インフィニット・ストラトス ~唐変木に疲れる苦労人~   作:さすらいの旅人

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第44話

「さて、二人に言われた通り来たが……セシリアはともかく、鈴はまだ来てないみたいだな」

 

 授業が終わった放課後、俺は一夏に訓練不参加だと言ってすぐに更衣室に向かって着替え、第三アリーナで鈴とセシリアが来るのを一人で待っていた。

 

 こんな事ならセシリアと一緒に行けば良かったかと思っていたが、二人が来たみたいだ。

 

「「あ」」

 

 二人揃って間の抜けた声を出している。まるでお互い予想外みたいな反応だ。

 

「な、何でセシリアがここにいるのよ? あたしは和哉に用があるんだけど」

 

「それはこちらのセリフですわ。と言うか和哉さんに何の用ですの?」

 

「決まってるじゃない。これから月末の学年別トーナメントに向けて、和哉と本格的な実戦訓練をするのよ。後は個人的な相談もね」

 

 成程。鈴は俺と特訓する為に此処へ呼んだと言う訳か。あと個人的な相談とか言ってるが、一体何の相談やら。一夏に対する愚痴だったら勘弁して欲しいが。

 

「どういうことですか和哉さん!? わたくし聞いてませんわよ!」

 

「お前に言おうとしても、『お話は第三アリーナで』なんて言って話しを打ち切るからだろうが」

 

 鈴も一緒に来る事を言おうとしても、セシリアが一夏に聞かれないよう警戒してかすぐに遮断するから言えず仕舞いになったからな。だから責められる謂れは無いぞ。

 

「むぅ……」

 

「で、セシリアも鈴と同じ用件なのか?」

 

「………そうですわ」

 

 膨れっ面になるセシリアに、俺は特に気にせず用件を聞くと間がありながらも答える。その事に鈴が待ったをかける。

 

「ダメよセシリア。先約はあたしなんだから、アンタは後にして」

 

「そう言うわけにはいきませんわ。特訓だけでなく和哉さんとは大事な相談があるんですから!」

 

「あたしだってそうよ! とにかくアンタは引っ込んでなさい!」

 

「コラコラお前等、こんな所で喧嘩は止せ」

 

 言い争いを始めようとする鈴とセシリアに俺が宥めようとするが、当の二人は聞こうともしない様子。と言うか何で俺がこの二人を宥めなきゃいけないんだよ。こう言うのは一夏の役目なんだが。

 

「じゃあどっちかが勝ったら、和哉と特訓するってのはどう? それなら文句無いでしょ?」

 

「望むところですわ」

 

「……お~い?」

 

 何か俺、賞品っぽい扱いをされているような気がするんだけど。俺との特訓でそこまでするか?

 

「それにちょうどいい機会だし、この前の実習のことも含めてどっちが上かはっきりさせとくってのも悪くないわね」

 

「あら、珍しく意見が一致しましたわ。どちらの方がより強くより優雅であるか、この場ではっきりとさせましょうではありませんか」

 

 二人ともメインウェポンを呼び出すと同時に、それを構えて対峙する。

 

「……えっと、一先ず俺は見物してて良いのか?」

 

「良いわよ。すぐに終わらせるからそこで見てて」

 

「和哉さん、よろしければ合図をしていただけません?」

 

 少し離れている俺は念の為に確認を取ると二人は了承し、セシリアが開始の合図を頼んできた。要望に応える俺はそのまま手を振り上げる。

 

「じゃあはじ……っ!」

 

 俺が合図をしてる最中に突如、超音速の砲弾が飛来したので俺は即座にISを展開して回避した。

 

「「!?」」

 

 鈴とセシリアも俺と同様に緊急回避をしていた。そして俺達は揃って砲弾が飛んで来た方向を見る。そこには見覚えのある漆黒の機体が佇んでいた。

 

 確かあの機体は『シュヴァルツェア・レーゲン』。そして登録操縦者は、

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ……」

 

 俺とセシリアのクラスメイトだ。

 

 ボーデヴィッヒの登場にセシリアの表情が苦く強張っている。恐らく以前話していた欧州連合のトライアル関連の事だろう。そうでなければ、あのセシリアがあのような表情はしない筈だ。

 

「……どういうつもり? いきなりぶっ放すなんていい度胸してるじゃない」

 

「おいおいボーデヴィッヒさん、いきなり随分物騒な挨拶だな」

 

 既に連結した《双天牙月》を肩に預けながら、鈴は衝撃砲をいつでも撃てるように展開していた。そして皮肉を込めて言う俺に、ボーデヴィッヒがこっちを見てくる。

 

「神代和哉、私と戦え」

 

「何だと?」

 

「貴様が本当に教官が認めるに値するか見極めさせてもらう」

 

 あ、そう言う事。あの時、千冬さんが言った事が本当であるかを確かめる為に喧嘩を吹っかけてきたって事か。けどまさかこんな早く来るとは予想外だったな。それだけ千冬さんが『俺をそれなりに認めている』と言ったセリフが気に入らなかったんだろう。

 

「ちょっと! あたしたちを無視しないでよ!」

 

 鈴の怒号にボーデヴィッヒがどうでも良さそうな感じで、鈴とセシリアの機体を見定めている。

 

「中国の『甲龍(こうりゅう)』にイギリスの『ブルー・ティアーズ』か。……ふん、データで見た時の方がまだ強そうではあったな」

 

 あまりの挑発的な物言いに、鈴とセシリアは揃って口元を引き攣らせる。誰だってそうなるな。

 

「何? やるの? わざわざドイツくんだりからやってきてボコられたいなんて大したマゾっぷりね。それともジャガイモ農場じゃそういうのが流行ってんの?」

 

「あらあら鈴さん、こちらの方はどうも言語をお持ちでないようですから、あまりいじめるのはかわいそうですわよ? 犬だってまだワンと言いますのに。和哉さんもそう思いません?」

 

「俺に同調されても困るんだが……」

 

 ボーデヴィッヒの全てを見下すかのような目付きに物凄く不快感を抱く二人は、仕返しと言わんばかりに挑発した。

 

 だが、そんな二人の挑発にボーデヴィッヒは全く気にしている様子は見受けられなかった。

 

「はっ……。ふたりがかりで量産機に負けるばかりか、神代和哉に特訓を乞う程度の力量しか持たぬものが専用機持ちとはな。よほど人材不足と見える。数くらいしか能のない国と、古いだけが取り柄の国はな」

 

 

ぶちっ――!

 

 

 あ、今何か切れる音が聞こえた。発生源は言うまでもなく鈴とセシリアだ。その証拠に二人は装備の最終安全装置を外してる。

 

「ああ、ああ、わかった。わかったわよ。スクラップがお望みなわけね。――セシリア、どっちが先やるかジャンケンしよ。あ、和哉は最後ね」

 

「あのなぁ……」

 

「ええ、そうですわね。わたくしとしてはどちらでもいいのですが――」

 

「はっ! ふたりがかりで来たらどうだ? 一足す一は所詮二にしかならん。いっそそこの男に助けを求めたらどうだ? そして下らん種馬を取り合うようなメスに、この私が負けるものか」

 

「おいボーデヴィッヒ! それはいくらなんでも言い過ぎにも程が――」

 

 あまりのボーデヴィッヒの発言に俺か顔を顰めて注意しようとしたが、

 

「――今なんて言った? あたしの耳には『どうぞ好きなだけ殴ってください』って聞こえたけど?」

 

「場にいない人間の侮辱までするとは、同じ欧州連合の候補生として恥ずかしい限りですわ。その軽口、二度と叩けぬようにここで叩いておきましょう」

 

「おいお前等……」

 

「和哉、悪いけど特訓は後にさせてもらうわ。先にやる事が出来たから」

 

「すぐに終わらせますので、和哉さんはそこで見ててください」

 

「………分かった、好きにしろ」

 

 完全に戦闘態勢に入ってる鈴とセシリアは己の武器をぶっ放す状態だった。大好きな一夏を侮辱されたのだから怒るのは当然だ。こうなってしまった二人はもう俺では止められない。

 

「ふん。神代和哉と戦う前のウォーミングアップをさせてもらうとしよう。とっとと来い」

 

「「上等!」」

 

 クイックイッ、と手で来いと挑発するボーデヴィッヒに鈴とセシリアは突進した。

 

 

 

 

 

 

「一夏、今日も放課後特訓するよね?」

 

「ああ、もちろんだ。にしても和哉のやつ、今日は不参加ってどうしたんだろうな」

 

「朝に凰さんとオルコットさんが和哉と何か話していたみたいだけど、もしかして二人にどこかに来て欲しいって言われたんじゃない?」

 

「あ、そう言えば……。アイツ等、和哉を呼んで何を話しているんだか。学年別トーナメント前だからできるだけ和哉と本格的な訓練をやりたかったんだけどなぁ。まあ愚痴っても仕方ないか。今日使えるのは、ええと――」

 

「第三アリーナだ」

 

「「わあっ!?」」

 

 廊下で一夏とシャルルが並んで歩いて話してる最中、いきなり予想外の声が飛び込んで来た事に二人は揃って声を上げた。

 

 同時に声を上げた事によって、いつの間にか横に並んでいた箒が眉を顰める。

 

「……そんなに驚くほどのことか。失礼だぞ」

 

「お、おう。すまん」

 

「ごめんなさい。いきなりのことでびっくりしちゃって」

 

「あ、いや、別に責めているわけではないが……」

 

 折り目正しく頭を下げて謝るシャルルに、さっきまで眉を顰めていた箒が申し訳無さそうな顔になる。

 

「あ、確か箒も……」

 

「私が何だ、一夏?」

 

「いや、お前昼休みに和哉に話があるって言って何処かに行ったろ? 和哉と何を話してたんだ?」

 

「っ! そ、それはお前が気にする事ではない!」

 

「そ、そうか。悪いな」

 

 一夏の問いに箒は和哉と屋上で話したことを思い出したのか、若干顔を赤らめながら声を荒げた。和哉に『早く一夏と恋仲になれ』と言われた等と口が裂けても言えないのだから。

 

 いきなりの事に戸惑いながら謝る一夏に、早く話題を変えようと箒はごほんと強く咳払いをした。

 

「と、ともかく、だ。第三アリーナへと向かうぞ。今日は使用人数が少ないと聞いている。空間が空いていれば模擬戦も出来るだろう」

 

 箒の言葉に一夏はそうだなと頷いて、三人で第三アリーナへと向かう。

 

 しかしその途中、何やら慌しい様子が見受けられた。先程から廊下を走っている生徒も多い。騒ぎの原因は第三アリーナだと三人は気付く。

 

「なんだ?」

 

「何かあったのかな? こっちで先に様子を見ていく?」

 

 シャルルはそう言って観客席へのゲートを指すと、一夏が頷いてそこへと向かった。

 

「誰かが模擬戦をしてるみたいだね。でもそれにしては様子が――」

 

 

ドゴォンッ!

 

 

「「「!?」」」

 

 突然の爆発に驚いた三人は視線を向けると、その煙を切り裂くように影が飛び出す。

 

「鈴! セシリア! それに和哉も!」

 

 特殊なエネルギーシールドで隔離されたステージから観客席側に爆発が及ぶ事は無いが、それと同時に一夏達の声は向こう側には届かない。

 

 鈴とセシリアは苦い表情のまま、そして二人の後方から見ている和哉は爆発の中心部へと視線を向けている。そこにいたのは漆黒のIS『シュヴァルツェア・レーゲン』を駆るラウラ・ボーデヴィッヒの姿だ。

 

「和哉の奴、一体何やってるんだよ……!」 

 

 ISが所々損傷している鈴とセシリアが劣勢だと言うのに、一切加勢しようとしない和哉の様子に一夏が顔を顰めながら不満を漏らしていた。

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 観客席側から何やら俺に視線を送っている奴がいたので、そこに視線を向けると一夏、シャルル、箒がいた。特に一夏が俺を睨んでいる。恐らく劣勢状態である鈴とセシリアに加勢しない事に憤っているんだろう。

 

 一夏達が来ている事に、戦っている鈴とセシリア、ボーデヴィッヒはまだ気付いていない。

 

「おい二人とも、そろそろ俺も加勢に――」

 

「「必要無いわ(ありません)!」」

 

「――あ、そう」

 

 一応さっきから加勢しようかと何度も言ってるのだが、鈴とセシリアが頑なに拒否してるので手が出せず仕舞いだ。かと言って加勢してしまったら、プライドの高いアイツ等が後になって何を言われるか分かったもんじゃない。まぁ流石にあの二人が本当にヤバイ状況になったら無理にでも加勢させてもらうが。

 

 俺がそう考えていると、鈴とセシリアは軽く目配せの後にボーデヴィッヒへと向かっていく。

 

「くらえっ!!」

 

 

ジャカッ!

 

 

 鈴がそう言った直後に、鈴のIS『甲龍』の両肩が開く。あれは第三世代型空間圧作用兵器・衝撃砲《龍咆(りゅうほう)》だ。しかも最大出力攻撃で放とうとしている。にも拘らずボーデヴィッヒは回避をしようともしなかった。

 

「無駄だ。このシュヴァルツェア・レーゲンの停止結界の前ではな」

 

 衝撃砲の不可視の弾丸がボーデヴィッヒを目指していた―――だが、その攻撃は届く事はなかった。

 

「くっ! まさかこうまで相性が悪いだなんて……!」

 

 ボーデヴィッヒが右手を突き出しただけで衝撃砲を無力化した事に、鈴がまた苦い顔をする。さっきから衝撃砲を撃ってはあのバリヤーで防がれているから、鈴がああなるのは無理もない。

 

「だが、アレには弱点(・・)があるみたいだな」

 

 そこを鈴とセシリアが気付けば勝機があるんだが。果たしてあの二人が気付くかどうか。

 

 俺がそう考えているとボーデヴィッヒは攻撃に転じて、肩に搭載された刃が左右一対で射出され、鈴のISへと飛翔する。それは本体とワイヤーで接続されている事によって、複雑な軌道を描いて迎撃射撃を難なく潜り抜け、鈴の右足を捕らえる。ブレードとワイヤーの両方の特性を持つ武器と言ったところか。

 

「そうそう何度もさせるものですかっ!」

 

 鈴を援護する為に射撃を行うセシリア。同時にビットを射出し、ボーデヴィッヒへと向かわせる。

 

「ふん……。理論値最大稼動のブルー・ティアーズならいざ知らず、この程度の仕上がりで第三世代型兵器とは笑わせる」

 

 セシリアの精密な狙撃とビットによる視界外攻撃をかわすボーデヴィッヒは、先程と同様に腕を突き出す。今度は左右同時に出しており、交差させた腕の先ではバリヤーに捕まえられたかのようにビットが動きを停止していた。

 

「動きが止まりましたわね!」

 

「貴様もな」

 

 セシリアは狙い澄ました狙撃をするが、ボーデヴィッヒの大型カノンによる砲撃で相殺される。すぐに連続射撃をしようとするセシリアだったが、ボーデヴィッヒは先程捕まえた鈴をぶつけて阻害した。単純だが実に効果的な攻撃だ。

 

「きゃああっ!」

 

 空中でぶつかった二人が一瞬姿勢を崩すと、ボーデヴィッヒが突撃を仕掛ける。その速度は弾丸並みで、間合いを素早く詰めた。

 

「アレは『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』か」

 

 一夏や俺が使う、格闘特化の技能の一つだ。アレはエネルギー消費が激しいので俺の場合は『疾足』を使うけど。

 

 格闘戦をやるなら鈴に分があり、《双天牙月》による回転連撃を行うと思っていたが、鈴は連結を解いてしまった。

 

 理由は簡単。ボーデヴィッヒの両手首に装着した袖みたいなパーツから、超高熱のプラズマ刃が展開して左右同時に鈴へと襲い掛かっていたから。

 

(不味いな。このままだと確実に鈴が負ける……)

 

 この後の展開を色々と考える俺だったが、どうあっても負けてしまう未来しか見えなかった。

 

 両手のプラズマ刃と、腰部左右に取り付けられているワイヤーブレードが計六つ。それらを巧みに使って接近されては、いくら格闘戦に慣れている鈴でも難しい。頼みの衝撃砲も、あのバリヤーで防がれるから更に不味い。

 

「くっ!」

 

 鈴はまた衝撃砲を展開して、その砲弾エネルギーを集中させる。

 

「止すんだ鈴! そんな近距離で衝撃砲を使ったら……!」

 

「全くだ。この状況でウェイトのある空間圧兵器を使うとは」

 

 俺が叫ぶとボーデヴィッヒが頷き、衝撃砲は弾丸を射出する寸前にボーデヴィッヒの実弾砲撃によって爆散した。

 

「もらった」

 

「!」

 

 肩のアーマーを吹き飛ばされて大きく体勢を崩した鈴に、ボーデヴィッヒがプラズマ手刀を懐へ突き刺そうとする。

 

「させませんわ!」

 

 間一髪のところで二人の間に割りに行ったセシリアは、《スターライトmkⅢ》を楯に使って一撃を逸らす。同時に以前、俺と一夏に使った弾頭型(ミサイル)ビットをボーデヴィッヒへと向けて射出した。

 

 

ドガァァァァンッ!

 

 

「おいおい……あんな近距離で撃つなんて自殺行為だぞ」

 

 セシリアの行動に俺が呆れていると、予想通り鈴とセシリアは爆発に巻き込まれて床へと叩き付けられていた。

 

「無茶するわね、アンタ……」

 

「苦情は後で。けれど、これなら確実にダメージが――」

 

「そうでもないみたいだぞ」

 

「「え?」」

 

 俺が通信を入れると二人は煙を見た。晴れたその先には佇んでいるボーデヴィッヒがいた。

 

「終わりか? ならば――私の番だ」

 

 ボーデヴィッヒが言うと同時に瞬時加速(イグニッション・ブースト)で地上へと移動後、鈴を蹴り飛ばし、セシリアに近距離からの砲撃を当てる。

 

 さらにワイヤーブレードが飛ばされた二人の体を捕まえてラウラの元にと手繰り寄せ、そこから先は一方的な暴虐が始まった。

 

「ああああっ!」

 

(アイツっ!)

 

 腕に、脚に、体に、ボーデヴィッヒの拳が叩き込まれる。

 

「おいボーデヴィッヒ! そこまでにしろ! ソイツ等はもう機体維持警告域(レッドゾーン)を超えて、操縦者生命危険域(デッドゾーン)になっているのかが分からないのか!?」

 

「フッ……」

 

 あれ以上ダメージが増加したらISが強制解除され、その時は冗談ではなく生命に関わる。そんな俺の言葉を全く聞いていないボーデヴィッヒは二人に攻撃を続けていた。まるで止めるものやらやってみろ、と言う風に。

 

 そして観客席の方では一夏が白式を展開しようとしていた。

 

「そうか。それが貴様の答えか。ならば――」

 

 俺は一夏の様子を全く気にせずに、

 

 

フッ! ガシッ!

 

 

「んなっ!?」 

 

 『疾足』を使い、振りかざそうとした左拳を掴むと驚くボーデヴィッヒだったが、

 

 

バキィッ!

 

 

「ぐっ!」

 

 即座に顔を殴られて後退するのであった。 




次回はオリジナル展開で和哉VSラウラの戦いになります。

どんな戦いになるかはお楽しみに♪
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