能にしただけではなく、その広い可動域を活かして背部兵装の自立機動を可能とした。

C.E.71 1月時点で宇宙軍への正式配備が始まった。

ザフトのシグーと互角以上に戦える性能を誇る。

宇宙軍使用の甲型、陸軍使用の乙型が存在する。

 

 

 

 

形式番号 XFJ-Type1E

正式名称 試製一式戦術空間戦闘機改『瑞鶴』

配備年数 C.E.71

設計   大日本帝国宇宙軍技術廠 陸軍技術廠

機体全高 17.9m

使用武装 70式突撃砲

     71式支援突撃砲

     70式近接戦闘長刀

     70式片手盾

     71式ビーム砲

     71式ビームサーベル

     71式電磁投射砲

     71式複合砲

 

備考:Muv-Luvシリーズに登場する82式戦術歩行戦闘機『瑞鶴』そのもの。

   ただし、『撃震』同様に脹脛の部分にスラスターを内蔵しているほか、跳躍ユニットの形が異なっている。(飛行機を思わせる形状ではなく、扁平な形状)

 

 

大西洋連邦が開発に着手した新型MSへの脅威をうけて製作が決定した『撃震』の能力向上改修型MS。

大西洋連邦が建造を開始した新型MSの性能は軍上層部に衝撃を与えた。例え製作中の機体が試作機であったとしても、それに対抗しうるMSが存在しない現状に危機感を覚えた防衛省は配備が開始されたばかりの『撃震』を凌駕する攻撃力、防御力を持った機体を求めた。

しかし、いくら地球上2位のGDPを誇る大日本帝国であっても独力で『撃震』の配備と同時に別機種のMSの生産を続けることは予算が許さなかった。

そのため技術廠は『撃震』をベースにした改修機の開発を決定したのだ。

ヘリオポリスで製造された本機は、OSの技術供与の対価としてもたらされたPS装甲とビーム兵器を採用している。

噴射ユニットの改良、各種電子装備の強化、装甲の形状の改良なども行われたことでG兵器に相当する高性能化は成功したが、電力を消費するビーム兵器やPS装甲の採用で稼働時間は低下している。

加えて『撃震』との部品の互換性は計画していたほどではなく、整備性もお世辞にもいいとはいえない。

ヘリオポリスで製造された機体も含めて計4機が製造された。

 

 

 

 

形式番号 TSF-Type1E

正式名称 一式戦術空間戦闘機改『瑞鶴』

配備年数 C.E.71

設計   大日本帝国宇宙軍技術廠 陸軍技術廠

機体全高 17.9m

使用武装 70式突撃砲

     71式支援突撃砲

     70式近接戦闘長刀

     70式片手盾

     71式ビーム砲

     71式ビームサーベル

     71式電磁投射砲

     71式複合砲

 

備考:X1Eとの外見上の差異はない。ただし、乙型の噴射ユニットの形は甲型と異なる。

 

 

TSF-X1Eの量産仕様機。

X1Eで問題視されたエネルギー問題のためにPS装甲がオミットされている。

噴射ユニットの改良、各種電子装備の強化、装甲の形状の改良などが行われたことで高性能化は成功したが、『撃震』との部品の互換性は計画していたほどではなく、生産性はお世辞にもいいとはいえない。

本機はゲイツをも凌駕する性能を誇り、近接戦ではソードカラミティと戦えるほどであったとされる。

『撃震』同様に甲型、乙型が存在する。

 

 

 

 

形式番号 TSF-Type1S

正式名称 一式戦術空間戦闘機『撃震』S型

配備年数 C.E.71

設計   三友重工業 サーグ社

機体全高 17.7m

使用武装 70式突撃砲

     71式支援突撃砲

     70式近接戦闘長刀

     70式片手盾

     71式ビーム砲

     71式ビームサーベル

 

備考:外見は頭部とナイフシースのみMuv-Luvシリーズに登場するMig-21 バラライカで、その他は撃震と同じ

   

 

スカンジナビア王国が採用する撃震の改修機。撃震と異なり寒冷地での戦闘を前提としているため、駆動系統の部品がオリジナルとは大幅に異なっている。

オリジナルの撃震と違い間接思考制御システムは組み込まれていない分ソフト面の性能は劣るが、コクピットブロックや駆動部には特殊セラミック製耐熱タイルを装備し、対ビーム防御はオリジナルを凌ぐ性能を持つ。これは連合、ザフトの主力MSの搭載兵器は今後ビーム兵器が中心になると睨んだためである。しかし、その反面、若干高価になり、装甲の増加で機動力も低下している。

また、頭部センサーユニットはサーグ社の技術提供によって小型化に成功している。ただし小型化している分、センサーの増設等を含む頭部の改修の余地も小さくなってしまっている。

 

 

 

 

形式番号 XFJ-Type2

正式名称 試製二式戦術空間戦闘機『白鷺』

配備年数 C.E.71

設計   大日本帝国防衛省特殊技術研究開発本部

機体全高 19.5m

使用武装 71式突撃砲

     71式支援突撃砲

     70式近接戦闘長刀

     70式片手盾

     71式ビーム砲

     71式ビームサーベル

     71式複合砲

     71式高周波振動短刀

 

備考:外見はMuv-Luvシリーズに登場するSu-27『ジュラーブリク』

   ただし、脹脛の部分にスラスターを内蔵しているほか、甲型は跳躍ユニットの形が異なっている。(飛行機を思わせる形状ではなく、扁平な形状)

   撃震とは異なり、ナイフシースは存在しない。

 

 

防衛省が特殊技術研究開発局に製作を命令した純国産MSの第二世代機の試作機。

設計は撃震と同じく香月博士率いるプロジェクトチームの手によって行われた。

各国のMSにビーム兵器が次々と採用されている現状やザフトと交戦したパイロット達の意見を踏まえ、撃震にあった防御重視のコンセプトを撤廃しているために装甲は撃震のものと比べて軽くなっている。

ビーム兵器が相手では撃震並に分厚い装甲を纏っていても焼け石に水といった状況であったため、「防御力よりも回避性能を優先する方がパイロットの生存率の向上につながる」というコンセプトの元、機動性と運動性を突き詰めた設計となっている。

また、敵のエースパイロットや高性能機との交戦では接近戦の機会が非常に多かったことを受けて撃震に比べて近接戦闘能力を大幅に向上させた。

装甲を削った分装甲の質を高めるために全面にフェイズシフト装甲を採用している。

これらの近接戦闘を主眼に入れた設計や各種武装について助言したのはブルーフラッグにも参加した白銀武少尉だと言われている。

両前腕部には71式高周波振動短刀を内蔵(71式ビームサーベルに換装することも可能)し、膝部前面、肩部装甲ブロック、爪先には特徴的なブレードエッジが搭載されている。

ただ、格闘性能を高めるべく多くの武装や継戦能力を高めるべく特殊な機構、そして大型バッテリーを搭載した本機は多少大型化してしまったことが欠点といえる。

C.E.71 9月時点で宇宙軍への正式配備が始まった。

エースパイロットが搭乗すれば核エンジン搭載型MSとも互角に戦える基本性能を誇る。

 

 

 形式番号 XFJ―Type4

 正式名称 試製四式戦術空間戦闘機『???』

 配備年数 C.E.71

 設計   大日本帝国防衛省特殊技術研究開発本部

 機体全高 不明

 使用武装 不明

 

 安土攻防戦にて白鷺を凌駕する性能を見せつけたザフトの新型MS、ジャスティスとフリーダムの存在は日本の軍部にとって大きな脅威として移った。

 来るべき反攻作戦においてこの2機に対抗できる機体が無ければ甚大な損害が発生することを危惧した軍部は、この2機の性能を上回る機体の開発を行うこととなった。(この開発の提言にはフリーダム、ジャスティスの両機を核エネルギー搭載型MSであると見破った香月博士が深く関わっているという噂もある)

 特殊技術研究開発本部が総力をあげて開発を進めていたが、反攻作戦の予定が3カ国会談で決まったこともあり、開発が中盤に差し掛かった頃にロールアウトまでの期限が設けられてしまった。

 後付で期限を設定されたため、現状の開発計画では作戦開始までに要求された中隊規模の戦力を揃えることは困難であることは明白だった。この時開発主任も兼任していた香月博士はこのことに一時は激怒し、防衛省に駆け込みかねない勢いであったが、とあるエースパイロットの助言を得て、発想を転換することでこの問題を解決した。

 曰く、『小隊規模の核エネルギー搭載型MSを単機で撃墜できるMSを作ればいいんじゃない』とのことである。元々無理を言っていることは防衛省側も理解していたので、無理を通して戦力が揃わないよりは彼女の提言を受け入れるべきと考え、これを了承した。

 つまりは、予算度外視で『がかんがえたさいきょうのきたい』を開発する許可が与えられたということと同義である。もちろん、特殊技術研究開発本部(よこはま)科学者(へんたい)たちが身震いしないわけが無い。彼らは自重と睡眠時間と理性をなくしたまま開発に没頭したという。一部の科学者はこの夢のような開発プランを実現させた香月博士を女神として慕っていたそうな。

 詳細は現在不明。

 

 

形式番号 TSA-Type6A

正式名称 六式戦術空間攻撃機『海神』

配備年数 C.E.71

設計   三友重工業

機体全長 25.0m(可変)

使用武装 AIDS発射ユニット

     魚雷発射ユニット

     71式高周波振動短刀

     フォノンメーザー砲

     36mmチェーンガン

 

備考:Muv-Luvシリーズに登場する81式戦術歩行攻撃機『海神』そのもの。

 

大日本帝国海軍が運用する水陸両用MS。ザフトの水中用MSの存在を受けて海軍はこれらに対抗するためのMSの開発を開始した。しかし、開発開始時は日本の対潜哨戒網への自信から、上層部は「水中用MSなど開発せずとも対潜ミサイルでことが足りる」「ザフトの水中用MSの行動半径など知れている。その行動半径に我が国の領海が入る前に母艦を沈めることこそが最優先である」などと言った意見が多々あり、当時宇宙用、地上用のMSの開発にも多額の予算がかけられていたこともあり、この計画は歓迎されなかった。

そこで海軍は揚陸作戦において上陸地点を強襲し、橋頭堡を確保するという役割を兼ねた水陸両用MSの開発というコンセプトの元で再度開発計画を練り直した。

海中からの強襲揚陸を可能とするこのコンセプトは上層部の関心を引き、渋る大蔵省に対して海軍の幹部が粘りづよい交渉を続ける原動力となった。

目標地点までは海中をテールユニットを接続して移動する。これにより長距離の移動が可能となった。尚、海中で対潜魚雷による攻撃を受けた際にはこのテールユニットをデコイとして切り離すことが可能。

 

 

 

 

 

形式番号 P-70A

正式名称 七○式偵察機『銀蜻蜓』

設計   富士山重工業

機体全長 16.0m

使用武装 30ミリ機関砲2門装備(70式ビーム機関砲『ニードル』に換装可能)

     胴体下部のウェポンベイには多彩な武装を格納できる。

 

外見は『ウルトラマンダイナ』の『コネリー07』

 

大日本帝国海軍、空軍、陸軍の3軍で採用されている汎用機。

投入される任務は偵察、捜索救難、対潜哨戒等と多岐に亘る。3軍ともに原型は同じで、陸軍のものは濃緑、海軍機はグレー、空軍機が白を基調としたペイントをしている以外には差異はない。

 

現場では何故か『銀蜻蜓』の名称は使われず、『07(ゼロセブン)』の愛称で親しまれている。

 

 

 

 

形式番号 A-67

正式名称 六七式対艦攻撃機『風巻』

設計   富士山重工業

機体全長 19.0m

使用武装 固定武装は20mm機関砲で、胴体に対艦ミサイルASM-7を最大2発搭載可能。

 

外見はウルトラマンティガに登場する月面基地ガロワの飛行艇

 

宇宙軍が採用している哨戒機であるPA-68『彩雲』の原型になった対艦攻撃機。装甲も厚く防御力、航続力、搭載能力は連合のメビウスを凌駕する。だが、その分メビウスと比べて機体は大型であり、運動性能も劣る。

派生機であるPA-68はその大型な機体を生かして多くの観測機器を搭載しているが、観測機器が嵩むために固定武装である機関砲が撤去されている。

 

 

形式番号 AF-68A

正式名称 六八式戦闘機『橘花』

設計   防衛省特殊技術研究開発本部

機体全長 14.0m

使用武装 30ミリ機関砲2門装備(70式ビーム機関砲『ニードル』に換装可能)

     胴体下部のウェポンベイにはAAM又はASMを最大2発搭載可能な他、ポッド式機関砲など様々な装備を搭載できる。

 

外見は『ウルトラマンティガ』の『ガッツウィング1号』

三友重工業の十二試艦上戦闘機のコンセプトをベースに、防衛省特殊技術研究開発本部の誇る航空工学のエキスパート集団、樫村班が様々な技術的な壁を乗り越えて完成させた可変機構付き傑作汎用機で各種バリエーションが存在する。

 

海空軍共通採用で可変機能、VSTOL機能を有する単座戦闘機として活躍している。

複座型のAF-68B『橘花』乙型が存在する。(他の派生機にも同様に複座型が存在する)

 

各種偵察、観測機材を搭載可能で偵察から戦闘、攻撃任務までそつなくこなす。

 

推力偏向ノズルと高出力エンジンを可変機構を備えた主翼内部に内蔵することによって攻撃ヘリのような機動が可能な垂直離着陸形態、燃費を抑えた巡航形態、高速戦闘に適した高速移動形態など様々な形態をとることが可能となっている。

 

また、その推力偏向ノズルと可変翼をコンピューターで精密に制御することで従来の戦闘機には不可能だった機動も可能になり、既存の航空機の運動性能大きく上回る性能を手にした。

だが、あくまで戦闘機のなかで突出した運動性能であり、小回りが利くディンを相手にすれば苦戦する。

 

 

形式番号 F-69BT

正式名称 六九式戦闘機『清風』

設計   富士山重工業 モルゲンレーテ

機体全長 14.4m

使用武装 20ミリ機関砲2門装備(71式ビームライフルに採用されているビーム砲に換装可能)

     胴体下部のウェポンベイにはAAM又はASMを最大2発搭載可能な他、ポッド式機関砲など様々な装備を搭載できる。

 

外見は『ウルトラマンティガ』の『ガッツウィング ブルートルネード』

 

大日本帝国が開発した傑作戦闘機であるAF-68Aをベースにオーブ国営軍需企業であるモルゲンレーテが富士山重工業と共同開発した戦闘機。オリジナルである『橘花』に比べてその速度性能は勝っており、高速飛行時の運動性能や加速性能も優れているが、反面で火力が貧弱なものとなっている。

また、空母を持たず、外国に部隊を展開することも想定していないため、開発予算削減と機体のエンジンの寿命を延命させるためにVTOL機能もオミットされている。

 

海から襲来する外敵を早期に撃墜するためにその行動半径の延長と一秒でも早く敵機を捕捉することが可能な超高速戦闘機という性能要求をされたモルゲンレーテ社は高騰する軍事費の影響から戦闘機を独自開発するだけの予算が与えられなかったために外国企業との共同開発という手段を提案した。

対艦攻撃能力では大西洋連邦のF-7Dに劣るが、その制空性能は開発当時並ぶものがなかったAF-68Aをベースに共同開発をすすめたという経緯がある。

本機は洋上迷彩を施されており、その速度性能からブルー・トルネードという愛称も付けられている。

 

 

 

 

形式番号 FA-70CD

正式名称 七○式戦闘攻撃機『ロードドラケン』

設計   三友重工業 サーグ

機体全長 15.2m

使用武装 3門の機首銃身の両端に30ミリ機関砲、中央に70式ビーム機関砲『ニードル』装備

     胴体下部のウェポンベイにはAAM又はASMを最大2発搭載可能な他、ポッド式機関砲など様々な装備を搭載できる。

     可変機能により両翼に装備した機関砲を正面に向けることも可能。

 

外見は『ウルトラマンティガ』の『ガッツウィング クリムゾンドラゴン』

 

大日本帝国が開発した傑作戦闘機であるAF-68Aをベースにスカンジナビア王国のサーグ社が三友重工業と共同開発した戦闘機。オリジナルである『橘花』に比べて高速戦闘時の運動性、最高速度、加速性能に劣るが、反面その豊富な火力は攻撃機としても転用可能なほど強力なものである。

原型機であるAF-68Aに比べて低速時の運動性能も勝っており、対地、対艦攻撃機としての活躍も期待される。

スカンジナビア王国の前進となった北欧諸国はは第三次世界大戦時が勃発する前から戦闘機は空軍基地などで一括に運用することは避けて各地に分散して運用してきた。

各地に作られたシェルターに戦闘機を配備し、敵からの攻撃を受ければ即座にシェルターから戦闘機を発進させて敵機を邀撃するというドクトリンをもつためである。

このドクトリンに従って、専用の滑走路のない各シェルターから迅速に戦闘機を発進させるためのVSTOL性能、そして小規模な整備設備しか持たないシェルターでも整備を可能にするために高い整備性を併せ持つ機体の開発を求められたサーグ社は独自開発を断念した。

当時連合で配備されていたF-7Dを超える性能で且つ軍からの要求仕様を満たす機体の開発にかかる費用を計算した結果、とても手が出せないものとなったためである。

結果、開発当時の最新鋭機である日本のAF-68Aをベースに機体の開発を進めることが決定し、当時モルゲンレーテとの共同開発で忙しかった富士山重工業と違って手が空いていた三友重工業をパートナーとした共同開発を決定する。

元々の機体の優秀な基本設計の賜物か、改造計画は順調で一年ほどで量産体制が構築されるほどの早さで開発が進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーラシア連合のMS

 

 

形式番号 CAT-MP1

正式名称 ハイペリオンMP(Mass Production)

配備年数 C.E.71

設計   アクタイオン・インダストリー社

機体全高 17.5m

使用武装 ビームナイフ「ロムテクニカRBWタイプ7001」

     ビームキャノン「フォルファントリー」

     RFW-99 ビームサブマシンガン「ザスタバ・スティグマト」

     GAU8M2 52mm機関砲ポッド

     モノフェーズ光波防御シールド「アルミューレ・リュミエール」

 

備考:外見と武装はほぼハイペリオンGだが、頭部のみゲルフィニートの意匠を汲んだデザイン

 

アクタイオン・インダストリー社が開発した量産型MS。試作機であったハイペリオンの量産仕様となっている。それに合わせて効果なアルミューレ・リュミエールの発振装置を削減し、空いたスペースに汎用の武装ラッチを取り付けた。これは自立起動させて攻撃に用いることが可能になっている。このシステムは日本のMSに影響を受けたためという話もある。これによってオリジナルのハイペリオンに比べて防御力は下がったが、電力消費は抑えられ活動時間は向上している。

OSは日本製のナチュラル対応OSを採用している。頭部がゲルフィニート風になっているのは以前試作したゲルフィニートのデータや部品をできる限り流用できるように設計されているため。


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