俺は平塚先生に帰る許可をもらい、自転車を取りに行こうとしたら、
「遅い!」
折本が自転車置き場で顔を赤くして待っていた。
「ごめん、部活だったから」
「ふーん·······えっ⁉部活!」
「なんでそんなに驚くんだよ」
「どうしたの!まさか無理矢理······」
折本は俺が無理矢理部活に入部させられたと思っているらしい。
「大丈夫。自分の意思で入部したから」
「えっ、なーんだよかったぁ」
折本がものすごい安心した声でそんなことを言ってきた。
「比企谷気を付けなよ。あんたの体のことは知ってるけどあんたが何かされるのはいい気がしないし······」
「まあ大丈夫だ」
「比企谷と喋ってると、なんか人形と喋っている感じするんだけど」
そんな会話をしている内に折本の家に着いた。
「じゃあな折本」
「うん。じゃあね」
俺は折本が家に入った後に、自分の家に帰宅した。
家に帰り、今日の事を小町に話したら折本と同じように驚かれた。
次の日、
「よう」
「あら、ほんとに来たのね。もしかしてマゾなの?」
「俺はノーマルだ」
「その目で?」
俺の目ってそんなひどいの?
「意外ね」
「ん?」
「部活何て下らないとか言って逃げるかと思ったから」
「まあ、入っちまったもんは仕方ないし」
「そう」
そう言って雪乃は中断していた読書を開始する。
「······そう言えばさ、お前友達いんの?」
「そうね。どこからどこまでが友達かの定義してもらえる?」
「いないんだ」
雪ノ下が俺を睨んでくる。全く怖くない。
「で?人に好かれそうな容姿なのになんで一人なの?」
「私に近づいてくる男子は大抵好意を抱いていたわ」
「じゃあいいじゃん」
「小学校の頃、上履きを60回程隠されたことがあったわ。内50回は女子にやられたわ。そのお陰で、私は毎日リコーダーと上履きを持って帰るはめになったわ」
「大変そうだな」
「人は醜く、すぐ嫉妬するし蹴落とそうとする」
「だから変えるのよ。人ごと世界を」
すごい事を言ってきた。できたならほんとにすごい。でも·······
「できもしないくせにエラそーな事言うんじゃねえよ」
俺は否定した。今の雪ノ下じゃあそんなこと出来ない。
「今のお前じゃあできねえよ」
でも·····
「お前はもっとこの世界のことを知れ。お前は綺麗すぎる」
「えっ?」
雪ノ下は俺が言ったことを理解できずに時間だけが過ぎた。
「どうだった。比企谷は?」
部活が終わった後、平塚先生が訪ねてきた。
「彼は、私の目標を笑いませんでした。でも、彼と話しているとまるで人形としゃべっているようで、まるで······姉さんみたい」
「君もそう思うか」
「比企谷の名誉のために控えておくが、あいつは結構特殊でな。そのせいで子供のころからやつを取り巻く環境はひどかった····」
「?」
「まあとにかく彼を見ていればいずれ答えも見つかるだろう」
平塚先生はそう言い残してその場から去った。
折本の口調キツイ‼