織田信奈の野望~戦国皇国軍~   作:疾風海軍陸戦隊

11 / 31
月島同盟

「お待たせしました。私がここの指揮官である大日本帝国陸軍大佐の桐ケ谷政宗です。」

 

と、政宗が敬礼をしてそう言うと、信奈たちが目を丸くする。それはそうだ、先ほどまでここの道案内をしていた小隊長格らしき少年がここの司令官だなんて誰もわからないだろう。 

 

「あ、あんたがここの大将だったの。桐ケ谷!?」

 

「ええ、驚きましたか。織田信奈殿」

 

そう言い政宗は不適の笑みでそう言いソファーに座る。すると山下少佐がコホンと咳をすると

 

「さて・・・・で、織田の姫様。話は桐ケ谷大佐からは聞きましたがもう一度確認する。本日は織田家当主自らどういった経緯でこちらに?」

 

「それは私を助けてくれた桐ケ谷率いる小隊の大将に直接礼が言いたくて来たのよ。でもまさかあんたが対象だったとはね・・・・・それと悪かったわね思いっきり蹴飛ばして・・・・」

 

と、信奈は気まずそうに顔を背ける。すると政宗は不適の笑みで

 

「いいえ、名前を間違えた俺にも悪いところがありました。だからこれでお相子ですよ」

 

「そう。それならいいわ。それと助けてくれてどうもありがとう」

 

「いいえ、当然のことをしたまでです」

 

と、信奈がそう言うと、長秀が

 

「少しよろしいでしょうか?」

 

「なんですかな。丹羽殿?」

 

「さっきまで気になっていたのですが表にあった鉄の車と言い空飛ぶものと言い・・・・あなた方は何者なのですか?」

 

と、少し警戒した顔でそう言う

 

「そう言えばあんた達、大日本帝国とか言ってたわよね?どこの国なの?あんたたちは日ノ本の人なの?」

 

信奈もそう訊く。すると俺と山下、そして北郷は互いの顔を見合わせ頷き、そして

 

「大日本帝国とは約400年ぐらい先の日ノ本の名です。それに私たちはその国の兵士ですよ」

 

と、俺がそう言うと長秀は

 

「400年て・・・・・あなたたちは一体何を言っているのですか!?」

 

「でたらめを言うな!!」

 

と、勝家がそう言うと北郷が

 

「その出鱈目と言える理由はちゃんとあるのですか?柴田殿?」

 

と、鋭い視線で、勝家を睨み、勝家は一瞬怯む。すると

 

「待ちなさい六、万千代。・・・・・・で、あなたたちが未来から来たって言う証拠は?」

 

「証拠なら、先ほど信奈殿が乗っていたトラックや基地についた時に見た飛行機なんかが証拠になるんじゃないですか?あなた方の国にああいうものを作れる国があると思いますか?」

 

そう言うと3人は黙ってしまう。あれ?そう言えばもう一人いたような気がしたのだが気のせいかな?すると長秀が

 

「確かにそう言われますと、先ほどの足軽みたいな人たちが持っていた種子島も見たことがありませんでしたし。あの動く鉄の車もたとえ南蛮でも作るのは無理かと・・・・」

 

「わかってくれましたかな?」

 

「確かにその通りね。あれははこの戦国の世に存在しないでしょうね。まだ少し納得できないけど信じるわ」

 

「ありがとうございます」

 

と、信奈はまだ半信半疑だったが何とか納得してくれた。勝家に関してはいまだに疑っていたが・・・・

 

「それで・・・・・未来にいるはずの桐ケ谷たちはなんでこの時代にきたの?」

 

と、信奈がそう言うと

 

「私たちも着たくて来たわけではありません。欧州派遣のため集合地点である港に向かう途中、大地震に巻き込まれ気が付いたらこの時代にいました」

 

「そう・・・・だからさっき漂流者て言ったのね」

 

と、信奈がそう言うと

 

「・・・・・・で、あんたたちはこれからどうするつもり?っというより私たちに仕える気はないかしら?というよりも仕えなさい!」

 

と、信奈がそう言うと

 

「残念ながら仕えるはできない俺たちは天皇・・・・姫巫女様に仕える皇軍です。そうやすやす鞍替えすることはできません。それがたとえ400年前でもです」

 

「へ~でもこの月島あたりは私の領地よ。もし私に仕えるのを拒否したらその時は不法侵入であなたたちを討伐しなければいけないわ。うちには優秀な将がいるんですもの」

 

と、信奈はいかにも挑発的に言う。恐らく攻め込むって言うのは半分冗談であろう。この言葉は俺たちを試す気だな。俺はふっと笑うと

 

「どうぞお好きなように攻めてきてください。ですがあなた方が兵を準備する前にあなたたちの住む尾張の国は火の海に包まれるでしょう」

 

「どういう意味ですか桐ケ谷殿」

 

と、長秀がそう言うと北郷や山下が代わりに答えた

 

「その通りの意味です。話軍の基地内では空を飛ぶの乗り物…飛行機があります。その中に上空から敵の軍事施設や街を攻撃する爆撃機っというものがあります。その爆撃機の速さはここから尾張の清州まで一刻(30分)もかからないでしょう」

 

「それに現在我が軍の飛行基地では米俵一俵分(60キロ)ぐらいの火薬を入れた鉄の箱・・・・・爆弾を一機に対し10個を搭載させた百式及び一式爆撃機7機をいつでも出撃させる準備をしています。この時代の街なら直ぐにでも壊滅的打撃を与えることができます。そのほかにこちらの鉄砲よりもはるかに高性能な鉄砲と戦車隊や射程1里(4キロ)以上の射程を持つ大砲も装備しています。もし攻め込めば我々は一切の容赦なくあなた方を滅ぼします」

 

たった一刻で馬で半日以上離れた清州を攻撃できると言って三人は冷や汗をかく。普段の三人なら笑って信じないところだが現に桐ケ谷たちの歩兵の力をを見た信奈はそれが嘘には聞こえなかった。すると桐ケ谷はふっと笑い

 

「信奈さん。俺たちはあんたの命令には聞かないが協力って言う形なら我が軍は力をお貸ししますよ」

 

「・・・・え?それってどういう意味?」

 

「つまり我が軍はあなたの傘下ではなく対等な客将・・・・・つまり同盟というのなら我が軍は力をお貸しします」

 

そう言い、山下が信奈に何かの書類を渡し信奈はその書類に目を通す。それにはこう書かれていた

 

 

同盟条件

 

一、織田軍は我が大日本帝国軍と同盟及び不可侵条約を結ぶこととする

 

一 織田軍は帝国軍の衣食住及び兵たち安全を保障する

 

一 我が皇国軍の武器及び兵の命令権限及び指揮権は織田ではなく我が大日本帝国陸軍大佐、桐ケ谷政宗とする

 

以下略

 

とそう書かれていた。信奈たちはそれを見る、政宗は自軍の武器が悪用されないようにこういう条件を出したのだ。そのほかは対等な条件で織田が不利になることは一切書かれていなかった。それとなぜ政宗は信奈と同盟を結ぶことになったのかというと、信奈が客室で待っている間、山下や西住らの士官と話し合った結果、秀吉となる人物が死んだため下手をすれば信奈もあの本能寺の変の前に死んでしまう可能性があったためそれを防ぐのと、この時代革新的な考えを持つ彼女ならこの国を良くすると考えたため仕官ではなく同盟っという形になったのだ。

 

「条件はこれだけです。で、どうですか?」

 

「いいわ。万千代もいいわね?」

 

「はい。条約内容も対等ですし70点です」

 

「では決まりですね」

 

と、桐ケ谷は手を差し出す。すると信奈は首をかしげて

 

「桐ケ谷何なの手を出して?」

 

「え?ああ、そう言えば戦国時代では珍しいか。これは握手といってこれからもよろしく頼むというか親交の証を示す一種の儀式だ。手を握ってくれ。」

 

「そうなの。それじゃあ、よろしくね桐ケ谷」

 

そう言い双方ががっちりと握手を交わしこうして大日本帝国と織田軍は同盟を組んだ。後にそれは『月島同盟』と呼ばれるのであった。すると信長ふっと何か思い出したのか

 

「・・・・・・あれ?そう言えば犬千代は?」

 

「そう言えば姿が見えませんね・・・・」

 

一方、その犬千代は月島基地の食堂にいた

 

「どう?美味しい犬千代ちゃん?」

 

「あむあむ・・・・この南蛮菓子おいしい。芳佳、お代わり」

 

「はいはい!吹雪ちゃんクッキー追加ね」

 

「はいはい!」

 

と、犬千代は食堂でクッキーを食べ追加のクッキーを陸軍軍曹の宮藤芳佳と海軍軍曹の香川吹雪が犬千代の為にクッキーを焼いているのであった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。