織田信奈の野望~戦国皇国軍~   作:疾風海軍陸戦隊

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清州城軍法会議

信勝のクーデターが失敗に終わり、信勝はいま捕縛され、現在勝家とともに信奈の前にいた。そして勝家は信奈の前にひれ伏していた。

そう今現在、信勝のクーデターによる裁判が行われていた。出席者は長秀以下、織田家家臣と、クーデター討伐に参加した大日本帝国、桐ケ谷大佐、副官辻中尉、戦車隊指揮官、西住少佐。そしてヘリコプターによる特殊攻撃隊隊長の信濃中尉がいた。

 

そして勝家は

 

「信奈様。信勝様の謀反をお諫めできなかったのは家老である私の不始末。この勝家の首と引き換えに信勝様のご助命を!!」

 

そう言い頭を下げる勝家、だが信奈は

 

「あんたがいなければ、どうやって今川と戦うのよ。却下よ」

 

「では信勝様を助命なさると?」

 

長秀はそう言うが

 

「いいえ。信勝は切腹よ」

 

「せ、切腹!?そんな痛そうな死に方いやですよ!!無理です!姉上!!」

 

「「(じゃあ、反乱なんかするなよ・・・・)」」

 

信奈の冷たい宣言に信勝は涙目でそう言う中、辻たちは呆れ顔でそう思うと、信奈は太刀を持ち、静かに立ちあがり

 

「そう…なら、私が斬るわ」

 

そう言い太刀を抜く

 

「姫さま、信勝さまは実の弟君です。なにとぞ」

 

「くどい、六! 身内の反乱ひとつ鎮められないで、天下なんて言えないでしょうッ? みんなもよく聞きなさい! 今後、わたしに逆らった者はたとえ家族であろうとも殺すわ! わたしはこれから私情を捨て、第六天の魔王になるの。それが天下のため、民のためなんだから!」

 

その時の信奈の顔はもう無邪気でおてんばな少女の面影はなかった。ぞっとするような鋭い視線を持ち、それはあまりにも美しく、あまりにも神々しく、それゆえにあまりにも恐ろしかった。

しかし家臣たちが顔を伏せて震え上がる中、信奈は・・・・

 

「さよなら・・・・・勘十郎」

 

そう言うと信奈は太刀を振り上げる。しかし・・・・・

 

ダアァーーーン!!!

 

「「「っ!?」」」

 

突如銃声が鳴り、皆が驚く。そして

 

「くだらない演説もそこまでにしたらどうだ信奈?それと実の弟を殺すな」

 

ワルサーを空に向けてそう言う政宗がいた

 

「何よ!逆らう気!」

 

「逆らうも何もあんたとはただの同盟手だ。家臣になった覚えはない!!」

 

「だったらこれは織田家の問題よ!あんたら日本軍には関係ないわ!」

 

「関係あるな。うちらの兵はあんたの弟に数名怪我させられた。全くの無関係じゃないな!それにそんな判決で終わるのも俺は納得しない!それにだ!!ここで弟を殺したら、お前は自分の周りにいる親しい人たちを斬って斬って斬り続ける魔王人生一直線だぜ? お前それでもいいのか?」

 

「そうよ、それでいいって言ってるでしょうッ? 天下万民のためよ! 家臣たちがわたしの命令に従わない限り、天下統一なんて無理に決まってるでしょう? どうせわたしの言ってることが理解できないバカばかりなんだから、黙ってわたしの言うことを聞けばいいのッ! わたしに逆らう弟なんて要らないのよ!」

 

「この大馬鹿野郎!!!」

 

そう言い政宗は信奈の頬を叩いた。信奈は頬を押さえ

 

「な、殴ったわね!」

 

「ああ!家族を大切にしないからな!!たった一人の家族だろ!簡単に殺すとかいうんじゃねえ!!」家族を大切にできないで何が天下だよ、このバカ女が!」

 

「な、なんですってッ?」

 

「確かにお前の言う通り天下を盗るためには私情を捨てないといけない時もあるかも知れねぇ。だけどな、捨てるべき場面を間違えたらそれはただの愚行だッ。誰からも褒められたもんじゃねぇぞ!」

 

そう言うと信奈は唇をかむ中、政宗は続ける

 

「信奈!お前は天下ってもんに目が眩んで本当に見見なければいけないものを見ていないじゃないのか!お前の言う 『天下万民のため』って言葉は、お前の行いを全て正当化してくれる便利な代物じゃない!俺は君を魔王にしたくはないんだ!」

 

「私がどの道を行こうが勝手でしょ!!」

 

「いいやよくない!!俺はお前に行ったはずだ。間違った道を行こうとしたら全力で止めると!今がその時だ!!俺は、地球儀を楽しく回し、世界に夢を駆け巡らせているお前でいてほしいんだ!信奈!お前は本当に弟を殺したいのか!」

 

「殺したくはないわよ!!自分の弟を殺したい女の子なんているわけないでしょ・・・・」

 

刀を降ろし、涙を流す信奈。それを聞いた政宗は

 

「なら、織田家当主でなく。武将でもない。信勝の姉として・・・一人の少女として処罰すればいい」

 

そう言うと信奈はし越し無言だったが太刀を鞘に納める

 

「わ、わ、分かったわよ! 信勝は許すわ!」

 

少しぶっきらぼうに言うと家臣たちは安どの声を出す。そして信勝も安心した表情を見せ、そして信奈の頭を下げ

 

「姉上!お許しいただけるのでしたら、ぼくは二度と取り巻き連中に担がれないよう、潔く織田姓を捨てます! ただいまより、分家の『津田』姓を名乗ります!」

 

「……それはいい案です、信勝どの。九十点」

 

「ついでに名前も改めます! これからは姉上に対して澄み切った心でお仕えします、ですから名前も『信澄』に改名します!」

 

「……ちょっと媚びすぎかもしれません。三点」

 

信勝こと信澄の言葉に長秀は苦笑する

 

「ふ、ふん。まあいいわ。それじゃ、あんたは今日から津田信澄と名乗りなさい、勘十郎」

 

「ありがとうございます、姉上!」

 

そう言い信澄が言うと政宗は

 

「さて・・・・家族げんかも終わったことだし、信澄の裁判を始めるか」

 

「・・・・え?」

 

政宗の言葉に信奈たちはきょとんとした顔になる

 

「信澄のクーデターで俺たち日本軍には少なからず数名負傷者が出ている。信奈、同盟国の兵士をなんも理由もなく襲撃する・・・これは国際問題になる。そう言った処罰はどうする?そっちがよくても俺たちが話の兵士たちは納得しないぞ」

 

「それは・・・・・」

 

信奈が少し困った顔をする。すると辻は

 

「大佐。今回のクーデターの主犯は織田信澄・・・・・しかし織田信澄は自身の過ちに気づき名を捨て津田信澄と改名しました。ですから織田信澄を軍法会議にかけることは不可能かと・・・・」

 

「そうだな・・・・だが、今回の事件は取り巻きに煽られたクーデターを実行する信澄の心の弱さにある。改名したところで同じことが繰り返されるとも限らないぞ?」

 

「なら、心身ともに鍛え直せばいいだけです。ですが、誰が鍛え直すかです・・・」

 

辻がそう言うと

 

「自分が信澄殿の教育係になります」

 

そう名乗り出たのは西住まほ少佐であった

 

「確かに少佐の訓練は厳しいのは有名ですが・・・・・少佐。なぜ信澄の教育係を?」

 

「自分は・・・・ただこの少年をほおっておくことができないだけです。ただ信奈殿の許可を頂ければの話ですが・・・・」

 

そういいまほは信奈を見ると信奈は

 

「政宗・・・・」

 

「大丈夫だ。少佐なら問題ないだろう」

 

「そう・・・・あんたたちを信じていいのね?」

 

「はい。任せてください信奈殿」

 

「……分かったわ。好きにして」

 

そう言うのであった。信澄の処遇が決まり政宗は

 

「それとだ。空いた信澄の領地に何もない土地と岩場があったろ?」

 

「え?は…はい。確かにありますが。しかしあそこは畑を耕すにも不向きで岩山だけで噂によれば油臭い黒い沼があるだけですが・・・・30点」

 

「ビンゴ・・・・・」

 

「備後?備後がどうしたのよ?」

 

「いいや。何でもない。その土地を租借したい」

 

「まあ、何もない場所だし。構わないわよ」

 

「感謝する」

 

こうして信勝の軍法会議は終わるのであった

 

 

 

 

 

 

「それで辻。信澄から租借した土地。間違いないな?」

 

廊下の陰で政宗と辻は話していた

 

「はい。五右衛門と数名の月島基地の石油職員で調べたところ。やはりあの土地に油田があることがわかりました」

 

「そうか・・・・信勝の襲撃で部下が怪我したのは予想外だったが、これで油田が手に入れば結果はオーライだ。信澄の挑発を耐えた甲斐があった。信奈には悪いがな」

 

「だけど信澄の助命は初めからするつもりでしたよね?」

 

「・・・・・さあ、どうだろうな?ただ家族が殺し合うのは嫌なだけだ。それは西住少佐も同じだったんだろうな。だからあいつは教育係を買って出たんだ。さて辻。そろそろ仮宿舎に戻るぞ。何でも宴があるらしいからな」

 

「ふふ・・・・了解」

 

そう言い二人は仮宿舎である長屋に戻るのであった

 

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