ダンジョンにオーズがいるのは間違っているだろうか 作:ガンダム愛好家
「……………よく寝たな」
昨日の夜ベルをバカにした冒険者をぶっ飛ばした後、教会に戻って二人には明日説明すると言い、取り敢えず寝ることにした。
「しっかし変身出来るとはな」
俺はそう言いながらコアメダルを取り出す。
「これが本物になるなんて一体どうなってんだ? しかし、あんな大勢の前でオーズになっちまったな~」
そう、俺は大勢の前でオーズに変身してしまった、オーズは明らかにこの異世界でも異端だ。もしかしたら奪おうとするかもしれない、、それにヘスティア達にも迷惑をかけるかもしれない……………どうすれば。
そう悩んでいた時
「あ、あの~映司さん起きてますか?」
そう言いながらベルが扉を開けながら入ってきた
「あ、ああ起きてるぞ」
「そうですか!あ、神様が上に来るように言ってましたよ!」
そう言いながらベルは上に戻っていった
「…………はぁ~ヘスティアが呼んでるか~確実に昨日のことだろうな、どう説明するべきか……」
俺は説明について悩んでいたが………
「はぁ、取り敢えず上に行くか」
そうして俺は準備をして上に上がっていった
「よ、おはよう!」
「おはよう!映司君!」
ヘスティアは笑顔で返事をしてきたが気のせいかヘスティアの笑顔に威圧感を感じるのは…………気のせいか?
「お、おう!んじゃ飯にしようぜ」
そう言いながら俺達はテーブルに座り朝飯を食べた
「さて………と、映司君?昨日の事、説明はちゃんとしてくれるよね?」
ヘスティアから黒いオーラが溢れている!
「はい!喜んで説明させていただきます!」
俺は確信した、説明しないと殺られる!
「んじゃ、取り敢えずオーズについて説明しないとな」
映司説明中……………
「ふむ、わからないこともあるけど少しはわかったよ」
取り敢えず俺はオーズがどういう理由で作られたかと、オーズ力の大本が人の欲望であることや仮面ライダーが人間の平和を守る存在だということなどを説明した
「す、凄いです!まるで英雄見たいですね!」
ベルは笑顔でそう言ってくる
……………英雄、か
「違うよ、俺は英雄ではないよ」
「え?」
「俺は元々普通の人間なんだ、英雄なんかじゃないさ」
「で、でも仮面ライダーは平和を守る英雄なんでしょ!」
「俺は仮面ライダーを名乗ってみただけの素人だよ、今の俺にはライダーの資格はないさ」
俺はベルの頭を撫でながらそう言う
「…………ねえ、映司君」
「ん、なんだ?」
「これからはどうするんだい?」
「これから?」
「そうだ、君のそのマジックアイテム…………オーズだっけ?君はそれを使ってレベル3をを倒してしまった。」
「…………それが?」
「つまり冒険者でもない存在がレベル3を倒せるなんてそんなアイテム誰もが狙うに決まってるよ」
「それは…………確かに」
そうだ、素人の俺が戦闘のプロに勝ててしまった。つまりオーズを使えば力が手に入るんだ、狙わないわけがない!
「どうするか…………」
俺とヘスティアは腕を組んで悩んでいると
「あ、あのやっぱりファミリアに入ったほうがいいんじゃないんですか?」
ベルが唐突にそう言った
「ん?なんでだ?」
「い、いやファミリアに入ってるって言えばスキルとかで誤魔化せないかなー…………て」
「あ~店で俺がファミリアに入ってないのはバレてるしな~これならファミリアに入ってないなんて言わなきゃよかったよ」
俺は頭を抱えてると
「いや、でも……………いややっぱり」
ヘスティアはブツブツ呟きながら何か考えていた
「ん、どうしたヘスティア?ブツブツ考え事して」
「……………映司君 ファミリアに入ってくれないかな?」
「……………一応、理由を聞こうか」
「冒険者でもない存在がレベル3を倒すなんて神々からすれば最高のオモチャだ。だからファミリアに入ってくれればボクは全面的に君を庇えるんだ、ボクは君を神々のオモチャにはしたくないんだ!」
ヘスティアは俺の目を見て話す
…………………
「一つ、聞くぞ?」
「なんだい?」
「お前は………俺を裏切らないか?」
もしかしたら裏切るかもしれない、利用するかもしれない、ここはちゃんと確認しよう
「………大丈夫、ボクは 竈を司る女神ヘスティア 君を決して裏切らないと誓おう」
ヘスティアは真剣な顔でこちらを見る
「………わかった、ファミリアに入っろう」
俺はそう言って胸に手を当て頭を下げる
「映、映司君!」
「俺は竈を司る女神たるヘスティアとベルを守る為に仮面ライダーとなろう」
取り敢えず神話的にカッコつけて見た
「と、取り敢えずよろしくね、映司君!」
ヘスティアは手を伸ばす
「ああ、高橋映司 コンゴトモヨロシク」
こうして、俺の冒険者としての生活が始まる
ダンジョンにオーズがいるのは間違っているだろうか
序章 欲望の目覚め
これからも出来れば長文を目指します!