大きな地震が襲った後あたり一面真っ暗だった。そんな中、政宗は目を覚ます
「うっ・・・・・なんだったんだ。今の地震は・・・・」
そして政宗はあたりをきょろきょろ見渡すとそこにはあの場所にいた将兵たちが倒れていた。
「西住少佐!新島大尉!中嶋大尉! 辻っ!堀っ!宮藤!起きろ!」
そう言い政宗は倒れた部下や仲間を揺り起こす。
「た、大佐・・・・・」
「いてて・・・・なんだ今の揺れは・・・」
「一体何が・・・・」
政宗の声に士官、下士官や兵たちが起きだす。するとだんだんあたりは明るくなっていく。すると兵たちが動揺し始めた。なぜなら・・・・
「西住少佐。確か私たち港に向かう道路を通っていたはずでしたよね」
「ああ、そのはずだ」
部下の戦車兵がまほに訊く。彼女自身も動揺しているのか冷や汗をかいていた
「大佐殿!?なぜ、私たち、こんな草原にいるんでしょうか!?」
「少佐!大変です!あそこにあった高速道路が無くなっています!」
「それにあっちにもあったビルも見えません!一体これは・・・・・」
そう彼らたちがいたのは道路ではなくあたり一面の原っぱだった。
「おい!無線連絡をしろ!」
「は、はい!」
一人の兵士が無線で呼びかける
「0100!!0100!こちら1616送れ!!・・・おかしいな・・・・・0000!0000!こちら1616送れ!!・・・応答せよ!!応答せよっ!こちら第42歩兵連隊、第7大隊!!ほかの部隊、応答せよ!」
いろんな周波集を使い呼びかけるが無線機はノイズ音しか出ない
「どうだ?繋がったか?」
「だめです。無線は正常に動いているんですが繋がらないんです」
「戦車隊。そっちは?」
「俺たちの無線もだ。砲兵隊や補給・整備隊はどうだ?」
「だめ。こっちも繋がらないわ」
「一体どうなっているんだ。どこも繋がらないとは・・・・」
「どうしましょう大佐!」
「とにかく。今は欠けている兵員がいないか確かめろ!」
「お前たちもだ!」
「お前たちも欠員がいないか確かめろ」
「「はっ!」」
桐ケ谷、西住、新島の言葉に下士官は返事をし、欠員がいないか点呼を取り調べる。
「それにしても大佐。一体これは・・・・」
「俺にもわからん・・・・・・ただ一つ言えることは俺たちは漂流してしまったって言うことだけだ」
「漂流?この日本国内でか?」
「ああ、少佐。無線は繋がらない。しかもいる場所も俺たちのいた場所とは違う。俺たちはまったく別の場所にいる。これを漂流っという以外に何がある」
「・・・・」
政宗の言葉にまほは無表情だった。すると部下の辻とまほの部下逸見ほかの士官がやってくる
「大佐。歩兵部隊60名全員います」
「辻。載せてある兵器も全部あるか?」
「はい。ジープ、トラックとハーフトラックの中に大佐が今持っているドイツの突撃銃一丁のほか自動小銃と機関短銃と重機関銃と軽機関銃。擲弾筒に歩兵砲。それと地雷に
「そうか・・・・」
一方で戦車隊は
「少佐。兵員37人全員います」
「戦車の数は大丈夫か逸見?」
「はい。九七式歩兵戦車3両。九五式及び百式軽戦車合わせて二両。九七式中戦車二両。そして大戦期にドイツから輸入されたティーガーⅠ重戦車一両。合わせて10輌全部あります。」
「新島大尉。砲兵中隊も100名全員います。それと九〇式機動野砲。四一式山砲。九六式榴弾砲。ラ式十五糎榴弾砲、九七式曲射歩兵砲、アメリカの107ミリと60ミリ迫撃砲。それと弾薬も全部あります。」
「私たち補給・整備隊、100人全員います。その他にトラックに積んである整備道具と燃料すべてそろっています」
「大佐。合わせて197人。全員います」
「そうか・・・・・」
全員いるのはわかったが、これからどうするか・・・・ずっとこの場所にいるわけにもいかない。するとまほ少佐が
「桐ケ谷大佐。階級はあなたが上だ。私はあなたの指示に従うつもりだ」
「私もだ。」
と二人は敬礼をしてそう言う。確かに私は大佐。この三人より階級が上だ。すると、うちの通信兵がやってきて敬礼する
「報告します!たった今。無線が繋がりました!」
「なんですって!何処とつながったの!?」
副官である辻が通信兵にそう訊く
「はい中尉!通信場所は月島飛行場です!」
「月島・・・・ここから5キロ南先の地図にもあまり載っていない小型飛行場です。どうします少佐」
「通信が入ったのならそこに行くしかない。これから俺たちは月島飛行場に向かう。それでいいか?」
「異論はない。ここにいるよりはずっとましだ」
「私もだ。」
まほ少佐や新島大尉も異論はないみたいだな。
「よしっ!これから俺たちは月島飛行場へ向かう!」
こうして俺たちは飛行場へと向かうのであった。
桐ケ谷が乗るジープを先頭に大隊は飛行場へと進んでいく。
「それにしてもあたり一面原っぱばっかりビルどころか電信柱も見えねえな・・・」
「ねえ、これから私たちどうなるんでしょうか?もう欧州派遣どころの話じゃないですよ?もしかしたら私たち別の時代に来てしまったかもしれないんですよ?」
「別の時代?どういうことだ宮藤軍曹?」
「はい。先ほどさっきの原っぱを見回していたんです。そうしたらなんか鎧武者のような遺体がたくさんありました・・・・」
「鎧武者?戦国時代じゃあるまいし・・・・・映画や芝居の撮影とかじゃないのか?もしくはお祭りとか?」
「はい。私も最初はそう思っていたのですが、血生臭い臭いに死臭・…まちがいなく死体でした」
そう実は彼女、士官たちが話し合っている最中周辺を調査していたが、その時草むらで彼女は人の死体、しかも戦国時代の足軽が着るような鎧姿の死体を見たのだった。それを見た彼女は顔を青くして元の場所に逃げ戻ったという。
「軍曹。お前なぜそれを中尉や少佐に言わなかったんだよ」
「私最初は悪い夢を見たっと思っていたんです。だから・・・・」
そう言い彼女は顔を青くし震えている。彼女は入隊したばかりの新兵。故に人の死体を見たのは生まれて初めてだったのだ。彼女が震えていると古参兵である船坂軍曹が彼女を落ち着かせる。船坂軍曹は30年前の太平洋戦争開戦からずっと戦ってきたベテラン兵士だった。それゆえに隊員からは「おやっさん」と呼ばれている。
「おい。大丈夫かしっかりしろ軍曹。」
「わ、わたし・・・」
「わかったからもう言うな。今行く飛行場に行けば何かわかる。だから落ち着け」
そう言い彼は彼女に優しく声をかけ落ち着かせた。
一方戦車隊はティーガーに乗った西住まほが乗っていた。
「西住少佐。これから私たちはどうなるんでしょうか?それに私たちはどこに紛れ込んでしまったんでしょうか?」
「わからない。ただ私たちに残された道は通信の入った飛行場へ向かうただそれだけだ。それ以上のことはあまり考えたくない」
操縦手の言葉にまほはインカムでそう答える。そして先頭にある小型トラックでは・・・
「大佐。私たちは飛行場に向かっていますが、飛行場に行っても解決するとは・・・・」
「わかっているよ辻中尉。だがなあそこでじっとしているよりはずっとましだ。それにほかの部隊と通信ができない今、頼れるのはあそこだけだ。もしかしたら基地の奴ら何か知っているかもしれないしな・・・・」
そう言い、桐ケ谷大佐率いる大隊はそのまま飛行場のある場所へと向かうのであった。だが彼らはその飛行場で衝撃的な事実を知ることになるのだった。