インフィニット・ストラトス ~唐変木に疲れる苦労人~   作:さすらいの旅人

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すっごい久しぶりの更新です。

だけど今回は本編とは全く関係ないクリスマス企画な上に凄く短いです。

久しぶりの執筆によるリハビリと思ってお許し下さい。

それではどうぞ!


特別企画 クリスマス編

 クリスマス。それはキリスト教の信者がイエス・キリストの降誕を祝う日。

 

 だが日本ではそう言う宗教イベントとは関係なかった。プレゼントを交換する日、家族・友人・恋人が過ごす日等々、一種のお祭り的な娯楽イベントとなっている。

 

 そして本日はクリスマス・イブとなってる12月24日の夕方。IS学園が冬休みにより実家に帰省してた。本当なら竜爺の家で修行しているんだが、家主の竜爺本人が特別な用事があって出掛けている為に修行が休みとなっているので、久しぶりに自分の家に戻ったって訳だ。

 

 俺と一緒に帰省した一夏の家に行こうかと思ったが、一夏は今夜のクリスマスで姉の千冬さんと過ごす予定になってるのを思い出したからすぐに止めた。折角の姉弟水入らずの日に部外者の俺がいたら、無粋にも程があるからな。

 

 弾の家にも行こうかとも考えたが、アイツはアイツで以前知り合った本音の姉――布仏(うつほ)さんとクリスマスデート中だった。ついでに御手洗も弾と同じ理由だ。

 

 それ故に俺は、今回は家族のいないクリスマス・イブを過ごそうかと思っていた。

 

 …………筈だったんだがなぁ。

 

「何だよ、黒閃。命じてもいないのに、何で人間の姿になってるんだ?」

 

「マスターが少し寂しそうだと思いまして」

 

「だからと言って俺に引っ付く事は無いだろうが」

 

 現在、俺はリビングにあるソファーで寛ぎながらテレビでクリスマス特集番組を見ているんだが、待機状態となってる黒閃が急に人間となって俺の片腕に引っ付いてきた。

 

「私が代わりにマスターの恋人役となって癒そうと思いますが、どうでしょうか?」

 

「どうでしょうかって……」

 

 急にしおらしい顔で上目遣いで見てくる黒閃に、俺は少し戸惑った。

 

 自分の専用機相手に恋人役って……流石にそれはちょっと無理があると思うんだがなぁ。俺は人間で黒閃はISだし。どう考えても無理がある。

 

「あ、あのなぁ黒閃。別に俺は恋人が欲しいなんて言ってないし、大事な相棒であるお前を――」

 

「………それはつまり、私がISだからですか?」

 

「え? ……って、ちょ!?」

 

 さっきまで引っ付いていた黒閃が急に俺の上半身を横に倒して覆い被さってくる。しかも顔が近い。

 

「こ、黒閃さん、な、何をしてるのかな? 出来れば退いて欲しいんですけど」

 

 思わず敬語を使って離れるように命じるが、黒閃は全く聞いてないかのように話を続けようとする。

 

「確かに私はマスター専用機のISです。マスターの恋人になるのは無理だと分かってます。ですが……」

 

「あ、あの~?」

 

「ISだからと言って、マスターに対する想いは人間の誰にも負けません。マスターは私に意思を持たせてくれた大切な人であり、私が生涯マスターを守ると誓った大事な人です」

 

 な、何なんですかこの展開は? 黒閃が恋する乙女のような顔をして顔を赤らめながら俺に告白してるんですけど。お、俺は一体どう言えば良いんでしょうか?

 

「お願いです、マスター。一度だけで良いですから、私の我侭を聞いて下さい。今夜だけ、私をマスターの……」

 

「こ、黒閃……」

 

 黒閃は目を閉じてそのままゆっくりと俺にキスをしようとしてきた。

 

 本当ならすぐに力付くで黒閃から離れようとするんだが、不思議にも何故か俺もつられるように目を閉じて――

 

 

 ピンポーン!

 

 

「っ!?」

 

 ――しまうところを、急に呼び鈴がなったので一気に覚醒した。

 

「お、おい黒閃、誰か来たから離れないと」

 

「そんなのどうでもいいです」

 

 

 ピンポーン!

 

 

「いやどうでもよくないだろ!?」

 

 呼び鈴を鳴らした誰かが無断で家に入ることは無いと思うが、もしこんな場面を見られたら確実に誤解されてしまう。

 

 

 ピンポーン! ガチャッ!

 

 

 ………え? 何で無断で開けてんの? 普通は反応が返ってくるまで待つ筈なんだが……?

 

『かず~~! いるんでしょ~~!? 入るよ~~!』

 

 ………あ。そう言えばこの前、本音がクリスマス・イブの日に俺の家に来るって言ってたのすっかり忘れてた。

 

 本音が家に来る予定だったのを思い出してると――

 

 

 ガチャッ

 

 

「かずー此処にい……る……の……?」

 

 リビングのドアを開けた本音が、ソファーで黒閃に押し倒されてる俺を見て固まってしまった。

 

 そしてさっきまで聞く耳持たない黒閃が本音の声を聞いて、ハッとなったかのように本音の方へ視線を向ける。

 

「の、布仏本音……!? ど、どうして貴女が……!?」

 

「いや、つーか黒閃、お前ISなのに何で本音が来た事を感知しなかったんだ?」

 

 ボケとも言える黒閃の発言に俺が突っ込みを入れてると――

 

「ちょっと黒閃~~~~~~!!!! 私のかずーに何してるの~~~~~~!!??」

 

 固まってワナワナと震えてた本音は、火山が噴火したように大きな怒鳴り声をあげた。

 

 っておい、ちょっと待て本音。俺はいつからお前のものになったんだ?

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