信勝のクーデターは失敗に終わり、現在日本軍の将兵たちは長屋で織田の家臣とともに宴会を開いていた
「いや~めでたい!めでたい!!今日は織田家が一つにまとまったことを記念して祝杯だ!」
と勝家は酒を飲みながらそう言う。信勝基延澄の命が助かったのだからうれしんだろ
「それにしても!この酒は実にうまいな!!南蛮の酒か?」
「ああ、バーボンって言ってな。トウモロコシという植物で作ったアメリカの焼酎さ!さ、飲め!飲め!!」
「この蒸かした芋もうまいな!ジャガイモっていうんだったか?」
と、織田家臣と日本軍の兵たちは楽しそうにお酒を飲み、飯を食べていた。すると・・・・
「政宗さま! このたびは姫さまに諫言したとか! 命がいくつあっても足りませぬぞ!」
一緒に宴会に出ていたこの長屋の親である浅野さんの娘であるねねがそう言うと
「そうだぞ!お前は信奈さまに対して無礼すぎるぞ! ほ、本当なら手討ちにしてやりたいところだが、今回だけはおおめに見てやるっ!!」
「あはは~柴勝さん?もしうちの大将を殺ったら眉間に銃弾ぶち込むからね~」
と、酔っぱらった勝家と辻がそう言い合う。というより辻はいつも酒を飲んでいるけど。全然寄った顔をしないな?口調は酔っているように見えるけど?
「やあ、政宗君。ういろうを食べるかい?」
と今度は信勝あらため信澄も堂々と上座に鎮座していた
「ああ、いただこう」
そう言い俺はういろうを受け取るとあることに気が付いた
「ん?信澄。君の格好・・・・」
「ああ、これ?まほさんが渡してくれたんだよ似合うかい?」
「ああ。意外とな」
と、信澄がそう言う。今信澄の格好は和服ではなく、陸軍三式軍服・・・しかも戦車兵の格好をしていた
「政宗くん。犬千代はぼくたちが責任を持って呼び戻すから、きみは安心していたまえ」
「ああ、頼んだ。なるべく早めにな」
「任せておきたまえ。政宗くん、きみから受けた恩義はこの信澄、決して忘れないぞ! これからはこの信澄、合戦の折にはきみと共に行動しよう!」
「信澄。お前って、戦がとてつもなく苦手そうに見えるが……ま、君は西住少佐のところに仮配属になるからな。いやでも戦い方は学ぶか・・・・言っておくが少佐の訓練は厳しいからな?」
「え?そうなの?確かに厳しい目つきだったけど・・・・・」
「ああ、鬼の西住戦車隊と言われたぐらいだ。一日でくたばるんじゃないぞ?」
「は・・・っはは。がんばるよ」
と、少し顔を青ざめそう言うと・・・・
「コラぁ!信澄!!私の酒が飲めないってのか!!」
「うわっ!?か、勝家!?」
急に勝家が信澄を引っ張り出し無理やり酒を飲ませていた。あれはもう悪酒だな・・・・・西住少佐はそばにいるみたいだが・・・
「やめろ柴田殿。嫌がっているじゃないか」
「なにを~」
「酒なら私が付き合ってやる。信澄。お前は逸見中尉のところに行って料理の手伝いに行け」
「は・・はい!助かりました!」
と、そう言い信澄は勝家から解放される。そしてまほと勝家は酒の飲み比べを始めだした。
「あはは・・・・・」
俺は苦笑しながら酒を飲んでいると・・・・
「おぉー氏!今日は日本軍織田家の宴会だ!何か歌うぞ!!」
と、堀曹長が元気よく。そう言うと
「歌うのはいいが、しけた軍歌なんて歌うんじゃねえぞ?」
「わかってるって、おやっさん!まずは一曲目!『日本陸軍』だぁ!!」
と、そう言うと酒によるのか宴会のムードによるのかみんなはおおーと腕を上げると歌を知っている堀や日本軍たちは手を叩き歌いだす
『天に変わりて不義を討つ!!忠勇無双の我が兵は!!歓呼の声に送られて!!いまぞ出で立つ父母の国!!勝たずば生きて帰らじと誓う心の勇ましさ!!』
と、わいわい歌い始めた。
「少し酔いを醒ますか・・・・」
そう言い俺は静かに部屋を出るのであった。
「よぉーし!!二曲目は『海軍小唄!!』だ!!」
皆がどんちゃん騒いで歌う中・・・・・
「あれ?大佐がいないな?」
彼の副官である辻中尉は桐ケ谷がいないことに気づく
「夜道に散歩でもしているのかな?」
と、首を傾げた時、襖がそっと開き、
「中尉、中尉」
「おお、宮藤。怪我はもういいのか?」
と宮藤がひょっこり顔を出し、辻は怪我のことを訊くと
「はい。おかげさまで。だいぶ回復しました・・・・それで少佐は?」
「それが今少し出ているみたいだよ。何かあったの?」
「は、はい。月島基地の山下大佐から緊急連絡が来て・・・・」
「航空隊から?わかった。私が出るから、無線はどこ?」
「はい。隣の部屋に」
「わかった。すぐに行く」
そう言い辻も宮藤に連れられ部屋の外を出るのであった