織田信奈の野望~戦国皇国軍~   作:疾風海軍陸戦隊

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日本軍のお遣い

信奈からのお使いを言い渡され、俺は長屋に戻り、俺は辻に西住少佐以下の士官たちを呼ぶように命じそしてしばらくし、俺の部屋には西住少佐以下、砲兵隊隊長の新島大尉に整備・補給部隊の隊長の中嶋大尉がやってきて他にはご近所さんであり信奈の小姓をやっている犬千代も集まっていた

 

「これでみんな集まったか?」

 

「ああ、戦車隊、砲兵隊、工兵隊の士官は全員集まったぞ。で、何か任務か大佐?」

 

「ああ、実はな」

 

三千貫で四千石しか買えない金で八千石の米を買うという任務を伝え、なぜそうなったかを説明する

 

「・・・・・・というわけだ」

 

と俺が説明を終えると

 

「すまない大佐。私が信澄を平手打ちしたせいで・・・・」

 

と申し訳なさそうにそう言うと隣にいた逸見中尉が

 

「少佐のせいではありません!悪いのはあの信澄です!」

 

「だが、襟華中尉。結果的には信澄がそれを口実に大佐の首を差し出せと言っている・・・・・」

 

「確かにそうですが・・・・・」

 

まほの言葉に副官である逸見中尉と西中尉が困った顔をすると政宗が

 

「いや、少佐のせいではない。俺もあいつに拳骨をしたんだからな。俺にも責任がある。だが、今回集まったのはその時の反省会をするためじゃない。今は信奈に言われた任務をこなすことだ」

 

「……どうするの?」

 

犬千代が部屋の隅にジッと正座しながら尋ねてくると政宗はふっと笑い

 

「その件については問題ない。簡単な話今ある三千貫の金を増やせばいいんだよ」

 

「増やすって博打でもする気ですか少佐?」

 

「いや、博打なんかする必要はないさ中嶋大尉。簡単な話、今ある三千貫を使って清洲の商人から特産物を購入する。そして、それを他の町の商人に四千貫とか五千貫とか、とにかく買い値より高く売る」

 

「なるほど、いろんな町によって物の値段が違うのは自明の理。相場が安い町で大量に特産物を買い込んで、相場が高い町でそれを売り払えば金は増え、これを何度か繰り返せば、簡単に六千貫に届く・・・・」

 

「その通りだ新島大尉。そん手を使えばあっという間に金が増える」

 

新島大尉の言葉に政宗は頷くとまほ大尉が

 

「だが大佐。我々は一部の村を除いて、ほかの街の相場はわからないぞ?行き当たりばったりで売り買いしていてわずか二週間で増やすのは難しくないか?」

 

「そのことならすでに考えている。だがそれは俺たちだけじゃあ無理だ忍の力が必要になる」

 

「忍び?忍びに、お米を盗ませる?」

 

「いいや犬千代。信奈が治める清洲の城下町から米を盗んだりしたら、それこそ俺の首が飛ぶし、それ以前そんな皇軍の恥になることはしない」

 

「……そうだった……」

 

「おい、五右衛門来てくれ」

 

と、そう言うと天井が開きそこから五右衛門が降りてくる。鼻と口は相変わらず隠れているが、妖しげに紅く光る瞳ですぐに五右衛門だと分かる

 

「……蜂須賀五右衛門、参上つかまつる」

 

「……驚いた」

 

「全然驚いたように見えないのは気のせいか、犬千代?」

 

「だれ?」

 

「え?ああ、彼女は蜂須賀五右衛門。俺たち日本軍に協力してくれている川並衆の棟梁だ。で、五右衛門お前に頼みがあるんだ」

 

「なんでござろう桐ケ谷氏?」

 

「ああ、五右衛門。忍びの情報網を駆使して、尾張とその隣国の町の相場を片っ端から調べてくれ。そうすりゃ、どこで何を買ってどこで売ればいいか、あらかじめ分かる。品物を運ぶ仕事も、トラックや輸送ヘリを使えばあっという間に終わる」

 

「なるほど・・・・」

 

俺の言葉に皆が納得したように頷き五右衛門も

 

「天才でござる・・・・拙者、そのようなことに忍びを使うなど考えたこともござらぬ。さすがは木下氏がおにょーにょと見込んだおにょこ」

 

凄く噛んだ、と犬千代と辻たちがそう呟くと五右衛門は犬千代と辻たちを睨みつける。押して五右衛門はコホンと咳ばらいをして

 

「それでは早速周辺諸国の相場を調べて参る。なに、三日もあれば十分」

 

と、そう言い五右衛門は

 

煙幕を張って音もなく消える

 

「げほげほ。蜂須賀少尉のやつ、部屋の中で煙を張りやがって……」

 

「新島大尉!畳が燃えてるぞ!?」

 

「げっ!? 早く消すぞ長屋が火事になるぞ!!?中嶋大尉!水!!」

 

「あ、はい!」

 

と、士官たちが騒ぐ中、俺は辻に

 

「辻、月島基地の連絡頼むぞ」

 

「アイヨ。月島の連中も仕事ができてうれしがるだろうね」

 

と、そう言い笑って答える辻は無線機を取るのであった。そしてまほ大尉は

 

「大佐。この任務。簡単に行くか?」

 

「ま、やってみなくちゃわからんさ。心配か少佐?」

 

「まあ多少はな。何やら少しだけ嫌な予感がする」

 

「いやな予感?」

 

「ああ、姉としての何かの感覚が何やら不吉な気配を感じてな・・・・」

 

と、まほ少佐は曇り空を見て、心配そうな顔をするのであった。

 

 

 

 

 

月島基地

 

「山下大佐!清州にいる桐ケ谷少佐からです!!」

 

「桐ケ谷大佐から?見せなさい」

 

と月島基地では辻の無線を聞いた下士官がそれをまとめたメモを山下大佐に渡し、山下大佐がそれを見て隣にいた北郷少佐が

 

「で、なんだって?とうとう爆撃機の出撃かい?」

 

「いや、なんでも織田の姫さんにお遣いを頼まれたそうだ」

 

「お遣い?」

 

「ああ、なんでも二週間以内に米、六千貫を購入しろとのことだ。しかも購入額に届かない少ない金で」

 

「それはまた大仕事だな。それにしても大量の米を二週間っか・・・・・トラックを使う気か?」

 

「ああ、そのほかにもトラックだけじゃ足りないから『大鳳』を使用したいから協力してくれだと」

 

「大鳳・・・・新型の中型輸送ヘリか・・・・確かにあれなら大量の米を運べるな」

 

と、コーヒーを飲みながら言う北郷大佐に山下大佐はため息をつき

 

「はぁ・・・・まさか新型機の初任務が米の輸送とはな・・・・ところで章香。戦闘機隊の連中はどうだ?」

 

「ああ、今のところ戦闘機の整備したり模擬戦やったりしているが、戦闘機隊隊長の菅野直枝大尉が『出撃が全くないと、部下たちが不満を漏らしている』と言ってきてな。陸軍戦闘機隊はどうだ?」

 

「信濃康夫中尉の特戦隊を除いてこっちの戦闘機隊も大体同じだ。この時代、飛行機なんてまだ発明されてないからな。爆撃はできても空中戦は恐らくないな。全くいつ不満が爆発するかわからないな・・・」

 

「まったくだ。ここいら辺で飛ばしてやらないとな・・・・・後で桐ケ谷大佐に相談してみるか」

 

「そうだな・・・・・・」

 

と、そう話していると

 

「失礼します!」

 

と一人の士官が入ってくる

 

「どうした?」

 

「はっ!先ほど偵察に出ていた彩雲からの電報です!先ほど沖合を偵察中に中型空母他、数隻の軍艦を発見したとのことです!!」

 

「「っ!?」」

 

 

 

 

 

月島基地で衝撃の報告が知らされたとき信澄の館では

 

「どうせ失敗するんだ。二週間なんて待てないよ!」

 

と、そう不満を漏らすと家臣の一人が

 

「またもない機会で信澄さま。もし期限を過ぎて信奈さまがあの男の首を差し出さなければ、謀反の口実となりましょう」

 

「で、でも、もし成功しそうになったら?」

 

「大丈夫です信澄さま。あんな奇天烈な連中に一体何ができましょうか。もし上手くいきそうになったら・・・・・・」

 

と家臣は悪い笑みを浮かべるのであった。

 

 

一方、信奈は茶室で長秀と茶会をしていたのだが・・・・・

 

「よし、これで完成!」

 

と信奈は乱暴に茶筅を回しできたのは泡立ち上品なお茶とは言えないものであった。それを渡された長秀は

 

「お茶はもっと静かに立てませんと・・・・」

 

「いいのよ。胃に入っちゃえば同じなんだから」

 

と信奈のその言葉に長秀は苦笑する。すると信奈は

 

「で、政宗はどうしているの?」

 

「ふふ。気になりますか?」

 

「そ、そんなわけないでしょ!」

 

と少し顔を赤くしそう言う信奈だがすぐに顔色を変えて

 

「・・・・・で、信澄はどう?」

 

「戦の準備をしております」

 

長秀がそう言うと信奈は茶筅を止め顔を少ししかめる

 

「姫様。次はどうしますか?またお許しになりますか?」

 

「いいえ、信澄に次はないわ。謀反を起こしたら容赦なく斬るわ」

 

「信澄さまは実の弟ですよ?」

 

「身内も纏められないようじゃ天下統一なんてできないわ。例え母上がどんなに命乞いをしても、信澄に次はないわ」

 

とそう言うと長秀はお茶を飲み

 

「・・・・・・50点です」

 

少し悲しい顔でそう言うのであった。

 

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