機動戦士ガンダムSEED ZIPANGU   作:後藤陸将

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休日なので執筆が進みました。


PHASE-57 守るべきものは

C.E.71 9月21日 大日本帝国 内閣府

 

 既に時刻は夜8時を回ったところだ。ここにいる閣僚は昨日から情報収集に奔走しており、疲労の色が顔に色濃く出ているものも少なくない。そして、会議室の扉が開かれて内閣総理大臣である澤井が入室する。それを見た閣僚達は背筋を伸ばし、会議に備えた。

目を配って出席者が皆そろっていることを確認した澤井は前置きをせずに早速本題に入ることにした。

「昨日、オーブ近海で発生した東アジアとオーブの武力衝突について我が国の対応を協議したい。早速だが辰村局長、これまでに得られた情報について報告してくれ」

「はい」

澤井からの指名を受けた情報局局長、辰村が起立し、手元のコンソールを操作して会議室の巨大スクリーンにオーブ周辺の地図を投影し、説明を開始した。

「オーブ軍に対する諜報活動の結果を報告します。……昨日、9月20日の現地時間17時48分、オーブ領ヤラファト島から西に50kmの排他的経済水域を航行中の東アジア共和国艦隊の駆逐艦『寧波』が突如爆発炎上しました。『寧波』は爆発から2分後に沈没。東アジア共和国海軍は『寧波』はオーブの潜水艦により撃沈されたと判断し、近海を通行する東アジア艦隊の警戒のためにオーブ領海に展開していたオーブ国防海軍第二護衛艦群に対して攻撃を開始しました」

閣僚らは神妙な面持ちだ。折角戦乱が終わったというのにまた新しい紛争が起ころうとしているとなれば、心中は穏やかではないだろう。そして辰村が一息ついたところで澤井が口を開いた。

「東アジア共和国の駆逐艦を撃沈したことをオーブ側は認めているのか?」

即座に辰村の左隣に着席していた外務大臣の千葉が答える。

「オーブでは昨日、ホムラ代表首長が攻撃を否定する声明を出しています。『侵略の否定を国是とする我が国は宣戦布告なき先制攻撃をするなど野蛮なことはしない。東アジア共和国による根拠の無い先制攻撃を我々は遺憾に思う』とのことです」

「よろしいでしょうか?」

千葉が意見を述べ終わったところで今度は吉岡が挙手した。澤井は手で吉岡に発言を促す。

「防衛省の調べでは、東アジアの駆逐艦の沈没にはオーブ製の魚雷が関与している可能性が高いとの調査結果が出ております」

その言葉に会議室は僅かにどよめいた。これまで戦火に関わらぬように独立独歩を貫いた彼の国が今になって東アジアに喧嘩を売ったということが信じられないようだ。だが、吉岡は冷静に話しを続けた。

「皆さんが疑念を持つことは分かります。しかし、オーブ製の魚雷が爆発したという事実が証明されているのです」

そう言うと吉岡は手元の資料を読み始めた。

「我が国が創設に深く関わった環太平洋地震、津波警戒ネットワークの一端として多数設置された地震計、音波計、検潮計といった各種計器のデータ――オーブ近海の公海上のものからオーブ領海のもののデータを分析した結果、『寧波』の沈没と同時に観測された爆発による衝撃や地震波、音波のパターンから分析された炸薬と爆薬の種類とその量を解析できました。そしてその爆薬量、炸薬量に相当する兵器を分析したところ、オーブ製の魚雷――59式長魚雷『梶木』しか該当するものはありませんでした」

「しかし、何故オーブが東アジアを攻撃する必要があるのでしょう?」

榊が疑念を口にする。他の閣僚も同じ意見を持っているようである。だが、吉岡はその考えに待ったをかける。

「榊大臣。オーブ製の魚雷が使用されていたからといってオーブによる攻撃を疑うのは早計です。確かにこのオーブ製の魚雷『梶木』はオーブ軍の潜水艦の武装としても採用されておりますが、この魚雷は世界各地に売り出されており、赤道連合や汎ムスリム会議でも採用されています。また、大戦勃発後は海賊や紛争中の武装勢力にも流通しており、一概にオーブが関与していると断定する証拠とはなりえません」

吉岡の分析に榊らも納得する。そしてその様子を見た辰村は再び説明をはじめた。

 

「現地時間17時50分、東アジア共和国艦隊は沈没した駆逐艦『寧波』の溺者救助をする数隻の駆逐艦を残してオーブ領海に向けて前進。同時に艦対艦ミサイルを発射しました。艦艇の数、艦艇一隻あたりの搭載ミサイル数で勝る東アジア艦隊のミサイルはオーブ国防海軍第二護衛艦群のミサイル迎撃網を突破し、同艦隊に少なくない損害を与えました。第二護衛艦群の護衛艦タケフツが弾薬庫の誘爆で轟沈、トヨフツが喫水線を破られその1時間後に沈没。その他3隻が被弾して小破とのことです。また、イージス艦ソコツツノヲが前部甲板に被弾し、速射砲を損傷し中破しているようです」

「そこそこに被害が出ているようだな……東アジア共和国艦隊の損害は?」

澤井の問いかけに辰村が手元の書類を見て答える。

「……東アジア艦隊の艦対艦ミサイル攻撃を凌いだオーブ第二護衛艦群は反撃に転じ、艦対艦ミサイルにて東アジア艦隊の駆逐艦3隻と巡洋艦1隻を撃沈、駆逐艦2隻と巡洋艦1隻を撃破しました。しかし、その後東アジア艦隊の航空母艦『幽州』から発艦した攻撃機が攻撃を開始し、この空襲で更に護衛艦2隻が大破しております。国防空軍の戦闘機、清風が現場海域に緊急発進し敵艦上機部隊を撃滅することには成功しましたが、空対空ミサイルによって清風も2機が撃墜されたようです」

そこで辰村は手元の書類を捲る。

「戦闘開始から1時間後、東アジア艦隊は上空を戦闘機で護衛しながら西方に転舵して離脱しました。現在はヤラファト島から西に150km先の海上を西進中です。少なからざる損害を受けている上、艦載機が消耗してオーブ空軍の対艦攻撃を許すことを警戒してオーブ近海から離脱した可能性が高いと東アジア艦隊と東アジア海軍司令部の交信から分析しております。また、現地の諜報員からの連絡でカーペンタリア侵攻の後詰めと分析されていたセイロン島に停泊中の主力艦隊が出港し、オーブ方面に向かっているとの報告もあがっております」

 

 澤井はここまでの報告を聞くと、辰村に着席を促した。

「この短時間でよくここまでの情報を集めてくれた。辰村局長、ご苦労だった。……それで、吉岡大臣。率直に聞こう。もしもオーブと東アジアが開戦した場合、オーブは守る切れるのか?」

澤井に訪ねられた吉岡は答えた。

「はっきり言いまして、オーブに勝算はありません。防戦に徹すれば負けはないかもしれませんが、東アジアはそれを許さないでしょう。我が国と同様に自国内で資源を調達できない島国であるオーブは通商破壊に弱い国です。防衛省の分析では、そもそもの資源の備蓄にも少ないということも分かっていますし、通商破壊を続けられればオーブは1ヶ月持たずに干上がります」

吉岡はスクリーンに東アジア共和国の予想されるオーブ侵攻部隊の戦力とオーブ全軍の戦力の比較図を投影する。

「通商破壊を阻止するためにオーブ海軍は東アジア共和国海軍の潜水艦や巡洋艦を撃退すべく出撃するしかないでしょう。ですが、数に圧倒的に劣るオーブ海軍が勝利する可能性は窮めて低いです。オーブ海軍は戦闘開始から数日以内で無力化されます。そうなれば東アジアは揚陸作戦を決行する可能性は高いです。空軍と陸軍、本土防衛軍が必死に抵抗するとは考えられますが、物量を前に空軍も一日で滑走路やハンガー等を破壊されて無力化されると思われます。陸軍も津波のようにおそいかかるあの軍勢を前にどこまで戦えるか……それに、最悪東アジアには核という奥の手があります」

「ですが、吉岡大臣。確かオーブはMSを実用化して既に配備を始めているはず。それがあればある程度は奮戦できるのでは?」

奈原官房長官が問いかけるが、吉岡は首を横に振った。

「配備が始まってからまだ日が浅く、運用側は十分な性能を発揮できるとは考えにくいです。また、MSそのものの性能も大西洋連邦のストライクダガーより上といった程度という報告を受けています」

 

 オーブは負ける。その現実を会議の出席者たちは理解する。だが、そこで話は終わらない。それを受けて日本は如何に振舞うか、それを協議するために彼らはここにいるのである。

「……千葉大臣、東アジアはまだ正式に最後通牒をオーブに突きつけていないと聞いているが」

澤井は千葉に視線を向ける。そして視線を向けられた千葉が澤井に答える。

「はい。未だに正式な宣戦布告は成されてはおりません。今朝オーブの前代表首長のウズミ氏が在オーブ東アジア大使の華大使と会談を行ったという情報が入っておりますが、その会談の中身についてはまだ情報が入っておりません」

澤井は腕を組み、険しい表情を浮かべながら呟いた。

「……開戦は避けられないだろう。仮に最初の雷撃の犯人が東アジアかオーブのどちらかであれば開戦を避ける理由が無い。それに両国の指導者は開戦を避けるだけの大幅な譲歩を相手にすることは絶対に許さないからな。雷撃の犯人が両者とは関係の無い第三者であったとしても、それを捕まえなければ証明は不可能だ。現場海域から既に離脱してる可能性も高い」

 

 険しい表情を浮かべる澤井に奈原が進言する。

「総理、開戦となればオーブの全土が戦火に焼かれる公算が大きいです。オーブにいる邦人は少なくありませんから、彼らを収容する船団を至急組むべきです。開戦までどれだけの時間があるか分かりません」

その意見に千葉も賛意を示す。

「自分も同じ考えです。開戦となれば在留邦人が東アジアの兵の犠牲になる可能性が高いです。オーブの人口の過半が日系人ですから、東アジアの兵はオーブ人と邦人の区別を付けられるとは思えません」

その意見を聞いた澤井は表情を崩さないまま口を開く。

「……外務大臣と官房長官の懸念も最もだと思う。だが、開戦がいつになるかも分からない、いつ戦地になるやもしれないところに客船や貨物船を向かわせることは危険だと考える」

そこまで言うと、澤井は今度は吉岡に向き直った。

「……そこでなんだが、吉岡大臣。海軍の艦隊を至急派遣できないか。民間船を向かわせるには危険な場所であるし、もしも東アジアの駆逐艦を雷撃したのが第三者であったならば、我が国の船団が攻撃される可能性も否めない」

唐突に質問された吉岡はしばし黙考し、千葉に視線をやった。

「現在オーブにいる在留邦人は如何ほどですかな?その数如何によっては船団の規模も変わりますので護衛の数も考え直す必要があります」

「およそ、2万4千人です」

吉岡は腕を組んで暫し考えると口を開いた。

「……民間から船を徴用してもかなりの大船団となりますな。護衛には海軍の第七艦隊を当てます。時間がありませんから、今回2万4千人を収容する船団に必要な物資は全て軍の方から提供します」

戦力配置を考えた場合に邦人救出のために派遣可能な限界の戦力であることを察していた澤井は彼の判断に口を挟むことはない。

「いつ戦端が開かれるか分からない以上はグズグズとしてはいられん。土橋大臣、船の手配を早急に行って欲しい」

「了解しました」

澤井は土橋国土交通大臣に客船の手配を命令する。土橋もそれを淡々と了解した。

 

「ですが、総理。仮にオーブが陥落しますとオーブの技術が東アジアに渡り、彼の国の軍事力を強化させられる可能性も高く、それは防衛省としての懸念材料となっております。オーブからの邦人脱出の時間をオーブ軍が稼げるかも疑問です。また、我が国はオーブと彼の国の建国時から深い関わりがありますから、国民感情もオーブへの救援に傾くものと思われますが――」

戦力派遣を承認した矢先、吉岡が澤井に進言する。澤井も吉岡の考えが読めていたため、前置きで用件を察した。

「義勇軍を出す、と言いたいのか?国民感情はそれを是とするだろうが、一体どれだけの戦力を出す?それに、どこから志願兵を集める予定か?こう言ってはなんだが、皇軍の大半はこの国を守るために軍に入ったものだろう。オーブのために命をかけられる者を部隊で運用ができる規模で集められるのか?」

澤井の疑問に吉岡は堂々と答えた。

「実は、既にその準備だけは進めておりました。昨日までL5に派遣されていたアークエンジェルを現在地球軌道に急行できるように手配しております。彼の船の船員は過半が大西洋連邦に所属していたころからの古参の乗組員でして、彼らは航海の途中でオーブに匿われて補給を受けたことがあります。彼らが戦場に向かっても元乗組員達が義憤にかられたという言い分が通るでしょう」

その理論でいくならば半数は正規兵ではないかということになるが、まぁ、名目上義勇軍として正規軍を他国間の紛争に援軍として送るということは第三次世界大戦前から既に慣例化していたということもある。東アジアも同じようなことを幾度もしている以上は強く抗議できないことは吉岡も承知していた。

因みにそのアークエンジェルだが、現在安土にいる。マキシマオーバードライブの恩恵でこれまでの宇宙船とは比べ物にならない快速を得たアークエンジェルは防衛省にオーブ侵攻の一方が入った直後に吉岡の命令で安土に急行させられており、小破した艦艇を突貫作業で修理していた。

艦載機も整備員が入れ替わり立ち代り整備をしている。他の艦隊の損傷が酷い船も機体後回しにして現在安土の技術者はアークエンジェルの修理に全力を注いでいた。

 

「敵軍の数を考えれば、義勇軍として許される規模の戦力を現地に送ったとしてもかなりの損害が出ることは明白です。だったらいっそのこと人外……ではなく、精鋭を送ったほうが戦力になると考えたのですが、いかがでしょうか?」

澤井は考え込む。確かに、安全に邦人が脱出できる時間がオーブ軍に稼げるのかは分からない。邦人の安全に多少の戦力を割く意義は大きいと澤井は判断した。

「よし……分かった。吉岡大臣は義勇軍の編成にも取り掛かってくれ。オーブのウズミ氏が他国からの介入を認めてくれればいいのだが……千葉大臣、早速折衝に入ってほしい。我が国の邦人脱出の安全にも関わる。できる限り粘って欲しい。辰村局長は引き続き東アジアの動向と雷撃の犯人の追及に力を入れてくれ。時間が無いが、全力で臨んで欲しい。それでは会議を修了とする」

会議が終わると閣僚は足早に会議室を後にする。プラント戦が終局してまたもう一局困難な局面を彼らは迎えたが、彼らは妥協せず、全力で国難に挑み続ける。全ては国民と陛下のために。

 

 

 

C.E.71 9月22日

 

オーブ連合首長国 ヤラファス島 内閣府官邸

 

 

 会議の出席者は皆どんよりとした空気を纏っていた。昨日の在オーブ東アジア共和国大使との話し合いは平行線に終わった。東アジア共和国側はオーブの先制攻撃が今回の武力衝突の結果であるという意見を曲げず、それを否定するオーブ側と意見が真っ向から食い違う結果となった。

だが、かといって交渉を投げ出すわけにはいかない。開戦すればオーブには亡国の道しか残っていないことが分かっているオーブ側は粘りに粘った。そして、事態を解決する特使を派遣することを華大使に納得させたのである。

オーブ側の本音を言えば、何とか時間稼ぎに成功したというところだ。外交交渉が長引けばそれだけ侵攻に向けた準備を整えることができるのだから。だが、所詮は時間稼ぎでしかない。滅びの運命をほんの少しだけ先送りしたにすぎないのである。

そんなどんよりとした会議室でウズミが口を開いた。

 

「避けられるものでしたら避けたいものでしたが、こうなった以上は矛を手にする以外に道はないでしょう」

出席者達は沈黙をもって賛意を表す。そしてこのどんよりとした空気の中で会議が締めくくられようとしたその時だった。会議室に息を切らした中年の男が駆け込んできた。

「ウナト!!今は会議中である!!」

駆け込んできた生え際が逃避している男――ウナト・ロマ・セイランにウズミは叱責する。しかし、ウナトはそんなことを意にも介さずにホムラの隣に向かい、一枚の紙を手渡した。その内容にホムラは喜色を浮かべる。何事かと目を向けてくる会議の出席者に向けてホムラは口を開く。

「先ほど、在オーブ大日本帝国大使館の有村大使が外務省を訪問し、その際に東アジア共和国との開戦時に義勇兵を送る用意があると仰ったそうです」

その知らせを聞いた出席者達は喜色を浮かべる。武力衝突後初めての嬉しい知らせであった。だが、浮かれる閣僚に対しウズミが静かに言い放った。

「我が国は大日本帝国の義勇軍の受け入れを拒否する」

その一言で場は静まりかえった。そして、この場に最後に入ってきたウナトが驚きを隠せない様子でウズミに問いかけた。

「な……何故ですか!?我が国に味方してくれると言っているのですよ!?無論、それなりの対価は必要になるでしょう、しかし」

だが、ウズミはウナトの主張を最後まで聞かずに一喝した。

「何を言っておるか!!他国の介入を許すというのか!!独立、中立を理念とする!!これが国是だ!!」

「しかし、代表。日本は義勇軍を出して我々を助ける姿勢をとっています。オーブの理念とは関係ないのでは」

「違う!!日本が今回軍を出したのがただの親切心だと思えるのか!?答えは否……日本は東アジアにオーブを、その技術力を奪われることを恐れておるのだ!!」

そしてウズミは言葉を失った閣僚に再度獅子を思わせる圧倒的な覇気を籠めた視線を配る。その覇気に抗えるような人物は残念なことにこの中にはいなかった。そもそもそんな傑物がいたならば名目上は権力を持たない男が権力者として振舞うことを善しとはしなかっただろう。

「日本が手出しするのは犬猿の仲である東アジアとの争いで東アジアを優位に立たせぬためのものにすぎぬ。日本の手を借りれば我々はその技術で、又は兵の血でその恩に報いねばならぬだろう。だが、我々オーブは『他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない』という理念の下、日本と東アジアの争いに介入することを避けるべく義勇軍の介入を拒否する。異存のあるものはおりませぬな」

 

 理念をごり押しした理屈だ。これは完全に間違っている。そんなことはこの場にいる誰もが――いや、ウズミ以外の誰もが理解していた。だが、それを表立って口にできるものがいない。それができるものはその揺ぎ無い政治姿勢と覇気で国民の厚い支持を受けていたウズミとかつて敵対し、国民の圧倒的な支持を得ていたウズミに政治的に敗れてこの場を去っていたのだから。

結局、オーブを破滅に導く元凶となったのは理念でもそれを狂信するコミュニケーション障害の老害でもなく、耳障りのいい理想を口にするカリスマある人間を支持し続けた国民だったのかもしれない。

絶望を感じながらウナトはそう思った。




狂人の考え方を書くのってすっごい疲れます。理屈に合っていないから説明しづらいことこの上ない。
独島は韓国の領土です~って説明やらされているようなものですよ。正直ウズミ書くのは苦痛です。

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