痛覚のない少年   作:START

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現在俺は病院にいる。医者によると骨折したそうだ。まあ痛覚が無いから痛くないんだけどね。痛くないから普通に歩いたら俺の事を知らない医者は顔を青くしていた。もちろんそのあと滅茶苦茶怒られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入院二日目。

 

折本と小町がお見舞いに来てくれた。また怒られた。理不尽だ。

 

小町と折本が帰った後、ある女性が俺の病室にきた。

 

「こんにちは、比企谷八幡さん。私があなたを轢いた車を持つ家の長女、雪ノ下陽乃です」

 

この人を見たとき、俺はある確信をした。

 

この人は仮面を付けている。しかも強化外骨格のような。

 

俺はこの時にある感情が芽生えた。

感情のない俺が抱いた感情は········

 

一言で言えば、イラッとした。

 

俺は一言、

 

「その仮面みたいな笑顔、見ててイラッとするんですよ」

 

この時、雪ノ下さんの表情は変わった。笑ってはいるが、目は笑っていない。俺を観察しているような目だった。

 

「へぇ。君、面白いね」

 

「面白い事をした記憶は無いんですが」

 

そう。俺は生まれてずっと面白いことなどやったことなんてない。ずっと親から暴力を受け、今も受けている。そして小中では同級生や上級生からの罵詈雑言を受け続けていた。面白いことなんてしている暇はないし、感情を無くした親はそんなことなんてできない。そんな俺をこの人は面白いと言っている。

 

「ううん。君は君が思っている以上に面白いんだよ」

 

「······」

 

「もう時間だからじゃあね」

 

雪ノ下さんはそう言って病室を出ていった。

·······嵐のような人だった。

 

でもひとつだけ分かったことがある。

 

俺とあの人は、どこか似ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪我が治って無事退院した俺は学校では見事にボッチになった。まあ折本が話しかけて来るからいいんだけど。

そして時は経って2年生になったある日。

 

 

 

俺は平塚先生に呼び出された。

 

「比企谷。私が授業で出した課題はなんだったかな」

 

「高校生活を振り返ってという課題でしたが」

 

平塚先生は額に青筋を浮かべている。

 

 

 

「それなのになんだこの作文は。君はテロリストなのか」

 

「俺の人生こんな感じですが?」

 

「なぜ人生レベルまで発展しているんだ。まあ、君の人生を見たら仕方ないかもしれないが」

 

平塚先生はそう言ってため息をついた。

 

「はぁ、仕方ない。ちょっと着いてきたまえ」

 

そう言って俺と平塚先生は職員室を出てある教室に着いた。

 

「雪ノ下入るぞー」

 

「平塚先生。入るときはノックしてください」

 

「ノックをしても君は返事をした試しがないじゃないか」

 

「その前に先生が入ってくるからです」

 

「そして、その灰のように無表情な男は?」

 

「彼は入部希望者だ。自己紹介を」

 

「比企谷八幡」

 

「私は雪ノ下雪乃よ」

 

「君には彼の更正をしてもらいたい」

 

「お断りします。この男の下卑たレイプ目を見ていると身の危険を感じます」

 

「ふむ。さしもの雪ノ下でも怖いものがあるのか」

 

そんな平塚先生の挑発に雪ノ下は、

 

「待ってください。その依頼、受けてあげましょう。あなたのレイプ目と性格、直してあげるわ。覚悟しなさい」

 

俺ってそんなにレイプ目なの?

 

「じゃあ、あとは頼んだぞ」

 

平塚先生は俺を残して出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




レイプ目の奴って目立ちますよね。少なくともボッチにはなれないと思う。
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