Rewrite if   作:ゼガちゃん

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行間

Other side

 

“それ”を視認するのは“それ”と同じ立場にあるものにしか不可能だ。

言い換えれば“それ”を視認できてしまえばもはや常人とは言えないのかもしれない。

「我、私、僕、俺、我輩、拙者ーーどれもしっくりと来ない」

“それ”は意志を、意思を表に出した。

一人称を何にするのかでも迷っているのか、“それ”は先程から「あーでもない。こうでもない」と呟くばかり。

やがて、諦めたのか“それ”は溜め息を1つ。

「どうしたら良いかな?」

問い掛ける声にしかし返す者は居ない。

“それ”は再び溜め息を1つ。

「不思議だ……」

“それ”は暇潰しなのか、とある少年を見ていた。

観察日記でも付けるように、常にとある少年に目を着けた。

始めは興味本意だった。少年を見付けたのも偶然だった。

少年は身にそぐわない能力を有していた。

少年はそれを駆使して様々な運命に立ち向かった。

そして、“少年は様々な結末を迎えていた。”

桜が散り、生まれ変わり、友を助け、大事な人を守り、世界が滅び、遠い旅に出てーー様々な運命を彼は経験してきた。

“それ”はやがて少年だけを観察するようになった。

「もう少し、もう少しでーー会える」

“それ”の声は歓喜し、震え、そして興奮していた。

OthersideEnd

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