正徳寺会談が終わり、のどかな日が続く清州。そんな中、俺は城下町を歩いていた。俺たちは織田家に世話になっているが配下ではなくあくまで客将であり同盟国という間柄なので基本的に仕事はあまりない。まあ、あるとすればたまに信奈が俺のstg44に興味持って質問したり長秀さんの政務の手伝いをしたり、そして月島基地とのコンタクトをしたりしている。そう考えながら歩いていると・・・・・
「ふざけるなぁ!!」
「ん?」
どっかから怒声が聞こえ、その声のする方へ顔を向けると人だかりができていた。なんだろうと思い俺はその人だかりのある。人混みをかき分けて前に進むと、そこには
「お願いです!この通りです助けてください!!」
「黙れ!たとえ浪人となっても拙者は誇り高き武士!そんな番犬みたいなことできるか!」
と、何やら土下座をしている農民が浪人らしき武士になにか頼んでいる。
「おい、何かあったのか?」
と、俺は隣にいる商人の人に訊くと
「なんでも、あの男の住む場所に盗賊やら野武士やらの集団が押し寄せてきたらしいんでね。で、その集団を追っ払ってくれる人を探しているみたいなんですよ」
「織田に頼むって手はないのか?」
「身分の低い農民が姫様に頼むなんて恐れ多くて出来ないだみゃ。それにできたとしてもたぶん無理だぎゃ。ただでさえ織田の姫様は今川で手がいっぱいなんだからさ」
「ふ~ん・・・・・そうか」
俺は再びその農民を見るのであった。
「で、ですが・・・・このままでは村の皆が・・・・・」
「黙れ!拙者は貴様のような農民などかまっている暇などないのだ!!」
と、そう吐き捨てて浪人はどこかへ行き、農民の男は泣き崩れていていた。
「可哀そうだがご時世だから仕方がないみゃ・・・・」
と、商人の男がそう言い他の者もただ見ていて動こうとはしなかった。やれやれ・・・・・俺は一歩前に出てその農民に近寄り
「おい、大丈夫か?」
と、声をかけるが
「もうだめみゃ・・・・・・みんな奴らに殺されてしまうみゃ・・・・」
涙を流しながらそう言う農民の男に俺は肩をポンっと叩き
「それじゃあ俺たちが力になってやろうか?」
「え?」
俺の言葉に農民の男はポカーンとした表情になるのであった。
清州城
「政宗が兵たちを集めている?ほんと万千代?」
「はい。城下町から戻った後、急に長屋に住んでいる兵たちを集めているらしいとのことです。それにそれだけではありません何やら兵たちも武装などをしてどこかへ行く仕度をしています60点」
「武装?何のためにそれにどこへ行くのかしら?」
と、長秀の言葉に信奈はそう言うと勝家が
「きっとあいつら信奈さまに謀反を起こす気です!政宗を斬りましょう!!」
「待ちなさい六。まだ決めるには早すぎるわ。で、万千代政宗たちは今どこに?」
「はい、長屋の傍の広場にいます。それにあの鉄の車に西住殿の率いるあの
「ただのお出かけには穏やかじゃないわね」
「はい。まるで戦に出かけるような感じです30点」
「やっぱり謀反を起こす気だな!」
「だから落ち着きなさいよ。とにかく政宗に会って訊くしかないわね。行くわよ二人とも」
「全員整列!!」
「捧げ-銃!!」
辻の言葉に集まった歩兵と砲兵、そして戦車兵合わせて197人が政宗の前に集結していた。
「大佐。全員揃たぞ」
「ご苦労中尉。諸君。遂に俺たちの初陣の時が来た。皆も聞いていると思うが今回の任務はここから数キロ離れた村を襲う賊の討伐をし、その村を救うことだ。派手な戦ではないがこれも時代は違えど国民を護る立派な戦いであり救助作戦だ。各自心得るように!」
『はっ!』
「よし!全員,村に向かう!歩兵たちはハーフトラックや輸送トラックに乗車しろ。戦車隊はいつで出れる準備をしてくれ」
と、俺の指示で各自、出撃準備に入る。すると辻が
「良かったのか大佐。月島基地に連絡すれば爆撃機を飛ばして一気に賊を全滅できたのに」
「馬鹿。そんなことをすれば村も人たちも巻き添えにしちゃうだろ。まあ、野砲は持っていくがな」
「なんで?」
「その村、五右衛門が調べてくれたんだがどうも昔の廃城を開拓して作った村らしくてな辺りを塀で囲っているらしいんだよ」
「長さは?」
「五右衛門の言った当時の長さを今風に言うなら塀の高さは6メートルで結構厚い塀らしい。そこで野砲や戦車砲が必要なのさ」
「墳進砲や無反動砲じゃ、だめなのか?」
「だめってわけじゃないが念のためだ」
「そうか・・・・・だが、それだけじゃないんだろ大佐?」
「ああ……「ちょっと正宗!!」っと、どうやら来たみたいだな」
と、俺と辻が話しているとそこへ信奈がやって来た
「やあ、信奈。なんか様か?今、俺たちはただ用事で出かけるんだが?」
「なんでただ出かけるのにあなたたちの兵たちが完全武装しているのよ!説明しなさい!」
と、信奈がそう言う
「・・・・・実はな」
と俺は今までのことを説明する。説明を聞いた信奈たちが
「まさか尾張内でそんなことが・・・・なぜその農民は私たちに言わなかったのでしょう20点」
「ああ、その件ならそいつに聞いたが、一様織田家に頼もうとしたが門前払いされたらしい。だから代わりに俺たちが村の奪還を引き受けるという事さ」
「そう、で、賊の数とあなたたちの数は?」
「情報によれば相手は千人。こちらは197名くらいだ」
「はぁ?何それ少なすぎるでしょ?大丈夫なの?兵くらい貸すわよ」
「いや大丈夫だよ。それにさ今織田家は今川の動きに警戒して兵を動かせないんだろ?」
「え、ええ・・・」
「大佐。そろそろ・・・」
「ああ、わかった。・・・・と、そう言うことだ。それじゃあ行ってくる、まあ、数日で戻ると思うから」
そう言い。俺はトラックの助手席に乗ると
「ちょっと待ちなさい!」
と、信奈が呼び止める
「なんだ信奈?ほかになんか用があるのか?」
と、そう訊くと
「私も連れて行きなさい!」
「・・・・・・・へ?行くってどういうことだ?」
「言葉通りの意味よ。私もあんたたちに同行するわ。あんた達がどんな戦いをするか興味あるからね。それにこれでも私は大名よ。あんた達の戦闘を見るためならどんな危険も冒すわ!」
と、そう言う信奈。ああ、こういうタイプの人はもう何言っても譲らないな・・・・・・仕方がない
「俺の乗るトラックの荷台が少し開いている。後ろに乗れよ。言っとくが邪魔はするなよ」
「何よ、上から目線ね。まあいいわ」
そう言い信奈の他に勝家や長秀そしているの間にいたのか犬千代もついていくことになった
「さてと・・・・・・じゃあ、行くか。辻中尉。頼む」
「了解。ではしゅっぱぁーつ!!」
と、辻の言葉にトラックや戦車が動き出しその村へと向かうのであった。