Rewrite if   作:ゼガちゃん

25 / 120
アサヒハルカ①

井上と森を探索した翌日、別に何が変化する事もなく時間は進む。

井上が行方不明にならずに俺と帰って来たのが重要なファクターとなっているはずだ。

現にガーディアンもガイアのメンバーも近辺に居る。

「天王寺どうしたのだ? ボーッとしているぞ」

我がクラスの委員長が上の空だった俺に声を掛けてきた。

「いや、悪い。考え事をしてたんだ」

「瑚太朗が考え事だなんて珍しいですね」

今到着したのだろうクラスの皆に挨拶を

しながらちはやが登校してきた。

「俺だって考え事位はするって」

「いやいや、瑚太朗君も楽になりなよ。自分に嘘を付いてばかり居るのは悲しい事だよ」

首を縦に振りながら小鳥が俺の席に近づいてきた。

ってか、みんなして俺をそんな風にいたぶりたいのかよ。

「瑚太朗ですから。仕方ないですよ」

「お前らが俺をどんな風に見てるか今朝だけで判明したよ」

 

「気にするな天王寺。それよりもお前に手伝って欲しい事がある」

「委員長が俺に頼みだなんて珍しい」

「そういう事もある」

いやいや、今までの世界でなかった事だから言ったんだ。

「運んで欲しいものがあるんだが……私1人では持ちきれなくてな」

「まあ、構わないぞ」

常人からかけ離れつつある俺には雑作もない事だ。

たかが物を運ぶのに人外の力が必要かははなはだ疑問だが。

ルチアに連れられて、俺は教室を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう吉野。元気にしてるか?」

「天王寺か……」

ルチアと職員室に向かう途中に俺は吉野と合流した。

というか、リストラされたサラリーマンみたく肩を落としながら歩いていたので捕まえただけだ。

さすがにいつもの調子で話し掛けづらいので、ふざけた態度は取らないでおこう。

「どうかしたか? 突然心霊現象が起きた訳でもあるまいな?」

「まあ、似たようなもんだ」

声にいつもの覇気がない事に気付くも、素っ気なくさっさと行ってしまう。

吉野の周りで起こる心霊現象ね〜。

心当たりがあるにはあるけど……

「吉野は疲れていただけだろう。早く済ませてしまおう」

「…………ああ、そうだな」

しかし、ここでアサヒハルカを知らない俺が何かを言う訳にもいくまい。

けど、吉野の家でアサヒハルカについての事件が起きたって言うなら……

「まだ関わるチャンスはあるよな」

できれば彼女達の奧に巣くう闇を取り払ってやりたい。

以前からの記憶もあるが……やっぱり俺は皆が好きだからな。

もちろん恋してるって方の。

「何をしてる? 早く来い天王寺」

「悪い。今行く」

とにかく最初は委員長からだ。

さて、頑張りますかーーーー荷物運びを。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。