Rewrite if   作:ゼガちゃん

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質問:欲しい物を挙げて下さい

鳳ちはやの答え:ロイヤルプリンセスパフェ

教師のコメント:確か隣町の店にあるパフェですよね? 実に鳳さんらしい回答です。



此花ルチアの答え:友達

教師のコメント:実に良い答えです。それになんでしょうか、それ以外の深い意味を感じます



神戸小鳥の答え:両親

教師のコメント:とてつもなく重い答えですね。すいませんでした。



天王寺瑚太朗の答え:無くした物を二度と失う事のない力

教師のコメント:このクラスはどうしてこんなに重いんですか? これからどう接していけば良いか不安になります。



篝の答え:良い記憶

教師のコメント:考えさせられる、なかなかに意味のある良い回答だと思いますが――その前にあなたは誰ですか?


部活動④

「だぁ〜、勝てね〜!!」

「ぎるちゃん!! コントローラーを投げちゃいけません!!」

ぎるとぱにが俺の家に来てから数日経った。

妖精の存在に驚かず、すんなりと受け入れた俺に逆に驚いたが――ぎるとぱには思いの外、順応性が高いので深く追求せずに家に留まっている。

一緒にゲームをやる位にはなっている。

ただ、基本的にぎるが癇癪を起こして終わるのが常だったりするけど。

「ぎる、さすがに俺の私物だからな。短気を起こして壊すなよ」

「うっ、ご、ごめんなさい」

深々と頭を下げるぎる。

まあ、根は良い奴だからな。自分に非があると分かればきちんと謝るのは分かってるさ。

「ごめんなさい瑚太朗さん」

「気にするなよ。少なくとも今までよりは賑やかで楽しいからさ」

賑やか過ぎて近所迷惑になったのは黙っておこう。

「さて、そろそろ時間かな」

「お出かけですか?」

「ああ、夕方には帰る予定だ」

ゲームを中断し、昨日の夜から用意しておいたリュックを背負う。

「どこに行くんだ?」

ぎるが出かけようとする俺の目的地を尋ねて来る。

「部活動だよ」

そう言い残して、俺は家を出て集合場所へと向かう。

 

 

 

 

 

 

「遅いぞ天王寺」

集合場所はバス停で、俺以外の全員が揃っていた。

「ああ、悪い悪い」

拝むようにお手々のシワとシワを合わせて謝罪する。謝罪と言えるかは分かったものではないが。

「それで? 瑚太朗君、どこに行くの?」

「ここからそう遠くない場所に廃墟があるから、そこに行こうと思うんだ」

「嫌よめんどくさい」

真っ先に首を横に振ったのは案の定というか朱音だった。

「なんだかんだ言いつつ来てくれる会長萌え〜」

「はいはい」

軽くスルーされた。結構悲しいだべよ。

「瑚太朗。それより行きませんか?」

「そうだな、行くか」

ちはやが肯定的なのが嬉しい。

静流は「一生付いて行きますダンナ」的なノリで首肯してくれる。

かくして、俺達は目的地へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

途中の道のりについては企業秘密なんで都合によりカット。

って、俺は誰に向かって言ってるんだ? 前にもこんな事があったような気がする。

「どうしたコタロー。中に入らないのか?」

目的地にたどり着いたは良いが、建物の中に入らない俺を不審に思ったのだろう静流が聞いてくる。

やべ、ボーッとしてた。いや待てよ。ここはあえてボケてみよう。

「俺暗いの苦手」

ボケられませんでした。

「天王寺……お前、オカルト好きの癖に暗いのが苦手なのか?」

「そうなんだよ地球委員長」

「私はいつそんな大規模な委員長になった!?」

以前に言った事を覚えてないのか?――って、覚えてないんだよな。

「意外ね、この前は夜中の学校に来ていたのに」

会長さんや、それは言っちゃいけねぇお約束よ。

「小鳥〜、ここはお前のPOWERで和ませてくれよ〜」

「良いけど、どんなのがお好み?」

「そうだな〜、熱い人っぽくお願い」

「OK」

『ゴホンッ!!』と咳ばらいをして――

「怖いってなんだよ? テメェで勝手に決め付けて言い訳なんかして逃げてるだけじゃねえか!!

 確かに怖いよ。それはオレだって同じだよ。でも、オレとお前とで決定的な違いがあるんだ」

「決定的な……違い?」

「オレは逃げねえ。怖いからって背中を向けて、見て見ぬフリはできないからな」

「けど、そんな綺麗事は――」

「そうだな、できないかもしれない。ただの迷惑で、失敗してしまうかもしれない。それでもオレは逃げたくないんだ!!」

「そんな事言ったって、俺が怖い事実は変わらないんだ!!」

「だったらやってやるよ。お前の抱いている恐怖という幻想を、このオレが纏めてぶち殺す!!」

ちなみに14巻のみ「ぶち壊す」になっていたりする。

「あの〜、終わりました?」

ちはやがオドオドと尋ねてくる。

皆にはイン○ックスごっこは通じなかったようだ。

「よし、中に入るか」

いい加減、皆くたびれてるだろうし。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、何もねぇのな〜」

期待してなかったけど、ここまで何もないとなると更なる脱力感がある。

「ちょっと上の方を見てくる」

「それなら私も行くよ」

「あたしも」

階段を見付けたので、俺が2階へ行くと言い出すと小鳥とちはやが着いてきた。

持つべきものは友達だ。

ってな訳で、早速2階に上がったのだが別に何もない。

階段を上ってすぐに大広間に出た。

それだけで個別に部屋があるという訳ではない。

「ここで家族全員で寝てたんですかね?」

「それはどうだろう?」

そこまで仲良しとは思えない。部屋の隅に歩を進める。

「どうかしたの?」

「ちょっと待っててくれ」

小鳥に待つように促して、部屋の隅に来るとしゃがみ込む。

かなりの時間が経っているためか黒く変色して分かりづらいが――これは血だ。

「瑚太朗、これ」

何で血があるかを考えたかったが、ちはやが俺を呼ぶのでそちらに行く。

ちはやも何かを手に持って、こちらへ駆けて来る。

「手紙……か?」

「誰宛てだろう?」

しかし、なんだって手紙が――いや、待て。これは随分と“真新し過ぎないか?”

建物自体がいつ造られたかもわからない程に古い。

それは構わないのだが、一体どうしてこんな手紙があるのか?

「ちょっと見せてくれ」

「はい」

う〜ん、別に変わったところは――あれ? 裏に何か書いてある。

『良い記憶を求める者から地球救済ハンターへ』

ドクンッ!!

心音が急激に早まる。

ついに、ついに手に入れた。

 

あいつとの繋がりを持つ物を――

「どうしたの? 瑚太朗君。危ない犯罪者みたいにニヤニヤしてるよ」

「ああ、悪い悪い」

今、小鳥が何を言ったか分からない位に気分が高揚している。

「さて、行くとするか」

さりげなく手紙をポケットにしまうと階下に降りて、建物を後にする。

この後、しばらく小鳥に「犯罪者予備軍の顔をしてる」と言われたのだが……何故だ?

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