織田信奈の野望~戦国皇国軍~   作:疾風海軍陸戦隊

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謀反と戦女神たちの出動

犬千代が清州城を出てから数時間後、俺たちが米の調達に成功したことを知った信勝は信奈に謀反を起こし、現在信勝領である末森城に立てこもっていた。そして挙兵に加担した武将の中に勝家もいるという。長秀から聞いた信奈は

 

「末森城を攻めるわ」

 

「おい、おちつけ、早まるな信奈」

 

「そうですお待ちください姫様。信勝さまは佐久間、林殿に乗せられているだけでしょう」

 

「そんなことわかっているわよ!でもね。いつ今川が攻めてくるかわからないのにお家騒動なんてやっている場合じゃないのよ!この事態を終わらせるには末森城を落とすしかないのよ!」

 

そう言う信奈に政宗は

 

「(まずいな・・・・・このままだと歴史通り・・・・いや、信長公が起こした弟殺しがここでも・・・・それだけはダメだ)信奈」

 

「何よ、政宗」

 

「末森城が陥落・・・・つまり信勝が降伏すればいいんだな?」

 

「ええ、そうよ。それがどうしたのよ?」

 

「なら、俺たちが・・・・俺たち日本軍が城を落とす」

 

「「っ!?」」

 

その言葉に二人は驚き

 

「な、なにを言っているのよ政宗!これは私と信勝の問題よ!あなたには関係が・・・」

 

「ある。大いにある。現に俺の部下三名が信勝の兵に斬られている。ここで仲間の仇を討たなければ皇国軍の名が廃る」

 

「仇というと、まさかあの兵器で信勝さまや勝家たちを・・・・・」

 

長秀が青ざめてそう言う中、俺は

 

「心配するな、仇を討つと言っても殺しはしない。目的は信勝の降伏だ。よって俺たちの目的は殲滅戦ではなく信澄の捕獲だ」

 

「捕獲ってそんなことできるの政宗?」

 

「ああ、できる。空襲とヘリボーンを使えばな・・・・」

 

「へ、へりぼおん?」

 

俺の言葉に信奈たちは首をかしげるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、政宗は長屋に戻り中では政宗以下、日本軍士官と下士官が集まっていた

 

「今戻った」

 

「おかえり大佐」

 

「ああ、で、おやっさん・・・・いや船坂軍曹。宮藤たちの怪我はどうだ?」

 

「はっ。宮藤軍医軍曹以下二名は衛生兵の懸命な治療にて命は助かりました。軍医によれば傷跡も残らないそうで。ですが念のためしばらくは前線には出さず、怪我が治るま安静にさせたほうがいいでしょう。現在は月島基地に運んで休ませています」

 

「そうか。ごくろう・・・・・で五右衛門」

 

「にん。なんでござるか桐ケ谷氏」

 

「信勝が立てこもっている末森城に潜入して内部を徹底的に調べてほしいんだができるか?」

 

「任せるでござる。あのくらいの城なら・・・・・3時間ほどあれば十分でござる」

 

そう言うと五右衛門はすっと消えるのであった

 

「大佐。で、どうします?」

 

「どうもこうもケガ人を出し、犬千代が清州を出る原因を作ったのは俺の責任だ。あの時信澄と口論する時、信奈の足軽ではなく同盟相手だ!と強気で言えばこんなことにはならなかったかもしれん」

 

「いや、足軽の住む長屋に住んでいる私たちが同盟相手だと言ってもあのガキのことだから信じなかったと思いますよ大佐」

 

「それはそうだが辻・・・・」

 

「辻中尉の言う通りだ大佐。今はこの後どうするべきか考えるべきだ」

 

「そうです大佐。ここは報復するべきです!信澄を殺すべきですあの三人の仇を取るべきでは?」

 

「待て、俺は軍人だが人を殺すのは好きではないし、あの信勝も取り巻き連中に煽られたんだろう」

 

「では許すつもりで?」

 

「いいや、信奈にもいったが許すつもりはない。だがそれを理由に殺しはしない。言っただろ?「捕獲作戦」て。もし、死刑にするのであれば奴を軍法会議にかけ有罪になったらと俺は言っているのだ」

 

「‥‥では大佐。やはりあれ(・・)を決行するので?」

 

「ああ、まあ、どう結果が動くかはわからないがな。辻、月島基地に連絡。航空隊の出番だ」

 

「了解したで、作戦名は?」

 

「作戦名?そうだな・・・・・・・」

 

そう言うと政宗はふっと笑い

 

「単純にヘリボーン作戦と命名するか・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月島基地では滑走路に10数機のヘリが出撃準備を整えており、その隣には小型爆弾やロケット弾を取り付けた零戦と隼、そして大型爆撃機がいつでも出撃できる体制であった。そして飛行格納庫の前に陸軍大佐山下幸江が搭乗員の前に立っていた

 

「現在。清州に滞在している。陸軍歩兵第42連隊、および我が軍の指揮官である桐ケ谷大佐から、司令があった。内容は同盟主である織田信奈殿の紛争の支援である。しかし目的は敵の殲滅ではなく、その相手、信奈殿にクーデターを起こした織田信勝の捕獲である」

 

「ではついに空爆ですか大佐殿!」

 

搭乗員の一人がそう訊くと山下は首は頷き

 

「そうだ。だが今回は大型爆撃機は使用しない。先に戦闘機による機銃掃射と特殊爆弾で相手を牽制、そして信濃中尉率いる特殊戦闘隊のヘリボーンで末森城に降下し信勝を捕まえる」

 

「少佐。特殊爆弾というと?」

 

「あの戦闘機につるされている爆弾の中身は催涙弾を詰めたものだ。それを落とし敵を怯ませる。ほかに質問はないな!では出撃だ!」

 

「はっ!」

 

山下の言葉に航空特殊戦闘隊の隊長である信濃康夫中尉は敬礼をし、部下である搭乗員に振り向き

 

「来たな!全員神鷲、龍神に搭乗せよ!!ヘリ部隊の初陣だ!」

 

「「はっ!」」

 

信濃中尉の言葉に兵たちは敬礼をしヘリに乗り込み、そして兵の一人が喇叭を手に思突撃喇叭をかける。そして突撃喇叭とともに8機の汎用ヘリ神鷲と戦闘ヘリ龍神2機が飛び上がり、そして5機の零戦と隼も飛び上がり総勢15機の航空機は末森城へと向かうのであった

 

 

 

 

 


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