「··········」
気まずい
「座ったら?」
そう言われたので俺は近くの椅子に座る。
「クイズをしましょう」
「えっ」
「ここが何部か当ててみなさい」
「文芸部?」
「へぇ······その心は?」
「なんとなくだ」
正直どうでもいい。
「残念ながら外れよ」
「じゃあ何部だよ」
念のため聞いてみた。
「比企谷君。女子と会話したのはいつぶりかしら。家族はノーカウントよ」
最近の記憶を思い出してみる。あれは確か·······
「今朝だ」
「えっ⁉」
雪ノ下が驚愕した表情になり、手に持っている本を落とした。
「あなたみたいな強姦魔と話す女子がいたなんて」
「人を勝手に強姦魔にするな」
俺ってそんなに強姦魔に見えるの?
「こほん。とりあえず会話シュミレーションは完了よ」
「どこが会話シュミレーションなんだよ?」
「私くらいの美少女と会話したのだから誰とでも会話出来るようになったなったわ」
「ふーん」
「持つものが持たざるに慈悲をもってこれを与える。ホームレスには炊き出しを。発展途上国にはODAを。モテない男には女子との会話を。ようこそ奉仕部ヘ。歓迎するわ」
「あなたの性格とそのおぞましいレイプ目。矯正してあげるわ」
「別に変えてほしくもないんだが」
「あなたの状況は社会に出ても支障をきたすレベルよ」
「俺のことを知らない癖に、俺のことを語って貰いたく無いんだが」
「自分だけが辛い、何て考えているのであればただの甘え、ただの逃げよ」
「変わるのも現状への逃げなんじゃないか?」
「ッ········それじゃあ誰も変わらないし、誰も救われない!」
雪ノ下が言い終わった後、タイミングを図ったかのようにドアが開き、平塚先生が入ってきた。
「ですから先生、ノックを--」
「すまんすまん。それより雪ノ下、比企谷の更正にずいぶんとてこずっているようだな」
「本人が自分の問題に気づいていないだけです。すみませんが先生、この依頼は長い目で見てもらわないといけないようです」
「もとよりそのつもりだ。少し勝負をしよう」
「簡単な勝負だ。奉仕部に持ち込まれた依頼をどっちが多く解決し、どっちが人の役にたてるかの勝負だ。勝ったら負けた方になんでも命令できるとしよう」
「平塚先生。その勝負は賛同しかねます。負けたらこの男にどれだけ卑猥な命令をされるか考えたくもありません」
そんなことを言った後に俺は一言、
「負けるのが怖いの?」
その時、雪ノ下の目が勝負師のような目をした······気がした。
「いいでしょう。その勝負、受けてあげましょう」
明らかに墓穴を掘った。まあ仕方ないけど。
「勝負をするからにはこてんぱんにしてあげるわ」
めんどくせぇ
ほとんど会話。
ちなみに今日俺の誕生日。